東京証券取引所から2023年8月にIPO等に関する見直しの方針が出ていました。その後、日本証券業協会で詳しい内容がまとめられていたのでご紹介したいと思います。
大幅に変更されるため混乱するのでは?と感じます。目論見を随時確認しないと投資家は思いがけないことに巻き込まれる可能性がありそうです。
※日本証券業協会公式サイト引用
大きな変更点は以下の3つになるようです。
- 仮条件の範囲外での公開価格設定、売出株式数の柔軟な変更
- 上場日程の期間短縮(承認前提出方式)
- 上場日程の柔軟化(承認前提出方式・承認時提出方式)
既に決定しているため投資家はついていくしかありませんが、欲しくないのに購入してしまうパターンも出てきそうですね。
新規に上場する企業の意向を取り入れた結果だと思いますが、果たして公正性につながるのでしょうか?
しばらく実施され、結果が積み上がってきた段階で修正などがあるかもしれませんね。
2023年10月01日以後、金融商品取引所により上場が承認されたIPO銘柄が改善策の適用対象になります。
上記の1番の場合は、より需要を踏まえた公開価格等を決定できるようにする観点から「一定の範囲」内であればブックビルディングをやり直すことなく、「仮条件の範囲外での公開価格の設定」及び「公開価格の設定と同時に売出株式数の変更」ができることが明確化されています。
この場合だと投資家が想定していた株価よりも高くなる可能性もあるということですよね?一定の範囲内とはなっていますが~
また、売出株が変更できるならば需要悪化で初値が上がらない場合もあるということにもつながりそうです。
2番目の上場日程の期間短縮は意外と使えそうな気がしています。通常は1ヶ月程度かかるところを21日程度で上場できるそうです。
※日本証券業協会公式サイト引用
3番目の上場日程の柔軟化も良い方向に進むかもしれません。これだとブックビルディングが重なる場合に有効かもしれません。ただ慣れるまで大変かもしれませんね。
承認前提出方式と承認時提出方式を理解しておかないといけないので、詳しく知りたい方は日本証券業界の公式サイトで確認しておきましょう。
日本証券業界の公式サイトへ
2023年10月から色んなことが変わりますね。
IPOがこれで盛り上がらなくなる可能性もあるため注視しておきたいと思います。
個人的には年末に向けた上場ラッシュが緩和されればと思いますが、しばらく大変な状況になるかもしれません。投資家も理解していないと損失につながりそうですからね。
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