アソインターナショナル(9340)のIPOがスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。投資先としては人気がなさそうな銘柄だと思います。
主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数1,620,000株、オーバーアロットメント243,000株です。上場規模は想定発行価格835円から計算すると約15.6億円になります。
※アソインターナショナル公式サイト引用
全国で歯の矯正治療を行う歯科医などに対して矯正歯科技工物の供給を行う企業です。個人的にはこれまで投資先として考えた事がない分野です。
2021年1月21日出版の歯科矯正の世界市場によると、2019年の歯科矯正のグローバルな市場規模は56.8億ドルであり、2021年から2026年にかけて年率9.1%で成長するそうです。
そのため日本国内市場においても拡大の余地があるとの観測が出ています。
日本では人口が減少しているにも関わらす市場は拡大するようです。昔に比べれば環境が良くなっていると言うことでしょうか。需要があるのは確かのようです。
直近10年で日本の歯科診療患者数はほぼ横ばいとなっているそうです。機能回復を目的とする「歯の欠損補綴」患者の占める割合は過去10年で減少し、一方で歯科矯正患者の割合は増加しているそうです。
この辺りは専門ではないため何とも言えません。投資家は業績ありきと考えるでしょう。事業内容を掘り下げても興味が湧きませんからね。
アソインターナショナル(9340)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 12月23日 |
市場 | スタンダード市場 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | 矯正用歯科技工物の製造・販売 |
ブックビルディング | 12月08日~12月14日 |
想定価格 | 835円 |
仮条件 | 835円~870円 |
公開価格 | 870円 |
初値結果 | 1,001円(公開価格1.15倍) |
企業情報 | https://www.aso-inter.co.jp/ |
監査人 | 太陽有限責任監査法人 |
手取金の使途 |
|
項目 | 株数データ |
公募株数 | 850,000株 |
売出株数 | 770,000株 |
公開株数(合計) | 1,620,000株 |
オーバーアロットメント | 243,000株 |
上場時発行済み株数 | 4,850,000株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約40.5億円 |
幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) 野村證券 みずほ証券 SBI証券 東海東京証券 楽天証券 |
委託見込 | DMM.com証券 |
アソインターナショナル(9340)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格835円を基に吸収金額を算出すると約13.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約15.6億円規模の上場となります。同社グループは、アソインターナショナルと連結子会社4社の合計5社で構成されています。
事業内容は矯正歯科治療が必要な方々に歯科技工所としてオーダーメイドの歯科技工物を中心とした製品を提供しています。
一般的な歯科技工所は、補綴物を主に製造・販売していますが、同社グループは設立以来、矯正用の歯科技工物(矯正歯科技工物)の製造を中心とした事業活動を行っています。
全国の矯正治療を行う歯科医院、歯科大学及び附属病院等の歯科医療機関に対して矯正歯科技工物の供給を行います。
※有価証券届出書引用
同社はこれまで蓄積した製造ノウハウを用いて、高品質かつ多種多様な矯正歯科技工物を製造し提供することが可能です。
また、その他付随サービスとして矯正歯科技工物の修理、自社グループ製品・商品を使用した矯正治療に関するセミナー開催受託及び矯正に関する材料販売を行っています。
2022年10月末時点でグループ外部の協力パートナー51ヶ所の歯科技工所と取引があり、内製と外注による製造のバランスを取っています。
51ヶ所のうち、48ヶ所は同社グループから独立した歯科技工士によって設立された歯科技工所になるそうです。
※有価証券届出書引用
同社グループは、歯科医療機関から矯正歯科技工物の発注を受け製造・販売を行います。
歯科医療機関は新規患者に対して、口腔内の印象採得やレントゲン撮影等を行い、歯科医師は診査診断用の平行模型という矯正歯科技工物の発注を歯科技工所へ行うそうです。
これらの患者の口腔内の情報を歯科医師が確認後、矯正治療の方針を決定する流れになるそうです。
この治療方針を決定後、歯科医療機関は患者治療用の矯正歯科技工物の発注を歯科技工所へ行うそうです。
矯正装置については目論見に詳しく書かれています。
※有価証券届出書引用
アソインターナショナル(9340)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は1988年5月18日、東京都中央区銀座二丁目11番8号第22中央ビル3Fに本社を構えます。社長は阿曽敏正氏(1960年7月25日生まれ)、株式保有率は28.62%(1,200,000株)です。従業員数65人で臨時雇用者65人、平均年齢34.2歳、平均勤続年数3.5年、平均年間給与3,808,000円です。連結従業員数は266人で臨時雇用者は152人です。
セグメントは歯科矯正事業の単一セグメントになります。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
株式会社ASO | 2,800,000株 | 66.78% | ○ |
阿曽 敏正 | 1,200,000株 | 28.62% | ○ |
内山 淳 | 29,000株 | 0.69% | △ |
詫麻 礼久 | 28,000株 | 0.67% | △ |
曽我 雄作 | 24,600株 | 0.59% | △ |
小林 隆子 | 24,600株 | 0.59% | △ |
加来 裕一 | 22,800株 | 0.54% | △ |
上位株主には180日間(2023年6月20日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
親引けはありません。
アソインターナショナル(9340)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。仮条件範囲は想定発行価格を下限として835円~870円に決定しました。吸収金額は最大で約16.2億円、時価総額約42.2億円となります。
競合が少ない事業でVC出資もありません。業績は原材料の高騰などから減益となっています。市場全体としては緩やかに拡大すると考えられており、矯正専門に絞ってもあてはまるようです。
某紙ではユニークなビジネスだと観測が出ていますが、スタンダード市場への上場と言うことで資金流入は限られるようです。公開価格割れするような銘柄ではなさそうです!
ただIT企業などと比べると地味な事業のため初値は低くなる観測となっています。
修正値900円~1,000円を維持
直前予想1,000円
※注目度B
業績を確認すると2023年6月期の連結予想を確認することができました。売上32.62億円となり前期比4.72%増、経常利益4.86億円となり前期比6.18%減となります。
四半期利益は3.35億円となり前期比4.56%減となる予想が出ています。
公開価格が870円決定の場合の指標はEPS75.55からPER11.52倍、BPS504.07からPBR1.73倍になります。配当は21円出ることになっており配当利回り2.41%になります。
業績水準が高く利益もしっかりでているため公開価格割れは避けられそうです。ただ人気が見込みずらい業種なので安く寄るのであれば中長期投資で利益を狙えるかもしれません。
大手と言われる企業で矯正を専門にするの同社だけだそうです。
そのくらい知名度が高いと言えそうです。成長が緩やかな市場のため業績は横ばいが続く可能性もありそうです。初物と言うことで買われれば公募組が報われるパターンでしょうか。
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
SMBC日興証券(主幹事) | 1,409,400株 | 87.00% |
野村證券 | 81,000株 | 5.00% |
みずほ証券 | 64,800株 | 4.00% |
SBI証券 | 32,400株 | 2.00% |
東海東京証券 | 16,200株 | 1.00% |
楽天証券 | 16,200株 | 1.00% |
意外と利益が出ている企業なので驚きましたが、IPOでは人気が見込めない事業のため、公開価格割れしなければといったスタンスだと思います。スタンダード市場も不人気要素です。
公開株数が多く微妙案件となっていますが配当が実施されるようです。この辺りは仮条件発表時に記載したいと思います。
公開価格割れはなさそうですが初値が飛ぶような人気もないと思います。12月の上場ラッシュ前半のIPOに当選できなければ遊びで狙いに行くような感じでしょうか。
ベンチャーキャピタル出資もなく公開株数以外の株流通は殆どないと思います。
しかし、SMBC日興証券が主幹事を引受けるIPOが多いですね。既に証券口座を開設している方が多いと思いますが準備だけ行っておきましょう。
SMBC日興証券のIPO抽選ルールについて徹底的に調べました。個人的にも過去の当選履歴から一番IPOに当選できている証券会社かもしれません。IPO取扱い数も業界最高水準のため、口座がない方は早めに作っておいたほうがよいと …
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
ナカニシ(7716) | PER18.85倍 | PBR2.67倍 |
マニー(7730) | PER43.31倍 | PBR4.77倍 |
松風(7979) | PER12.1倍 | PBR1.17倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2022年6月30日~2030年6月29日 | 96,500株 | 241円 |
2023年6月29日~2031年6月28日 | 96,500株 | 383円 |
ストックオプション(新株予約権)は96,500株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数4,000,000株に対する新株予約権の割合は4.83%に相当します。新株予約権による潜在株式数は193,000株です。
アソインターナショナル(9340)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
アソインターナショナルのIPOは無理して参加しなくてもいいと思います。だからと言って同日上場のGENOVA(ジェノバ)も微妙です。続く銘柄に期待したいところです。
※アソインターナショナル公式サイト引用
新規顧客獲得方法は、歯科医師同士のネットワーク内での顧客紹介が重要な営業戦略となっています。業績や企業規模から察するにある程度業界では浸透した企業だと感じます。
製造や材料調達では海外拠点を積極的に活用し、子会社はフィリピンと米国ハワイにあります。また、フィリピンが重要拠点になるようです。
連結従業員が多いのは海外で200人を超える従業員の採用となっているからでした。海外売上高は2022年6月期において3.2%という数値を確認できました。
グローバル展開では欧米企業との資本業務提携等も模索しているそうです。
また、材料及び商品仕入れはドル建て及びユーロ建てで取引を行っています。
2022年6月期の仕入取引全体に占めるドル建て取引比率14.2%、ユーロ建て取引比率45.9%となっています。為替リスクはそこそこありそうです!
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