むさし証券(旧そしあす証券)のIPO抽選ルールを調べてみました。以前は前受金が必要でしたが、現在は前受金不要に変更されIPO抽選に参加できる機会が増えました。口座数も多くなることが予想されますが、資金移動なしで抽選に参加できることを考えるとメリットしかありません。私も当選を頂いたことがありますが、なぜか読者のほうが当選します。
むさし証券は店頭証券の位置づけになり、インターネット口座を開設することで前受金不要で抽選に参加できます。間違って店頭口座を開設すると入金が必要になる可能性があります。最近は店頭でも前受金が必要になる方も多いようです。
インターネット口座を「トレジャーネット口座」と言います。同社が引き受けた株をトレジャーネット口座開設者に対して10%以上の配分と定められています。また、1口座1抽選方式の完全平等抽選を採用しているため預け入れ資金による差などはありません。
以前は地方証券IPOの取り扱いが無いとされていましたが、現在は変更され「札幌証券・名古屋証券取引所・福岡証券取引所」での取り扱いも始まりました。当選や補欠になると連絡が別にメールで届きます。抽選時間は価格決定日の17時以降となっています。メールが届いているともしや?と思いますが、補欠だと微妙です。
むさし証券のIPO配分にはこんなルールが適用される
同社のIPO配分には当選しすぎる方に規制が設けられています。大手証券と配分ルールは同じですが、配分に上限があるため覚えておきましょう。取扱い銘柄の数も増えています。そんなに当選することはありませんが、1年間の上限配分は5銘柄になります。【むさし証券のIPO配分傾向】
- インターネット口座配分には引受株数の10%以上を配分
- IPO抽選に資金不要で参加でき当選した場合のみ購入申し込みを行う
- 申込みに対し番号を付与しその番号を対象に抽選を行う
- 1口座1抽選の完全平等抽選を採用している
- 1年間のIPO当選数は原則5回を上限とする
- リアルタイム入金の取り扱いがあり入金を無料化できる
- 出金時は常に無料である
- 口座開設費用や口座維持費用などは完全無料
- 店頭口座に限り取引実績に応じた裁量配分が行われる
IPO投資ではご存知のとおり、口座数と資金の掛け合わせで当選確率を引き上げることが出来ます。むさし証券の場合は資金不要で抽選に参加できるため貴重な存在です。私は夫婦で口座を開設しチャンスがあれば申し込みを行っています。幹事の他、委託幹事を行うこともあります。
前受金不要で抽選に参加できる企業が増えているので他の証券口座も開設しておくとよいでしょう。岡三オンライン証券やSBIネオトレード証券などは有名です。岡三オンライン証券は岡三証券からの委託になり、取扱い数が多いです。
むさし証券は合併を繰り返し巨大な組織を形成している老舗企業だった
むさし証券になったのは平成22年5月です。その後、「のぞみ証券」「三栄証券」を吸収し現在に至ります。むさし証券自体は、「そしあす証券」と「武蔵証券」の合併によるものですが、漢字表記からひらがな表記になりました。私はそしあす証券に口座を開設していましたが、現在のトレジャーネット口座から抽選申し込みが出来ています。調べてみると、そしあす証券のころからネット口座はトレジャーネットになっており、ログインIDやパスワードの変更も無くそのままでよいみたいです。2007年5月に口座開設をしていました。
項 目 | その内容 |
商号 | むさし証券株式会社 |
代表者 | 取締役社長 小髙富士夫 |
本店 | 〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町四丁目333番地13 |
取引所会員 | 東京証券取引所総合取引参加者、大阪取引所取引参加者、名古屋証券取引所総合取引参加者 |
創業 | 大正8年3月 |
設立 | 昭和22年8月27日 |
加入協会 | 日本証券業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会 |
資本金 | 5,000百万円 |
主な株主 | 富士倉庫運輸株式会社 大栄不動産株式会社 日新製糖株式会社 日本電子計算株式会社 東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社 |
役職員数 | 376名(平成29年9月30日) |
自己資本規制比率 | 599.9%(平成29年9月末) |
気になる株式手数料について調べてみました
トレジャーネットの売買手数料は現物株取引や信用取引の区別がなく、注文方法も関係なく同じ手数料体系です。手数料は大手証券なみに安く設定されていますが、300万円を超えてくると割高になるようです。IPO投資だけを考えると100万円未満の売買になることが多いため手数料はそれほど気にならないでしょう。1回での注文の約定金額 | 税抜き手数料 |
10万円まで | 75円 |
10万円超~20万円まで | 95円 |
20万円超~50万円まで | 175円 |
50万円超~100万円まで | 320円 |
100万円超~150万円まで | 380円 |
150万円超~300万円まで | 440円 |
300万円超~600万円まで | 750円 |
600万円超~900万円まで | 1,320円 |
900万円超~1,200万円まで | 1,760円 |
1,200万円超~1,500万円まで | 2,200円 |
1,500万円超~1,800万円まで | 2,640円 |
1,800万円超~2,100万円まで | 3,080円 |
2,100万円超~3億円まで | 3,520円 |
信用買いの現引きや現渡の費用は無料となります。上記の他トレジャーボックス手数料という設定があり、1日の約定代金合計による手数料も存在します。300万円までだと1,200円になります。IPOではあまり関係がないため詳細は公式サイトをご確認ください。
信用取引の際の金利は制度信用買建1.35%、一般信用買建2.35%になります。制度信用の貸株料は1.15%です。金利は低めに設定されているようです。一般信用売建の取扱いは行われていません。
むさし証券が過去に取り扱った銘柄を調べてみました
過去の取扱い実績を調べたところ興味をそそるような結果が出ました。それは取扱い数が劇的に増えていることです!2018年は13銘柄の取扱いがあります。2017年は7銘柄なので今後も取扱いに期待ができそうです。日本郵政やゆうちょ銀行、かんぽ生命、JR九州などの大型銘柄の取扱いも行っています。公式サイトの過去実績を10年以上確認しても取扱い数が倍増していることがわかります。IPO取扱いをすれば既存顧客も喜ぶため増加傾向にあるのかもしれません。私しのようにネット申し込みを行う方もメリットがあります。
同社に口座を開設している方は、まだまだ少ないため大手証券に比べると穴場だと考えられます。ちなみに2017年は下記の取扱い実績となっています。ここ数年間の取扱い実績を見ると年間に10社程度の取扱いが見込めそうです。
過去には主幹事を引受けていることもあるため、主幹事になってから口座を開設しても間に合わない可能性があります。私も過去に似たような経験があり残念な失敗をしたことがあります。逆に妻の証券口座を開設していることを忘れ、抽選に参加していないという情けない話も記憶にあります。
IPO投資に取り組むのであれば同社の口座も必要になりそうです。1回の当選で数十万円を得る可能性があるため幹事を引き受けた際には申込だけ行っておきましょう。
前受金不要でIPO抽選に参加できる貴重な証券会社 【むさし証券は穴場証券かも?】
⇒ むさし証券公式へ
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