ジェノバ(5570)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。小粒上場で人気化しそうな事業を手掛けている企業です。


主幹事は大和証券が務め公開株数800,000株、オーバーアロットメント120,000株です。上場規模は想定発行価格450円から計算すると約4.1億円になります。


オファリングレシオが約6.5%とかなり絞られた状況で上場してきます!


ジェノバ(5570)IPOが上場承認 
※ジェノバ公式サイト引用


同社のGNSS補正情報配信サービス等は、道路や建物の建設前の位置情報取得や不動産登記時に行われる筆界の特定、土木工事や造成工事など主に測量領域で必要とされています。


現在は高精度の測位を可能とするGNSS機器の低価格化やIoTの広がり、測位技術の発達により、高精度の位置データの活用領域は広がりつつあるそうです。


同社の業績も右肩上がりとなっていることから需要が多いと推測できます。


VC出資は確認できないため上場規模を絞ってきた理由は不明です。業績から考えても吸収金額が低いためかなり人気だと思います!


新株予約権は多いみたいですけどね。


ジェノバ(5570)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日4月18日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容GNSS補正情報配信サービス等
ブックビルディング4月03日~4月07日
想定価格450円
仮条件450円~470円
公開価格470円
初値結果2,106円(公開価格4.48倍)
企業情報https://www.jenoba.jp/
監査人有限責任あずさ監査法人
手取金の使途
  • 設備投資
  • 人材確保のための人件費及び採用関連費


項目株数データ
公募株数800,000株
売出株数0株
公開株数(合計)800,000株
オーバーアロットメント120,000株
上場時発行済み株数14,195,000株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約63.9億円
幹事団大和証券(主幹事)
SBI証券
松井証券
水戸証券
極東証券
香川証券
東洋証券
岩井コスモ証券
委託見込CONNECT
DMM.com証券


ジェノバ(5570)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格450円を基に吸収金額を算出すると約3.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約4.1億円規模の上場となります。


ジェノバは位置情報等を必要とする顧客に対して、GNSS測位により発生したメートル級の誤差をセンチメートル級までに補正する情報を配信しています。


GNSS測位とはGPSなどに代表される衛星が発信する電波を利用して、受信機の緯度、経度、高度等を測定する方法です。


位置情報等を求めるには、近年、GPSをはじめGNSS衛星を使って測位することが身近になってきているそうです。


GNSS測位を利用する理由は衛星からの情報だけではどうしてもメートル級の誤差が生じてしまうため、より正確な位置等を求めるためにはその誤差を補正する作業が必要になるそうです。


ジェノバ(5570)の業績
※有価証券届出書引用


顧客が現在の位置を正確に把握するためにリアルタイムに補正データを提供するリアルタイムデータ配信と、ドローン等で取得した観測記録を元に観測時の移動状況を後日分析の上、補正データを提供する後処理データ配信の2種類の配信サービスを行っています。


リアルタイムデータ配信サービスでは「従量プラン」「定額プラン」「年間契約プラン」をの料金体系になります。


後処理データ配信サービスでは「後処理専用プラン」を設け、利用台数や方法に応じて個社別に契約等を締結する場合もあるそうです。


初めてサービスを利用する顧客に対しては通信機器の販売も行っています。初回登録料は別途発生するそうです。


ジェノバIPOの事業
※有価証券届出書引用


国土地理院の電子基準点約1,300点を活用した仮想点方式による配信処理、測地成果への整合を行っているそうです。


配信サービスは、国土地理院によって全国に設置された約1,300点の電子基準点網(GEONET)を活用しており、高精度で安定した補正データを提供しています。


地殻変動の影響も加味し、電子基準点で対応している全ての衛星システムに対応、観測支援ツールの提供も行います。


GNSS受信機別の技術検証に合格したデータ配信を行い、補正情報の品質チェックや配信システムの冗長化も行うそうです。


ジェノバIPOの販売実績
※有価証券届出書引用


サービスの利用事例としては「測量・土地家屋調査」「ICT施工」「IT農業」などで利用されています。


この他、ドローン測量やドローン物流、さらには公共事業等で建設・整備されたものの年数を経年した橋・道路・その他の各種インフラ点検時などに導入されるドローン点検のようなドローン分野における利活用なども検討されています。


自動車の運行管理などのモビリティ分野でも衛星測位の利用が研究されているそうです!


ジェノバ(5570)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1997年2月21日、東京都千代田区神田須田町一丁目34番地4に本社を構えます。社長は河野芳道氏(1967年12月18日生まれ)、株式保有率は3.74%(561,000株)です。※400,000株は新株予約権


従業員数16人で臨時雇用者2人、平均年齢47.0歳、平均勤続年数8.9年、平均年間給与7,344,236円です。


セグメントはGNSS補正情報配信サービス等事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
南 安子2,613,000株17.40%
南 尚子2,612,000株17.40%
株式会社トプコン1,500,000株9.99%
株式会社日立産機システム1,000,000株6.66%
株式会社パスコ875,000株5.83%
戸上 敏673,000株4.48%
河野 芳道561,000株3.74%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


貸出人や一部の株主には180日間(2023年10月14日まで)のロックアップが付与されロックアップ解除倍率は設定されていません。対象株数は1,064,000株です。


また、一部の株主には90日間(2023年7月16日まで)のロックアップが付与されロックアップ解除倍率が発行価格又は売出価格の1.5倍以上となっています。


さらに一部の新株予約権者に対してロックアップ期間中は売却等を行わない合意がなされています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。親引けはありません。


ジェノバ(5570)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が450円~470円に決定し想定発行価格が下限となっています。吸収金額は最大約4.3億円、時価総額約66.7億円になります。


予想したよりも人気がなさそうです。しかし、ロックアップを外しに行く展開は簡単のようですね。


VC出資はなさそうですが、新株予約権が大量にあるため警戒しておいたほうがよいと観測されています。


今後測量以外の分野に用途が広がる可能性もあるため市場からの期待はあるようです。スマート農業やドローンを利用したICTやIT農業などにも利用できるそうです。


初値を読みにくくしているのは株主上位2人のエンジェル投資家姉妹だそうです。そのためロックアップ解除1.5倍を意識した展開になる可能性が高いようです。


大手初値予想670円以上
修正値700円~800円
直前予想1,000円

※注目度A


業績を確認すると2023年9月期の単独予想を確認することができました。売上12.30億円となり前期比5.85%増、経常利益6.07億円となり前期比1.85%増となります。


四半期利益は4.12億円となり前期と変化なしの予想が出ています。


公開価格が470円決定の場合の指標はEPS31.68からPER14.84倍、BPS224.43からPBR2.09倍になります。配当は3円予定され配当利回り0.64%になります。


一応、初物になるらしくもしかしたら面白い展開も期待できそうです。


業績水準が低いため現時点での企業評価はそれほど高くないようですね。新株予約権が大量にあるため市場に出てくる懸念があるようです。


業績が伸びていないことも懸念されています。株価設定は妥当と判断されているようです!


幹事名割当株数引受割合
大和証券(主幹事)744,000株93.00%
SBI証券8,000株1.00%
松井証券8,000株1.00%
水戸証券8,000株1.00%
極東証券8,000株1.00%
香川証券8,000株1.00%
東洋証券8,000株1.00%
岩井コスモ証券8,000株1.00%


上場規模が小さく業績も良いため人気だと思います。売出株がなくオファリングレシオを絞って上場するため需給ひっ迫状態となりそうです。


当選を狙うのであれば主幹事の大和証券からの申込みを優先しておきましょう。そして委託幹事のCONNECT(コネクト)からも申込を行っておいたほうがよさそうです。


大和証券だとIPOに当選した後の売却手数料が高くつきます。コネクトだと売却手数料を無料にできるため手数料面でお得です。


IPOルールを調べ詳しくまとめたのでよかったら参考にしてください。大和証券主幹事の場合はコネクトからも申込みしていたほうが良いです!今年も3銘柄以上当選したいと勝手に考えています。




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AI技術を活用した資産運用サービスになり投資初心者に特にお勧めできるサービスだと思います。2万ポイントを貰ったら利益が出ているエージェントをコピーして利用することができます。


エージェントを2体追加してもOKです。詳しい内容は下記記事にまとめているのでよかったらご利用ください。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
Geolocation Technology(4018)PER12.57倍PBR2.48倍
トビラシステムズ(4441)PER28.47倍PBR6.66倍
ALiNKインターネット(7077)PER14.36倍PBR1.16倍
※2023年4月01日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2019年12月20日~2027年12月19日1,345,000株100円
2022年12月19日~2030年12月18日600,000株200円
2024年12月1日~2031年12月22日400,000株220円


ストックオプション(新株予約権)は1,945,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数14,195,000株に対する新株予約権の割合は16.52%に相当します。新株予約権による潜在株式数は2,345,000株です。


ジェノバ(5570)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ジェノバのIPOは積極的に申込みを行っておきたいと思います。初値2倍は軽いと個人的に考えています。


前期売上が約11.6億円で純利益(四半期利益)が約4.1億円なので凄すぎです!


ジェノバ(5570)IPOのまとめ
※ジェノバ公式サイト引用


同社のGNSS補正情報配信サービス等でさらなるビジネス展開を行うためには人材の確保が急がれると思います。


従業員数は臨時雇用者を含め18人しかいません。給与設定は高いみたいですが利益がしっかり出ている企業です。


全国にある測量機器メーカーの取次店や業務提携等を締結しているビジネスパートナーとのリレーションを活かし顧客獲得を狙うようです。既存顧客のフォローもしっかり行うそうです。


また、今後更なる普及・拡大が予想される情報化施工分野で建機、レンタル会社等への提案外交などを積極的に行うそうです。


もちろんICT土木を推進する自治体や企業へのサポート、ネットワーク型GNSS測位の普及活動等も継続的に実施します。競合に関してはライバルが増加しつつあるそうです。


GNSS補正情報配信サービス等における市場代替技術の創出等についての可能性は低いと考えられているようです。かわる技術がなければ今後もシェア拡大により業績の伸長が期待できそうですね!


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