ドリーム・アーツ(4811)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。クラウド系のストック型収益事業で人気が見込めそうです!


主幹事はみずほ証券が務め公開株数792,100株、オーバーアロットメント118,800株です。上場規模は想定発行価格2,660円から計算すると約24.2億円になります。


ドリーム・アーツ(4811)IPOが上場承認
※ドリーム・アーツ公式サイト引用


同社グループが提供するSaaSプロダクト「SmartDB®」は、プログラミング不要のノーコード開発ツールになるそうです。


直感的な操作と簡易な設定で、非IT人材による業務アプリケーションの開発を可能とすることを目指しています。


どうやらIT人材不足をビジネス系人材の活用によって補う狙いがあるようですね。


ドリーム・アーツは大企業に特化した業務デジタル化SaaSプロダクトを主力としているため個人投資家うけがよさそうです!


ドリーム・アーツ(4811)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日10月27日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容大企業に特化した業務デジタル化SaaSプロダクト(ノーコード開発ツール「SmartDB®」等)及びコンサルティング・サービスの提供
ブックビルディング10月12日~10月18日
想定価格2,660円
仮条件2,340円~2,660円
公開価格2,660円
初値結果3,005円(公開価格1.13倍)
企業情報https://www.dreamarts.co.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ
手取金の使途
  • 顧客基盤拡大のための販売促進費
  • 製品開発資金


項目株数データ
公募株数220,000株
売出株数572,100株
公開株数(合計)792,100株
オーバーアロットメント118,800株
上場時発行済み株数4,054,600株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約107.9億円
幹事団みずほ証券(主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
東海東京証券
SBI証券
SMBC日興証券
委託見込auカブコム証券
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


ドリーム・アーツ(4811)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格2,660円を基に吸収金額を算出すると約21.1億円となり、オーバーアロットメントを含めると約24.2億円規模の上場となります。


同社グループは、ドリーム・アーツと連結子会社1社により構成されています。


企業の生産性を向上し、創造的な働き方を実現する大企業向けSaaSプロダクト、および特定顧客向け開発運用一体型クラウドサービス「DCR(DX Custom Resolution)」の提供を行っています。


大企業向けSaaSプロダクトとは、ノーコード開発ツール「SmartDB®」、社内ポータル構築ツール「InsuiteX®」、チェーンストア向け情報共有ツール「Shopらん®」になります。


連結子会社の夢創信息(大連)有限公司は、製品の開発・テスト・サポート業務のみを行っており、開発拠点の一つとして位置付けているそうです。


ドリーム・アーツ(4811)の業績
※有価証券届出書引用


事業は「クラウド事業」「オンプレミス事業」「プロフェッショナルサービス事業」の3セグメントに区分されています。


クラウド事業およびオンプレミス事業のソフトウェアメンテナンスがストック収益であり、オンプレミス事業のパッケージソフトウェアとプロフェッショナルサービス事業がスポット収益になります。


クラウド事業は、自社開発したアプリケーションソフトウェアをSaaS形態で提供する事業です。


提供するサービスは、幅広い業界で利用される「ホリゾンタルSaaS」と、特定の業界で利用される「バーティカルSaaS」、特定顧客向け開発運用一体型サービス「DCR(DX Custom Resolution)」に区分されます。


また、オンプレミス事業では自社開発したアプリケーションソフトウェアを、オンプレミス環境で利用するパッケージソフトウェアとしてライセンス提供しています。


オンプレミス事業の顧客は、クラウド事業の潜在顧客となるため継続的にSaaSへの移行提案を行っているそうです。


ドリーム・アーツ(4811)の主要サービス
※有価証券届出書引用


プロフェッショナルサービス事業では、クラウド事業およびオンプレミス事業の各種サービスを提供するため、以下のプロフェッショナルサービスを行っています。


  • 各種SaaSのオンボーディング(導入支援)サービス
  • 各種SaaSの利活用コンサルティングサービス
  • DCR(特定顧客向け開発運用一体型サービス)の初期開発および拡張開発
  • パッケージライセンス用プラグインソフトウェアの改修および追加開発
  • オンプレミス環境からのSaaS移行サービス
  • その他の役務提供サービス


プロフェッショナルサービス事業では、請負契約もしくは準委任契約に基づくシステム開発および役務提供を行っており、投入した工数に応じて収益を獲得しています。


前期の事業別売上を確認するとクラウド事業が売上の63.2%、オンプレミス事業16.3%、プロフェッショナル事業20.5%となっていました。


ドリーム・アーツ(4811)の販売実績
※有価証券届出書引用


ドリーム・アーツ(4811)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1996年12月02日、東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号に本社を構えます。社長は山本孝昭氏(1965年2月12日生まれ)、株式保有率は22.45%(861,000株)です。※資産管理会社保有分を除く


従業員数226人で臨時雇用者0人、平均年齢35.9歳、平均勤続年数8.2年、平均年間給与6,349,000円です。連結従業員数は264人で臨時雇用者は0人です。


連結のセグメント別従業員数はクラウド事業/オンプレミス事業183人、プロフェッショナルサービス事業51人、全社共通30人となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
山本 孝昭861,000株22.45%
芸夢YAMAMOTO株式会社704,400株18.37%
前川 賢治347,600株9.06%
芸夢前川株式会社284,400株7.42%
牧山 公彦202,400株5.28%
金井 正義188,000株4.90%
コタエル信託株式会社183,000株4.77%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2024年4月23日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けはありません。


ドリーム・アーツ(4811)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が2,340円~2,660円に決定し上場による吸収金額が最大で約24.2億円、時価総額は約107.9億円になります。


同社は2000年11月に上場承認を受け何かしらの理由で上場を延期した経緯があるようです。事業内容も当時と異なるようなので既に成熟している企業なのかもしれません。


現在の売上はストック型中心になり8割近くを占めています。再承認と言っても23年も経過しているためある意味評価できそうな気がします。


また、当時と株主が入れ替わっているためVC絡みの保有者は少ないようです。しかし、ロックアップが掛かっていない株主がいるため高値で売り抜けてくると考えられています。


大手初値予想3,000円~4,000円
修正値3,300円~4,000円
最終予想3,200円

※注目度A


業績を確認すると2023年12月期の連結予想を確認することができました。売上42.50億円となり前期比15.80%増、経常利益4.06億円となり前期比124.31%増となります。


四半期利益は2.87億円となり前期比125.98%増を予想しています。


公開価格が2,660円決定の場合の指標はEPS77.48からPER34.33倍、BPS432.03からPBR6.16倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


人気業態と言うことでPERは高く設定されています。類似企業比較では業績などを考えると妥当なところにあるようですね。


他に盛り上がるIPOもないため投資家のターゲットになれば面白い展開も期待できそうです。直近上場のIPOに資金があまり入らないため初値1.5倍あたりが限界みたいだと現時点では観測されているようです。


kimukimu

公募組は利益が見込めると思うので面倒でも抽選に参加しておくことをお勧めします!



幹事名割当株数引受割合
みずほ証券(主幹事)689,300株87.02%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券39,600株5.00%
東海東京証券23,700株2.99%
SBI証券23,700株2.99%
SMBC日興証券15,800株1.99%


IPO向きの事業で業績が急拡大するタイミングでの上場になり人気が見込めそうです。


売出株が多くなっていますが、その多くは個人名義なのでそれほど違和感はありません。もう少し上場規模が小さかったら初値ぶっ飛びパターンだったかもしれません。


kimukimu

ネット証券はSBI証券のみになります。この状況だとネット組は主幹事狙いですね。



三菱UFJモルガン・スタンレー証券の店頭口座で取引実績がある方は配分が期待できるかもしれません。私は論外だと思います。


また、年末に向けてIPOに資金が向かう相場になればいいのですが、まだ期待はできませんよね。と言うことで自動売買FXに興味はありませんか?


マイメイトを利用して10万円から投資を始めてみました。コツコツ利益が出ているため下記記事にまとめています。※タイアップで1万ポイント上乗せ中




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投資を行うとVプリカをさらに貰うことができます。詳しくは公式サイト又は下記記事をご確認いただければと思います。こちらはタイアップLPが用意されています!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
トヨクモ(4058)PER31.19倍PBR7.86倍
チームスピリット(4397)PER-倍PBR4.40倍
サイボウズ(4776)PER46.72倍PBR8.41倍
※2023年10月11日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2024年4月01日~2032年3月28日183,000株355.125円


ストックオプション(新株予約権)で上場時に行使期限を迎える株はありません。


発行済株式総数3,834,600株に対する新株予約権の割合は4.77%に相当します。新株予約権による潜在株式数は183,000株です。


ドリーム・アーツ(4811)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ドリーム・アーツのIPOは良さそうなので全力で申込みしたいと思います。


ドリーム・アーツ(4811)IPOのまとめ
※ドリーム・アーツ公式サイト引用


同社の属する市場環境は今後も成長が見込まれているため業績期待が持てそうです。


ノーコード・ローコード開発市場には複数の競合製品が存在しますが、同社以外の国内ベンダーの製品は中小企業をターゲットとすることが多く差別化ができているそうです。


また、一時的に赤字に陥った要因はビジネスモデルをパッケージソフトウェア型からクラウドサービス型へ転換したためだそうです。


ソフトウェアを販売した時点で全額計上する方式から、毎月一定額を回収する月額利用料方式に変更となり成長が一時的に鈍化したようです。


kimukimu

現在は成果が出ているため業績の向上が見られるようです。上場タイミングとしては良さそうですね!



そろそろ今年も年末を意識してきますよね。と言うことでヒロセ通商でおせち料理を頂いてみませんか?年が明けると福袋キャンペーンもやってきます!


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