「プレ初値予想」日水コン(261A)のIPO評価と業績を分析！

日水コン(261A)の初値予想と幹事割当数などを調べ評価したいと思います。野村HDのために上場する売出株100％のIPOと言えそうです。


配当は高めですが競合比ではそれほど魅力がある数値ではありません。新味のない事業で公開価格割れリスクもあるようです！

項目	株数データ
想定価格	1,430円
仮条件	9月25日～10月01日
売出価格	10月04日～10月10日
公募株数	0株
売出株数	5,245,300株
公開株数(合計)	5,245,300株
オーバーアロットメント	786,700株
幹事団	野村證券(主幹事) 岡三証券
委託見込	岡三オンライン

同社は上下水道を中心とした建設コンサルティングを行います。コンサルは官公庁などの公的機関からの依頼が中心になります。設立から65年以上経過し業績は安定しています。


スタンダード上場ということで成長性はあまり感じられません。直近の業績も横ばいとなっています。


想定発行価格1,430円による吸収金額は約86.3億円、時価総額は約169.7億円です。親引けが17億9,500万円予定されているため差し引くと約68.35億円の吸収になります。


売出人が野村キャピタル・パートナーズなので換金売りと投資家に判断されそうです。


某紙でも「人気がない」と判断しているようです。正直なところ野村HDのためのIPOですからね。

日水コン(261A)IPOの大手初値予想と評価はこうなる！

大手初値予想の数値を調べてみました。どうやら現時点では売り越しスタートを予想しているようです。


最新の初値予想は下記のようになっています！




上場サイズが大きめのファンド出口案件というだけでIPOでは不人気です。


買われる材料としては配当だと思います。しかしその配当も競合並みとなれば初値で買う材料がありません。


野村證券がメンツのために公開価格は割らせないかもしれませんがファンド持ち分が多いため油断できません。配当があることで下値では買われると思いますが、面白みのない事業のため上値を狙うのも厳しそうです。


ファンド案件ということで株価設定も少し高いようです。仮条件で価格が下がらないのであればより不人気の可能性があります。


同社の事業内容や上場承認時のデータは下記記事でまとめています。

「IPO承認」日水コン(261A)の上場データと初値予想を考察！

日水コン(261A)の幹事割当数と引受割合を調べました

幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事は野村證券が単独で引き受けます。


このクラスの上場規模で幹事が2社しかいないことが気になります。取扱いたくない証券会社が多いのかもしれません。

幹事名	割当株数	引受割合
野村證券(主幹事)	4,720,800株	90.00％
岡三証券	524,500株	10.00％

野村證券でROXXの抽選に申込んでも落選となる方がいました。


もしかしたら日水コンも似たような状況になるのかもしれません。不人気IPOでもブックビルディングに参加する方は一定数いるようです。


私は割れると思った銘柄のブックビルディングには参加しないようにしています！

日水コン(261A)IPOの業績予想と抽選参加スタンスまとめ

最新の業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。事前評価が低いため個人的には抽選に参加しない方向で考えています。



※日水コン公式サイト引用


業績を確認すると2024年12月期の連結予想を確認することができました。それによれば売上231.51億円となり前期218.84億円から5.79％増、経常利益20.36億円となり前期16.39億円から24.22％増となります。


四半期利益は13.72億円となり前期11.03億円から24.39％増を予想しています。今期は大幅な増収のようです。


想定発行価格1,430円から指標を計算するとEPS115.63からPER12.37倍、BPS1,178.77からPBR1.21倍になります。配当金が58円予想なので配当利回り4.06％になります。


どうせリスクを取るのであれば同社よりも先に上場する予定のインターメスティックで勝負したほうが良いと考えています。Zoff(ゾフ)ブランドやアイウエア関係の事業です。プライム市場に直接上場しますからね。




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