マーソ(5619)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。コロナワクチンで業績が伸びた銘柄のようですね。


主幹事はSBI証券が務め公開株数769,100株、オーバーアロットメント115,300株です。上場規模は想定発行価格2,110円から計算すると約18.7億円になります。


マーソ(5619)IPOが上場承認
※マーソ公式サイト引用


医療施設や地方自治体からみの銘柄のようです。


ここ数年は大規模接種等サービスで大きな収益を上げていたようです。コロナワクチン接種などからの収益が減っているため業績の見通しが心配です。


同社が属する「人間ドック・健診市場」は、2019年度において20歳以上の対象者のうち30.4%が人間ドック・健診の未受診者となっています。


2021年度の同市場規模は8,940億円とされ中長期的には拡大余地が見込まれるようです。ただ少子高齢化に伴う不安が大きいように思います。


前期売上の42.8%となるDXサービスでは、地方自治体等の行政機関が実施する各種健康診断や予防接種等などのWEB予約システムを提供しているため今後期待はありそうです。


行政などに食い込むことでコロナワクチン接種関連の収益が上がったように感じますよね。


マーソ(5619)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月21日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容人間ドック・健診の予約プラットフォーム「MRSO.jp」及び各種DX支援サービスの開発・運営等
ブックビルディング12月06日~12月12日
想定価格2,110円
仮条件2,110円~2,260円
公開価格2,260円
初値結果2,079円(騰落率-8.01%)
監査人有限責任大有監査法人
手取金の使途
  • システム開発投資
  • 広告宣伝投資


項目株数データ
公募株数75,000株
売出株数694,100株
公開株数(合計)769,100株
オーバーアロットメント115,300株
上場時発行済み株数3,531,250株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約74.5億円
幹事団SBI証券(主幹事)
野村證券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SMBC日興証券
東海東京証券
松井証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券


マーソ(5619)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格2,110円を基に吸収金額を算出すると約16.2億円となり、オーバーアロットメントを含めると約18.7億円規模の上場となります。


同社の事業は、予約をはじめとする経営基幹システムとWEBシステムの提供を通じて経営及び業務効率改善に資する各種DX推進を支援しています。


事業セグメントとしては「ヘルステック事業」の単一になります。


提供サービス内容に応じて、受診者と人間ドック・健診を提供する医療施設をつなぐ人間ドック・健診の予約プラットフォームである「MRSO.jp」の運営を中心とした「ヘルスケアプラットフォームサービス」、


医療施設や地方自治体、法人に対して予約のデジタル化を基軸とした業務効率化に資する各種クラウドサービスを提供する「DXサービス」、


また「大規模接種等サービス」で構成され、主にパブリッククラウドによるSaaS形態として提供しています。


マーソ(5619)IPOの業績
※有価証券届出書引用


ヘルスケアプラットフォームサービス(HCPFサービス)は、予防医療の啓蒙・健康寿命延伸に資する情報のオープン化や受診者ファーストとなるサービスの提供を行います。


人間ドック・健診の予約プラットフォーム「MRSO.jp」は、2022年12月末日現在において国公立病院、大手グループ病院からクリニックまで、1,326の医療施設が提供する人間ドック・健診プランを掲載しています。


受診者は自身のニーズにマッチした提供施設及び提供プランを比較・検討することが可能です。


また「MRSO.jp」が保有する医療施設ネットワーク及び医療施設の人間ドック・健診データを活用し、生命保険会社や会員保有企業等の提携先に対して、人間ドック・健診の予約機能を提供し、提携先各社が提供している商品価値の向上を支援しています。


マーソのサービスフローと収益形態
※有価証券届出書引用


DXサービスは、設立以来提供している医療施設向け人間ドック・健診WEB予約システムMRSの開発運営により培った経験やノウハウを活用し、


医療施設の他、主に地方自治体等の行政機関が実施する各種健康診断や、予防接種等の予約管理等に利用可能なWEB予約システムを提供しています。


また、同社主領域となるヘルスケア領域に限定せず、ユーザーニーズに沿った各種業務効率化に資するDXサービスの展開を図りサービス対象領域の拡大を図っています。


マーソIPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


大規模接種等サービスは、国・都道府県・企業や大学等の職域を中心に、大規模接種及び職域接種にて利用されるワクチン接種WEB予約システムの提供を行っています。


大規模接種等は、コロナワクチン接種が相当程度浸透したことやワクチン接種の緊急性の低下等に伴い国の接種体制も見直されています。


多くの大規模接種等が2023年3月迄に終了しているそうです。


目論見には23年12月期以降の中期経営計画上は、大規模接種等サービスとして区分している売上については、既に受注を受けたもの以外は一切見込んでいないそうです。


マーソ(5619)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2015年2月06日、東京都港区虎ノ門四丁目3番1号城山トラストタワー17階に本社を構えます。社長は西野恒五郎氏(1978年12月02日まれ)、株式保有率は40.13%(1,488,750株)です。


従業員数21人で臨時雇用者3人、平均年齢37.0歳、平均勤続年数4.1年、平均年間給与6,509,000円です。


セグメントはヘルステック事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
西野 恒五郎1,488,750株40.13%
三和システム株式会社774,700株20.88%
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合375,000株10.10%
神田 有宏336,700株9.08%
Aflac Ventures LLC232,800株6.28%
阿部 順一154,500株4.16%
菅生 淳一90,500株2.44%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2024年6月17日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


また、ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合は90日間(2024年3月19日まで)のロックアップ付与、ロックアップ解除倍率が発行価格の1.5倍以上となっています。


親引けはTSVF1投資事業有限責任組合が1億円を上限、株式会社SHIFTが3億円を上限に要請予定です。


マーソ(5619)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が2,110円~2,260円に決定し吸収金額は最大で約20.0億円、時価総額は約79.8億円になります。


仮条件上限は想定から上振れとなっていますが、SBI証券は直近でアスマーク(4197)を公開価格割れさせているため不安しかありません。


このところSBI証券主幹事は良いところがありません。


類似企業の評価は高いため同社も期待できそうですが減収減益の懸念材料がどうしても足を引っ張ります。利益は出ている企業なので評価されても良いと思いますが主幹事の力不足が指摘されています。


コロナ特需がなくなっても一定の業績が見込めるようですがSBI証券主幹事のため早売りも多いと考えられています。


事前評価よりもだいぶ低くなっているため心配しています。


大手初値予想2,500円~3,000円
修正値2,200円~2,500円
最終予想2,079円

※注目度B、幹事引受価額は2079.20円


業績を確認すると2023年12月期の単独予想を確認することができました。売上18.15億円となり前期比19.37%減、経常利益5.79億円となり前期比41.87%減となります。


四半期利益は4.02億円となり前期比38.44%減を予想しています。


公開価格が2,260円決定の場合の指標はEPS116.18からPER19.45倍、BPS532.24からPBR4.25倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


PER的には30倍を超えても良いと思いますが、このところ不調なSBI証券主幹事なので注意したほうがいいのかもしれません。


kimukimu

来期の業績予想が出ていないことが一番不安かもしれませんね!さらに減益だと株価も下げそうです。

一応、買い気配で始まる予想となっています!!



幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)677,100株88.04%
野村證券38,400株4.99%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券23,000株2.99%
SMBC日興証券11,500株1.50%
東海東京証券11,500株1.50%
松井証券7,600株0.99%


利益が凄く上がっているとおもったらコロナワクチン等からの収益みたいですね。赤字から黒字転換の割合が凄すぎます。


今期業績も良ければある程度買われそうですが既に勢いがなさそうです。


SBI証券主幹事の割に平幹事メンバーが堅苦しいようです。上場規模が小さいため「何とかなりそう?」と考えています。大人の事情もありそうな気がします。


kimukimu

とりあえずIPOには参加する予定です!



SBIネオトレード証券からも申込を行いたいと思います。あまり人気がなさそうなので当選のチャンスかもしれません。


口座開設後に一度も入金せずにIPO抽選に参加可能です。IPOルールについては下記記事でまとめています。よかったら参考にしてください。




マーソのIPOチャレンジポイントのボーダーラインを予想してみました

マーソのIPOチャレンジポイントのボーダーラインについて考えてみました。


多分、ボーダーラインは低いと思います。笑美面(9237)くらいの利益は見込めるかもしれません。


SBI証券のIPOチャレンジポイントのボーダーライン調べ(マーソ用)


上記は2023年にSBI証券が主幹事を引受けた銘柄です。共同主幹事なども含めると20社を超えそうですね。


ただパフォーマンスが今年は良くありません。連続で公開価格割れしたことも記憶に新しいと思います。


IPOチャレンジポイントのボーダーラインについては300P~400Pあたりでしょうか。もっと低い可能性も十分あると思います。


kimukimu

ポイントを利用される方はよく考えて申込しておきましょう!!



また、SBIグループが出資しているROBOPROをご存知でしょうか?ついにテレビCMまで始まりました。


ロボアドでAI投資と書ける企業は少ないようです。上場企業のあそこは書けないみたいですね。システムの違いでしょうか。


AIを利用して金融市場の先読みを行った投資が可能になるようです。ということでガッツリ下記記事でまとめてみました。多くの方が含み益の状態なのかもしれません。円安ですからね。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ベネフィット・ワン(2412)PER36.33倍PBR11.26倍
FIXER(5129)PER32.24倍PBR3.38倍
バリューHR(6078)PER39.32倍PBR6.76倍
※2023年12月05日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2018年3月14日~2026年3月13日44,410株1,334円
2019年4月13日~2027年3月28日114,840株1,800円
2019年12月19日~2027年12月18日3,000株1,800円
2022年4月16日~2030年3月29日91,120株1,800円


ストックオプション(新株予約権)は253,370株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数3,531,250株に対する新株予約権の割合は7.18%に相当します。新株予約権による潜在株式数は253,370株です。


マーソ(5619)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

マーソのIPOはもっと早く上場していれば人気だったように思います。


コロナワクチン経由の収益期待が低くなるので利益は減ると考えています。それを補える収益がDX関連であれば問題ありません。厳しそうですけどね。


マーソ(5619)IPOのまとめ
※マーソ公式サイト引用


国家的プロジェクトで早期ワクチン接種体制の整備が求められる中、WEB予約システム開発やセキュリティとシステム拡張性、ユーザビリティーWEB予約システム開発に注力したそうです。


ここにも税金が投入されたのかと思うのは私だけでしょうか。仕方がありませんけどね。


同社のような企業は黒字化してしまえば息の長い企業になると思います。行政向けDXサービス等は最高ですよね。一応、SaaS型のクラウドサービスなのでIPO的な材料はあります。


従業員は臨時社員を含め24人なので人件費もまだ大きな負担とは言えないかもしれません。とりあえず今期業績予想に注目しておきたいと思います。


COZUCHIの口座開設で2,000円分のAmazonギフトカードが貰えるタイアップが始まりました!公式サイトにタイアップ表記が無いので下記記事を確認した後にお申し込みください。


普通に申込むだけなんですけど一応確認してください。


新ファンドも公開され利回りが7%となっています。こちらもキャンペーンが実施されるため重複して参加可能となっています。ワクワクできる案件なので投資してみると面白いかもしれません。


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