ノバシステム(5257)がスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。IPOでは人気のSI事業を行う企業です。スタンダード市場なのが少し残念ですね。
主幹事はみずほ証券が務め公開株数350,000株、オーバーアロットメント52,500株です。上場規模は想定発行価格1,660円から計算すると約6.7億円になります。
吸収金額が小さいため初値良好のパターンでしょう！
※ノバシステム公式サイト引用
金融と保険業界向をターゲットにしたシステムインテグレーション(SI)を行う企業になります。
IPOでも人気が見込める事業だと思いますが、上場先がスタンダード市場のため盛り上がりに欠ける可能性があります。
上場日程が込み合っているためスタンダード市場まで資金が入るのか注視しておきたいと思います。個人的には高パフォーマンスが望めなくても全力申込になると考えています。
これと言って新味は感じられませんが、大手企業への売上げが高いことで一定の安心感がありそうです。逆にリスクとも言えますが、ニッセイ情報テクノロジーとSCSK、日本アイ・ビー・エムの3社で74.3％の売上げとなっています。
今後の経営戦略ではDX技術などの開発領域の新規拡大、クラウドサービスの推進などにも取り組むようです。売上が横ばい傾向のため大手企業と良好な環境を作り収益を維持していると感じます。
ノバシステム(5257)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
| 項目 | 上場基本データ |
| 上場日 | 3月30日 |
| 市場 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 事業内容 | 金融・保険業界向けを中心としたシステムインテグレーション事業、クラウドサービスの提供 |
| ブックビルディング | 3月13日～3月17日 |
| 想定価格 | 1,660円 |
| 仮条件 | 1,660円～1,700円 |
| 公開価格 | 1,700円 |
| 初値結果 | 2,565円(公開価格1.51倍) |
| 企業情報 | https://www.nova-system.com/ |
| 監査人 | 仰星監査法人 |
| 手取金の使途 |
|
| 項目 | 株数データ |
| 公募株数 | 150,000株 |
| 売出株数 | 200,000株 |
| 公開株数(合計) | 350,000株 |
| オーバーアロットメント | 52,500株 |
| 上場時発行済み株数 | 1,350,000株 ※公募分を含む |
| 想定ベースの時価総額 | 約22.4億円 |
| 幹事団 | みずほ証券(主幹事) 野村證券 岡三証券 SBI証券 マネックス証券 松井証券 |
| 委託見込 | 岡三オンライン DMM.com証券 |
ノバシステム(5257)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格1,660円を基に吸収金額を算出すると約5.8億円となり、オーバーアロットメントを含めると約6.7億円規模の上場となります。同社事業はソフトウエア開発事業の単一セグメントになり、「システムインテグレーション」と「クラウドサービス」の2つのサービスを展開しています。
主力サービスはシステムインテグレーションになり、2022年12月期で事業全体の97.9％を占めるそうです。
※有価証券届出書引用
システムインテグレーションは、生命保険会社や損害保険会社、銀行、信託銀行等の金融業界向けを中心とした業務用情報処理システムの開発を行います。
中でも生命保険会社及び損害保険会社では個人保険商品システム、企業年金システム、共済保険システム、勘定系システム等の開発を手掛けているそうです。
ニッセイ情報テクノロジー株式会社を筆頭に複数の保険会社にシステム開発の実績を有しているそうです。
※有価証券届出書引用
また、保険業界向けシステム開発に加えて物流業界向けシステム、エネルギー産業向けシステム、商社向けシステム、地方公共団体向けシステム、公益機関向けシステム等の開発も全方位型で手掛けているそうです。
上流工程からプログラム製造・テスト工程に至るまでの一貫したシステム開発を実現するノウハウ及び開発経験、そして人材を有しているそうです。
※有価証券届出書引用
クラウドサービスでは、飲食店向け店舗運営支援システム「Order Revolution」と受付業務支援システム「アイウェルコ」の双方をSaaS型でサービス提供を行っています。
「Order Revolution」は、飲食店における既存のPOSレジとの連動機能を備え、顧客来店から精算に至るまでの一連の業務を通貫させて店舗運営支援が可能となるシステムになります。
「アイウェルコ」は、顔検知機能及び音声認識機能を主機能として備えた受付業務支援システムになります。
ノバシステム(5257)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は1982年9月10日、大阪府大阪市西区江戸堀一丁目3番15号に本社を構えます。社長は芳山政安氏(1953年8月23日生まれ)、株式保有率は55.09％(672,000株)です。従業員数436人で臨時雇用者21人、平均年齢36.7歳、平均勤続年数9.0年、平均年間給与5,184,226円です。
セグメント別従業員数はソフトウエア開発部門395人(臨時15人)、営業部門22人、管理部門19人(臨時6人)となっています。
| 氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(％) | ロック |
| 芳山 政安 | 672,000株 | 55.09％ | ○ |
| ノバシステム従業員持株会 | 117,500株 | 9.63％ | ○ |
| 内原 昌彦 | 48,000株 | 3.94％ | × |
| 河 鳳基 | 40,000株 | 3.28％ | ○ |
| 株式会社インテック | 40,000株 | 3.28％ | ○ |
| 川上 秀樹 | 30,000株 | 2.46％ | ○ |
| 林 潤 | 24,000株 | 1.97％ | ○ |
上位株主には180日間(2023年9月25日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
親引けは行われません。
ノバシステム(5257)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。仮条件範囲が1,660円～1,700円に決定し想定発行価格よりも40円引き上げられました。吸収金額は最大で約6.8億円、時価総額約23.0億円です。
スタンダード案件となっていますが人気業態のため利益が見込めるようです。株価設定も低く公開価格割れは考えられていません。
業績好調で情報通信業、吸収金額が少なくデメリット面があまりない銘柄です。
スタンダード市場ということを除けば鉄板銘柄と言えそうです。初値は1.5倍を超えると伸びにくいと考えられているようです！
大手初値予想2,000円～2,500円
修正値2,500円～2,700円
直前予想2,850円
※注目度B
修正値2,500円～2,700円
直前予想2,850円
※注目度B
業績を確認すると2023年12月期の単独予想を確認できました。売上52.53億円となり前期比13.55％増、経常利益4.04億円となり前期比19.88％増となります。
四半期利益は2.60億円となり前期比22.64％増の予想となっています。
公開価格が1,700円決定の場合の指標はEPS198.12からPER8.58倍、BPS1,211.23からPBR1.40倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。
保険業界向けシステム開発に強いSI中堅企業のため買われると思います！
IPOに当選できたら利益10万円コースだと思います。地合いだけが心配です。
| 幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
| みずほ証券(主幹事) | 311,500株 | 89.00％ |
| 野村證券 | 21,000株 | 6.00％ |
| 岡三証券 | 7,000株 | 2.00％ |
| SBI証券 | 3,500株 | 1.00％ |
| マネックス証券 | 3,500株 | 1.00％ |
| 松井証券 | 3,500株 | 1.00％ |
スタンダード市場への上場となりますが人気が見込めると考えています。上場規模が小さく公開株数も少ないため魅力があります。
みずほ証券は資金不要でIPO抽選に参加できるようになり、当選確率がかなり下がったと感じます。直近でみずほ証券主幹事が多いため個人的には残念な気持ちです。
しかし、公開価格割れの不安はないと思うので申込める証券会社から全て申込みを行いたいと思います！
岡三オンラインからも抽選参加ができると思うので申込みだけ行っておくとよさそうです。資金不要でIPO抽選に参加できます。立会外分売も始まっています。
タイアップを行っているためまだ口座開設していない方はご利用いただけたらと思います。3,500円を現金で貰えます！
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また、FXの自動売買に興味があればトライオートFXのタイアップも行っています。
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。| 類似企業 | PER | PBR |
| 東邦システムサイエンス(4333) | PER12.34倍 | PBR1.53倍 |
| クレスコ(4674) | PER10.59倍 | PBR1.52倍 |
| TDCソフト(4687) | PER14.27倍 | PBR2.26倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
| ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
| 2021年12月27日～2029年12月24日 | 1,600株 | 600円 |
| 2022年12月25日～2030年12月22日 | 18,200株 | 665円 |
ストックオプション(新株予約権)は19,800株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数1,200,000株に対する新株予約権の割合は1.65％に相当します。新株予約権による潜在株式数は19,800株です。
ノバシステム(5257)IPOの評価と申し込みスタンス！まとめ
ノバシステムのIPOはそこまで魅力があるようには感じませんが、上場ラッシュでも公開価格を超えてくると思います。利益面のブレがあると思いますが今期は四半期利益1億円を超えてきそうです！
※ノバシステム公式サイト引用
技術革新や市場ニーズの変化、そして景気なども関係する事業だと思いますが大手取引先との関係が良好だということで上場時に問題はなさそうです。
システムインテグレーション(SI)は他社にスイッチすることも出来るはずです。あとはサービスの価格などにより競合との棲み分けなどが影響するかもしれません。
目論見では同業の協力会社から役務の提供等を受けているとあります。顧客企業の求める条件に対応した開発体制を構築することが目的のようです。
また、協力会社との見込プロジェクトや技術者動向等の情報交換や相互利益の拡大を図る契約条件の提案などがあるようです。
SI収益以外ではクラウドサービスなどを行い計画通りに事業は進んでいるようです。ただ収益規模が低く上場時には評価されにくいと思います!!
マイメイトで20,000ポイント貰えるタイアップ付き特典を当サイト限定で開催しています。
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