ベストワンドットコム(6577)IPOが新規上場承認されました。公開株数は少なく、上場規模も小さいIPOの登場です。主幹事はSMBC日興証券となります。インバウンド需要が引き続き好調、そしてクルーズ人口の増加もあり同社の業績を押し上げているようです。同社ウェブサイトへのアクセスも日を追うごとに増加しているようです。


ベストワンドットコム(6577)IPO初値予想


上場規模は想定発行価格算出で約5.2億円とマザーズ市場への上場を考えても規模は小さいです。1枚あたりの株価設定が高くIPOに当選すればまとまった利益が出そうな気がします。当選期待は低いが、当選すれば大きな利益を生みそうでね。


今期利益は第2四半期開示で大きく伸びているためIPOの初値も期待が出来そうです。クルーズを予約している顧客の約63.5%が50歳以下となっています。比較的年齢が若くてびっくりです。


ベストワンドットコム(6577)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容クルーズ旅行に特化したオンライン旅行予約サイト「ベストワンクルーズ」の運営等
公開予定4月25日
ブックビルディング期間4月10日~4月16日
想定価格4,130円
仮条件4,130円~4,330円
公開価格4月17日
企業情報http://www.best1cruise-corp.info/


【手取金の使途】
差引手取概算額278,970千円については、以下に充当する予定であります。

①採用に伴う人件費
当社グループにとって、多くのお客様のニーズに応えるため、提案経験豊富なスタッフによるメールや電話対応の他、船会社等との企画・交渉を行う人員の確保は持続的な事業成長のためには不可欠であるため、採用に伴う人件費として55,000千円(平成31年7月期:30,000千円、平成32年7月期:25,000千円)

②ブランド認知度の向上のための広告宣伝費
当社グループの提供するサービスの利用拡大と、継続的な企業価値の向上を実現していくには、当社グループの知名度の向上、信頼性及び信用力の向上が重要な課題であるためリスティング広告(注1)等の強化に伴う広告宣伝費として33,000千円(平成31年7月期:18,000千円、平成32年7月期:15,000千円)

③チャータークルーズの催行に係る費用
当社は、取扱い船会社やツアーのラインナップ数を大きな競合差別化要因としておりますが、広く一般旅行者に同様の認知を得るためにはさらに強みを磨く必要があり、商品ラインナップの充実を図るために、自社で船会社よりチャータークルーズの催行(注2)に係る費用として190,970千円(平成31年7月期:90,970千円、平成32年7月期:100,000千円)

なお、上記調達資金につきましては、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。


項目株数データ
公募株数75,000株
売出株数34,000株
公開株数(合計)109,000株
オーバーアロットメント16,300株
上場時発行済み株数609,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約25.2億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
みずほ証券
SBI証券
岩井コスモ証券
マネックス証券
エース証券


ベストワンドットコム(6577)上場評判とIPO分析

想定発行価格4,130円を基に吸収金額を算出すると約4.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約5.2億円規模の上場となります。


クルーズ旅行に特化したオンライン旅行会社として、主に個人顧客をターゲットに、海外・国内クルーズの乗船券やパッケージ旅行の販売を行っている企業です。もちろん、クルーズ旅行に必要な航空券やホテル、送迎、オプショナルツアーなど様々な旅行商品の提供も同時に行っています。


ベストワンドットコム(6577)IPO業績画像


商品の販売は実店舗を持たず、インターネット販売に限定し顧客とのやり取りはメールや電話を用いていることに特徴があります。オンライン予約については24時間対応し、クルーズ乗船券やパッケージ旅行の空室料金照会と予約が24時間いつでも可能です。


さらに、検索できる商品の拡充を図るため国内外の61社の船会社と契約し、当社ウェブサイトへのコース登録総数は17,101コースとなっています。※平成30年2月28日時点


ベストワンドットコム(6577)事業系統図


複数の船会社とのAPI連携も行っているため、従来のコース登録に必要とした作業時間削減と、提携船会社が掲載している全てのコースがウェブサイトへ自動で掲載され、リアルタイムで空室状況及び料金の反映が実現しています。API連携によるコース登録数は3,709コースとなっています。


※API連携とは?
API連携とは、Application Programming Interfaceの略で、ソフトウェアコンポーネントが互いにやり取りするのに使用するインターフェースのこと。具体的には船会社各社が持つ予約システムの機能や情報を当社WEBサイトで利用することをいいます。


ベストワンドットコム(6577)の企業財務情報と配当性向

回次第11期第12期
決算年月平成28年7月平成29年7月
売上高937,2671,196,589
経常利益5,65951,829
親会社株主に帰属する当期純利益4,98734,646
包括利益又は四半期包括利益4,55635,400
純資産額145,015277,559
総資産額657,5761,132,351
1株当たり純資産額298.38519.77
1株当たり当期純利益金額10.2670.70
自己資本比率(%)22.0524.51
自己資本利益率(%)3.4916.40
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー63,977△9,884
投資活動によるキャッシュ・フロー△11,495△23,415
財務活動によるキャッシュ・フロー107,393310,951
現金及び現金同等物の期末残高386,319666,633
※数値は千円単位


第13期第2四半期連結累計期間(平成29年8月01日~平成30年1月31日)
売上高801,384千円
営業利益76,463千円
経常利益81,067千円
親会社株主に帰属する四半期純利益56,038千円


ベストワンドットコム(6577)従業員と株主の状況

会社設立は2005年年9月05日、東京都新宿区富久町16番6号西倉LKビル2階に本社を構えます。
社長は澤田秀太氏(昭和56年11月02日生まれ)、株式保有率は40.62%です。
従業員数は20人で臨時雇用者数2人、平均年齢28.9歳、平均勤続年数2.9年、平均年間給与約3,111,000円です。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
澤田 秀太229,20040.62
米山 実香84,90015.05
有限会社秀インター84,00014.89
MICイノベーション4号投資事業有限責任組合39,0006.91
SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合30,0005.32
みずほ成長支援投資事業有限責任組合30,0005.32
※株主上位6名の状況


【目論見抜粋】

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、当社株主であるSMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合及びみずほ成長支援投資事業有限責任組合は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して90日目の平成30年7月23日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等(ただし、その売却価格が募集における発行価格又は売出における売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)を行わない旨を約束しております。

貸株人かつ売出人である有限会社秀インター、売出人である澤田秀太、米山実香及び諸藤周平、当社役員かつ当社新株予約権者である小川隆生及び野本洋平、当社新株予約権者である原あすか、田邊浩司及び田渕竜太は、主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の平成30年10月21日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。



上位株主には90日間(平成30年7月23日)のロックアップが付与され、ロックアップ解除倍率は1.5倍となっています。また、貸株人かつ売出人には180日目(平成30年10月21日)のロックアップが付与されています。


ベストワンドットコム(6577)IPO大手初値予想と各社配分

仮条件は4,130円~4,330円に決定しており、想定発行価格が下限となっています。市場からの吸収額を算出しなおすと約4.7億円、オーバーアロットメントを含めると約5.4億円となります。小粒上場には変わりありませんが、最低単元あたりの金額が高くなっています。


EPS142.45からPERを算出すると約30.40倍、PBS1,041.52からPBRを算出すると約4.16倍となります。2018年7月期の連結業績は売上44.1%増、経常利益137%増の見込みになっています。類似企業のPERも高水準が多いため期待できそうです。


初値予想8,500円~9,700円

その後、初値予想8,700円~10,000円


和心もそうでしたがインバウンド需要の高まりで同社の初値も良いみたいです!公開規模も小さく、株数も少ないため資金が豊富にある方のターゲット銘柄になる可能性があります。意外にこのような銘柄のセカンダリーは伸びるため楽しみにしておきます。私は見ているだけですが(汗)


IPO当選を考えると絶望的ですが出来ることをしておきましょう。誰かにIPOは当選しています!


幹事名配分単位(株)
SMBC日興証券99,400
みずほ証券3,300
SBI証券2,700
岩井コスモ証券1,600
マネックス証券1,600
エース証券1,600


類似企業PER
PBR
アドベンチャー(6030)PER107.69倍PBR23.53倍
エボラブルアジア(6191)PER41.12倍PBR12.74倍
旅工房(6548)PER286.74倍PBR5.02倍


社長の澤田秀太氏はSMBC日興証券出身の方のようですね。現在は多数の取締役をされていて人脈も厚そうです。株主にはベンチャーキャピタル出資が目立ちます。株式保有率は高いようですが、株数はそれほど多くありません。


SMBC日興証券IPO抽選ルール完全版

マネックス証券のIPO配分は完全抽選だった

ベストワンドットコムのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
平成29年12月27日~平成35年6月26日17,700834
平成31年8月01日~平成36年7月31日12,6002,024


ストックオプションは17,700株が関係してきます。発行価格は834円と低いようです。



ベストワンドットコム(6577)IPO私見と申し込みスタンス

ベストワンドットコムIPOの初値も高くなりそうですね。
インバウンド需要期待がある銘柄の人気は高く同社も人気となりそうです。VC保有こそありますが業績が好調のた売り圧力を乗り越えてくれると面白そうです。


インバウンドは中国を中心にアジア圏で拡大し、クルーズ船による外国人入国者数は平成25年の約17.4万人から平成29年の約253.3万人へ、外国クルーズ船の日本国内への寄港回数は平成25年の373回から平成29年の2,014回へ、それぞれ増加していると国土交通省も発表しています。


同社の主要サイトは、国内外のクルーズ乗船券とパッケージツアーをオンラインで検索できる「ベストワンクルーズ」、ハネムーンを検討しているカップルへ向けたクルーズ専門サイトの「フネムーン」、高級船専門のクルーズ旅行を富裕層やシニア向けに販売している「ファイブスタークルーズ」が用意されています。


業績は平成29年7月期の売上約12億円、四半期利益約0.35憶円と低いように感じますが、上場による知名度アップでさらなる売上期待が出来そうです。アドベンチャー(6030)などの銘柄も大きく育ったためベストワンドットコムにも期待できそうです。





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