YONOHI(ヨノヒ)がユニコーンで株式投資型クラウドファンディング(ECF)を利用して資金調達を行います。そのため評判や実績を投資家目線でまとめたいと思います。
目標募集額や事業計画、サービス内容などもチェックしてみたいと思います。
実に面白みのあるスタートアップ企業が登場しました。事業も創業時から黒字化しており、代表の山岡優樹氏の意気込みも伝わるビジネスだと感じました。
※ユニコーン公式サイト引用
事業内容も面白いと思います。これから展開する野望は投資家の心を揺さぶりそうです。代表者の経歴としては2001年にトッパン・フォームズ(7862)に入社し、翌年には新入社員新人賞を受賞しています。
その後、他企業で働きフリーランスの経験も長いようです。また同社代表の他にアジアピクチャーズエンタテイメント株式会社の取締役CIOも現任されています。
また、株式投資型クラウドファンディンで資金調達を行うほかの選択肢として、ベンチャーキャピタルからの出資も可能だったようです。
しかし、山岡優樹氏の「多くの人を巻き込まないと業界のリーディングカンパニーになれない」と言う思いもあり、株式投資型クラウドファンディン(ECF)で資金調達することを選択したようです。
このパターンであれば、ユニコーンで投資家の資金が集まらなくてもVC出資が行われると感じています。どうでしょうね。
- 事業内容について詳しく説明している
- ビジネスモデルと特徴について説明している
- オンライン動画展示会事業による収益が今後の事業を左右すると説明している
- 上場(IPO)を行う時期と業績について説明している
- 株主優待とエンジェル税制について説明し募集要項をまとめている
YONOHI(ヨノヒ)は何を解決できる企業なのか?説明用アニメ動画のリーディングカンパニー
YONOHI(ヨノヒ)は2019年5月に設立されたばかりのスタートアップ企業です。動画制作事業やWEB(漫画LP)制作事業、WEB集客事業、オンライン動画展示会事業などを行う動画DX会社になります。ユニコーンの公式サイトを見た感じでは、黒字だから資金調達をしなくてもいいのでは?上手く事業が回っているため本業に注力したほうがいいのではないか?と個人的に思いました。
何を行っている企業なのかわかりやすい動画があるため、まずこの動画を見ていただきたいと思います。
流石、動画作成の企業だと感じました。テレビでも取り上げられている企業ですからね。
※1分31秒の動画です
メイン事業は3分以内でクライアントの商品やサービスをまとめた動画を作成することです。説明用、PR用に特化したアニメ動画の制作事業になり動画DXを行います。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「IT技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革させる」と言う意味があります。
動画広告市場は年々伸び続けており、サイバーエージェントがデジタルインファクトと共同で行った国内動画広告の市場動向調査によれば、2019年に2,592億円だった動画広告市場規模は、5年後の2024年には2.5倍以上の6,856億円になる予測となっているそうです。
多くの投資家が気が付いていると思いますが、ここ数年、動画市場は驚異的な伸びとなっています。同社のビジネスも初年度から黒字化できているそうなので、時代にマッチしたビジネスと言えそうです。
また、インターネットの接続はパソコン(PC)ではなくスマートフォンからのアクセスが多くなっています。
周りを見渡してもスマートフォンでネットに接続する方が多いですよね。
※ユニコーン公式サイト引用
同社が第三者機関プラットフォームでインターネット調査を行ったところ、わかりにくい商品紹介をアニメ動画にすることで、9割以上の人が理解できるようになったとあります。
「伝わらない・理解できない」ものを「伝わる・理解できる」ようにするのが同社の解決すべき課題となっています。
と言うことで、同社のサービスを利用すれば、これまでわかりにくかった企業(クライアント)のサービスや商品等を、説明用アニメ動画「TSUTA-WORLD(ツタワールド)」を用い、わかりやすく説明することができます。
現在のメイン事業は説明アニメ動画になります。ユニコーンの公式サイトにこれまでに作られた動画が用意されているため、内容を確認してみるとよいでしょう。私も確認してみたところわかりやすいと感じました。
また、後程説明したいと思いますが、どうやら同社は「TSUTA-WORLD EXHIBITION」を加速化させるためにECFで資金調達を行いたいようです。
代表が投資家にアピールしている動画も用意されているため、興味があれば確認しておきましょう。ワクワクする企業だと思います。
企業概要を詳しく調べてみました
YONOHI(ヨノヒ)の企業概要を調べてみました。2020年4月期の売上が1.2億円になる見込みとなっており、営業利益が173.7万円になるそうです。シード期への投資としてはやや安心できそうです。
そもそも資金調達の段階で黒字化できている企業が少ないですからね。動画作成のベースはできていると考えられますが、今後注力していくオンライン動画展示会が業績拡大のポイントになりそうです。
項 目 | その内容 |
会社名 | 株式会社YONOHI |
本社住所 | 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南一丁目l番l号ヒューマックス恵比寿ビル8F |
代表者名 | 山岡 優樹 |
設立年月日 | 2019年5月07日 |
決算期 | 4月 |
事業内容 |
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資本金 | 10,100,000円 |
発行済株式数 | 100,000株 |
主要株主 |
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資金使途は広告宣伝費やシステム開発費用、人件費となっています。人件費が営業・編集関係、経理・総務・広報関係となっているため人材も必要のようです。
また株式投資型クラウドファンディングを実施する前のバリュエーションは、1株当たり4,000円なので4億円と試算できます。発行株式数は100,000株となっています。
それと代表の年齢を確認してみると38歳でした。※2021年9月02日現在
※金融庁公式サイト引用
まだ年齢も若く、自分の思い浮かべたビジョン達成のために努力する力もみなぎっているように感じます。そのため賛同したい投資家も多いかもしれません。また、ECFへの投資は30代~50代が多いとされています。
ECFへの投資は10万円程度から行えます。本案件も最低投資金が10万円となっています。
最近はHiJoJoユニコーンファンドと言って、世界のユニコーン企業にも投資できるようになっています。興味があれば詳しく調べてみたいので下記記事も参考になると思います!
ただし100万円からの投資になるためハードルは高めだと考えています。
HiJoJoユニコーンファンドが話題となっているため詳しく調べました。投資家目線で評判と評価を行い、投資を行う際のメリットとデメリットを項目別にまとめています。 プレIPOに投資できるため儲かると言えそうですが、100万 …
YONOHI(ヨノヒ)のビジネスモデルと特徴を考察!!
同社の事業は4つあり「動画制作事業」「漫画LP制作事業」「AI POST事業(自動送信システム)」「オンライン動画展示会事業の制作」となっています。メイン事業の動画制作事業は、説明用やPR用に特化したアニメ動画の制作事業です。
説明用アニメ動画を用い難しい商品やサービスを3分以内の動画にまとめるサービスになります。また、ゴールデンタイムのテレビ番組を担当するようなプロの構成作家が台本を作成するそうです。
同社が選ばれる理由は他社比較で圧倒的に安価だからと言った理由もあります。動画制作事業の「TSUTA-WORLD(ツタワールド)」の場合になりますが、他社比較で4分の1程度しか費用が掛からないそうです。
大きな企業だと芸能人を起用することでイメージ付けもできると思いますが、広告費の予算もあるため安価であれば試しに利用する企業も出てくると思います。
※ユニコーン公式サイト引用
これまで作成された動画は多くの上場企業に納品実績があり、完成した動画はWEB掲載や説明会、商談、展示会など様々な場面で転用可能となっています。
同社のアニメ動画は、株式会社SandBoxの脳波測定による理解力テストでも高得点を獲得しています。株式会社SandBoxは現在注目されている「脳波による感性分析を行うベンチャー企業」です。
漫画LP制作事業(ランディングページ+漫画の制作事業)では、漫画を差し込んだランディングページの制作事業を行います。
※LP COMIC公式サイト引用
ほとんどのアクセスは2秒以内に離脱してしまいますが、漫画LPであれば平均2分以上の滞在時間になると言われているそうです。確かに漫画だと気になりますよね。
最近のネット広告も漫画形式が増えているため、もしかしたら同社が作成している場合も考えられます。漫画LPは非常にニッチな業界で漫画LPを制作できる会社はほとんどないそうです。
コンバージョン率600%アップや滞在時間10%アップ、サイト完読率50%超えになることもあるようです!
漫画LP制作事業は2021年3月からスタートした事業です。本格的なマーケティングを行っておらず、既存顧客への販売をメインにしています。
アニメ動画と漫画LPを組み合わせることによって、飛躍的にCVRを高めることが予想できるため事業成長が期待できるようです。「漫画LP+説明用アニメ動画」という動画DX手法になります。
AI POST事業(自動送信システム)は、AIを用いて全自動で問い合わせフォームへDMを送信するシステムです。最大200万サイトに5日間程度で送信することができるそうです。
同社の他事業と組み合わせることによって売上伸長が期待されます。
そして、オンライン動画展示会事業の制作の話になります!
資金調達後は、AI搭載のオンライン動画展示会「TSUTA-WORLD EXHIBITION」に注力し業績拡大を狙います。成功するのかどうかはわかりませんが、やりたいことは伝わってきますよね。
こちらもわかりやすい動画が用意されています。
簡単に説明するならば、オンライン上で大規模な展覧会を365日24時間いつでも開催する事業です。
サイト内に各企業ページに動画コーナーを設け、動画再生中に表示されるアンケートに答えたら課金されるビジネスモデルになります。
各企業ページ内には資料のダウンロードボタンがあり、資料がダウンロードされると追加で課金が発生する仕組みになっています。
AI(人工知能)が搭載され、視聴者が必要とするおすすめの動画(商材)がメールを通して紹介される仕組みも搭載しています。
※ユニコーン公式サイト引用
細かいサービス内容についてはユニコーンの公式サイトから動画を確認することができます。少し長めのプレゼンとなっていますが、同社へ投資を検討している方は確認しておくべきでしょう。
競合との分析は上記画像から確認できます。YONOHI(ヨノヒ)の自社調査のため参考程度に考えたほうがよいと思います。
他社オンライン展示会との違いは、利用者と企業のAIマッチング機能があること、アーカイブデータがあることなどが挙げられます。
オンライン動画展示会事業は成功報酬型のビジネスモデルだった!
短期的に開催されるオンライン展示会は存在していましたが、同社は365日24時間開催のオンライン展示会を行います。自動販売機のように原則無人でリード獲得(見込み客の獲得)を行うそうです。この仕組みに多少疑問を持つ方もいると思いますが、ユーザーが集まることで大きな収益を生む可能性がありそうです。
※ユニコーン公式サイト引用
また、制作した動画の集客チャネルを提供することで、動画制作会社にありがちな「作った後は接点がなくなる」という状況を脱することができるそうです。
オンラインシステムのため、海外にオンライン展示会を届けることも可能となっています。「オンライン動画展示会事業」は出展料が無料となっているため、多くの企業が参加しやすい構造になっています。
他社が制作した動画の掲載も可能だそうです。
上場会社の関係企業を含め既にいくつもの企業が出展しているそうですが、問題はユーザーをどうやって増やすかでしょう。今回の株式投資型クラウドファンディングもインパクトある材料になると思います。
ビジネスモデルは見込み客獲得に対する成功報酬型のビジネスモデルになります。このプロジェクト成功にかなり意気込みがあるように感じられます!!
2029年の売上予測は保守的に評価して120億円のイメージを持っているそうです。この辺りは現段階で不確実性が高いと個人的に感じますが、現在のビジネスが順調のようですから夢は大きく持っていたほうがいいですよね。
代表の山岡優樹氏は自分の言葉で発しているため相当な自信があると考えています。
YONOHI(ヨノヒ)の業績と上場(IPO)を行う時期を確認してみました
YONOHI(ヨノヒ)のエグジット方法は上場(IPO)を目指しています。2024年~2025年に上場を検討し、タイミングが合わなければ2028年~2029年に上場を行うつもりだそうです。早ければ2023年末あたりに結果を出さないと行けません。上場するには半年程度は上場審査に時間がかかるためです。上場準備などを含めると2025年の上場は難しいかもしれません。
個人的に思うことですが「TSUTA-WORLD EXHIBITION」の収益が思うように進まなくても、メイン事業の動画制作事業で一気に企業規模を拡大することも考えられると思います。既に知名度が高くなっているため、同社を吸収したい企業も出てくるかもしれません。
※ユニコーン公式サイト引用
2025年4月期の売上は10億円予想で営業利益が約1.8億円となっています。数値的には予想したように事業が拡大することで上場(IPO)できそうです。
業績もある意味楽しみだと思いますが、コロナ禍は同社にとって追い風だと思います。
2026年4月期の売上は20億円で営業利益約5億円を想定しているようです。創業時から黒字化できているため余程のことがない限り赤字転落はないのかもしれませんが、ここ2年程度で想定している事業規模に育つのかがポイントになりそうです。
主力事業の動画制作事業だけでは収益効率がわるいのかもしれません。事業を組合わせることでシナジー効果やアップセルを狙っているようです。
2期目(2021年4月期)は売上高83,324千円となり、前期比で約11倍となっています。営業利益は13,272千円となっています。売上高営業利益率は約15.9%なので業種平均からするとかなり高いようです。
YONOHI(ヨノヒ)の株主優待とエンジェル税制適用について調べた結果
株主優待とエンジェル税制適用について調べてみました。優待権利は毎年4月末日現在に株主名簿に記載された株主を対象としています。優待内容は「自社サービス」と「物品」の2つです。自社サービスの内容は特典が2つ付いています。
- ウエビナー動画(10~15分程度)を1本無料で制作
- 「TSUTA-WORLD EXHIBITION」の1年以内無料出店
「TSUTA-WORLD EXHIBITION」の成長ウェイトが高くなっているため、株主も一緒に盛り上げることが株主還元につながると考えているそうです。
ウエビナー動画を必要としている投資家はユニコーンの質問コーナーで詳しく聞いてみるといいかもしれません。
※ユニコーン公式サイト引用
物品優待については「美唄のやきとりセット」の贈呈となっています。北海道美唄市で有名な「元祖美唄やきとり 福よし」「焼とりたつみ」のいずれかを優待品とするそうです。
株主優待の時期は毎年7月以降の発送を予定しています。
※中小企業庁公式ページ引用
本クラウドファンディングは、エンジェル税制優遇措置Bが適用されることになっています。
設立10年未満の企業が対象となり、対象企業への投資金額全額をその年の株式譲渡益から控除できます。控除対象となる投資額の上限はありません。
また過去にユニコーンで取り扱われた案件を下記にご紹介しています。面白いビジネスを手掛ける企業が多く興味があれば是非チェックしてみてください。
YONOHI(ヨノヒ)に投資を行っても問題がないのか?評判と実績まとめ
YONOHI(ヨノヒ)への投資は人気があると考えています。「カンニング竹山のイチバン研究所」に同社が取り上げられている材料は大きそうです。こちらも投資前に確認しておいたほうがよいと思います。テレビメディアに取り上げられた実績はインパクトがありますからね。
今回はユニコーン公式に動画がたくさん掲載されているため、全部確認すると相当な時間が必要になりそうです。ちなみに私はほぼ視聴しました!
※TSUTA-WORLDのサービス説明動画引用
TSUTA-WORLD(ツタワールド)は、株式会社NEXERが運営する日本トレンドリサーチで「相手に伝わりやすい動画を作る会社」「従業員が選ぶ経営者におすすめの動画制作会社」「説明用アニメ動画制作」の3部門で第1位となっています。
多方面で取上げられているため、同社サービスは魅力があると考えられます。
代表の山岡優樹氏に共感できる方は投資を行うと面白いかもしれません。スタートアップ企業は面白いサービスを行っている場合が多いですよね。
項 目 | その内容 |
プロジェクト名 | 動画DXで「伝わらない・理解できない」を解決する「YONOHI」 |
目標募集額(株数) | 25,000,000円(6,250株) |
上限募集額(株数) | 50,000,000円(12,500株) |
募集価格 | 1株当たり4,000円 |
申込単位 | 25株 |
最低申込金額(株数) | 100,000円(25株) |
上限申込金額(株数) | 500,000円(125株) |
申込期間 | 2021年09月09日~2021年09月12日 |
募集要項は上記のようになります。
メインビジネスの動画制作コストが他社比較で安く抑えられると言うことは、知名度が向上するたびに依頼が殺到する可能性があります。現状において売上が急拡大しているため、今後も業績拡大となることが予想されます。
ただ動画1本当たりの収益が他社比較で安価となっているため、収益を高めるには数をこなさなければなりません。そこでAI搭載のオンライン動画展示会の「TSUTA-WORLD EXHIBITION」で成功報酬型の仕組みを利用した収益が必要なんだと思います。
ある程度の市場規模を獲得するだけでも相当な利益につながる可能性があります。
サービスを本格的に展開していく中で、新しい収益方法も発見できるかもしれません。クライアントやユーザーにさらに便利な仕組みの提供も今後行ってくるかもしれません。
代表の山岡優樹氏は、同社だけでなくその他複数の企業顧問に就任しているとあります。どんな企業の顧問なのかも気になりますよね。
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