ニッポンインシュア(5843)のIPOがスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。家賃債務保証サービスを行う企業で上場規模は比較的小さめです。


主幹事は野村證券が務め公開株数1,420,000株、オーバーアロットメント213,000株です。上場規模は想定発行価格810円から計算すると約13.2億円になります。


ニッポンインシュア(5843)IPOが上場承認
※ニッポンインシュア公式サイト引用


家賃債務保証は連帯保証人を立てることができない場合に限られていましたが、現在は一般的になっているそうです。


普及の背景に入居希望者が家賃債務保証を利用した場合に「連帯保証人」を確保しなくても住宅を借りることができるためだと考えられます。


賃貸人は滞納が発生しても保証事業者から滞納家賃を回収でき、回収に要するコストや手間が軽減できます。


人口減少や少子化等も関係がありそうですね。またコロナ禍の影響で賃料滞納の増加リスクへの意識が高まっているそうです。


高齢単身世帯の増加や人間関係の希薄化等の背景があるとも言われています。日本も寂しい世の中になりましたね。


ニッポンインシュア(5843)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日10月03日
市場スタンダード市場
業種その他金融業
事業内容家賃債務保証サービスを主とした保証事業等
ブックビルディング9月14日~9月21日
想定価格810円
仮条件790円~810円
公開価格810円
初値結果1,005円(公開価格1.24倍)
企業情報https://www.nipponinsure.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ
手取金の使途
  • 設備資金
  • 運転資金


項目株数データ
公募株数650,000株
売出株数770,000株
公開株数(合計)1,420,000株
オーバーアロットメント213,000株
上場時発行済み株数2,650,000株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約21.5億円
幹事団野村證券(主幹事)
岡三証券
FFG証券
西日本シティTT証券
楽天証券
マネックス証券
松井証券
SBI証券
委託見込岡三オンライン
DMM.com証券


ニッポンインシュア(5843)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格810円を基に吸収金額を算出すると約11.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約13.2億円規模の上場となります。


同社の主な事業は保証事業になります。


保証事業は賃貸住宅などにおける家賃債務の保証を行う家賃債務保証サービスを中核とし、今後の高齢化などの社会問題解決のための介護費債務保証サービス、入院費債務保証サービスも展開しています。


また、その他事業としてフランチャイズによるコインランドリー及びフィットネスクラブの運営を行っています。


前身となる「株式会社エム・サポート」は建築コンサルタント業を目的として設立されています。その後、三好不動産の家賃管理業務を強化し2012年から三好不動産以外の取引を拡大させているようです。


現在のニッポンインシュアという社名は2014年4月に商号変更となっています。


コインランドリーは「WASHハウス」、フィットネスクラブは「カーブス」になります。


ニッポンインシュア(5843)の業績
※有価証券届出書引用


賃貸住宅の賃貸借契約において、入居者の連帯保証人の役割を果たす家賃債務保証サービスを提供しています。


家賃債務保証サービスにおいて、不動産管理会社を通じて入居希望者から申し込みを受け付けたのち、入居希望者の属性情報などを基に審査を実施し保証委託契約の可否の判断を行っています。


プランは住居用、事業用、駐車場・コンテナ用の3種類の保証がベースになるそうです。


ニッポンインシュア(5843)のCloud Insureの特長
※有価証券届出書引用


入居者が家賃を滞納した際は、同社が不動産管理会社に対し定められた期日までに代位弁済を行います。


家賃債務保証サービスを利用することで、不動産管理会社は入居時の審査における入居希望者の与信強化により円滑に賃貸借契約を結ぶことができます。


さらに入居者による家賃滞納があったとしても、同社がそれを代位弁済することで収入が途絶えることなく安定的に家賃収入を得ることができます。


また、独自開発した契約管理クラウドシステム「Cloud Insure(クラウドインシュア)」があり、「Cloud Insure」は入居者の契約情報が記載された家賃債務保証サービス契約書のダウンロードができます。


申込に必要な書類を郵送することなくアップロードが可能になるなど、契約管理が容易になるシステムだそうです。


ニッポンインシュア(5843)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


介護費債務保証サービスは、介護施設のサービス利用者と同社において保証委託契約を締結し、同社が施設利用者の連帯保証人となることで介護施設利用費などの滞納リスクを引き受ける保証商品です。


入院費債務保証サービスは、入院患者との間で保証委託契約を締結し同社が連帯保証人となることで、入院費の未納リスクを引き受ける保証商品です。


2022年9月の販売実績は保証事業92.5%、その他7.5%となっています。


ニッポンインシュア(5843)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2002年4月10日、福岡県福岡市中央区天神二丁目14番2号福岡証券ビル6階に本社を構えます。社長は坂本真也氏(1974年4月18日生まれ)、株式保有率は5.66%(120,000株)です。※新株予約権40,000株を含む


従業員数108人で臨時雇用者12人、平均年齢37.1歳、平均勤続年数4.42年、平均年間給与4,518,000円です。


セグメント別従業員数は保証事業85人(臨時5人)、その他14人(臨時4人)、全社共通9人(臨時3人)となっています。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
三好 修620,000株29.26%
三好 京子350,000株16.52%
株式会社Mサポート300,000株14.16%
株式会社サンコー管理300,000株14.16%
坂本 真也120,000株5.66%
竹村 洋一119,500株5.64%
德岡 拓郎119,500株5.64%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には90日間(2023年12月31日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


親引けは23,000株を上限として従業員持株会が要請予定となっています。


ニッポンインシュア(5843)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が790円~810円に決定し吸収金額は最大約13.2億円、時価総額は約21.5億円になります。想定発行価格から変化ありません。


業績面の評価と上場規模の小ささから初値利益が見込めると期待されています。また、競合の株価と比較した場合は妥当なところにあると観測されています。


高齢化社会に伴い独居老人が増加すると言われているため成長期待がある市場だと言われています。


ただ仮条件は下振れとなりあまり勢いは感じられません。時価総額が低く機関投資家のターゲットにはならないでしょう。


上場しても短期間で出来高が減少する銘柄だと思います。無配ですからね。


大手初値予想1,000円~1,200円
修正値1,000円~1,200円変わらず
最終予想1,100円

※注目度B


業績を確認すると2024年9月期の単独予想を確認することができました。売上31.65億円となり前期比12.47%増、経常利益3.01億円となり前期比30.87%増となります。


四半期利益は2.09億円となり前期比27.44%増を予想しています。


公開価格が810円決定の場合の指標はEPS79.23からPER10.22倍、BPS663.63からPBR1.22倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


ニッポンインシュアのIPOは業績が堅調のためある程度の株価まで買われると思います。ただ上値は重たく推移すると競合の株価推移を確認し思いました。


IPOに当選したら上場日当日に売却すると思います。株価設定も低いため積極的に参加しておきたいと思います!!


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)1,377,300株96.99%
岡三証券23,700株1.67%
FFG証券3,500株0.25%
西日本シティTT証券3,100株0.22%
楽天証券3,100株0.22%
マネックス証券3,100株0.22%
松井証券3,100株0.22%
SBI証券3,100株0.22%


今期は増収減益予想が出ています。2024年9月期予想も出ており来期は増収増益となる見込みです。来期の純利益は2億円を超える予想となっています。


売上は拡大していることから業績面の不安はあまりなさそうです。


上場規模が小さいことで公開価格を超えてきそうな気がします。ただオファリングレシオはやや大めだと思います。


地方案件で地場証券も幹事入りしていることからそれほど盛り上がるようには考えていません。IPOには参加予定です!


ところでマイメイトにファンド機能が登場したことをご存知でしょうか?


30万円推奨となっていますが10万円で始めてみました。2ファンドしか運用していないので10万円でも余裕で取引できるようです。とりあえず1ヶ月間放置で運用してみます!


0.1lot単位で取引してくれるため精神的不安はありません。AI(人工知能)を用いたFX取引になります。タイアップでポイントをプレゼントしているので下記記事を参考にしていただけたらと思います。




高利回りファンドのLEVECHY(レベチー)のご紹介になります。実はSPCを用いた倒産隔離スキームが備わっている企業なんです。


優先劣後や信託保全も備わっているため安全性は高いと思います。さらにレバレッジを効かせる投資ができるため高利回りになっています。レバレッジはメリットしかないと言われています!


新しいクラウドファンディングになり投資家から注目を集めている企業です。詳しい内容を下記記事でまとめてみました。




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
あんしん保証(7183)PER9.34倍PBR2.46倍
ジェイリース(7187)PER11.06倍PBR5.62倍
Casa(7196)PER17.12倍PBR1.35倍
※2023年9月13日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2023年3月27日~2031年3月26日119,000株650円


ストックオプション(新株予約権)は119,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数2,000,000株に対する新株予約権の割合は5.95%に相当します。新株予約権による潜在株式数は119,000株です。


ニッポンインシュア(5843)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ニッポンインシュアIPOは微妙だと思いますが公開価格は超えてきそうだと考えています。


これまでの収益構造が大株主の三好一族からみだと感じますが、業績自体は悪くないと思います。


ニッポンインシュア(5843)IPOのまとめ
※ニッポンインシュア公式サイト引用


三好不動産代表の三好修氏と専務取締役の三好京子氏は上場により大きな収益を得られそうです。売出株で大半を処分する予定です。


地方案件なので盛り上がりに欠けると思いますが2023年10月第1号なので期待したいと思います。


IPO的にはお勧めできるような銘柄ではなさそうです。競合は多く参入障壁は低いと考えられます。


配当金が出ればある程度期待できますが2024年9月期予想では無配となっています。利益が出ている企業なんですけどね。


上場後は既存商圏のシェア拡大と新規商圏への展開を積極的に行い、介護・医療分野での保証商品拡大を図るそうです!


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