ネットスターズ(5590)IPOの初値予想と幹事割当数などを評価したいと思います。どうやら評価が低く厳しい船出になるようです。
競合に比べ上場内容が良いとは言えず、旬も過ぎた感があり大幅なディスカウントが必要だと観測されているようです。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 1,730円 |
仮条件 | 9月07日 |
公開価格 | 9月15日 |
公募株数 | 700,000株 |
売出株数 | 2,808,100株 |
公開株数(合計) | 3,508,100株 |
オーバーアロットメント | 526,200株 |
上場時発行済み株数 | 16,676,800株 ※公募分を含む |
想定ベースの時価総額 | 約288.5億円 |
幹事団 | 大和証券(共同主幹事) SMBC日興証券(共同主幹事) SBI証券 楽天証券 岩井コスモ証券 マネックス証券 岡三証券 松井証券 |
委託見込 | 大和コネクト証券 SBIネオトレード証券 岡三オンライン DMM.com証券 |
マルチQRコード決済サービスを主力としている企業になり、競合はスマレジ(4431)やトランザクション・メディア・ネットワークス (5258)あたりになりそうです。
同社が赤字のため業績面の比較で同社株を買う魅力はあまりなさそうです。スマレジやTMNは黒字企業です。
同社も今期黒字になると思っていましたが、増収減益となることがわかり業績面の評価は難しそうです。買われる材料もなさそうなので現状のままであればスルーしたほうが良いのかもしれません。
長期金利上昇局面でもあり、決済システムを提供する企業の株は軟調と観測されています。
業績を伸ばすには新規顧客の囲い込みが必要だと思いますが、競合他社に既に奪われている可能性もあります。GMOフィナンシャルゲート(4051)は増収増益が続き業績を伸ばし続けています。
先行者利益による収益は大きそうですね。
想定発行価格1,730円による吸収金額は約69.8億円、時価総額は約288.5億円になります。
ネットスターズ(5590)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!
大手初値予想の数値を調べてみました。投資家のブックビルディングスタンスにも影響を与えると思います。最新の初値予想は下記のようになっています!
※注目度A
大手予想も現時点で判断が難しいようです。レンジ幅が大きく設定されています。
どちらかと言えば下限方向に広げられているため弱気姿勢だと考えられます。
同社の事業内容や上場承認時のデータは下記記事でまとめています。
「IPO承認」ネットスターズ(5590)の上場データと初値予想を考察!
ネットスターズ(5590)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました
幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事は大和証券とSMBC日興証券が共同で務めます。幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
大和証券(共同主幹事) | 2,263,000株 | 64.51% |
SMBC日興証券(共同主幹事) | 1,108,500株 | 31.60% |
SBI証券 | 80,600株 | 2.30% |
楽天証券 | 35,000株 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 7,000株 | 0.20% |
マネックス証券 | 7,000株 | 0.20% |
岡三証券 | 3,500株 | 0.10% |
松井証券 | 3,500株 | 0.10% |
IPOには当選しやすい銘柄だと思いますが利益が出るのか怪しいと考えています。
大型上場のIPOは公募組が損失を被る銘柄が続いていますからね。同社の場合は売出株中心となっているためより懸念されます。
まして赤字体質の企業でファンド持ち分も意外に多いですからね。
資本業務提携となっているLINE株式会社は全株式を売出しで処分する予定となっています。また、親引けはありません。
赤字企業のため株価評価は難しいと思いますが、競合株も不調のため値下げが必要みたいです!
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ネットスターズ(5590)IPOの業績予想と抽選参加スタンスまとめ
最新の業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。現時点の評価を確認する限りスルーでも良いと考えています。利益見込みが低い銘柄が多いため2023年9月上場分は特に気を付けましょう。
※ネットスターズ公式サイト引用
業績を確認すると2023年12月期の連結予想を確認することができました。売上37.25億円となり前期29.87億円から24.71%増、経常利益-6.54億円となり前期-5.66億円から赤字拡大となります。
四半期利益は-6.62億円となり前期-5.72億円から赤字拡大となる予想が出ています。
想定発行価格1,730円による指標はEPS-41.01なのでPERの算出は不可、BPS413.93からPBR4.18倍になります。
類似企業のPERは55倍~140倍あたりとなっています。※2023年9月02日時点
同社はクレカと電子マネーについては2023年から対応していると観測されているため遅れをとっている可能性があります。
正直なところ雰囲気で投資するようなIPOではないと考えています。仮条件時にもう一度精査したいと思いますが利益を狙って投資をするにはリスクが高いと考えています。
海外販売引受けが30%程度でも49億円弱の吸収になるため、機関投資家が買わなければ簡単に割れると思います!
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