ペルセウスプロテオミクス(4882)の初値予想と幹事配分などを今回も評価していきたいと思います。


まずは大きく株数と吸収額を変更してきたペルセウスプロテオミクスから考察してみたいと思います!なんとしても上場させたい感が伝わってくる銘柄ですね。


ペルセウスプロテオミクスIPOの初値予想と幹事配分


項目株数データ
想定価格960円
仮条件540円~600円
公開価格3月12日
公募株数2,970,000株
※1,575,000株に変更
売出株数0株
公開株数(合計)2,970,000株
※1,575,000株に変更
オーバーアロットメント445,500株
※236,000株に変更
幹事団みずほ証券(主幹事)
SMBC日興証券
SBI証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
エース証券
いちよし証券
委託見込auカブコム証券
DMM.com証券


想定発行価格960円から仮条件範囲が540円~600円に大きく変更されています。しかも地合いが最悪なので仮条件下限で決定する可能性が高いと個人的に考えています。


また公開株数が2,970,000株から1,575,000株に変更され、オーバーアロットメントをも445,500株から236,000株に変更されています。これにより吸収額が約32.8億円からなんと10.9億円に変更となります。


上場規模が3割強にまで下げられ何とか上場を行いたい感が伝わります。


医薬品シーズ抗体を創生しがん等の治療用医薬品の研究開発を行っている企業になり、その業績は完全なる赤字です。基本的にバイオ株のIPOは赤字ですが同社はあまり事前評判が良くないようです。


富士フイルムへの販売が売上の多くを占めていますが親子関係を解消していることも印象を悪くさせています。また第Ⅱ相までしか研究が進んでおらず商品化には程遠いため業績面で期待ができないようです。


ベンチャーキャピタル出資も多く売りたい株主が多く見受けられます。業績期待がないぶん上場時点で機関投資家の参戦も期待ができないようです。


もっと詳しく知りたい
ペルセウスプロテオミクスの詳細情報を知りたい方は下記記事にまとめているので参考にしてください。仮条件発表後には追記する形で最新の初値予想も記載しています。
ペルセウスプロテオミクスIPO上場承認と初値予想!みずほ証券主幹事の赤字バイオが吠える


初値予想500円~700円!
※暫定値


幹事名配分単位引受割合
みずほ証券(主幹事)1,449,200株92.01%
SMBC日興証券47,200株3.00%
SBI証券31,500株2.00%
三菱UFJ・モルガンスタンレー証券15,700株1.00%
エース証券15,700株1.00%
いちよし証券15,700株1.00%


目論見では臨床試験段階にある「PPMX-T001~PPMX-T004」の4つに注力し研究を行っていることがわかります。中外製薬や富士フイルム、自社開発の導入先となっています。


これから長い年月をかけて第Ⅲ層試験、そして申請や承認の段階を踏まなければなりません。成功すれば投資額の数倍から数十倍の期待もできますが、その段階は程遠いと感じます。


2020年3月の業績予想は売上0.8億円で営業利益-8.6億円、経常利益-9億円、四半期利益-9.1億円となるようです。前期売上は2.8億円で経常利益-1.5億円です。これはまずいですね。上場による資金をあてにしているかもしれませんが承認時の3分の1になったため痛手でしょう。


EPSは-145.55、BPSは332.99になります。PBRは600円算出で約1.80倍です。また時価総額は46.3億円になり類似企業と比べても低いようです。研究で成果を出さなければ株価に反映されないため結果を出すしかないでしょう。


IPO的にも不向きなので不参加でよいと思います!値動きを楽しみたい方は参加のスタンスでしょうか。


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