キタムラ・ホールディングス(9349)が上場中止を発表しました。仮条件発表タイミングでの判断になります。
2023年としてはノイルイミューン・バイオテックに続き2社目の上場中止(延期)になります。
地合いが良くないことはわかりますが、筆頭株主のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が売却を急いでいない可能性もあります。
※キタムラ・ホールディングス公式サイト引用
東証プライム市場への上場としては吸収規模が小さく、地合いが悪くても上場すると思っていました。しかし、思ったような資金調達ができないと判断したのかもしれません。
以前TOBを実施した価格よりも高く販売しなければいけませんからね。
公開株数11,107,900株でOA1,666,100株、吸収金額は約158.4億円で時価総額が約411.2億円となっていました。
主幹事は野村證券とSMBC日興証券が共同で務める予定でした。
2023年3月期の業績予想までしか出ていなかったため判断に困る状況だったように思います。売上1,067.54億円で四半期利益は28.23億円の予想になります。
増収増益になりますが成熟業態のため事前人気は低いと考えられていました。
想定発行価格1,240円のPERは13.2倍になり、EPS93.66と観測されています。配当は未定となっていました。
日程的には悪くなかったと思いますが市場が安定してから再上場を目指すようですね。
キタムラ・ホールディングス(9349)が上場中止になった理由は何だったのか?
キタムラ・ホールディングスの公式サイトで上場中止の理由を確認してみました。最近の株式市場の動向等諸般の事情を総合的に勘案し、募集株式発行並びに株式売出しの中止を決議いたしましたので、お知らせ申し上げます。なお、今後の上場手続きの再開時期につきましては、株式市場の動向等を見極めたうえで、総合的に判断する予定です。
引用元:株式会社キタムラ・ホールディングス
公式サイトには上記のように書かれています。
察するに地合いが悪いためだと思います。
確かに米シリコンバレー銀行から始まった金融問題が世界に飛び火し、今後どうなるのかわからない状況がしばらく続きそうです。
UBSがクレディスイスを買収したものの火種は残っているように思います。今回の上場中止の判断がキタムラ・ホールディングスにとって良い選択肢なのかはまだわからないでしょう。
ないと思いますが、金融危機が起こればしばらく上場することが困難になります。
筆頭株主のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の他にもベンチャーキャピタルの「インテグラル」が同社株を20%弱保有しているため再承認を行ってくるはずです。
上場承認時の記事は下記でまとめています!
キタムラ・ホールディングスの上場データと初値予想を考察
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