ディマージシェア(4195)のIPOがマザーズに新規上場承認されたので詳しくご紹介したいと思います。今回も業績や上場規模などを確認し、IPO抽選に参考になるような情報を評価してみたいと思います。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数214,000株、オーバーアロットメント32,100株です。上場規模は想定発行価格1,750円から計算すると約4.31億円になります。


株数が少ないプラチナ株と言えそうです。当選すれば大きな利益につながる可能性があります!


ディマージシェア(4195)IPOの初値予想と上場
※ディマージシェア公式サイト引用


今、流行りのシステムインテグレーションサービスを行う企業と考えて良さそうです。ベンチャーキャピタル出資がなくぶっ飛びそうな銘柄です。


売上規模が小さいため初値需要が多そうです。IT系の上場としては売上の伸びが悪く感じますが、今期の売上と利益は期待できそうです。設立から21年以上経過しているため勢いはやや落ちると思います。


競合も多く存在する事業になりますがIT系のIPOは個人投資家に毎回人気です。


同社は事業の安定性と成長性の両面を実現するため、クラウドサービスによる継続安定型の「ストックビジネス」と、各種コンサルテーションやシステムの設計・開発等による高付加価値型の「フロービジネス」を組み合わせているそうです。


2020年3月期実績ではインテグレーションサービスで61社、クラウドサービスで76社の顧客数となり累計顧客数は556社となっています。


ディマージシェア(4195)IPOの上場基本データと引受幹事

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容デジタルソリューション事業(DXの構想・設計・開発・運用をワンストップで支援、および自社クラウドサービスの提供)
上場日上場中止
ブックビルディング期間4月08日~4月14日
想定価格1,750円
仮条件4月07日
公開価格4月15日
初値結果
企業情報https://www.dimage.co.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ


【手取金の使途】

差引手取概算額73,500千円は、①設備資金、②人材採用、③製品開発/研究開発、④販売促進に充当する予定。

① 設備資金
人材の生産性・創造性・快適性を高めることを目的としたオフィス改修費用の一部として、2023年3月期に49,000千円を充当する予定

② 人材採用
当社グループが提供する製品・サービスは、エンジニアの技術力に拠るところが大きいため、技術力のある優秀なエンジニアを獲得することにより事業の収益向上に繋がるため、人材採用費の一部として、10,000千円を充当する予定

③ 製品開発/研究開発
自社クラウド製品である「admage®」「caravas」の継続的な製品開発及び新たなデジタルテクノロジーを顧客に対して実装可能にするための研究開発の一部として、9,500千円を充当する予定

④ 販売促進
自社クラウド製品である「admage®」「caravas」の認知度の向上及び魅力の訴求を目的とした販売促進費の一部として5,000千円を充当する予定

※有価証券届出書(新規公開時)引用



項目株数データ
公募株数50,000株
売出株数164,000株
公開株数(合計)214,000株
オーバーアロットメント32,100株
上場時発行済み株数1,045,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約18.29億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
みずほ証券
SBI証券
岡三証券
楽天証券
委託見込岡三オンライン証券
SBIネオトレード証券


ディマージシェア(4195)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,750円を基に吸収金額を算出すると約3.75億円となり、オーバーアロットメントを含めると約4.31億円規模の上場となります。上場規模や事業内容から初値が高くなると容易に想像できます!


同社グループは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて経営革新や事業創造を支援する「DIGITAL SOLUTION COMPANY」を標榜し、DXの構想及びそれを実現するシステムの設計・開発・運用をワンストップで支援しています。


DXに取り組める準備が整っている企業もあれば、IT化・デジタル化への対応が遅れている企業もあるため、顧客の状況に応じてDXの実現に至るまでの段階的な支援も含め提供しているそうです。


一般的なシステム開発では、大手システム支援会社が元請けとして顧客と契約する直接取引を行い、具体的な作業は下請けシステム会社が分業で行う多重下請け構造となっています。


同社グループでは創業から顧客との直接取引にこだわり、一貫して構想・設計・開発・運用を行うとともに、顧客の事業の成功・成長に徹底的にコミットした持続的な支援を提供しています。


その結果、顧客との直接取引は81.5%、既存顧客との取引継続率は73.9%となっています。


ディマージシェア(4195)上場評判と業績
※有価証券届出書引用


同社グループの顧客基盤として累計顧客数は556社となっています。顧客の業界としてはDXの進展により社会的ニーズが更に高まることが予想される「ロジスティクス」「情報・通信」「医療・福祉等」の社会インフラや、オンライン上で提供されるサービスやエンターテインメント、広告等が中心となります。


事業は「デジタルソリューション事業」の単一セグメントになりますが、サービスは「インテグレーションサービス」と「クラウドサービス」で構成されいます。


インテグレーションサービスは、顧客の様々なDXニーズに対して、戦略的パートナーとしてDXの構想・設計・開発・運用をワンストップで支援しています。


支援にあたり、顧客の事業構想や課題と徹底的に向き合うため、顧客の情報システム部門のみならず、経営陣や事業部門とも密にコミュニケーションを図り、顧客の事業とそのニーズ・課題を深く理解して、顧客と一体的にその実現や課題解決を図っています。


ディマージシェア(4195)IPOの売上構成詳細
※有価証券届出書引用


支援テーマは顧客により様々ですが、主なものとしては顧客の新規事業や新規サービスとしてオンライン上で新たな収益を創出するシステムなどが挙げられます。


また、経営や業務の効率性を高めるシステム等の構築を支援し、経営革新や事業創造により顧客の収益力・競争力の向上に貢献しているそうです。


サービス技術はWebやモバイルに対応し、クラウドでは「Amazon Web Service」「Google Cloud Platform」「Microsoft Azure」に対応でき自社クラウドサービスも行っています。


顧客との契約形態は、システム開発など成果物に対して対価を得る請負契約と、システムの要件定義等やシステム開発後の運用保守及びクライアント先への常駐による役務提供に対して対価を得る準委任契約が中心となっています。


2020年3月期の売上高に占める割合は、請負契約が27.6%、準委任契約が50.3%となっています。


ディマージシェア(4195)の販売実績
※有価証券届出書引用


クラウドサービスは、アドテクノロジーを使った広告配信が世の中に出始めた10年以上前の黎明期から広告システムの開発に携わっているとあります。


日々変化する広告業界の中で積み重ねたアドテクノロジーの知見を基に「admage®」という製品を開発し、インターネット広告に携わる広告代理店やメディア企業に対して提供しています。


また、マーケティングに近年は領域を広げ、企業の「デジタルマーケティング」の支援に取り組んでいるそうです。「caravas」という製品をリリースし、企業のマーケティング部門やマーケティング支援企業に提供しています。


売上は2020年3月期でインテグレーションサービス83.6%、クラウドサービス16.4%になっています。


ディマージシェア(4195)の企業財務情報と配当性向

回次第20期第21期
決算年月2019年3月2020年3月
売上高1,320,4311,500,082
経常利益127,58848,439
親会社株主に帰属する当期純利益125,21928,268
包括利益125,15028,389
純資産額126,272154,662
総資産額550,773557,657
1株当たり純資産額126.91155.44
1株当たり当期純利益金額125.8528.41
自己資本比率(%)22.927.7
自己資本利益率(%)196.620.1
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー130,79742,834
投資活動によるキャッシュ・フロー△2,300△7,364
財務活動によるキャッシュ・フロー△19,458△33,592
現金及び現金同等物の期末残高285,001287,061
※数値は千円単位



第22期第3四半期連結累計期間(2020年4月01日~2020年12月31日)
  • 売上高1,293,626千円
  • 営業利益112,237千円
  • 経常利益109,433千円
  • 四半期純利益98,886千円



【第22期第3期のチェックポイント!】

同社グループは、DXの取り組みを進めている様々な業種・業界の企業の情報システムの企画、要件定義、設計、開発、保守運用を一貫して請け負い、顧客の収益力向上を実現する「インテグレーションサービス」に注力しています。また広告代理店、メディア運営企業など広告に携わる全ての企業及びマーケティング部門並びにそれを支援する企業に対して、収益力向上を実現する様々なソリューションをクラウドシステムで提供する「クラウドサービス」を展開しています。

企業のIT投資が堅調に推移し「クラウド・AI・IoT」といった新しい分野での需要拡大がこれまでも進むとされています。


ディマージシェア(4195)の株主状況とロックアップについて

会社設立は1999年9月08日、東京都千代田区飯田橋一丁目5番10号に本社を構えます。社長は大内慎氏(1971年3月29日生まれ)、株式保有率は63.98%(658,000株)です。


従業員数89人で臨時雇用者0人、平均年齢33.2歳、平均勤続年数4.4年、平均年間給与4,749,000円です。連結従業員数は123人になり臨時雇用者は0人です。


セグメントはデジタルソリューション事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
大内 慎658,000株63.98%
段 誠一郎95,000株9.24%
峯崎 勇64,000株6.22%
髙柳 剛宏50,000株4.86%
GMOアドパートナーズ株式会社40,000株3.89%
齋藤 努28,000株2.72%
駒﨑 剛22,000株2.14%
※株主上位7名の状況


【ロックアップについて】

本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人かつ売出人である大内慎、売出人である森田房雄、中野真孝、志波雄一郎及び松下豪一郎並びに当社株主である株式会社大内事務所及びGMOアドパートナーズ株式会社は、SMBC日興証券株式会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場日から起算して180日目の2021年10月19日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております。

売出人である段誠一郎、髙柳剛宏及び齋藤努、当社株主である峯崎勇、駒﨑剛及び成田仁は、主幹事会社に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しに係る元引受契約締結日に始まり、上場日から起算して90日目の2021年7月21日までの期間中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式及び当社普通株式を取得する権利を有する有価証券の発行、譲渡又は売却等を行わない旨を約束しております

※有価証券届出書(新規公開時)引用



上位株主には180日間(2021年10月19日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の設定はありません。


その他の一部の株主にも90日間(2021年7月21日まで)のロックアップが付与されています。また、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当に関し、割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


ディマージシェア(4195)IPOの初値予想と幹事引受け株数

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)-株-%
みずほ証券-株-%
SBI証券-株-%
岡三証券-株-%
楽天証券-株-%


初値高騰になる期待が高いため主幹事のSMBC日興証券からの申込みを忘れないようにしておきましょう。株数が少ないため平幹事からの当選は難しそううです。


IPOルールは下記記事にまとめています。口座開設を行うとブロンズランクになるため既存株主よりも当選しやすいはずです。リートIPOの取扱いも多いため口座開設しておきましょう。




当選は難しいと思いますが岡三証券が幹事入りしているため岡三オンラインでも抽選に参加できると思います。委託幹事になりますが誰かに当選しているはずです。


期間限定でタイアップを組ませて頂いているため良かったらご利用ください!キャンペーンコード入力で3,500円を貰うことができます。詳しくは下記記事でまとめています。




またもうすぐ5,000円の株式を貰えるキャンペーンが終了する予定です。ストリームにアプリ経由で口座開設を行うと「株ロトキャンペーン」に参加できます。


単元未満株を5,000円分貰えるため大きなキャンペーンだと思います。こちらも別記事でまとめています。




類似企業のPERやPBRを調べてみました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2022年3月14日~2030年2月26日33,400株360円


上場時点で行使期限に入るストックオプション(新株予約権)はありません。


ベンチャーキャピタル保有株もないため需給の心配はなさそうです。


ツイッターでもIPO記事のチェックができます!

最新情報を手に入れたい方やレア情報、気になったことをツイートしています。IPO投資歴は15年と長くソーシャルレンディングも6年目突入!安定の利益でブログも15年目に突入。


ディマージシェア(4195)IPOの評価と申し込みスタンスまとめ

ディマージシェアは鉄板IPOと言っても良さそうです。当選すれば大きな利益となるはずです。


ただ公開株数が少ないため当選しにくいだけです!


ディマージシェア(4195)IPOの評価
※ディマージシェア公式サイト引用


最近は何でもDX化される傾向にあり、ITやデジタル分野の改革が進んでいます。便利になることは良いことですが、ついていけない企業は丸投げとなる事も珍しくありません。


同社はDXやクラウドの他、AIやビックデータ、IoTとも関係がある企業です。何処まで投資家に意識されるのかはわかりませんが、公募組はIPOに当選するだけです!


他社比較で何処まで独自性があるのかわかりませんが、同社は比較的景気変動に影響を受けづらい社会インフラ関連企業(ロジスティクス、情報・通信、医療・福祉、金融等)をターゲットとしていく予定だそうです。


ヤマトシステム開発株式会社と準委任契約を行い、売上割合は2020年3月期で25.0%となっています。事業規模が小さいため外注コストの高騰が起きると厳しそうです。


ストッククオプションは発行済株式総数に対する潜在株式数の割合が3.36%なので少ないようです。ベトナムにオフショア開発拠点があるため少し気になりますが、上場時に影響はないと思います。優秀な情報処理技術者を活用するためとなっています。


ということで何も考えずに取りに行きましょう!!


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投資内容などは実際に投資を行ってみたので参考にして頂ければと思います。優待付きファンドも用意されています。


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