守谷輸送機工業(6226)IPOの初値予想と幹事割当数などを評価したいと思います。地政学リスクが高まる中で東証2部銘柄を初値で買う投資家は少ないと思います。
しかも配当が出るのかさえ現状でわからず不安があります。株価設定は低く見積もってあるようですが需給不安は残ると考えています。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 770円 |
仮条件 | 3月01日 |
公開価格 | 3月09日 |
公募株数 | 2,130,000株 |
売出株数 | 2,130,000株 |
公開株数(合計) | 4,260,000株 |
オーバーアロットメント | 639,000株 |
幹事団 | SMBC日興(主幹事) 東海東京証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 みずほ証券 マネックス証券 SBI証券 |
委託見込 | auカブコム証券 |
守谷輸送機工業の事業は、荷物用及び船舶用エレベータの製造や据付工事、販売及び保守・修理事業などを行っています。
使用環境に応じた性能と機能の確保が求められ、過酷な使用状況でも耐えられる製品が求められます。
売上げ項目を確認すると2021年3月期の売上高はエレベーター(船舶用除く)52.6%、船舶用エレベーター4.4%、保守・修理43.1%となっています。
設立から70年以上が経過しているため「保守・修理」の売上げも大きいようです。通常であれば販売時の価格を抑え保守で利益を狙う構造になるそうです。
直近の業績は拡大傾向にあるため、個人投資家が投資を行うと考えた場合は配当ありきのような気がします。前期の配当性向は6.6%となっています。
上場タイミングが良いとは言えないため想定ベースの約37.7億円の吸収は不安です。収益への不安はあまり感じませんが、公開規模が東証2部としては大きいため需給不安があります。時価総額は133.5億円です。
守谷輸送機工業(6226)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!
大手初値予想の数値を調べてみました。他社比較で株価設定は低く見積もってあるようです。ただそれだけで買われるような状況ではないと思います。株主構成を確認しても血族保有が目立つため換金売りのイメージも付きまといます。
最新の初値予想は下記のようになっています!
大手初値予想750円~800円
※注目度B
※注目度B
東京証券取引所から発表された新規上場会社概要の売出株放出元を確認すると血族ばかりとなっています。早く売り抜けてしまいたいのかもしれません。
ロックアップは180日間で解除条件の設定はありません。
大株主には横浜銀行、日本生命保険相互会社、朝日生命保険相互会社などの名前もあります。
これまでの情報は下記記事でまとめています。
守谷輸送機工業の上場データと初値予想を考察しました
守谷輸送機工業(6226)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました
幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事はSMBC日興証券が単独で務めます。幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
SMBC日興(主幹事) | 3,791,400株 | 89.00% |
東海東京証券 | 127,800株 | 3.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 127,800株 | 3.00% |
みずほ証券 | 127,800株 | 3.00% |
マネックス証券 | 42,600株 | 1.00% |
SBI証券 | 42,600株 | 1.00% |
個人的には消極的参加となりそうです。配当利回りが4%以上あればブックビルディングを考えたいところです。前期の配当性向から考えると厳しいでしょう。
同社に問題があるというよりも、地政学リスクやFRBの利上げなどが投資を警戒させています。
個人投資家はただでさえ含み損と格闘している状況なので買い控えなども考えられます。相変わらず日本株は弱くマザーズ指数も700ポイントを割れてしまいました。
大手情報ではIPOに資金が戻ってきたと書かれているようですが、この先どうなるのかわからないと考えています。
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守谷輸送機工業(6226)IPOの業績予想と抽選参加スタンスまとめ
最新の業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。人気見込みは現段階で低いと考えています。※守谷輸送機工業公式サイト引用
業績を確認すると2022年3月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上140.82億円となり前期135.17億円から4.18%増、経常利益19.69億円となり前期17.13億円から14.94%増になります。
四半期利益は12.47億円となり前期10.84億円から15.04%増を予想しています。
想定発行価格770円を基に指標を計算するとPER9.44倍、PBR1.84倍になります。比較企業はフジテック(6406)や三菱電機(6503)あたりでしょうか。
初値が公開価格を割る可能性は残ると思いますが、新興株のように大きな売り圧力が発生する可能性は低いかもしれません。
そもそも利益が見込めそうにないIPOには公募組が申込を行いませんからね。と言うことで個人的にも様子見となりそうです。
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