ASNOVA(アスノバ)[9223]のIPOが名古屋証券取引所のネクスト市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。地方上場で地味な事業になるためIPOでは人気が見込めそうにありません。
主幹事は東海東京証券が務め公開株数222,000株、オーバーアロットメント33,300株です。上場規模は想定発行価格1,530円から計算すると約3.9億円になります。
※アスノバ公式サイト引用
地場の関係企業の方にしか購入する理由がない気がしています。そのため、東証に上場できないため地方上場を選択したとは言い切れないかもしれません。
同社は仮設機材のレンタルから販売に至るまでワンストップで対応できる強みがあるそうです。また、当該分野での主力企業として成長し海外も含めた事業展開も拡大するそうです。
海外で?と思ったので目論見で調べると、海外で関係しそうなのは足場等の機材の原料や加工品等調達くらいしかヒットしません。
ただ、成長著しいベトナムに仮設建材レンタル展開を模索しているとあります。現在は本州内に営業所として5ヶ所、機材センターとして17ヶ所を展開しています。
ドミナント展開の戦略を行い規模拡大を続けているようです!
ASNOVA(アスノバ)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 4月21日 |
市場 | 名古屋証券取引所ネクスト市場 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | クサビ緊結式足場の仮設資材レンタル・販売及び足場架払工事 |
ブックビルディング | 4月06日~4月12日 |
想定価格 | 1,530円 |
仮条件 | 1,430円~1,630円 |
公開価格 | 1,630円 |
初値結果 | 1,499円(騰落率-8.04%) |
企業情報 | https://www.asnova.co.jp/ |
監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
手取金の使途 | 足場等のレンタル建設機材の購入に充当予定 |
項目 | 株数データ |
公募株数 | 177,000株 |
売出株数 | 45,000株 |
公開株数(合計) | 222,000株 |
オーバーアロットメント | 33,300株 |
上場時発行済み株数 | 1,539,900株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約23.6億円 |
幹事団 | 東海東京証券(主幹事) SMBC日興証券 SBI証券 丸三証券 マネックス証券 松井証券 水戸証券 岡三証券 |
委託見込 | DMM.com証券 |
ASNOVA(アスノバ)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格1,530円を基に吸収金額を算出すると約3.4億円となり、オーバーアロットメントを含めると約3.9億円規模の上場となります。ASNOVA(アスノバ)は、レンタル関連事業セグメントにおいてクサビ緊結式足場を主要とした「仮設機材レンタル」、新品の仮設機材を販売する「仮設機材販売」、足場架払工事の「その他」の3つのサービスラインを展開しています。
全国の機材センターを通じて、工事業者による「仮設機材をレンタル・購入したい」というニーズにワンストップで対応出来る体制整備を図っているそうです。
※有価証券届出書引用
仮設機材レンタルでは、戸建住宅や中低層マンション向けにクサビ式足場を主要としたレンタルサービスを全国の中小足場施工業者に提供しています。
近年の改修需要の増加や工事の繁忙期と閑散期の変動幅の拡大等により、足場施工業者の仮設機材在庫負担が増大しているそうです。
このため投資負担を軽減し、繁閑に応じて仮設機材数量の調整弁となる仮設機材レンタルに対するニーズは高くなる現状があり取引業者数の拡大も続いているそうです。
※有価証券届出書引用
仮設機材販売では、仮設機材レンタルを利用する顧客に最適だと考える数量の仮設機材を確保してもらえるよう、主軸のレンタルサービスだけでなく、販売も含めた提案を行っています。
また、その他の販売として中古機材の販売を行っています。
レンタル中の機材を顧客の希望により、返却を受けずにそのまま販売する方法を取っていましたが、2021年3月期以降はレンタル用機材として購入してから6年以上が経過した機材を選別し、中古機材として売却するという方針を打ち立て、それを営業外収益に計上しています。
主力ビジネスはレンタルになり、中古機材の販売も行うものの、大きく伸長させるような計画はないとしています。
※有価証券届出書引用
ASNOVA(アスノバ)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は2013年12月24日、名古屋市中村区平池町四丁目60番地の12グローバルゲート26階に本社を構えます。社長は上田桂司氏(1975年7月03日生まれ)、株式保有率は46.51%(634,950株)です。
従業員数108人で臨時雇用者3人、平均年齢38.6歳、平均勤続年数3.1年、平均年間給与4,026,359円です。
事業部門別の従業員数は仮設事業部門93人(臨時3人)、管理部門15人(臨時0人)となります。セグメントはレンタル関連事業の単一セグメントです。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
一般社団法人ニチレン | 716,550株 | 52.48% | ○ |
上田 桂司 | 634,950株 | 46.51% | ○ |
ASNOVA従業員持株会 | 12,900株 | 0.94% | × |
森下 哲 | 900株 | 0.07% | △ |
上田桂司氏と一般社団法人ニチレン、森下哲氏には180日間(平成2022年10月17日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
親引けは従業員持株会社に対して5,000株を上限として実施される予定です。
ASNOVA(アスノバ)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。仮条件範囲が発表され1,430円~1,630円と想定発行価格を挟む形で決定しています。仮条件上限の1,630円に決定した場合の吸収金額は約4.2億円、時価総額は25.1億円になります。
大手情報では買われる材料が乏しいとの意見があります。株主還元も未定となっており名証ネクストに上場する地方株に興味がある個人投資家は限定されると思います。
仮条件の上限引上げはサプライズと言えますが、東証の本則市場に上場する銘柄と同等の株価設定には疑問が残ります。
修正値1,499円~1,700円
※注目度C、修正値は4月06日に追記
業績を確認すると2022年3月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上26.98億円となり前期比20.39%増、経常利益3.09億円となり前期比28倍以上になります。これは前期利益が低いだけです。
四半期利益は2.17億円となり前期比14倍以上になります。2020年3月期の利益と比較すると下げているため評価も難しそうです。※2021年3月期1,500万円、2020年3月期2.65億円
公開価格が1,630円決定の場合の指標はEPS159.95からPER10.19倍、BPS1,770.42からPBR0.92倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。
名古屋証券取引所の本則市場ではないため私はIPO抽選に基本的に参加しません。SBI証券からはIPOチャレンジポイント狙いで参加します。
名古屋証券取引所は東証再編に合わせプレミア市場(旧第1部)、メイン市場(旧第2部)、ネクスト市場(旧セントレックス)に変更されています。
IT系であれば短期的に買われる可能性もありますが、足場等の仮設機材レンタル販売を行うため成熟業態となり人気はあまりないと考えています。
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
東海東京証券(主幹事) | 199,900株 | 90.05% |
SMBC日興証券 | 6,700株 | 3.02% |
SBI証券 | 4,400株 | 1.98% |
丸三証券 | 2,200株 | 0.99% |
マネックス証券 | 2,200株 | 0.99% |
松井証券 | 2,200株 | 0.99% |
水戸証券 | 2,200株 | 0.99% |
岡三証券 | 2,200株 | 0.99% |
名証のネクスト市場への上場のため人気はないでしょう。旧セントレックス市場への上場となり事業もIPOでは需要が見込めません。
地方上場で3.9億円の上場になるためやや大きめのサイズと言えるかもしれません。利益も不安定のため上場後も一喜一憂しそうな気がします。ここ数年配当も出ていないようです。
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
信和(3447) | PER7.96倍 | PBR0.75倍 |
コンドーテック(7438) | PER11.3倍 | PBR0.94倍 |
丸紅建材リース(9763) | PER5.83倍 | PBR0.42倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2020年3月01日~2028年2月28日 | 2,400株 | 1,234円 |
ストックオプション(新株予約権)は2,400株が上場時に行使期限を迎えます。取締役2人となっています。
発行済株式総数1,362,900株に対する新株予約権の割合は0.18%になります。
ASNOVA(アスノバ)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
ASNOVA(アスノバ)IPOの抽選には参加しなくても良いと思います。IPO準備企業向けの市場となっているため上場実績を作りたいだけだと感じます。上位市場へステップアップするのかもわかりませんし、事業規模が急激に大きくなるとも考えにくい業種です。
※アスノバ公式サイト引用
業績は建設投資動向の影響を受ける傾向にあります。
メインは建設現場で使用される仮設機材のため、民間設備投資や国及び地方公共団体の公共事業予算に影響を大きく受けます。
また、中小足場施工業者の受注案件納期が3月末に集中する傾向があり、その前段階で施工は納期よりも前に行われるため、同社の売上高及び収益は第3四半期に偏重する傾向があるそうです。
なんだかんだで一般投資家は手を出しずらいため売買は上場から数日もすれば低調になるはずです。上場1日目に売り損なうと長期ホールドもあり得るかもしれませんね。
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