早稲田学習研究会(5869)のIPOがスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。


世の中は少子高齢化となっていますが、小中高校生の子供一人当たりの学習塾への年間支出額は増加傾向にあるそうです!


主幹事は野村證券が務め公開株数3,410,600株、オーバーアロットメント511,500株です。上場規模は想定発行価格910円から計算すると約35.7億円になります。


早稲田学習研究会(5869)のIPOが上場承認
※早稲田学習研究会公式サイト引用


競合も比較的多い学習塾事業になります。早稲田アカデミー(4718)と間違う方も出てきそうです。


新型コロナ感染症により学校が休校になる中で同社のような学習塾ニーズが高まり、全体として拡大傾向にあるようです。


また、同社によればコロナ禍が終わっても小学校での英語、プログラミングの授業の義務化、大学入試改革など、学習内容の変化も多く学校での学習を補完するニーズが高まっているそうです。


オンラインやデジタル化が進み一昔前と環境が大きく異なるようですね。


早稲田学習研究会(5869)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月22日~12月28日
市場スタンダード市場
業種サービス業
事業内容小学生・中学生・高校生を対象とする学習塾事業の経営
ブックビルディング12月06日~12月18日
想定価格910円
仮条件910円~970円
公開価格970円
初値結果1,118円(公開価格1.15倍)
企業情報https://www.wasedazemi.com/
監査人應和監査法人
手取金の使途全額を設備資金として新規開設の店舗設備への投資に充当する予定


項目株数データ
公募株数150,000株
売出株数3,260,600株
公開株数(合計)3,410,600株
オーバーアロットメント511,500株
上場時発行済み株数10,211,250株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約92.9億円
幹事団野村證券(主幹事)
SMBC日興証券
岩井コスモ証券
大和証券
極東証券
SBI証券
楽天証券
岡三証券
松井証券
委託見込大和コネクト証券
岡三オンライン
DMM.com証券


早稲田学習研究会(5869)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格910円を基に吸収金額を算出すると約31.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約35.7億円規模の上場となります。


同社は「ゼミ・ハイ・ファースト個別」に分けて学習塾の運営を行っています。


ゼミ部門では、小中学生を対象に小学生には学力向上指導、中学生には高校受験対策を行っています。


特に高校受験では、営業展開しているエリアでの高校の合格者数において実績を伸ばしており、ブランド力を形成しています。


正社員を中心とした優秀な教師による質の高い授業に加え、正社員だからこそ出来るきめ細やかなサポート体制を提供しているそうです。


早稲田学習研究会の業績
※有価証券届出書引用


ハイ部門では、高校生を対象に大学受験対策を行っています。


これまで難関大学も含め合格者を輩出しブランド力を形成しているそうです。


正社員を中心とした優秀な教師による質の高い授業の提供に加え、学習進路指導や生徒の通学する高校に準拠した定期テスト対策などきめ細やかな充実したサポート体制を行っているそうです。


早稲田学習研究会の校舎(教室)の数
※有価証券届出書引用


ファースト個別部門では、小中高校生を対象に個別指導を行っています。


近年は学力格差への不安や子供一人当たりの教育投資額の増加などの影響を受けて、面倒見の良さ、柔軟性の高さを理由に個別指導塾へのニーズが高まっているそうです。


同社では優秀な教師による1対1の質の高い授業を中心に、所属するすべての職員を教育スタッフと位置づけ、総力を挙げたサポート体制で差別化を実現しています。


早稲田学習研究会IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


ゼミ部門・ハイ部門での教師の採用においては、応募者から筆記試験及び面接によって厳選され、入社後も2ヶ月~1年の期間にわたる研修を実施しています。


全教室に講義収録カメラを設置して本部によるチェック・指導を行い、若手社員対象の指導力向上の為のコンテストを実施することにより品質を担保しているそうです。


ファースト個別部門では、生徒1人に対し講師・教室長・教材の選定や志望校の分析をアドバイスする受験指導教師・生徒の学習を応援するアシスタント教師の4人の体制で生徒一人ひとりへのサポートを手厚くしています。


早稲田学習研究会(5869)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1993年1月22日、東京都中央区京橋一丁目6番11号に本社を構えます。社長は柳澤武志氏(1980年4月22日生まれ)、株式保有率は0%です。


従業員数381人で臨時雇用者560人、平均年齢36.1歳、平均勤続年数6.1年、平均年間給与6,386,000円です。


セグメント別従業員数はゼミ部門241人(臨時246人)、ハイ部門63人(臨時19人)、ファースト個別部門16人(臨時295人)、管理部門61人(臨時0人)となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
吉原 俊夫5,526,250株54.93%
株式会社YMM4,535,000株45.07%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には90日間のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


親引けはありません。


早稲田学習研究会(5869)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が910円~970円に決定し吸収金額は最大で約38.0億円、時価総額は約99.0億円です。


同社は集団塾を主力としているため個別塾のように高い評価は得にくいとされています。しかし営業利益が高く推移するためもしかすると、それに近い評価を得られる可能性があるようです。


人口が増加している地域に進出し結果を出しているため上場後も安定した収益期待があります。一応、配当性向50%を目指しています。


少子化により全体的に子供が減少する中、学習塾市場は横ばいで推移していると観測されています。学校のレベル低下、又は学習内容の変化により学習塾の需要があるためだと言われています。


大手初値予想800円~1,000円
修正値1,000円~1,100円
最終予想1,017円

※注目度C


業績を確認すると2024年3月期の単独予想を確認することができました。売上65.08億円となり前期比6.51%増、経常利益14.58億円となり前期比17.01%増となります。


四半期利益は10.78億円となり前期比28.64%増を予想しています。


公開価格が970円決定の場合の指標はEPS106.72からPER9.09倍、BPS666.69からPBR1.45倍になります。配当金が52.8円予想なので配当利回りが5.44%になります。


上場企業全体の配当利回りでもTOPクラスの配当利回りになるため売り圧力は高くないと思います。単価も低いため売り急ぐ必要はないはずです。


業績への魅力は多少ありますが、事業に魅力があるようには感じません。多くの投資家は「インカムゲイン狙いでは?」と感じます。成学社(2179)や学究社(9769)あたりのPERは将来的に超えてくると予想されているようですね。


kimukimu

個人的には配当金狙いでIPO当選を狙いたいと思います。割れたら保有し続ける覚悟を持って抽選に参加したいと思います!!



幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)3,240,400株95.01%
SMBC日興証券34,100株1.00%
岩井コスモ証券34,100株1.00%
大和証券17,000株0.50%
極東証券17,000株0.50%
SBI証券17,000株0.50%
楽天証券17,000株0.50%
岡三証券17,000株0.50%
松井証券17,000株0.50%


かなり稼いでいる企業なので特に不安はなさそうです。学習塾も上手くやれば相当儲かるということでしょう。


賛否あると思いますが学校のレベルが下がっているように思います。時代でしょうね。


配当性向は30%で将来的には50%以上を目安にしているそうです。本決算は3月になります!


IPOとして盛り上がるような銘柄ではないと思いますが、野村證券主幹事なので割れない可能性が高そうです。代表取締役会長の吉原俊夫氏による売出株が多く懸念されます。


kimukimu

2023年のIPOはまったく盛り上がらずに終わりそうで怖いですね。来年につながるような終わり方をすればいいですが・・



単元未満株を100円から購入できる日興フロッギーをご存知でしょうか?IPO抽選にも参加できます!!


100万円まで買付手数料が無料なのでお小遣いで株式を購入したい方向けのサービスだと思います。dポイント投資もできますらからね。


公式サイトの記事を読むとdポイントが貰えたりします。単元未満株を購入すると書類がたくさん届いてしまいますが、日興フロッギーはキンカブを利用するため書類が届くことはありません。※単元株は届きます


配当などはしっかり貰えるため安心してください。詳しい内容は下記記事でまとめています。個人的には便利だと思います!!




CAPIMA(キャピマ)で大型のキャンペーンが行われています。口座開設で現金1,000円をプレゼント、投資を行うと最大100万円の現金をプレゼントしています。


「招待コード」が必要なので下記記事を参考にお申込みいただければと思います。このキャンペーンは一部のサイトでしか実施されていないため公式サイトに表記がありません。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
成学社(2179)PER9.81倍PBR1.34倍
早稲田アカデミー(4718)PER18.22倍PBR2.47倍
ナガセ(9733)PER15.76倍PBR1.99倍
※2023年12月07日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
該当事項なし-株-円


上場時に行使期限を迎える新株予約権はありません。


ベンチャーキャピタル出資はありません。


早稲田学習研究会(5869)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

早稲田学習研究会のIPOはベンチャーキャピタル(VC)出資が無いため売り圧力が低そうです。


ただオファリングレシオは38%強になるためやや高めのようです。


早稲田学習研究会IPOのまとめ
※早稲田学習研究会公式サイト引用


同社は埼玉県、群馬県、栃木県で事業展開している企業です。中期的には埼玉県を中心に出店し事業拡大を図るそうです。


また、小学生低学年の指導や新たな講座の開発、部門間のシナジー効果の実現などを今後実施していくそうです。


2023年の実績確認で売上高営業利益率20.1%、無借金経営で自己資本比率71.0%となっています。財務的に安定していることから財務面の問題は現時点でなさそうです。


新規店舗や教員の確保ができれば事業拡大につながりそうです。ただ公開株数の95.6%が売出株なんですよね。上場イメージが良いとはいえませんよね。


kimukimu

野村證券案件じゃなければ不安が大きかったように思います。



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