アイ・ピー・エス(銘柄名はIPS)IPOが東証マザーズへ新規上場承認されました。主幹事はみずほ証券となり公開株数は320,000株、オーバーアロットメントは48,000株となります。上場により市場から吸収する金額は約13.7億円、事業は海外通信事業や国内通信事業、在留フィリピン人関連事業、医療・美容事業となっています。連結子会社は4社あるようです。


セグメント別売上を確認すると国内通信事業の売上が多く、取引先相手にはNTTドコモの名前があります。同社は在留フィリピン人を中心とした在留外国人に対して、多様な料金体系やチャネルで、国際電話サービスを提供していたことから事業が始まり今に至るようです。


アイ・ピー・エス(IPS)新規上場と初値予想


国内電話と国際電話ともに需要は激減している中で、フィリピンでの国際通信回線の再販の事業を始め、現在では日本国内での国際電話サービス事業(国内通信事業)から、海外での国際データ通信事業(海外通信事業)に事業の領域を広げているそうです。


アイ・ピー・エス(4390)IPOの詳細データ

項目 上場基本データ
市場 マザーズ
業種 情報・通信業
事業内容 フィリピンでのケーブルテレビ事業者向けの国際通信サービスの卸提供および法人向けインターネット接続サービス(ISP)の提供、日本国内での主としてコールセンターを対象とした音声通信事業、在留外国人を対象とした人材紹介・人材派遣および求人広告等の提供およびフィリピンでの眼科を中心としたクリニックの運営
公開予定 6月27日
ブックビルディング期間 6月11日~6月15日
想定価格 3,730円
仮条件 3,730円~3,900円
公開価格 6月18日
企業情報 http://ipsism.co.jp/


【手取金の使途】

手取概算額1,078,112千円及び「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限164,716千円の合計手取概算額上限1,242,828千円については、全額を連結子会社であるInfiniVAN, Inc.への関係会社投融資に充当する予定であります。

■具体的には、以下の使途に充当する予定です。
連結子会社であるInfiniVAN, Inc.の資金使途は、フィリピンにおいてインターネット接続のための光ケーブルの敷設やサービス提供のための機器に900,000千円(平成31年3月期に600,000千円、平成32年3月期に300,000千円)、個人向けインターネットサービス提供のためのWi-Fi発信装置などに342,828千円(平成31年3月期に142,828千円、平成32年3月期に200,000千円)を充当する予定であります。



項目 株数データ
公募株数 320,000株
売出株数 0株
公開株数(合計) 320,000株
オーバーアロットメント 48,000株
上場時発行済み株数 2,318,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額 約86.5億円
幹事団 みずほ証券(主幹事)
SBI証券
SMBC日興証券
マネックス証券 ←完全平等抽選
岡三証券 岡三オンライン証券
むさし証券


アイ・ピー・エス(4390)上場評判とIPO分析

想定発行価格3,730円を基に吸収金額を算出すると約11.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約13.7億円規模の上場となります。業績は順調に推移しているため売上・利益共に増収増益となっています。事業は4つあり、「海外通信事業」「国内通信事業」「在留フィリピン人関連事業」「医療・美容事業」です。


同社は長い間在留フィリピン人マーケットに積極的に関わり、国際電話サービスだけでなく、有料放送サービスや化粧品の販売などフィリピン人の好みやニーズに沿った商材を開発・提供してきたそうです。また、フィリピン人が、看護・介護の分野で高い評価を得て、多くの国で就業していることに着目し、養成したスタッフを中心に介護事業者に対して派遣紹介する事業を行っており、フリーペーパーを発行し在留フィリピン人向けの求人広告も掲載しているそうです。


アイ・ピー・エス上場評判とIPO分析


事業が好調なのはフィリピンにおいて高い経済成長が継続しているためのようです(平成28年の実質GDP6.7%)同社グループが、主力ビジネスを行う通信業界においても国内外市場での需要拡大により、引き続き好調に推移する見込みだそうです。


医療・美容事業は、フィリピン人マーケット向け化粧品の販売をフィリピンでも展開することを企図し事業開始したそうです。事業開始にあたっては、品川美容外科クリニックと共同で事業を行っています。現在運営しているクリニックでは、近視矯正手術として機器を用いたLasikによる施術を中心に運営しており、全身麻酔を必要とするような大掛かりな美容整形施術はおこなっていないそうです。


アイ・ピー・エス(4390)事業系統図


事業は色々と行っているようですが、在留フィリピン人関連事業以外は伸びているようです。在留フィリピン人関連事業は、在留フィリピン人を中心とした在留外国人の派遣、及び人材紹介事業のほか、求人広告の掲載、インターネットによる放送コンテンツの配信等を行う「人材関連事業」と在留フィリピン人を中心とした在留外国人に対して携帯電話や海外送金サービスの顧客開拓・利用促進などを行う「顧客開拓・利用促進事業」とにわかれています。


アイ・ピー・エスIPO販売実績


アイ・ピー・エス(4390)の企業財務情報と配当性向

回次 第25期 第26期
決算年月 平成28年3月 平成29年3月
売上高 3,590,222 4,160,358
経常利益 217,184 520,829
親会社株主に帰属する当期純利益 84,561 289,706
包括利益 79,656 277,980
純資産額 612,264 913,547
総資産額 3,703,285 4,350,979
1株当たり純資産額 241.05 379.29
1株当たり当期純利益金額 42.32 145.00
自己資本比率(%) 13.0 17.4
自己資本利益率(%) 18.7 46.7
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー 867,093 600,835
投資活動によるキャッシュ・フロー △584,558 △241,777
財務活動によるキャッシュ・フロー 40,560 414,014
現金及び現金同等物の期末残高 690,592 1,457,099
※数値は千円単位


第27期第3四半期連結累計期間(平成29年4月01日~平成29年12月31日)
売上高3,877百万円
営業利益628百万円
経常利益630百万円
親会社株主に帰属する四半期純利益は409百万円


アイ・ピー・エス(4390)従業員と株主の状況

会社設立は1991年10月24日、東京都中央区築地四丁目1番1号に本社を構えます。
社長は宮下幸治氏(昭和40年2月03日生まれ)、株式保有率は52.22%です。
従業員数は50人で平均年齢40.08歳、平均勤続年数3.33年、平均年間給与5,625,000円となります。連結従業員数は279人で臨時雇用者は7人です。


氏名又は名称 所有株式数(株) 所有株式数割合(%)
宮下 幸治 1,153,000 52.22
日本テクノロジーベンチャーパートナーズアイ五号投資事業有限責任組合(無限責任組合員 村口和孝) 107,000 4.85
株式会社ハウスメイトパートナーズ代表取締役(江連 三芳) 100,000 4.53
鍬田 敏夫 91,200 4.13
Herbert Uy. Dy 80,800 3.66
日本テクノロジーベンチャーパートナーズi-S2号投資事業有限責任組合(無限責任組合員 村口和孝) 80,800 3.66
上森 雅子 64,000 2.90
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集に関連して、貸株人である宮下 幸治並びに当社株主である日本テクノロジーベンチャーパートナーズアイ五号投資事業有限責任組合、株式会社ハウスメイトパートナーズ、鍬田 敏夫、Herbert Uy. Dy、日本テクノロジーベンチャーパートナーズi-S2号投資事業有限責任組合、上森 雅子、前田 知之、鍬田 豊男、長戸 大幸、加藤 恵一、日本テクノロジーベンチャーパートナーズアイ七号投資事業有限責任組合、大平 秀行、日本テクノロジーベンチャーパートナーズi-S1号投資事業組合、幸田 昌則、鹿田 要、日本テクノロジーベンチャーパートナーズアイ六号投資事業有限責任組合、土井 由美子、SBIインキュベーション株式会社 、高際 将美、日本テクノロジーベンチャーパートナーズi-S3号投資事業有限責任組合、西園寺 誠、村上 実及び三好 昭久は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後90日目の平成30年9月24日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びその売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、東京証券取引所における初値が形成された後に主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)は行わない旨合意しております。



上位株主には90日間(平成30年9月24日まで)のロックアップが付与されています。
ロックアップ解除倍率は発行価格に対して1.5倍以上となっています。大半のベンチャーキャピタルにはロックアップが付与されているようです。


アイ・ピー・エス(4390)IPO大手初値予想と各社配分

仮条件は3,730円~3,900円となり、想定発行価格を下限として決定しています。これに伴い吸収金額は約12.5億円、オーバーアロットメントを含めて約14.4億円となります。マザーズへの上場ということで規模はやや大きいサイズになりますが仮条件の引き上げもあり、市場からの注目度は高めのようです。


2019年3月連結業績予想では売上14.6%増、経常利益10.6%増(8,700万円増)となっています。EPS247.52からPERを算出すると約15.76倍となります。割高感はないと思われますが、通信事業と考えると妥当な株価設定でしょう。業績の伸びは評価できるものがあります。


初値予想5,500円~7,000円

初値予想(第2弾)6,000円~7,500円


国内電話と国際電話の需要が激減しているものの、他の事業へ積極的に推移したことで同社の売上も伸びているようです。上場による資金使途からもわかるように同社は電話回線からネット回線へ事業推移をしているようです。Wi-Fi発信装置にも3.4億円程投じるようです。フィリピンという場所を考えると経済的に日本から少し遅れているイメージがあり、事業妙味があると思われます。


ベンチャーキャピタルにはロックアップが付与されロックアップ解除倍率が1.5倍となっています。株数は多くありませんが、一度に市場へ降り注ぐようなことが起きると株価から考えて大きく下落もあり得るでしょう。


幹事名 配分単位(株)
みずほ証券(主幹事) 272,000
SBI証券 16,000
SMBC日興証券 16,000
マネックス証券 6,400
岡三証券 6,400
むさし証券 3,200


類似企業 PER
PBR
日本電信電話(9432) PER12.24倍 PBR1.07倍
KDDI(9433) PER12.28倍 PBR1.92倍
ソフトバンクグループ(9984) PER12.77倍 PBR1.86倍


当選を狙うならみずほ証券からの申込みだと思いますが、株数的に難しいでしょう。SBI証券やマネックス証券からの申込みもそれほど期待が出来なさそうです。証券口座はすべて持っているため個人的には申し込みやすい銘柄ですが、当選期待は低い気がします。みずほ証券とマネックス証券からの申込みは最低でも押さえておきましょう。


岡三オンライン証券やむさし証券は前受け金不要でIPO抽選に参加可能なので、口座を開設しているのであれば申込んでおきましょう。期間限定で3,000円プレゼント中です!





アイ・ピー・エスのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間 株式の数(株) 発行価格(円)
平成29年9月11日~平成37年8月23日 152,000 350
平成30年3月16日~平成38年2月28日 22,000 350
平成31年4月01日~平成39年2月28日 26,000 1,150


ストックオプションは174,000株が関係ありますが株数は少ないためそれほ初値に影響はないと思います。ベンチャーキャピタル保有株もありますがウェイトは大きくありません。


アイ・ピー・エス(4390)IPO私見と申し込みスタンス

アイ・ピー・エスのネーミングからIPS細胞と関係があるのかと思えば、在留外国人をターゲットにした事業を行っている企業で全く関係がありませんでした。日本人をターゲットとしていない企業の上場は珍しいと思います。日本では国内通信事業を行っているだけで、残りの事業は子会社が行っています。


何となく初値も良さそうな気がしますが、今期の利益伸び率が高いため人気IPOになる可能性もあります。ただ、上場日が6月27日となっているため、エーアイ(4388)とプロパティデータバンク(4389)の上場日と被ってしまいました。資金分散が起き初値が伸びやむことも考えられます。目標としては初値2倍程度だと思いますがどうなるでしょう。


5月に上場がなかったぶん6月に上場が集中しており、あまりにも過密日程になると値崩れになる可能性もあります。そのぶんIPOには当選できる可能性が高くなりますが、申し込み忘れだけは避けたいところです。1回の当選で何十万円も利益が出るこの地合いを利用できるといいですよね。


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