エヌリンクス(6578)IPOが新規上場承認です。主幹事は我々期待のSBI証券となっています。上場規模は想定ベースで約7.6億円と軽く初値期待は十分にあります。そして皆さんが気にしているのは複数配分だと思います。記事中腹に今までの参考配分数も画像で用意しているので見ていってください。
公開株数はオーバーアロットメントを含めて47万株ほどあります。通常であればSBI証券で200株配分となりそうですが、結果が出ないとわかりません。IPO日程にも左右されるため日程を確認すると上場日の4月27日は金曜日です。そして翌営業日は祭日の関係で火曜日になります。
地合いが好調であればよいですが、休日が入るため初値買いをされる方の戦略も気になるところです。ゴールデンウィークがやってきますからね。
エヌリンクス(6578)IPOの詳細データ
項目 | 上場基本データ |
市場 | JASDAQスタンダード |
業種 | サービス業 |
事業内容 | 営業代行事業(NHKの契約・収納代行業務)、メディア事業(チャットによる不動産仲介、ゲーム攻略サイトの運営) |
公開予定 | 4月27日 |
ブックビルディング期間 | 4月11日~4月17日 |
想定価格 | 1,620円 |
仮条件 | 1,670円~1,810円 |
公開価格 | 4月18日 |
企業情報 | https://www.n-links.co.jp/ |
【手取金の使途】
手取概算額442,620千円及び「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限91,212千円については、メディア事業の事業拡大に伴う設備投資および運転資金等へ充当する予定であります。具体的には、イエプラおよびアルテマの新規顧客獲得のためのシステムの開発および改修費用、システムエンジニア等の採用、家AGENTの出店費用およびメディア事業におけるプロモーション費用であります。なお、手取金の充当予定時期は以下のとおりであります。具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
※手取金の充当予定時期
項目 | 株数データ |
公募株数 | 300,000株 |
売出株数 | 108,000株 |
公開株数(合計) | 408,000株 |
オーバーアロットメント | 61,200株 |
上場時発行済み株数 | 2,300,000株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約37.3億円 |
幹事団 | SBI証券(主幹事) みずほ証券 岡三証券 岡三オンライン証券 極東証券 藍澤證券 岩井コスモ証券 ←後期型IPO申込採用 エイチ・エス証券 東洋証券 |
エヌリンクス(6578)上場評判とIPO分析
想定発行価格1,620円を基に吸収金額を算出すると約6.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約7.6億円規模の上場となります。同社の事業はNHKからの契約や収納代行業務を主とする「営業代行事業」とチャットシステムを利用したお部屋探されサイトであるイエプラの運営およびゲーム攻略サイトであるアルテマの運営を主とした「メディア事業」で構成されています。
営業代行事業では、主にNHK営業システムの携帯端末を使用し放送受信契約未契約者の点検や放送受信契約者の転入に伴う住所変更の手続、一部未納者に対する収納および収納督励、放送受信料の口座振替・クレジットカード継続支払の勧奨と手続など様々な契約促進を行っています。
イエプラは「チャット不動産」というサービスで、新たなお部屋探しのスタイルを提供しています。部屋探しのプロフェッショナルがユーザーにとって最適な物件を提案するそうです。
メディア事業のアルテマは、ゲームの攻略サイトであり、サイト内にインフィード広告を掲載し、ディスプレイ広告としての収入やリンク先からのスマホアプリのダウンロードによる成功報酬型広告による収入によって収益を得ています。代表サイトはモンスト、パズドラといったタイトルをはじめ平成30年2月末において全56タイトルのゲームの攻略情報を掲載しており、月間pv数は平成30年2月において約1億PVになるそうです。
2つの事業内容がだいぶかけ離れているため、逆にインパクトがあるように感じます。業績も好調のようですからビックリします。ここで気になって事業別売上を調べるとNHK代行からの利益が8割を超えているようです。少し依存しすぎのような気がしますが、現状の業績は好調のようです。
エヌリンクス(6578)の企業財務情報と配当性向
回次 | 第6期 | 第7期 |
決算年月 | 平成28年2月 | 平成29年2月 |
売上高 | 2,252,817 | 3,054,498 |
経常利益 | 50,195 | 202,856 |
当期純利益 | 66,891 | 136,930 |
持分法を適用した場合の投資利益 | – | – |
純資産額 | 252,371 | 389,301 |
総資産額 | 571,104 | 893,228 |
1株当たり純資産額 | 126.19 | 194.65 |
1株当たり当期純利益金額 | 33.45 | 68.47 |
自己資本比率(%) | 44.2 | 43.6 |
自己資本利益率(%) | 26.5 | 35.2 |
株価収益率(倍) | – | – |
配当性向(%) | – | – |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 39,589 | 283,152 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | 60,053 | △29,041 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | – | – |
現金及び現金同等物の期末残高 | 202,759 | 456,869 |
第8期第3四半期累計期間(平成29年3月01日~平成29年11月30日)
売上高2,800,683千円
営業利益210,508千円
経常利益214,657千円
四半期純利益は139,711千円
エヌリンクス(6578)従業員と株主の状況
会社設立は2010年3月11日、東京都豊島区池袋二丁目55番2号鈴木ビル2階に本社を構えます。社長は栗林憲介氏(昭和58年8月27日生まれ)、株式保有率は33.26%です。
従業員数539人で年間臨時雇用者数は263人、平均年齢28歳4ヵ月、平均勤続年数2年2ヶ月、年間平均給与約3,099,000円です。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) |
栗林 憲介 | 700,000 | 33.26 |
栗林 圭介 | 520,000 | 24.71 |
㈱KKインベストメント | 400,000 | 19.01 |
㈱ケイアンドケイ | 200,000 | 9.50 |
花井 大地 | 69,240 | 3.29 |
【目論見抜粋】
本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、当社の取締役であり売出人かつ貸株人である栗林憲介、当社の取締役であり売出人である栗林圭介及び花井大地、当社の取締役である前川英人及び鹿内一勝ならびに当社の株主である株式会社KKインベストメント及び株式会社ケイアンドケイは、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の平成30年7月25日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却(ただし、引受人の買取引受による売出しおよびオーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと等は除く。)等は行わない旨合意しております。
上位株主には90日間(平成30年7月25日)のロックアップが付与されています。
ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
エヌリンクス(6578)IPO大手初値予想と各社配分
仮条件は大きく引き上げられ1,670円~1,810円となりました。これに伴う市場からの吸収額は約7.4億円、オーバーアロットメントを含め約8.5億円となります。規模的は小粒上場なので初値利益は出る可能性が高いです。EPS115.11を基にPERを算出すると約15.72倍、BPS564.23を基にPBRを算出すると約3.20倍となります。類似企業比較からも上値はありそうですが、2,500円あたりが妥当水準だと感じます。
初値予想3,000円~3,500円
その後、初値予想3,100円~3,600円
2017年業績では営業代行事業が86.6%と大きなウェイトを占めています。主にNHKからの放送受信料契約や収納代行業務の受託による収益です。2019年2月期の単体業績予想では売上22.6%増、経常利益6.9%増の予想が出ています。メディア事業も今後伸びてくるそうですね。
ゴールデンウィーク前の上場となり、上場当日は個人的に初値つかずになると考えています。その後ストップ高になる力があるのかはわかりませんが、大きな期待をしている方も多いと思います。IPOチャレンジポイント配分と当選株数に焦点が向きそうです。
幹事名 | 配分単位(株) |
SBI証券(主幹事) | 346,800 |
みずほ証券 | 20,400 |
岡三証券 | 12,200 |
極東証券 | 12,200 |
藍澤證券 | 4,100 |
岩井コスモ証券 | 4,100 |
エイチ・エス証券 | 4,100 |
東洋証券 | 4,100 |
類似企業 | PER | PBR |
LIFULL(2120) | PER30.24倍 | PBR5.47倍 |
ヒト・コミュニケーションズ(3654) | PER20倍 | PBR3.48倍 |
ティーガイア(3738) | PER23.01倍 | PBR5.42倍 |
SBI証券主幹事なので複数当選が期待できます。しかし仮条件が大きく引き上げられないと個人的には200株配分でも300ポイント以上を使う気にはなれない気がしています。やはり先日のPRAホールディングス(6572)の300株配分を知ると引けますよね~
それでも申込む方はいると思いますが、結果がどうなるのか微妙?かもしれません。SBI証券は下記に記事をまとめたのでよかったら確認してください。
SBI証券のIPOチャレンジポイントについては下記画像が参考になります。
すべて主幹事をした際の配分株数となります。
エヌリンクスのストックオプション詳細を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数(株) | 発行価格(円) |
平成31年1月19日~平成39年1月18日 | 52,330 | 840 |
ストックオプション株は上場時には関係がないようです。
エヌリンクス(6578)IPO私見と申し込みスタンス
エヌリンクスIPOはポイントを使うのか悩みそうですね。株主にはベンチャーキャピタルはいませんし、ストックオプションも上場時には関係がありません。よって公開株式のみの流通になると思われます。
株主も利害関係者や従業員となっているため早々の売却はないでしょう。仮に300ポイントで50万円の利益が出ることがわかれば申込む方は多いと思いますが、微妙すぎますね。大手企業の初値予想を見た後に考える方向でよいでしょう。5月はIPOが少ないのでエヌリンクスは貴重な銘柄となりそうです。
資金が豊富にある方は今回も当選を獲得するのでしょうか?
仕方がないことですが、弱者にも強者にも頼りになる証券会社となっているようです。私の場合はコツコツIPOチャレンジポイントを貯めることしかできない弱者です(涙)
エヌリンクス(6578)IPO主幹事です! 【IPOを始めるなら口座は絶対に必要です】
SBI証券は主幹事多い
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