キューブ(7112)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。木村拓哉氏が「MARK&LONA」ブランド初のアンバサダーに就任し話題の企業です。キムタク効果なのか売上は順調のようです。


主幹事は野村證券が務め公開株数1,436,000株、オーバーアロットメント215,400株です。上場規模は想定発行価格2,140円から計算すると約35.3億円になります。


キューブ(7112)IPOが上場承認 
※キューブ公式サイト引用


IPOとしては小売業なのであまり期待できないと思います。キムタクがCMに起用され知名度は比較的高いと考えています。


主力商品はゴルフ関連の衣料品及び雑貨等になります。


日本では少子高齢化により中長期的にはゴルフ関連市場は衰退との報道もありますが、目論見によれば新型コロナウイルス感染症が流行する中でも、一時的に減速傾向にはあるものの、ゴルフは密を回避しながらプレーできるスポーツとして脚光を浴びているそうです。


そのため同社はゴルフ用品やウェア市場は成長すると考えています。これについては賛否ありそうです。


上場後は日本や韓国を中心に創り上げてきたブランディング力をより強固なものとし、D2CとDXを極めた次世代アパレルの理想形を目指すそうです。


主幹事の力も試されるIPOとなりそうですね。


キューブ(7112)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日10月07日
市場グロース市場
業種小売業
事業内容MARK&LONA等の自社ブランドの衣料品の企画、並びに小売・卸売事業
ブックビルディング9月20日~9月27日
想定価格2,140円
仮条件2,000円~2,140円
公開価格2,140円
初値結果2,190円(公開価格1.02倍)
企業情報https://www.cube-co.com/ja/index.html
監査人EY新日本有限責任監査法人
手取金の使途
  • 運転資金(広告宣伝費、人件費)
  • 設備資金


項目株数データ
公募株数734,000株
売出株数702,000株
公開株数(合計)1,436,000株
オーバーアロットメント215,400株
上場時発行済み株数6,074,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約130.0億円
幹事団野村證券(主幹事)
大和証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
東海東京証券
岩井コスモ証券
楽天証券
委託見込 SBIネオトレード証券
コネクト


キューブ(7112)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格2,140円を基に吸収金額を算出すると約30.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約35.3億円規模の上場となります。


キューブはゴルフ関連の衣料品や雑貨等の企画、またそれらの小売・卸売事業を行います。


1994年神奈川県平塚市でスノーボード関連商材をはじめとしたアパレル商品の販売を目的としセレクトショップ「SPINY」の創業から始まります。


同年、有限会社キューブコーポレーションとして法人化を行い、アパレル商品の企画や販売、ブランドコンサルティング等の事業を展開し、2004年に組織変更とともに商号を「株式会社キューブ」に変更しています。


キューブ(7112)IPOの業績
※有価証券届出書引用


2008年3月に誕生した主力ブランドである「MARK&LONA」が、個性的で機能性に富んだゴルフカジュアルウェアとして注目を浴びているそうです。


当該ブランドをはじめとした企画商品の販売を求める日本全国の代理店に対する国内卸事業を皮切りに、国内リテール、国内EC、海外ECを展開しています。


キューブ(7112)IPOの特徴
※有価証券届出書引用


韓国の代理店と「MARK&LONA」の独占販売及び使用許諾契約を締結し、韓国で百貨店や代理店を通じた店舗展開なども行います。


韓国の他、イタリアや米国の卸先とも商品取引基本契約を締結の上、高級ブティックやEC媒体で事業を展開しています。


国内リテール事業では直営店舗を展開し敢えて過度な出店は行わず営業するスタイルを貫いているようです。


商品の特徴である「ハイエンド向けラグジュアリーブランド」としての個性を表現できる国内主要都市の商業施設・百貨店に限定して出店しているそうです。


キューブ(7112)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


ECサイトでは、国内向けECサイトのMARK&LONA公式オンラインストアとグローバル向けECサイトのMARK&LONA World Marketの2つのサイトを展開中です。


この他、ZOZOTOWNでもMARK&LONAショップを展開しています。個人的には全く興味を引かれないIPOです。


キューブ(7112)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1994年12月09日、 東京都港区赤坂二丁目17番7号赤坂溜池タワーに本社を構えます。社長は松村智明氏(1967年5月25日生まれ)、株式保有率は25.88%(1,460,000株)です。


従業員数60人で臨時雇用者8人、平均年齢36.5歳、平均勤続年数3.08年、平均年間給与5,914,000円です。


セグメントは衣料品等の企画販売事業の単一セグメントンです。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
エヌエックスシー・ジャパン合同会社2,540,000株45.02%
松村 智明1,460,000株25.88%
松村 里恵1,200,000株21.27%
コタエル信託株式会社213,600株3.79%
長谷川 和美140,000株2.48%
小澤 拓26,800株0.48%
高橋 勇介10,000株0.18%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には90日間(2023年1月04日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ロックアップ率が高く公開株以外の株流通は上場時点では少ないと考えられます。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


キューブ(7112)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が2,000円~2,140円に決定し想定発行価格が上限となりました。吸収金額は約35.3億円、時価総額約130.0億円のままになります。


筆頭株主は韓国投資会社の日本法人になり母体は「NXC Corporationグループ」です。ベンチャーキャピタルによる売出し色が強いIPOとなっています。


となると最近は資金が入りにくい案件と言うことになります。大手情報では公開価格割れも視野に入るとの観測があります。


グロース市場への上場としては荷もたれ感があり個人投資家には懸念されるかもしれません。ただ業績は好調に推移していることから公開価格前後の初値が期待できるようです。


韓国投資会社の力もありグローバル企業であることは好材料だと思います。高級ゴルフ系のアパレルとしても名高いようですが特徴的なデザインが多いようですね。


日本での販売は商業施設や百貨店になり、その他はECストアーで購入することになっています。


VC売出し株だけではなく公募も行われるため上場ゴール感は思ったほどないかもしれません。ただ将来的にはどうでしょか。


また、韓国ゴルフ人口の増加により同社の売上げも上がっているようです。海外売上の殆どが韓国向けとなっています。なんだか違和感がありますよね。


大手初値予想2,100円~2,800円
修正値2,000円~2,300円
直前予想2,200円

※注目度B


業績を確認すると2022年12月期の単独予想を確認できました。売上52.53億円となり前期比34.69%増、経常利益8.14億円となり前期比17.97%増となります。


四半期利益は5.64億円となり前期比17.18%減となる予想が出ています。


公開価格が2,140円決定の場合の指標はEPS102.41からPER20.90倍、BPS594.93からPBR3.60倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


個性的なブランドのため人気が継続するのかはわかりません。ただ某紙によればゴルフはコロナ禍以降に注目されるスポーツとなっています。


韓国は日本よりもゴルフ人口が多いとされていますが、何時までゴルフ人気が続くのか?と疑問もあります。ブームに乗っかり上場しているようにも感じますからね。


個人的には消極的にIPO抽選に参加すると思います!!


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)1,292,900株90.03%
大和証券42,900株2.99%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券42,900株2.99%
SBI証券21,500株1.50%
東海東京証券14,400株1.00%
岩井コスモ証券14,400株1.00%
楽天証券7,000株0.49%


当選狙いだと野村證券から申込を行っておけばよさそうです。当選確率は他のIPOに比べるとかなり高くなると個人的に考えています。


新型コロナウイルス感染症の拡大や蔓延の長期化で業績にブレが生じそうです。2021年12月期は四半期利益が約6.8億円となっていますが、赤字計上となる場合も多いようです。


IPOとしてはリスクがありそうですね。そもそもIPOでは人気があまり見込めない事業だと思います。


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私はドコモユーザーではありませんがdポイントをコツコツ貯めています。そしてTHEOグリーンに設定をして楽しんでいます。詳しくは下記記事で説明しています!




また、日本ではじめて船舶特化型クラウドファンディングのマリタイムバンクがサービスを開始しました。


リスク分散に新しい投資先をお考えの方に人気がありそうです。投資した船の運航状況も確認でき面白みがあります。代表の昼田将司氏にもコメントを頂いたので掲載しています。


船は抵当権が取れるため安心感があるようです!!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
アルペン(3028)PER16.46倍PBR0.74倍
デサント(8114)PER27.27倍PBR3.14倍
ゼビオホールディングス(8281)PER10.53倍PBR0.37倍
※2022年9月20日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2020年4月20日~2028年4月19日26,800株768円
2020年4月20日~2028年4月19日5,400株768円
2023年12月25日~2031年12月24日56,000株1,931円
2022年2月11日~2032年2月10日213,600株1,934.5円


ストックオプション(新株予約権)は245,800株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数5,340,000株に対する新株予約権の割合は5.65%に相当するようです。


キューブ(7112)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

キューブのIPOは無理に参加しなくても良さそうです。他のIPOに資金が入るようであれば参加するスタンスで挑みたいと思います。


今期業績を早速調べてみると増収減益となっています。利益は前期に比べ約1.17億円程減るようです。売上は34.7%の2桁増となっています。


キューブ(7112)IPOのまとめ
※キューブ公式サイト引用


オファリングレシオは27.2%程度なので普通のIPOだと思います。コロナ禍前に戻った感じですね。


この規模のIPOが公開価格割れしなければ年末に向けてIPO市場も勢いづく可能性があります。PERは20.9倍あたりになるため微妙です。


同社主力ブランドの「MARK&LONA」頼みの収益になると思いますが、上場ゴール感があるように感じます。この手のIPOは上場後にしばらく下げ続けることが多いように思います。


kimukimu

業績を維持できるのであれば株価も上向くと思います。また、創業以来配当は実施されず無配です!



ただゴルフ人口が減少に転じる可能性も十分に考えられますし、ハイエンド商品価格設定となっているため購入層も限定されそうです。現在のところ売上は好調となっていますけどね。


ゴルフ関連の衣料品及び雑貨等業界は、成長が期待される業界と目論見にはありますが、参入障壁が低くブランドも多数あります。


この他、韓国を中心とした海外売上が直近で31.5%となっておりカントリーリスクもあるようです。為替動向も注視しておいたほうがよさそうです。


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