GRIP(グリップ)がユニコーンで株式投資型クラウドファンディングを利用して資金調達を行います。そのため評判や実績を投資家目線でまとめたいと思います。
目標募集額や事業計画、サービス内容などもチェックしてみたいと思います。目玉はクレーンゲームトーキョーの株主優待かもしれません!!
※ユニコーン公式サイト引用
GRIPはオンラインクレーンゲームを事業としています。ただオンラインクレーンゲームを行う企業は意外に多いです。同社がその中で差別化できるのは専業であること、日本全国の隠れた名産品をクレーンゲームに投入することなどでしょう。
また既に2年の実績と海外進出のノウハウを持っています。売上の45%が海外となっています。
地方自治体からの期待も大きく地方創生の一役を担うことになる可能性があります。資金調達後は台湾や香港、北米への進出を強化し売上拡大を狙うようです。
代表取締役社長の室井亘氏はヤフー株式会社に在籍した経歴や、株式会社ツナミを創業後に売却したり頼もしい人物のようです。
クレーンゲーム自体は日本でも人気があり伸びています。ヤフーニュースでもしばらく前にクレーンゲーム(UFOキャッチャー)の話題が取り上げられていました。では内容を確認してみたいと思います!
- オンラインクレーンゲームは海外需要も見込めるビジネスだとわかる
- クレーンゲームトーキョーの実績と優位性を説明している
- 代表者が2025年度に株式上場(IPO)を目指すと言っている
- 株主優待が36,000ポイント分も貰えると説明している
- 業績予想を調べ募集要項をまとめている
GRIPがクレーンゲームトーキョーで何を解決したいのか?ビジネスとして成功できる可能性
GRIP(グリップ)が運営するクレーンゲームトーキョーは、オンラインでクレーンゲームをリアルに操作しアイテムを獲得するサービスです。スマートフォンなどに同社アプリをダウンロードすれば、オンラインでクレーンゲームが楽しめます。事業としてはわかりやすいと思います。
※ユニコーン公式サイト引用
同社は2018年にオンラインクレーンゲーム会社出身のメンバー3人で創業し、現在は国内8名、海外2名の合計10名で運営しているそうです。
世界に目を向けている理由は自国では売っていない商品を見つける楽しさや、手に入れるまでの「ワクワク感やドキドキ感」といったエンターテイメント性を提供できるからのようです。
同社はクレーンゲームとECサービスの融合的なビジネスになるようです。世界中の人に新しい買い物体験を届ける狙いがあるそうです。
私も詳しく内容を確認するまでは、クレーンゲームよりも普通に買い物したほうがいいと思っていました。欲しい商品があれば、その商品をECサイトで買えばいいよね?と普通は思いますよね。
ただ、同社ではオンラインクレーンゲームを専業で行っており、代表者やメンバーもオンラインクレーンゲーム会社出身なのでフットワークよくビジネスを行えそうです。
調べるとオンラインクレーンゲーム大手企業の中には上場企業も複数社あるようです。競合比較だと似たような商品を提供しても負ける可能性があるでしょう。アプリダウンロード数からもそう思います。
※ユニコーン公式サイト引用
大手のオンラインクレーンゲームを取扱う企業だとアニメキャラクター系の商品が多いようです。同社のように買物を楽しめる「ECサービス」は存在しないと思います。
そもそもその発想が斬新過ぎると思います。また、同社を利用したいと考える販売会社では以下ような悩みが挙げられるようです。
- 自社ECサイトではなかなか売れない
- アマゾンやeBayでは競争が激しい
- 海外配送やユーザー対応の手間がかかる
- 集客・販売・配送が大変
個人的に思うことですが、ネットを上手く活用しないとECサイトで商品は売れません。類似企業が存在し似たような商品もたくさんあります。
模造品と思われるような商品もなかにはあります。知名度がない商品だと特にECサイトでは売れないでしょう。SNSで有名な方とコラボするにも資金力が必要ですからね。
※ユニコーン公式サイト引用
そこで、GRIP社は「エンターテインメントコマース」を利用し課題を解決するそうです。
エンターテインメントコマースとは、スマートフォンアプリを利用しオンラインでクレーンゲーム機を遠隔操作し、利用者が選んだ商品を獲得できる買い物サービスです。
獲得した景品は自宅宅配便や国際郵便で届くそうです。
心理的なことを考えると景品(商品)を獲得するまで止めたくない心理が働きます。しかも同社サービスへアクセスし課金していることを考えると1人あたりの単価も高いはずです。
詳しく確認すると月間購入金額は1人当たり11,000円となっています。利用者の性格によると思いますが、ハードユーザーが集まる傾向にあるようです。
クレーンゲーム(UFOキャッチャー)を体験したことがある方はわかると思いますが、獲得に失敗すると悔しい思いをしますよね。その心理を利用したビジネスとも言えそうです。
また同社の情報では顧客獲得単価が類似企業比較で低く、粗利もEC事業者の約3倍になるようです。ビジネスとしては利用者が増加することで成功が見えてきそうです。
利用したい方と利用したくない方にはっきり分かれそうです!
国内オンラインクレームゲーム市場規模は約250億円と言われており、「アニメグッズ」「カワイイ雑貨」「地域の特産品」などのバラエティ豊かな商品の販売促進に貢献することができるビジネスとなっています。
また、EC利用者と国内の販売会社をマッチングできるサービスを提供しています。個人的には地域の隠れた特産品などに期待したいところです。
ただターゲット層の購買意欲につながるのかわかりにくいところです。他社にはないサービスだと思います。
企業概要を詳しく調べてみました
GRIP株式会社について調べてみました。公式ページでは「オンラインクレーンゲーム運営」と「アプリシステム開発事業」を行っているとあります。代表の室井亘氏はヤフーおよび関連会社でWebマーケティング業務を行っていた人物です。
オンラインクレーンゲーム業界で得た知見を持ち合わせており、ユニコーン公式サイトの動画を見る限り人柄も良さそうです。わかりやすい動画だと思います。
項 目 | その内容 |
会社名 | 株式会社GRIP |
本社住所 | 〒150-0002 東京都渋谷区二丁目14番6号西田ビル5F |
代表者名 | 室井 亘(ムロイ ワタル) |
設立年月日 | 2018年9月10日 |
決算期 | 8月 |
事業内容 | オンラインクレーンゲーム(エンターテイメントコマース)運営およびアプリシステム開発事業 |
資本金 | 13,085,000円 |
発行済株式数 | 11,170株 |
主要株主 |
|
株式投資型クラウドファンディングで得た資金使途は、開発費やハードウェア購入費用に充当予定となっています。
また、上場企業のコムシード(3739)やテクノデジタル(非上場)から出資実績があります。
この2社からは資金的なサポートと事業戦略のアドバイスなど有形無形のサポートを受けているそうです。
株式保有率は経営者と役職員で株式シェア約89%になっています。今回の資金調達は宣伝の意味も大きそうですね。
GRIPのビジネスモデルと特徴を考察!競争優位性は3つ
GRIPのクレーンゲームトーキョーにおける競争優位性を確認してみたいと思います。景品にはアニメグッズの他に、菓子、食品、雑貨、コスメなど国内外で人気の商品を1,500種類以上取り揃えています。
※ユニコーン公式サイト引用
豊富な商品ラインナップやユーザーニーズを読みとるスキル、豊富な商品の調達ルートがあることなどが競争優位性につながるそうです。
景品(商品)は毎日新しい物が追加されるそうです。
※ユニコーン公式サイト引用
クレーンゲームトーキョーは台湾と香港でサービスを先行開始し、遅れて日本市場に参入しています。
そのため、競合他社に比べ海外売上比率が約45%と非常に高くなっています。
海外のオンラインクレーンゲーム市場は、一部の日本企業が進出していますがブルーオーシャンの状態だそうです。そのため海外市場に強いことが大きな競争優位性となるようです。
この辺りは大手企業の海外売上がどの程度あるのかわからないため、同社を信じるしかありません。
ただ海外からの売上率が高いのは事実です。もしかすると海外では「クレーンゲームトーキョー」の知名度が他社よりも高いのかもしれません。
※ユニコーン公式サイト引用
さらに、各地の自治体との提携により、全国の特産品を景品として取り扱う予定となっています。面白いと考えていますが海外からの需要が伸びるのか注視しておきたいと思います。
あまり知られていない特産品がたくさん存在するため、同社サービスを利用し特産品やその地域のファン(リピーター)になってもらいたいと考えているそうです。
最終的には、地域振興や地方活性化に貢献できると考えているようです。美味しい商品とわかればインターネットを利用しダイレクトに購入することもできますからね。
既に、自治体と関係性を持ち活動している様子がユニコーン公式サイトで掲載されています。
- 多種多様な商品と品揃え
- 海外販売実績が類似企業比較で高い
- 各地の自治体と連携した販売戦略
競争優位性をまとめると上記のようになります。
埼玉県と福島県から全国の美味しい特産品がクレーンゲームで取れる「全国うまいものキャッチャープロジェクト」が始まるそうです。
GRIPの業績と上場(IPO)を行う時期を確認してみました
サービスを開始したのは2019年9月です。約2年の実績があり、売上と会員数を伸ばしているそうです。2024年度に売上25億円、営業利益約6億円を達成するそうです。そして2025年度に株式上場(IPO)を目指すとあります。
※ユニコーン公式サイト引用
2022年8月期には営業利益が2,837万円となる予定です。ここで黒字化を目指すようです!
日本国内のオンラインクレーンゲーム市場は約250億円という試算が出ているようです。
今後は台湾や香港、アメリカ、さらにクレーンゲームが人気のASEAN各国向けの越境EC市場で売上を伸ばすそうです。
今後、実施する施策としてはシステム更新や人員の採用、拠点の拡大、プロモーション、5Gへの対応などが挙げられています。
また、2023年9月までにクレーンゲーム機を最大500台設置できる倉庫に移転するそうです。現在は200台となっています。海外にはアメリカと東南アジアの2ヶ所に物流拠点を開設するそうです。
この他、オンラインクレームゲームのシステム受託開発も行っており、大手企業に受託実績があるそうです。
GRIPの株主優待とエンジェル税制適用について調べた結果
GRIPの株主優待は本クラウドファンディングに投資を行い、2021年8月末日現在の株主名簿に記録された株主を対象にして実施されます。株数(投資金額)に関わらず「クレーンゲームトーキョー」を1年間にわたり毎日1回楽しめるゲームプレイポイントが進呈されます。1プレイ100ポイント×30日分の12ヶ月分になるため「36,000ポイント」になります。
スマートフォン等にアプリをダウンロードすると毎月初に3,000ポイントを自動的に付与するそうです。
株主優待の時期は2021年11月末以降になり、「クレーンゲームトーキョー無料ポイント」の取得方法は登録メールアドレスに送付することになっています。
※中小企業庁公式ページ引用
エンジェル税制はエンジェル税制優遇措置A及びBの適用が予定されています。内容は上記画像のとおりになります。
エンジェル税制優遇措置Aは上記画像にも書いてあるように、対象企業への投資額から2,000円を引いた額をその年の総所得金額から控除できます。注意点としては控除対象となる投資額の条件が決められています。
エンジェル税制優遇措置Bは対象企業への投資額全額をその年の株式譲渡益から控除できます。こちらは控除対象となる投資額の上限がありません。
それとたいへん好評だった下記記事もお時間あれば参考にして頂けたらと思います。金融庁から発表された内容をまとめています。
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GRIPのクレーンゲームトーキョーに投資を行っても問題がないのか?評判と実績まとめ
クレーンゲームトーキョー運営のGRIP(グリップ)は面白い企業だと思います。業績は同社が思うように拡大するのかわかりません。コロナ禍により利用者が急増するようにも考えられますが、イレギラーなことがいつ起きても不思議ではありません。
また、代表取締役社長の室井亘氏はスキルなどを持ち合わせた方だと思います。投資をお考えの方は、下記動画を見ると事業内容がつかめると思います。
動画でも2025年に株式上場を目指していると仰っています。
実現できるのかどうか面白みのある企業だと感じました。
項 目 | その内容 |
プロジェクト名 | ゲームで遊びながら楽しく買い物ができる『エンターテイメントコマース』で世界中の人たちに日本の商品を届ける「GRIP」 |
目標募集額(株数) | 10,000,000円(500株) |
上限募集額(株数) | 40,000,000円(2,000株) |
募集価格 | 1株当たり20,000円 |
申込単位 | 5株 |
最低申込金額(株数) | 100,000円(5株) |
上限申込金額(株数) | 500,000円(25株) |
申込期間 | 2021年07月28日~2021年08月01日 |
募集要項をまとめると上記のようになります。
面白い企業ですよね。そして株主優の内容にも驚きます。ただ私は単純に毎日オンラインクレーンゲームするのが面倒だと考えてしまいました。同社のサービスをある程度理解するためには必要ですけどね。
そして記事作成段階から疑問だったことがあります。それは景品を獲得した後の配送費用(送料)です!
調べると景品を獲得した後は配送無料チケットを使って送料を無料にすることができます。じゃあ、どうやって配送無料チケットを手に入れるかですよね。
するとそこには色々とロジックがあるようです。基本的には3,000円以上購入で即時配布となるようです。株主優待を利用した場合にどうなるのかわかりませんが、株主優待獲得者には別途案内があると思います。
初回ポイント購入時だと即時配布となり、その他の条件にあてはまると配布されることもあるようです。公式サイトで確認ができなかったため掲載を控えたいと思います。
どうしても知りたい方はユニコーンの質問コーナーで問い合わせてみるとよいと思います。
同社のビジネスを考えると「途中で辞めることができない」と言った心理的な作用が働きそうです。また後ろに並ぶユーザーの数もわかるため連続プレイを行う方も多いようです。
ユニコーン公式サイトからアプリのレビューを見ることができるため、投資前に確認しておくことをお勧めします!!
ユニコーンの評判や事業内容については下記記事で説明しています。また代表取締役の安田次郎氏にインタビューをさせて頂いています。
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