ファーストアカウンティング(5588)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。SaaS型クラウドでAIを用いたサービスを行います。


主幹事は大和証券が務め公開株数576,600株、オーバーアロットメント86,400株です。上場規模は想定発行価格1,040円から計算すると約6.9億円になります。


ファーストアカウンティング(5588)IPOが上場承認
※ファーストアカウンティング公式サイト引用


会計分野に特化したAIソリューションサービスを提供している企業です。


経理DX関連はコロナ禍により関心が高まりを見せており同社には収益機会となるようです。


また、デジタルインボイスの標準規格として同社のPeppolが採用され、会計帳票の電子化などによる収益期待があると思います。


インボイスも始まってみないとわかりませんが、今後は紙媒体と電子データの会計帳票が混在し、経理業務がより煩雑化すると考えられているため経理DXを考えると業績に期待できそうです。


上場タイミング的に話題性があるため個人投資家を中心に人気を集めそうです!


ファーストアカウンティング(5588)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日9月22日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容会計分野に特化したAIソリューション事業(経理AI事業)
ブックビルディング9月06日~9月12日
想定価格1,040円
仮条件1,120円~1,320円
公開価格1,320円
初値結果2,354円(公開価格1.78倍)
企業情報https://www.fastaccounting.jp/
監査人PwC京都監査法人
手取金の使途
  • AIの学習用サーバへの設備投資資金
  • 開発エンジニア、営業部門及びカスタマーサクセス部門の人員採用費
  • 新サービス開発に係る費用


項目株数データ
公募株数473,600株
売出株数103,000株
公開株数(合計)576,600株
オーバーアロットメント86,400株
上場時発行済み株数5,209,600株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約54.2億円
幹事団大和証券(主幹事)
SBI証券
岡三証券
丸三証券
岩井コスモ証券
東洋証券
あかつき証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
極東証券
委託見込大和コネクト証券
岡三オンライン


ファーストアカウンティング(5588)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,040円を基に吸収金額を算出すると約6.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約6.9億円規模の上場となります。


同社は会計分野に特化したAIソリューション事業(経理Ai事業)を提供している企業になり、Robotaシリーズのサービスを中心に行います。


また、デジタル庁からデジタルインボイスの送受信サービスPeppolサービスプロバイダーとして2022年8月に認定されています。


ファーストアカウンティング(5588)の業績
※有価証券届出書引用


ファーストアカウンティングのサービスは、AI-OCR関連及び会計仕訳のアルゴリズムをサービス化したRobotaシリーズとリモートワークでも経理業務を遂行できるように開発したRemotaというプラットフォームを中心に構成されています。


SaaS型クラウドサービスになり、課金体系は原則として1年以上の月額課金と読み取った帳票枚数に応じて変動する従量課金で構成されています。


契約期間の長期化による収益の継続性を実現しており、2022年12月末における顧客の平均契約締結期間は約28ヶ月、LTVは78百万円になるそうです。


ファーストアカウンティング(5588)IPOの事業詳細
※有価証券届出書引用


同社は販売の主要ターゲットを売上高500億円以上のエンタープライズ(大企業)としています。


販売ルートとしては営業担当が直接潜在顧客にアプローチする手法に加え、販売チャネルを増やして受注を拡大させるため、販売パートナーが主体となってアプローチする手法も採用しています。


サービスの提供方法はいずれの場合も顧客の基幹システム等に同社サービスが提供されるそうです。


ファーストアカウンティング(5588)IPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


一方、中小企業への販売ルートとしては同社サービスを広範に利用いただくため、会計ソフトウエアベンダー等が提供するサービスの機能としているそうです。


サービスの提供方法はOEMが基本で、2022年12月末現在におけるエンタープライズ及びOEMパートナーへの導入社数は83社となっています。


Robotaシリーズの機能は、定型フォーマットの書類だけでなく非定型フォーマットや手書きの書類に対しても高い読取精度を実現しているそうです。


また、読み取った文字や数値を入力するだけでなく、証憑画像を振り分けたり、台紙に複数枚貼られた証憑を切り取ったりする機能や読み取った内容のチェック機能を有しているため、経費精算や請求書支払の突合業務についても利用することができます。


ファーストアカウンティング(5588)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2016年6月03日、東京都港区浜松町一丁目6番15号に本社を構えます。社長は森啓太郎氏(1974年6月03日生まれ)、株式保有率は27.21%(1,482,000株)です。※資産管理会社保有分は除く


従業員数47人で臨時雇用者18人、平均年齢36.4歳、平均勤続年数2.5年、平均年間給与5,340,591円です。


セグメントはAIソリューション事業(経理AI事業)の単一セグメントです。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
森 啓太郎1,482,000株27.21%
株式会社Space Investment1,200,000株22.03%
BEENEXT2 Pte. Ltd.341,000株6.26%
ALL STAR SAAS FUND Pte. Ltd.340,000株6.24%
信託SO270,000株4.96%
株式会社マイナビ250,000株4.59%
津村 陽介210,000株3.86%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2024年3月19日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率は発行価格(売出価格)の1.5倍以上となっています。


また、新株予約権保有者の複数人にロックアップ対象期間中の売却は基本的に不可、ただし発行価格(売出価格)の1.5倍以上での売却は可能となっています。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは行われません。


ファーストアカウンティング(5588)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件は1,120円~1,320円に決定し吸収金額は最大で約8.8億円、時価総額は約68.8億円になります。


想定発行価格に対し最大26.92%の上振れになるため初値に期待できそうです。ターゲット銘柄はAI inside(4488)でしょう!!


上場後に面白い展開があれば中長期的に株価上昇となる可能性もあるかもしれません。AI insideは記憶に残る銘柄なんですよね。興味がある方は長期チャートを確認してみてください。


赤字先行のSaaS収益で黒字化のタイミングで上場を行います。直近に上場する銘柄の中ではかなり期待できるIPOだと思います。


大手初値予想2,000円~2,500円
修正値2,000円~2,500円維持
最終予想2,250円

※注目度B


業績を確認すると2023年12月期の単独予想を確認することができました。売上12.17億円となり前期比55.03%増、経常利益0.93億円となり前期-0.77億円から黒字転換となります。


四半期利益は1.09億円となり前期-0.78億円からの完全黒字化予想となっています。


公開価格が1,320円決定の場合の指標はEPS22.52からPER58.61倍、BPS162.15からPBR8.14倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


類似企業的には初値3倍超でも良さそうな感じですが、PSR比較だと初値がガンガン上がるような感じではなさそうです。


ただ他に資金が集中するIPOもなさそうなので初値3,000円程度になればと考えています。大手予想はロックアップ解除となる公開価格1.5倍程度を考えているようです。


成長性や公開規模の小ささから祭り化すれば続くIPOに良い影響があると思います。地合い的には難しそうですが期待したいと思います!


幹事名割当株数引受割合
大和証券(主幹事)531,200株92.13%
SBI証券8,600株1.49%
岡三証券5,700株0.99%
丸三証券5,700株0.99%
岩井コスモ証券5,700株0.99%
東洋証券5,700株0.99%
あかつき証券2,800株0.49%
楽天証券2,800株0.49%
マネックス証券2,800株0.49%
松井証券2,800株0.49%
極東証券2,800株0.49%


2023年12月期予想では黒字化となる予想が出ています。売上は55.0%程度伸びるようですね。


インパクトある業績が見込まれているようです。これも政府のインボイス制度導入による影響が大きそうです。


様々なチェックの自動化にAIソリューション利用の拡大が見込まれているようです。


kimukimu

上場タイミング的には良さそうなので積極的にIPO抽選に参加予定です!



大和証券が主幹事と言うことで大和コネクト証券からの抽選参加も忘れないようにしておきましょう。


利益が見込めるIPOには徹底的に申込んでおくことをお勧めします。IPOに当選できれば利益が転がり込んでくるイメージです。


大和コネクト証券のIPOルールは下記記事にまとめています。資金は要りますが重複参加が可能なのである程度入金しておけばOKです!キャンペーンも行われています。




船舶に投資できるマリタイムバンクの口座開設を行うとAmazonギフト券1,000円分が貰えます。


船舶は抵当権の設定が行えますし万が一の場合は保険が適用されます。新しい投資をお探しの方に面白い投資だと思います。詳しい内容は下記記事でまとめています。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ラクス(3923)PER209.14倍PBR46.04倍
ユーザーローカル(3984)PER28.56倍PBR4.96倍
AI inside(4488)PER1,796.00倍PBR4.05倍
※2023年9月06日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2019年12月25日~2027年12月24日75,000株10円
2021年3月29日~2029年3月28日88,000株400円
2021年3月29日~2029年3月28日59,000株400円
2022年6月03日~2030年6月02日172,000株460円
2020年6月03日~2030年6月02日270,000株460円
2024年2月18日~2032年2月17日30,000株800円
2025年3月24日~2033年3月23日16,000株800円


ストックオプション(新株予約権)は664,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数4,736,000株に対する新株予約権の割合は15.0%に相当します。新株予約権による潜在株式数は710,000株です。


ファーストアカウンティング(5588)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ファーストアカウンティングのIPOは公開価格1.5倍以上を意識した展開になると思います。


上場規模が小さいため地合いが良ければ初値持越しのパターンも考えられそうです。旬のテーマを持っていますからね。


ファーストアカウンティング(5588)IPOのまとめ
※ファーストアカウンティング公式サイト引用


黒字化予想が出ているため上場タイミングは良さそうです。また、インボイス制度が始まる前なので話題性もあります。


AIを利用したサービスと言うことも投資家に意識されそうです。上場企業や非上場企業を含め大企業が同社サービスを利用しているようです。


「Concur Japan Partner Award 2023」においてプラットフォームパートナーアワードの受賞も2021年から3年連続で獲得しているそうです。


大手企業で同社サービスが導入され、経費精算業務や支払業務の効率化などで実績が積み上がっているようですね。公式サイトには「支払関連書類ソリューション 売上額シェアNo.1」という表記もあります。


kimukimu

今期はこれまでの赤字で税務上の繰越欠損金があるため利益面も期待できそうです。



何となくですが、公開価格1.5倍以上で売りたいと考えている株主が多いと感じます。新株予約権対象者にもロックアップ解除の設定がありますからね。


とにかく公募組はIPO当選を目指して申込を行っておけば良い銘柄でしょう。


IPO初値予想を無料で見れる方法をご存知でしょうか?年間52,800円分(税込)の情報を無料購読できる方法があります!!


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