シンカ(149A)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。VC出資が多いようですが初値利益は狙えると思います。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数620,000株、オーバーアロットメント93,000株です。上場規模は想定発行価格1,050円から計算すると約7.5億円になります。


シンカ(149A)IPOが上場承認
※シンカ公式サイト引用


コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」のサービスを提供している企業です。競合が存在するため新味はあまりないようです。


大手上場企業や中小企業、店舗等に対してオフィス固定電話着信時に顧客の属性や会話履歴をポップアップしたり、各種機能と連携できるツールになります。


IPOとしては人気が見込めそうです。ただしベンチャーキャピタル保有株が多く懸念材料もあります。


今期黒字化するようなので上場タイミングとしては面白そうです。収益構造がSaaS型になりITを利用したビジネスになります!


シンカ(149A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日3月27日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」の開発、販売及びその他関連する業務
ブックビルディング3月11日~3月15日
想定価格1,050円
仮条件1,050円~1,100円
公開価格1,320円
※仮条件上限を20%上回る価格に決定
初値結果1,671円(公開価格1.27倍)
企業情報https://www.thinca.co.jp/
監査人太陽有限責任監査法人
手取金の使途
  • 人材関連費用
  • 広告宣伝費用


項目株数データ
公募株数467,000株
売出株数153,000株
公開株数(合計)620,000株
オーバーアロットメント93,000株
上場時発行済み株数3,159,320株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約33.2億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
SBI証券
マネックス証券
楽天証券
ひろぎん証券
岡三証券
委託見込SBIネオトレード証券
岡三オンライン
DMM.com証券


シンカ(149A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,050円を基に吸収金額を算出すると約6.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約7.5億円規模の上場となります。


中小企業をはじめとした顧客対応業務ではテクノロジー化が進まず様々な課題が発生しています。


特に、電話をはじめとした顧客とのコミュニケーションについてはコミュニケーションを記録していないこと、仮に記録していたとしても顧客情報との紐づけができていないなどの課題があります。


そこで同社のコミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」を利用すれば解決することができるそうです。


シンカ(149A)の業績
※有価証券届出書引用


カイクラは顧客に関する情報をクラウドに蓄積しています。


カイクラユーザーのオフィスの固定電話に着信があった場合、その着信と同時にカイクラと連携したパソコン/タブレット/スマートフォンの画面に自動で顧客情報をポップアップ表示します。


過去の会話履歴メモや録音記録も参照することができるため、電話対応者は顧客情報や会話履歴を画面で確認しながら電話応対が可能となります。


結果、顧客とのコミュニケーションに関して属人化からの脱却が可能となり、顧客との電話業務に関わる課題を減らし、より円滑なコミュニケーションを実現することができるそうです。


シンカ(149A)IPOのKPIハイライト
※有価証券届出書引用


カイクラの特徴は企業活動で発生する様々なコミュニケーションのDXを実現するサービスだそうです。


個別の機能としてオフィスの固定電話でのコミュニケーション支援機能やSMS送信機能、通話録音機能、ビデオ通話機能、携帯電話録音機能、及びメール連携機能などを備えています。


カイクラを使うことにで顧客とのコミュニケーションを自動で記録・整理し、一元管理することが可能です。


固定電話及び携帯電話の会話をカイクラで録音した場合、AI(人工知能)により自動でテキスト化することも出来るそうです。


シンカ(149A)の販売実績
※有価証券届出書引用


カイクラの主な収益構造はカイクラユーザーから得られる利用料収入です。


この利用料収入は導入時の初期費用、サブスクリプション型の月額利用料及びSMSなどの従量課金売上の3つから構成されます。


初期費用はカイクラを導入した拠点ごとに収益計上されます。


また、月額利用料及び従量課金売上は導入した拠点が継続してカイクラを利用することで収益計上となります。同社によればSaaS型収益モデルになるそうです。


シンカ(149A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2014年1月08日、東京都千代田区神田錦町三丁目3番地に本社を構えます。社長は江尻高宏氏(1976年3月30日生まれ)、株式保有率は17.20%(530,480株)です。※資産管理会社保有分を除く


従業員数56人で臨時雇用者0人、平均年齢37.8歳、平均勤続年数2.8年、平均年間給与5,857,000円です。


セグメント別従業員数は営業部12人、パートナー営業部5人、アライアンス部7人、カスタマーソリューション部10人、グロースハック室1人、開発部8人、管理部13人となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
江尻 高宏530,480株17.20%
DCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合515,680株16.72%
株式会社ナンディ280,000株9.08%
SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合250,000株8.10%
東京神奈川イノベーション応援1号投資事業有限責任組合139,400株4.52%
リード・グロース3号投資事業有限責任組合136,000株4.41%
NVCC8号投資事業有限責任組合116,000株3.76%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主に180日間(2024年9月22日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ベンチャーキャピタルや一部の企業に対しては90日間(2024年6月24日まで)のロックアップ付与、ロックアップ解除倍率が発行価格(売出価格)の1.5倍以上となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けはありません。


シンカ(149A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が1,050円~1,100円に決定し上場による吸収金額は最大で約7.8億円、時価総額は約34.8億円になります。


某紙ではロックアップを外しに行く展開が予想されています。VC保有株等が多く1,597,400株が公開価格1.5倍以上になると売却可能となっています。価格は大手予想の修正値と同じで1,650円です。


業績水準が低く投資対象は個人投資家になりそうです。


また、SaaS企業としての評価は十分されているようです。某紙はPSRで試算しているようです!


大手初値予想1,500円~1,800円
修正値1,650円前後
再修正1,800円~2,000円
最終予想1,720円

※注目度B、再修正は2024年3月20日に追記


業績を確認すると2024年12月期の単独予想を確認することができました。売上13.53億円となり前期比30.10%増、経常利益1.51億円となり前期比54.08%増となります。


四半期利益は1.33億円となり前期比23.15%増を予想しています。


公開価格が1,100円決定の場合の指標はEPS43.83からPER25.10倍、BPS308.23からPBR3.57倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


事業はクラウド構内交換機(PBX)と競合していますが、現時点ではオンリーワンのビジネスになるそうです。


上場日は3社同日上場になり資金分散が起きやすいと観測されています。また2024年3月末の権利最終日のためロックアップを超えるような初値は期待しにくいようです。


kimukimu

来期業績期待は大きいようですがVC保有株が問題みたいですね。上場後はもたついた株価推移になりそうです!



幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)589,000株95.00%
SBI証券12,400株2.00%
マネックス証券6,200株1.00%
楽天証券6,200株1.00%
ひろぎん証券3,100株0.50%
岡三証券3,100株0.50%


黒字転換での上場で吸収金額が少ないため人気が見込めます。ベンチャーキャピタル出資が多いため上値は重たいかもしれません。


ロックアップを一旦は外しに行く展開でしょうか。


公募組は1単元(100株)あたり5万円以上の利益狙いでしょう。地合いが良ければ初値2倍コースも期待できそうです。


SMBC日興証券の口座を開設していない方は今からでも間に合うと思います。頑張ってください。


IPOルールは気記事を参考にしていただければと思います!




マネックス証券もついでに口座開設しておくとよさそうです。未成年口座でもIPO抽選に参加できます。


引受けた株数を全て抽選に回すため、ある程度の引受け株数があると店頭証券よりも当選確率が高くなることがあります。店頭証券は抽選に10%しか回しません。


こちらもIPOルールをまとめています。よかったら参考にしてください。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ネクストジェン(3842)PER19.44倍PBR1.29倍
コラボス(3908)PER-倍PBR0.82倍
プロディライト(5580)PER14.41倍PBR2.87倍
※2024年3月11日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2016年2月01日~2026年3月31日20,000株25円
2019年8月01日~2027年7月31日105,600株575円
2020年6月01日~2028年4月30日28,680株650円
2022年10月30日~2030年6月18日97,840株663円
2024年12月27日~2032年12月15日140,520株700円


ストックオプション(新株予約権)は252,120株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数2,692,320株に対する新株予約権の割合は14.58%に相当します。新株予約権による潜在株式数は392,640株です。



シンカ(149A)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

シンカ(149A)のIPOは全力で抽選に参加したいと思います。このクラスのIPOが割れることはないと思います。


上場ラッシュ中なので初値期待は低いかもしれませんが、初値が低い分セカンダリーのターゲットになる可能性はあるかもしれません。


シンカ(149A)IPOのまとめ
※シンカ公式サイト引用


大企業へのサービス導入を目的としてNTTグループと協業を強化しているそうです。


また、拠点を多く持たない小規模な零細企業に対してはカイクラの一部機能を他社にOEMで提供し他社製品の一部として販売するなどの戦略的な販売活動も行っています。


最近はクレーム的な事や「言った言わない」などのトラブルもあることから余裕があれば導入したい企業が多いはずです。


kimukimu

上場を切欠として導入企業が増えることも考えられます。クラウドでサービスを提供するSaaS形態なので人気が見込めそうです。VC保有株が問題ですね。



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