アイザワ証券(藍澤證券)のIPO抽選ルールについてまとめてみました。幹事引受けが多いとは言えませんが実はネット応募ができるためご紹介したいと思います。資金的な余裕がある方、もしくは是が非でもIPO当選を狙うような方にお勧めします。


IPO投資家の中でもアイザワ証券の口座を開設している人は少ないです。私は口座を開設していますが年に数回しかIPO抽選に参加できていません。また店頭取扱だけの場合もありネット口座だと抽選の機会が減る傾向にあります。


アイザワ証券IPO抽選ルール


同社は全国規模で59店舗のネットワークを持つ企業です。大正7年から創業を行っていることから歴史ある証券会社です。


また、本社が日本取引所グループの近くにあることから対面取引が活況だったことも過去にあるようです。現在は対面取引の他にインターネット取引にも力を入れている企業です。


特に力を入れているのはアジア株の取扱いです。同社はアジア株のパイオニアとして「香港」「韓国」「台湾」の3市場の取扱いを2000年8月に開始しアジア市場を得意としています。市場直結化サービスの他に投資情報など顧客の利便性を考えたシステムを開発しています。


アイザワ証券の投資商品取扱いが実は凄い!ただ手数料面が心配か?

アイザワ証券の投資商品ラインナップが実はすごく魅力的です。IPO投資家にはあまり関係がありませんが、アジア株の他にも米国株や欧州株などの取扱いがあります。


もちろん国内株式や公募・売出株式、立会外分売など個人投資家に人気の投資商品が用意されています。


アイザワ証券の投資商品(金融商品)


同社はリテール証券会社として特に強みを思っており、預り資産の約80%が株式、受入手数料の約70%が株式手数料となっているそうです。※2019年3月期データ


インターネット取扱いもありますが基本的に対面型の営業を行っているため顧客との信頼性を大事にしている企業になります。大手証券に比べると規模が少し小さくなりますが、中堅証券として顧客へのサポートはフットワークがよさそうです。


kimukimu

証券会社ってお店の看板もあるけど、実は担当者次第なんだよね。某証券でうんざりすることが多かったけど担当者が変わったとたん大好きになったことがあるぞ!


maronmaron

でも担当者って顧客側から選べないよね?


kimukimu

証券会社独自のルールなどがあると思うけど昔に比べると今は良くなったね。それに担当者と相性が悪ければ「担当者を変更してください」と言えば変更してもらえる企業が殆どだよ。


対面型の証券会社でも「顧客がいかに利益を上げることができるか?」と真剣に考えてくれる方もいます。これまでの経験からはっきり言えます。多くの方が自社の手数料収入しか考えていないと思われますが、顧客サービスを優先的に考える方もいます。


ただ良心的な担当者は人口が多い店舗に転勤になることが多い気がします。自然と顧客が付くのかもしれません。また同社のような中堅証券になると移動などが少ないかもしれません。


顧客との癒着がないように定期的に担当者が変わるのが普通だと思いますが、優秀な人材が担当から外れると私の場合はIPOが貰えなくなります。


その分のお付き合い取引があったり、無かったりしますけどね。悪いことばかりではありません!

対面口座とインターネット口座の株式委託手数料を調べました

同社の株式委託手数料を対面口座とインターネット口座の両方で調べました。IPOに当選した後に売却しなければならないため手数料も調べておいて損はありません。


【対面取引口座】
約定代金委託手数料
217,391円以下2,750円
217,391円を超え100万円以下約定代金×1.2650%
100万円を超え500万円以下約定代金×0.9350%+3,300円
500万円を超え1,000万円以下約定代金×0.5830%+20,900円
1,000万円を超え1,500万円以下約定代金×0.4400%+35,200円
1,500万円を超え2,000万円以下約定代金×0.3850%+43,450円
2,000万円を超え2,500万円以下約定代金×0.3300%+54,450円
2,500万円を超え3,000万円以下約定代金×0.2585%+72,325円
3,000万円を超え5,000万円以下約定代金×0.2200%+83,875円
5,000万円超約定代金×0.0990%+144,375円


【インターネット口座】
一取引毎の約定代金委託手数料
50万円以下814円
50万円超3,000万円以下1,650円


上記の他にもインターネット口座に対面型の要素を含んだ取引スタイルがあります。それを「アイザワプラス口座」と言います。ネット証券の便利さと国内株の投資相談を組み合わせた口座です。


IPO投資家の方はインターネット口座(ブルートレード口座)になります。私もブルートレード口座を利用しています。


IPO配分は無料ですが売却手数料が発生するため手数料も確認しておきましょう。50万円以下が税込みで814円となっています。上記手数料は全て税込表示となります。

藍澤證券の企業概要を調べてみた

実は東証1部に上場している企業になります。藍澤證券(8708)として上場しています。ただし公式サイトでは「アイザワ証券」と表記されています。確かより身近な存在になるためにカタカナ表記に変更したとどこかに書かれていたと思います。


カテゴリー的には独立系中堅証券になり、2018年7月に日本アジア証券と合併しています。記事作成段階では業績が悪化傾向にあるため改善が必要でしょう。アジア圏取引が個人投資家にあまり受け入れられていないようです。


一時期は活発な売買が行われていましたが、市場自体が軟調となり収益に結びついていないようです。


項 目その内容
商号等アイザワ証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3283号
加入協会日本証券業協会
一般社団法人 日本投資顧問業協会
一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
本社〒105-7307
東京都港区東新橋一丁目9番1号 東京汐留ビルディング
創業1918年(大正7年)7月07日
設立2021年4月01日
資本金30億円
自己資本規制比率351.0%(2024年3月末現在)
営業所数42店舗(2024年7月01日現在)
※2024年7月25日調べ


アイザワ証券のIPO抽選ルールの基準を徹底的に調べてみました!

この記事を見に来た方はIPO抽選ルールについて知りたい方が多いと思います。IPOブログを運営しているからにはこの項目はしっかりと書いておきたいと思います。


アイザワ証券のIPO抽選とコンサルティング


個人顧客への配分は、配分の機会を公平に提供するため原則として一定割合について抽選により配分先を決定するとあります。また自社システムを用いて乱数を付与し抽選を行います。


インターネット口座の顧客への配分は配分予定数量の10%を抽選に回すことになっています。大手証券と同じ仕組みになります。ネット応募者のキャンセルがでた場合は裁量抽選に回すそうです。


引受け株数の90%については抽選によらない配分が行われます。一般的に裁量配分と言われアイザワ証券と付き合いが濃厚な方へ配分されるはずです。裁量配分にはさらに自社ルールが存在すると考えらえれます。


当社は、過度な集中配分及び不公正な配分とならないよう、新規公開に際して行う株券の個人等のお客様への配分について、抽選による配分におけるお客様一人当たりの平均配分数量と抽選によらない配分におけるお客様一人当たりの平均配分数量との格差が原則 10 倍以内に留まる配分を行います。



公式サイトの「募集等に係る株式等の配分に関する基本方針」には顧客のニーズを的確に把握した上で公正な配分を行うとあります。


この他、過度な集中配分や不公正な配分とならないよう定められています。インターネット口座のIPO抽選ルールをまとめると下記のようになります。


  • 前受け金が不要でIPO抽選に参加できる
  • ネット抽選は引受株数の10%
  • 機械的に乱数を用いたIPO抽選方法のため誰にでも当選のチャンスがある
  • 当選後にIPOをキャンセルしてもペナルティーはない
  • 店頭取扱いが行われてもネット口座の抽選が行われると限らない


アイザワ証券IPO前受け金不要


実は前受け金不要でIPO抽選に参加できるように変更されています。これはIPO投資家にビッグニュースだと思います。


しかし口座開設者が少ないのが現状です。ただ個人的に懸念される材料もあると考えています。それは対面口座(店頭口座)でIPO取扱いがあってもインターネット口座ではIPO取扱いが行われないことがあるからです。


もしかすると今後変わる可能性もあると思いますが、幹事入りしていてもネット口座は取扱いがない場合があります。この辺りは注意が必要です。


ただ前受け金不要なので口座開設しておいても良いかもしれません。私は入金しているため出金しておきたいと思います。

入金方法について調べてみました

アイザワ証券の入金方法ですがかなり旧式といってよいです。口座開設時に用意された「お客様専用ご入金銀行口座」へ入金することになります。


残念ながら即時入金などは用意されていないため振り込み代金を自己負担しなければなりません。私は入金した時に振り込み代金を支払っているようですが記憶にありません。入金してだいぶ時間が経過しているようです。


出金時は無料なので安心してください。中堅企業で即時入金がないのは他社比較で遅れを取っていると考えられますが、そもそもインターネット顧客は手数料をあまり落とさない傾向にあるためそこまで自己負担できないということでしょう。


IPO投資家は特に入出金を繰り返す傾向にありますからね。前受け金不要(資金不要)になりもしかすると即時入金を採用してくるかもしれません。当選後に入金が可能であれば入出金を繰り返す方も殆どいないでしょう。資金不要でIPOに参加できる企業は下記記事で説明しています!




この他、委託幹事についてもまとめてみたのでよかったら下記も参考にしてください。




IPOブロガーによるアイザワ証券(藍澤證券)のIPO抽選ルールまとめ

正直なところ同社へ口座開設を積極的に行う必要は現在のところないかもしれません。上記でも説明しましたがIPO利益を是が非でも上げたい方にはお勧めできます。


ちなみに私は10年以上申込んで1回も当選していません。1回くらい当選したいと思いますが問題は主幹事になる機会が少ないことです。口座開設者も少ないと考えれますが当選を狙うには主幹事引受けが重要なポイントになります。


口座開設は無料なので早めに口座を開設しておくメリットもありますが、どうなんでしょうね。知り合いが当選したことがあるので私も1回当選すれば考え方が変わるかもしれません。


時間があれば口座開設するスタンスで良いと思います!

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