カドス・コーポレーション(211A)のIPOがスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。ファンド不在でしっかりした利益を上げている企業です。
主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数430,000株、オーバーアロットメント64,500株です。上場規模は想定発行価格2,850円から計算すると約14.1億円になります。
※カドス・コーポレーション公式サイト引用
「カドスLANシステム」を利用したビジネスモデルを推進し土地の有効活用を希望するオーナー情報、事業に適した用地の情報、新しい事業展開のために拠点を求めるテナント企業の情報を収集し、
土地オーナーとテナント企業を引き合わせ双方のニーズをつなげることで建築工事の受注に結び付けています。この一連の流れが同社の強みとなっています。
この強みを利用し最適な事業プランの提案から店舗の設計施工、テナント企業の出店までをトータルプロデュースします。
新味がなくIPOではあまり人気がない建設業なのは覚えておきましょう。
カドス・コーポレーション(211A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 7月18日 |
市場 | スタンダード市場 |
業種 | 建設業 |
事業内容 | 土地活用の提案から設計・施工までトータルプロデュースすることにより、流通店舗の建築工事を受注する建設事業及び当該店舗等をテナント企業に賃貸する不動産事業 |
ブックビルディング | 7月02日~7月08日 |
想定価格 | 2,850円 |
仮条件 | 2,850円~2,900円 |
公開価格 | 2,900円 |
初値結果 | 3,210円(公開価格1.11倍) |
企業情報 | https://cados.jp/ |
監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
手取金の使途 | 不動産事業において使用する賃貸用不動産の取得・建築に係る設備資金に充当、残額は借入金の返済資金として充当予定 |
項目 | 株数データ |
公募株数 | 198,000株 |
売出株数 | 232,000株 |
公開株数(合計) | 430,000株 |
オーバーアロットメント | 64,500株 |
上場時発行済み株数 | 948,000株 |
想定ベースの時価総額 | 約27.0億円 |
幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) 野村證券 大和証券 SBI証券 東海東京証券 ひろぎん証券 |
委託見込 | 大和コネクト証券 SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
カドス・コーポレーション(211A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格2,850円を基に吸収金額を算出すると約12.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約14.1億円規模の上場となります。前身企業は1998年山口県山口市で建築設計・施工業務を目的として、現代表取締役会長である杉田茂樹氏が個人開業した「カドス・コーポレーション」になります。
現在は建設事業と不動産事業の2つを柱とする事業展開を行っています。
※有価証券届出書引用
建設事業は、山口県と広島県を中心に主として流通店舗の設計施工を行っています。同社は元請を行い実際の施工は協力会社(下請会社)が行います。
創業以来、土地の有効活用を希望する土地オーナーの情報、事業に適した用地の情報、新しい事業展開のために拠点を求めるテナント企業の情報を収集しています。
これらの情報をもとに土地オーナーとその土地に適したテナント企業を引き合わせ、双方のニーズをつなげることで建築工事の受注に結び付けています。このビジネスモデルを「カドスLANシステム」というそうです。
※有価証券届出書引用
競合企業の多くが、テナント企業の出店が決定した案件の施工を請負うことに集中しているのに対し、同社は創業当初から土地を活用したい土地オーナーへのアプローチを進めています。
土地オーナーから承諾を得た土地の情報を店舗設計図案とともにテナント企業に紹介し、土地の賃貸借契約につなげるマッチングを進めています。
設立から2023年7月期までの新築完工件数の累計は511件(コンビニエンスストア163件、飲食店127件、ドラッグストア86件、その他店舗77件、オフィス・事業拠点58件)の実績があるそうです。
※有価証券届出書引用
不動産事業は、建設事業の営業活動の中で土地オーナーとテナント企業とのニーズがマッチングしないケースがあることから、両社の間に入り双方のニーズをつなぎ合わせることで案件を成立させています。
土地オーナーとテナント企業のマッチングを促進させ、店舗施工の受注成約率を高め長期安定収入となる不動産賃貸収入を得ているそうです。土地を売りたくない方もいますからね。
取引先大手は「コスモス薬品」や「ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本」の名前が出ています。
カドス・コーポレーション(211A)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は1999年2月01日、山口県山口市小郡黄金町7番17号に本社を構えます。社長は工藤博丈氏(1970年8月10日生まれ)、株式保有率は1.76%(15,000株)です。従業員数97人で臨時雇用者0人、平均年齢45.2歳、平均勤続年数6.1年、平均年間給与6,720,000円です。
セグメントは別従業員数は建設事業74人、不動産事業4人、全社共通19人となっています。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
株式会社ネクストライト | 240,000株 | 28.09% | ○ |
株式会社せんじゅ | 240,000株 | 28.09% | ○ |
杉田 茂樹 | 181,800株 | 21.28% | ○ |
カドス・コーポレーション従業員持株会 | 55,800株 | 6.53% | ○ |
工藤 博丈 | 15,000株 | 1.76% | ○ |
杉田 千佳子 | 13,500株 | 1.58% | ○ |
井上 一志 | 6,600株 | 0.77% | ○ |
上位株主には180日間(2025年1月13日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
親引けはありません。
カドス・コーポレーション(211A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。仮条件が2,850円~2,900円に決定し上場による吸収金額は最大で約14.3億円、時価総額は約27.5億円になります。
地方企業のため割安感が強くファンド案件ではないため公開価格割れは考えられていません。ただ独自性はあるものの人気があるとは言えない事業になります。
建設費用の上昇や成熟業態のため高い初値も期待できないと観測されています。同社の場合は競合に比べ高利益率を維持しているそうですが初値はそれほど高くならないようです。
上場後はPER10倍程度が期待できるようです。単純計算で株価5,000円程度になるため中長期投資だと良いのかもしれません。
修正値3,000円前後
最終予想3,000円
※注目度C、幹事引受価額2,668円
業績を確認すると2024年7月期の単独予想を確認することができました。売上63.00億円となり前期比11.33%増、経常利益5.85億円となり前期比14.48%増となります。
四半期利益は3.85億円となり前期比5.48%増を予想しています。
公開価格が2,900円決定の場合の指標はEPS508.20からPER5.71倍、BPS4,107.60からPBR0.71倍になります。配当金は1株につき85円予想なので配当利回り2.93%です。
事業内容に独自性があり営業利益率が高く一定の評価ができそうです。ただ地方企業ということで資金流入期待が低いと観測されています。
競合よりも稼いでいるけれど評価が低いためもしかすると短期資金が向かうかもしれません。ただその可能性は低いようです。
公募組は公開価格割れの可能性が低い観測なので積極的にIPO抽選に参加してよさそうですね!
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
SMBC日興証券(主幹事) | 387,000株 | 90.00% |
野村證券 | 21,500株 | 5.00% |
大和証券 | 8,600株 | 2.00% |
SBI証券 | 4,300株 | 1.00% |
東海東京証券 | 4,300株 | 1.00% |
ひろぎん証券 | 4,300株 | 1.00% |
中途半端なIPOなので公開価格を超えて初値が付けば良さそうな案件だと思います。ファンド絡みではありませんがスタンダード市場の建設業なので配当期待でしょう。
ただ配当性向30%を目標とし前期配当性向は13.7%となっています。
あまり人気はなさそうですが公開価格割れもなさそうなのでIPOに参加予定です。利益はしっかり出ています。
SMBC日興証券主幹事で当選しやすいと思います。大きな利益は期待できませんが「値がさ株」なのでBBしない方も出てくると思います。
上場までしばらく時間があるため新興市場の株価が持ち直すことに期待したいと思います。地合いが悪ければBBを見送っても良いかもしれません。
SMBC日興証券のIPO概要と当選秘策のご紹介です。申込続ければIPOは当選できると思います。ただ根気が試される投資なので主幹事を中心に申込んでおきましょう。嘘なしの当選画像を掲載しています。幹事に入るとほぼすべての銘柄 …
SPCによる倒産隔離やレバレッジの仕組みを採用しているLEVECHY(レベチー)をご存知でしょうか?高利回りファンドを提供している企業です。
募集金額が大きめなのでサブ口座として活躍できると思います。クラファンの口座は複数用意していたほうが投資しやすいですからね。特に抽選方式だと重宝します。
13号ファンドに申込むと5%分のアマギフを貰えるためまだ口座開設していない方はチャンスだと思います。まとめました!
LEVECHY(レベチー)で1周年記念キャンペーンが始まりました。13号ファンド限定になりますが初めての投資実行で投資金額の5%分のAmazonギフトカードが貰えます。30万円投資したら15,000円分 …
類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
キャンディル(1446) | PER25.94倍 | PBR2.11倍 |
工藤建設(1764) | PER22.12倍 | PBR0.72倍 |
大和ハウス工業(1925) | PER11.14倍 | PBR1.08倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2021年7月01日~2029年5月31日 | 104,400株 | 334円 |
ストックオプション(新株予約権)は104,400株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数948,000株に対する新株予約権の割合は11.01%に相当します。新株予約権による潜在株式数は104,400株です。※潜在株式を含み自己株式を除く場合は12.2%
カドス・コーポレーション(211A)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
カドス・コーポレーションのIPOは参加したいと思います。ファンド案件が続きBB妙味が薄れていましたが普通のIPOが出てきました。ただスタンダード市場なので人気はあまりないでしょう。
※カドス・コーポレーション公式サイト引用
本社が山口県と地方にある企業なので資金流入も少ないと思います。機関投資家のターゲットにもなりにくいと思います。
調べてみると山口県は人口減少や少子高齢化が進んでいるため、これから広島県や福岡県に重点を置きたいと考えているようです。
また、敷地面積5,000坪以上の土地に郊外型複合商業施設の「カドスタウン」を展開するため既に着手しているそうです。成功すれば大きな利益を生みそうです。
競合も多く存在しているため同社のビジネスモデルに優位性があるのかはこれから調べたいと思います。
IPO時には資金が入ると思いますがその後は他の銘柄の評価と変わらないと思います。もしかしたらカドスタウン期待なのかも?
利回り10%以上を提供しているヤマワケエステートをご存知でしょうか?抽選方式が多いので片っ端から申込んでます!
当選できれば大きな利益を期待できるためクラファンに興味があればお勧めです。4回申込んで1回当選しました。ファンド組成数が多いためワクワクを楽しめると思います。
投資実行でAmazonギフトカードが2,000円分貰えますが抽選に当選できたほうが嬉しいと思います。別記記事でまとめました。
ヤマワケエステートで1周年を記念してAmazonギフトカード(アマギフ)が貰えるキャンペーンが始まりました。条件は会員登録を行うだけでなので簡単だと思います。ヤマワケエステートは高利回りで有名な企業なので既にご存知の方も多いはず …
上場企業のCREAL(クリアル)で「当サイト経由の特典」が付きました
新規登録を行うとAmazonギフトカード1,000円分プレゼント、さらに初回投資に応じて最大5万円分貰えます。劣後出資とマスターリース契約、さらに信託銀行活用の分別管理は業界随一!
1万円から投資でき「ほったらかし」で資産運用できます。賃料収入をもとに配当、想定利回り4.0%~5.5%で償還実績は元本割れ0件。最強スペック企業なので下記記事でまとめました。