サーバーワークス(4434)IPOがマザーズに新規上場承認されました。主幹事は大和証券が引受け公開株数322,100株、オーバーアロットメント48,300株と株数が少ない銘柄です。想定発行価格が驚きの4,320円と高い設定なので初値利益も自然と大きくなりそうです。上場による吸収額は約16億円とやや大きいですが、人気業種なので問題なさそうです。


事業は流行りのアマゾンウェブサービス(AWS)関係になります。類似企業こそありますが、人気化することはな違いないと思います。移行してしまえば企業側のメリットも大きいため導入する企業は増え続けています。


サーバーワークス(4434)IPO上場と初値予想


クラウドを取り扱う企業であり、ビッグデータやIoTとも関係があります。IPO投資では鉄板銘柄になるため期待してよいと思います。当選できる方は少ないと思われますが、当選できたら特大利益の可能性もあります。


ウイングアーク1stと上場日が被っているため資金分散が懸念されますが、サーバーワークスに個人投資家の資金は集中しそうです。


サーバーワークス(4434)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種情報・通信業
事業内容Amazon Web Services(AWS)のインフラ基盤構築、リセール、保守・運用代行
公開予定3月13日
ブックビルディング期間2月26日~3月04日
想定価格4,320円
仮条件4,320円~4,780円
公開価格3月05日
企業情報https://www.serverworks.co.jp/


【手取金の使途】

手取概算額857,000千円については、事業拡大を目的とした増加人員に係る採用費及び労務費、人件費の一部として468,480千円(平成32年2月期に221,275千円、平成33年2月期に247,205千円)、クラウドインテグレーション及びMSPにおける業務委託費の一部として平成32年2月期に88,520千円、サービス基盤拡充等のために金融機関から借り入れた短期借入金の返済資金として平成32年2月期に300,000千円を充当する予定であります。

※なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。



項目株数データ
公募株数200,000株
売出株数122,100株
公開株数(合計)322,100株
オーバーアロットメント48,300株
上場時発行済み株数1,690,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約73億円
幹事団大和証券(主幹事)
野村證券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
auカブコム証券
SBI証券
東海東京証券 ←SBの当選者続出!
岡三証券
岡三オンライン証券 ←前受け金不要
いちよし証券
マネックス証券 ←完全平等抽選


サーバーワークス(4434)上場評判とIPO分析

想定発行価格4,320円を基に吸収金額を算出すると約13.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約16億円規模の上場となります。業種的に人気になると予想されるため悪くないサイズだと思います。


業績も第18期を境に利益が大きく伸びているようです。今期は過去最高益となる勢いのようですから、上場タイミングはよいと思います。


同社はAmazon.com, Inc.の関連会社Amazon Web Services, Inc.が提供するクラウドコンピューティングサービス「AWS」のソリューション販売を主軸としたクラウドコンピューティング事業を展開しています。Amazon Web Services, Inc.の日本法人が設立される以前のクラウド黎明期(れいめいき)より、他社に先駆けてAWS導入支援サービスの提供を開始していたそうです。


AWSへの移行にかかるコンサルティング、クラウド基盤構築、クラウド移行後の運用支援サービス及び運用自動化のためのサービス提供等を一貫して行うことにより、ソリューションを提供しながら、AWSの利用にかかる再販売を行っています。


サーバーワークス(4434)上場評判


クラウドコンピューティングは、サーバー、ソフトウェアライセンス、ネットワーク機器などの初期投資、また運用にあたって多大な運用コストを要する従来型のオンプレミスと比較し、初期投資を必要とせず、必要に応じてコンピューティング・リソースを柔軟かつ迅速に拡張・縮小することが可能です。


今後の企業イノベーションを後押しする「ビッグデータ」「IoT」「AI」など、柔軟性と変化対応のスピードが要求される新しいビジネス領域はクラウド基盤に支えられた新たなデジタル技術を大前提としたものであり、クラウドをIT基盤の最初の選択肢に据えるクラウドファーストの考え方はもはや常識化しつつあるようです。


サーバーワークス(4434)IPO人気と事業フロー


従来のオンプレミス環境で運用されてきた企業の基幹業務系システムをクラウド環境へ移行する際のクラウド基盤のデザイン、構築サービスの定期用などを行い、Amazon Web Services LLC(現Amazon Web Services, Inc.)と付加価値再販売契約を締結して以来、日本におけるAWSのリセラーとしてAWSの再販売も行います。


顧客企業は、同社が提供する付加価値としての課金代行サービス経由でAWSを利用することにより、従来ハードウェアの調達やその管理に費やしていた時間やコストを削減することができます。サービス区別の売上を確認すると、リセールによる売り上げが大きいようです。


サーバーワークス(4434)販売実績と取引先


同社が提供するWebアプリケーションの画面上からプログラムレスで直感的・視覚的に操作することにより、クラウド運用の自動化・最適化による運用品質の向上を実現するための独自のSaaSのAWS運用自動化サービス。


情報漏洩対策など顧客企業の関心が高いセキュリティ対策ソフトウェア・サービスは、クラウド環境を安全に運用し顧客企業の不安を払拭するうえで不可欠なソフトウェアライセンス販売。


顧客企業がAWS上に展開した仮想サーバーやネットワークの監視・運用・保守等を請け負うサービスを提供するマネージドサービスプロバイダ、この他AWS上で稼働する特定顧客企業のサービスにおけるシステム構築や運用も行っています。


サーバーワークス(4434)の企業財務情報と配当性向

回次第18期第19期
決算年月平成29年2月平成30年2月
売上高2,294,9703,066,175
経常利益50,67838,585
当期純利益203,531179,249
持分法を適用した場合の投資利益1,1954,446
純資産額882,8491,318,207
総資産額1,838,9082,553,426
1株当たり純資産額649.14969.26
1株当たり当期純利益金額149.66131.80
自己資本比率(%)48.051.6
自己資本利益率(%)20.616.3
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー△187,533△387,143
投資活動によるキャッシュ・フロー223,470162,441
財務活動によるキャッシュ・フロー△36,065312,443
現金及び現金同等物の期末残高272,185357,860
※数値は千円単位


第20期第3四半期累計期間(平成30年3月01日~平成30年11月30日)
売上高3,018,447千円
営業利益205,103千円
経常利益211,782千円
関係会社株式の売却により特別利益は207,053千円
四半期純利益310,061千円


国内ITサービス市場においては、IoT(Internet of Things)、AI(Artificial Intelligence)などのデジタルトランスフォーメーションに関連するシステム投資が徐々に存在感を強めております。そのなかで、国内パブリッククラウド(SaaS/FaaS/PaaS/IaaS)の市場規模は、2016年度(2016年4月~2017年3月)3,883億円で、前年度比40.9%増となり、当該市場規模は2021年度までの年平均成長率22.1%で、2021年度には1兆556億円に達すると予測されております。

柔軟性と変化対応のスピードが要求される新しいビジネス領域は、クラウドに支えられた新たなデジタル技術を前提として開発されており、当該市場は今後も順調な成長が見込まれます。このような状況の中、当社は、クラウド専業インテグレーターとして、AWSを中心としたクラウド基盤に関するコンサルティング、基盤構築・運用、クラウドサービスの機能強化、並びにシェア獲得とビジネスの拡大に尽力してまいりました。



サーバーワークス(4434)従業員と株主の状況

会社設立は2000年2月21日、東京都新宿区揚場町1番21号に本社を構えます。社長は大石良氏(昭和48年7月20日生まれ)、株式保有率は48.29%です。従業員数は90人で臨時雇用者1人、平均年齢35.4歳、平均勤続年数2.6年、平均年間給与5,975,848円になります。


関係会社ではテラスカイ(3915)やスカイ365の名前があげられています。両社ともクラウド系の企業です。テラスカイは第2位株主になり資本・業務提携を行っています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
大石 良783,6048.29
テラスカイ460,00028.35
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社65,0004.01
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ65,0004.01
羽柴 孝55,2003.40
大塩 啓行47,0802.90
大野 麻理14,0000.86
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社の株主かつ売出人である株式会社テラスカイ、当社の株主かつ貸株人である大石良、及び当社の株主であるエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、羽柴孝、大塩啓行、大野麻理、鳥や尾務、望月明人、古川尚良、ATPプラス有限責任事業組合は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(平成31年6月10日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、グリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること及び売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。

また、当社の新株予約権を保有する大石良は、主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却等(ただし、新株予約権行使により取得した当社普通株式の売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、主幹事会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。



上位株主には90日間(平成31年6月10日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率は発行価格の1.5倍となります。早期に売却してきそうな株主にはロックアップが付与されているようです。また、新株予約権者(大石良氏)は発行価格1.5倍で売却可能のようです。


サーバーワークス(4434)IPO大手初値予想と各社配分

想定発行価格を下限として仮条件は上限方向に大きく広げられ4,320円~4,780円に決定しています。上限4,780円による吸収額は約15.4億円、オーバーアロットメントを含め約17.7億円となります。人気が相当あるため仮条件引き上げによる影響はなさそうです。


2019年2月期の単独業績予想は売上44.9%増、経常利益597%増(2.27億円増)の大幅な増収増益を見込んでいます。EPS217.33から求められるPERは21.99倍、BPS1,456.05から求められるPBRは約3.28倍です。配当はありません。


指標的には仮条件が引きあがっても割安と言えます。そのため初値2倍以上の期待が大きいようです!中々当選できないと思いますがやるだけやっておきましょう。


初値予想8,000円~10,000円


その後、9,000円~11,300円に上方修正されIPO地合いの影響もあり、初値持越しも意識し始めているようです。1撃50万円以上の特大利益コースは誰の手に?


幹事名配分単位(株)
大和証券(主幹事)288,500
野村證券9,600
三菱UFJモルガン・スタンレー証券9,600
SBI証券3,200
東海東京証券3,200
岡三証券3,200
いちよし証券3,200
マネックス証券3,200


類似企業PER
PBR
テクノスジャパン(3666)PER13.1倍PBR4.78倍
テラスカイ(3915)PER242.12倍PBR10.49倍
シーイーシー(9692)PER24.07倍PBR2.88倍


クラウドコンピューティングサービスを手掛ける企業になり初値期待は大きいと感じます。公開株数や価格設定から初値2倍でも40万円~50万円の利益が期待されそうです。やや吸収額が大きいようですが、問題なく吸収できると考えられます。


主幹事大和証券からの申し込み行いながら、すべての証券会社から申し込みを行いたいと思います。ネット申し込みを行っている方も幹事構成的に申し込みやすいようです。当選できるのかは別の話ですが、利益が大きく期待できるため資金に応じてできることは行っておきましょう。


岡三オンライン証券や野村證券は前受け金不要です。下記記事で資金不要でも抽選に参加できる企業をピックアップしてみたので参考になるかもしれません。


前受け金不要でIPOに参加できる証券会社


下記は2019年に入り新しく投資を行ってみたFunds(ファンズ)という企業です。比較的安全な投資だと考えられます。貸付ファンドを行っており上場企業が組成ファンドを取り扱います。新しい投資のかたちなんです。




サーバーワークスのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
平成27年12月25日~平成37年12月24日10,000401.25
平成29年12月09日~平成37年12月08日36,840400
平成31年2月24日~平成39年2月23日46,8001,450
平成32年9月01日~平成40年6月30日39,2001,500


行使期限を迎えているストックオプション数は93,640株になります。多くはありませんが、株単価が大きいため注意が必要でしょう。


サーバーワークス(4434)IPO私見と申し込みスタンス

サーバーワークスIPOは間違いなく利益が狙えると思います。上場日が近い銘柄が多くなり懸念材料もありますが、地合いが崩れなければ数十万円の利益は余裕でしょう。同社を使った導入企業も大手が多く期待できそうです。


AWS導入実績が700社を突破しているようですし、勢いがある業績での上場は魅力があります。売上30.6億円、利益1.8億円と収益はこれからのようですが上場後期待できる業種でしょう。


また、日本国内のみならずAPACや北米市場をにらんだグローバル市場への進出も考えているそうです。海外マーケットにおける情報収集とサービスの認知度向上のためのマーケティング活動を開始しているそうです。


AWSのパートナープログラムであるAWSパートナーネットワークに加盟し、国内パブリッククラウド市場において高いシェアを有するAWSと強固なリレーションを構築していますが、リスク面では依存し過ぎているとも言えます。公募組は初値利益狙いで満足できそな利益が出ることでしょう。


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