Schoo(スクー)[264A]がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。前期まで大赤字ですが今期は期待できそうです。ただ売出株中心のIPOなのが懸念されます。


主幹事は野村證券が務め公開株数5,423,600株、オーバーアロットメント813,500株です。上場規模は想定発行価格580円から計算すると約36.2億円になります。


Schoo(スクー)IPOが上場承認
※Schoo公式サイト引用


もうIPOが終わっているかも?と思うような案件ばかりが登場します。


期待したいのはSaaS形式の収益で利用料を定額課金するサブスクリプション型のリカーリング・レベニューモデルとなっていることです。


数年前だとSaaS形式の収益であれば赤字でも買われましたが現在は厳しそうです。公開価格を超えることを願いたいと思います!


2024年月末時点の「Schoo」サービス全体の有効会員数は約115万人となっています。創業以来蓄積してきた8,500本以上の豊富な学習コンテンツがあるそうです。


Schoo(スクー)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日10月22日~10月28日
市場グロース市場
業種サービス業
事業内容個人・法人向けオンライン動画学習サービスの提供
ブックビルディング10月03日~10月16日
想定価格580円
仮条件630円~690円
公開価格690円
初値結果761円(公開価格1.10倍)
企業情報https://corp.schoo.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人
手取金の使途
  • 人材に対する投資
  • マーケティングに係る広告宣伝費


項目株数データ
公募株数1,000,000株
売出株数4,423,600株
公開株数(合計)5,423,600株
オーバーアロットメント813,500株
上場時発行済み株数11,609,200株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約67.3億円
幹事団野村證券(主幹事)
SMBC日興証券
SBI証券
楽天証券
松井証券
マネックス証券
岡三証券
委託見込SBIネオトレード証券
岡三オンライン
DMM.com証券


Schoo(スクー)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格580円を基に吸収金額を算出すると約31.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約36.2億円規模の上場となります。


同社は学びや教育を起点とした事業を展開し、社会人の「学び手」に向けては法人向け研修サービス「Schoo for Business」、個人向け学習サービスは「Schoo for Personal」を提供しています。


高等教育機関・社会人教育事業者の「教え手」に向けては、学習管理プラットフォームサービス「Schoo Swing」を提供しています。


主力サービスは「Schoo for Business」になり売上高の90%を超えるそうです。2024年6月実績で90.7%になります。


Schoo(スクー)の業績
※有価証券届出書引用


「Schoo for Business」は自律型人材を育成するオンライン研修サービスとなっています。


法人向けの研修サービスでは、階層別研修や職種別研修等で業務に必要な知識やスキルを確実に学習しながら、社員が自らの意思で能動的に学習し成長する仕組み作りをサポートします。


研修設計にあたっては、新入社員や中堅社員、管理職等に向けた200を超える研修テンプレートで体系化されたカリキュラムを用意しており、一人一人の社員の状況や課題にフィットした研修を提供することが可能となっています。


Schoo(スクー)の事業概要
※有価証券届出書引用


「Schoo for Personal」はスマートフォンやタブレット、PCなどで受講できます。


特徴は生放送授業に対して受講生がチャット機能でタイムライン上にコメントを送り、講師や他の受講生とコミュニケーションをとれることです。


Schoo(スクー)の販売実績
※有価証券届出書引用


「Schoo Swing」はクラウドベースの学習管理プラットフォームサービスになります。


オンライン授業の配信ツール、授業などのコンテンツを管理するためのCMS、学習管理のためのLMSが一体となっており、授業中はもちろん授業前から授業後までのオンライン教育フローを一元化しているそうです。


Schoo(スクー)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2011年10月03日、東京都渋谷区鶯谷町2番7号に本社を構えます。社長は森健志郎氏(1986年10月14日生まれ37歳)、株式保有率は24.65%(2,935,140株)です。※2024年9月17日調べ


従業員数169人で臨時雇用者40人、平均年齢35.1歳、平均勤続年数2.6年、平均年間給与6,100,000円です。


セグメントは大人の学び事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
森 健志郎2,935,140株24.65%
IF Growth Opportunity Fund I , L.P.1,278,210株10.73%
KDDI地方創生事業育成1号投資事業有限責任組合1,116,060株9.37%×
BIG2号投資事業有限責任組合907,050株7.62%
インキュベイトファンド2号投資事業有限責任組合700,110株5.88%×
ANRI1号投資事業有限責任組合700,110株5.88%×
あおぞらHYBRID2号投資事業有限責任組合479,640株4.03%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には360日間のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


KDDI地方創生事業育成1号投資事業有限責任組合、インキュベイトファンド2号投資事業有限責任組合、ANRI1号投資事業有限責任組合は売出株として全株式を売却します。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けはありません。


Schoo(スクー)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


【独自初値予想】
  • 第一弾550円~750円
  • 第二弾800円以上
※微妙なサイズのIPOなので機関投資家需要がポイントでしょう


仮条件が630円~690円に決定し上場による吸収金額は最大で約43.0億円、時価総額は約80.1億円になります。


上場規模が大きめで荷もたれ感があると言われていますが割安感が強いと判断されています。


後発ではあるものの業績に勢いがあること、さらに損益分岐点の突破で利益が伸びやすいようです。


仮条件が上振れしたことで機関投資家の評価が高いと判断でき買い気配で始まる予想が出ています。翌日に東京メトロが上場するため逃げ足が速い可能性はあると思います。


大手初値予想800円~900円
最終予想850円

※注目度B、幹事引受価額634.8円


業績を確認すると2025年9月期の単独予想を確認することができました。売上39.02億円となり前期比37.20%増、経常利益6.09億円となり前期0.14億円から大幅な黒字予想が出ています。


四半期利益は5.03億円となり前期0.14億円から大幅な黒字計上となるようです。2023年9月期は-6.8億円の赤字でした。


公開価格が690円決定の場合の指標はEPS43.61からPER15.82倍、BPS135.99からPBR5.07倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


kimukimu

業績に勢いがあるけれど四半期利益5億円程度で43億円の吸収は少しビビります。公開規模が大きいためそこが難点ですね。



コンテンツ開発費や広告宣伝費が先行していましたが今後はかなり改善するようです。


法人向けオンライン研修が主力なのである程度安定した業績に期待できそうです。ただ何処まで株価に織り込めるのか心配しています!


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)4,881,300株90.00%
SMBC日興証券271,200株5.00%
SBI証券135,600株2.50%
楽天証券54,200株1.00%
松井証券27,100株0.50%
マネックス証券27,100株0.50%
岡三証券27,100株0.50%


現時点では人気見込みがあればブックビルディングに参加したいと思っています。積極的に抽選に参加することはないかもしれません。


IPOには当選しやすいと思いますけどね。


ネット中心に申込んでおけば1単元くらいは当選すると思います!公開株数が多いため複数の証券会社から申込む方法が有効でしょう。


kimukimu

まずは仮条件発表を待ちたいと思います。ファンド出資金額よりも安く買えるようであれば面白いかもしれません。



口座開設ベースのタイアップ特典が始まっています。大手クラウドファンディング企業のCOZUCHI(コヅチ)で2,000円分のAmazonギフトカードをプレゼントしています。


設定された期間内に投資すると最大50,500円分のアマギフが貰えます。月内に口座開設するとまず特典が貰えることになっています。詳しくは公式サイト又は下記記事をご確認ください。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
ライトワークス(4267)PER27.17倍PBR6.03倍
レアジョブ(6096)PER55.62倍PBR2.12倍
プログリット(9560)PER26.17倍PBR9.84倍
※2024年10月06日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2023年3月11日~2031年2月25日279,120株134円
2023年9月21日~2031年9月10日270,840株348円
2024年12月28日~2032年12月15日240,420株348円
2025年12月29日~2033年12月11日262,980株550円
2021年12月03日~2028年11月30日43,200株347円
2022年3月25日~2027年3月25日115,140株347円
2022年3月25日~2027年2月28日86,400株348円


ストックオプション(新株予約権)は794,700株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数10,609,200株に対する新株予約権の割合は12.2%に相当します。新株予約権による潜在株式数は1,298,100株です。


Schoo(スクー)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

Schoo[264A]のIPOは人気があるのか少し微妙だと思います。


上場規模も少し大きいですしファンド保有株が多く個人投資家が餌食になりそうな気もします。ロックアップ解除倍率の設定はありません。


Schoo(スクー)IPOのまとめ
※Schoo公式サイト引用


同社は大企業及び中堅企業への「Schoo for Business」の導入拡大を成長戦略の柱に据えています。SaaSを軸とした事業を展開し解約率を低くし売上を伸ばすことを目標としています。


コロナ禍によるDXの加速化やニューノーマルなど社会環境の著しい変化があったことから新サービスの展開も考えているそうです。


競合については複数いるそうですが、同社は優位性を確保できていると考えています。導入実績やノウハウ技術、蓄積データなどに強みを持ちます。


kimukimu

ビジネスモデル的に先行投資が必要となるためこれまで損失を計上しています。今期は第3四半期確認で黒字に浮上しています。IPOに参加される方は業績予想をしっかり確認して投資を行いましょう!




バンカーズの口座開設だけで選べるe-GIFT2,000円分が貰える特典を付けていただきました。


企業規模が大きくクリーンな経営を行う企業だと思います。人数制限などないためよかったらご利用ください。


公式サイトにタイアップ表記がないため下記記事を確認後にお申込みいただければと思います。


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