ブリーチ(9162)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。資金は集まりそうな事業ですが吸収金額が大きいため判断が難しそうです。


主幹事はSMBC日興証券と野村證券が共同で務めます。公開株数6,200,000株、オーバーアロットメント930,000株です。上場規模は想定発行価格1,250円から計算すると約89.1億円になります。


大型のIPOが増えてきているため、コロナ禍前に戻ったように思います。年末のIPOが怖いですね!


ブリーチ(9162)IPOが上場承認
※ブリーチ公式サイト引用


レベニューシェア型の報酬体系により顧客企業のマーケティング支援を行う企業です。


化粧品や日用品、機能性表示食品等のインターネット通販会社等をはじめ、美容サロンや金融サービス等にも対応しています。


大企業だけではなく中小・中堅企業を含め幅広い顧客企業を支援することが可能となっています。


顧客企業が新規ユーザー獲得等のマーケティング効果を発揮するほど同社の売上も増えていく構造です。効果的な施策を次々に実施し顧客企業の売上拡大に貢献します。


IPO市場ではレベニューシェア型報酬だと投資家の反応は基本的に良いはずです。今回は上場規模が大型なので実力と吸収金額を比較して「魅力があるのか?」とそこがポイントでしょう。


ブリーチ(9162)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日7月05日
市場グロース市場
業種サービス業
事業内容レベニューシェア型のインターネットマーケティング
ブックビルディング6月20日~6月23日
想定価格1,250円
仮条件1,250円~1,340円
公開価格1,340円
初値結果1,603円(公開価格1.20倍)
企業情報https://bleach.co.jp/
監査人監査法人A&Aパートナーズ
手取金の使途
  • 設備投資費
  • 人件費
  • 広告宣伝費
  • オフィススペース拡張に係る費用
  • 借入金の返済資金


項目株数データ
公募株数5,000,000株
売出株数1,200,000株
公開株数(合計)6,200,000株
オーバーアロットメント930,000株
上場時発行済み株数25,050,000株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約313.1億円
幹事団SMBC日興証券(共同主幹事)
野村證券(共同主幹事)
SBI証券
みずほ証券
楽天証券
松井証券
マネックス証券
岩井コスモ証券
委託見込SBIネオトレード証券
DMM.com証券


ブリーチ(9162)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,250円を基に吸収金額を算出すると約77.5億円となり、オーバーアロットメントを含めると約89.1億円規模の上場となります。


同社はレベニューシェア型の報酬体系で顧客企業のマーケティング支援を行う、シェアリング型統合マーケティング事業を展開しています。


主に化粧品、日用品、機能性表示食品等のインターネット通販会社、及び美容サロンや金融サービス等を展開する企業に対しインターネットを通じた売上拡大を支援しています。


顧客企業から初期費用やコンサルティング料を受領せず、新規ユーザーの獲得など実際に同社が実現したマーケティング効果に応じて報酬をいただくレベニューシェア型の報酬体系を採用しています。


ブリーチ(9162)の業績
※有価証券届出書引用


この報酬体系を採用することにより、予算が限られた中小・中堅企業を含めて幅広い顧客企業を支援することが可能となっています。


また、顧客企業は事前にユーザー獲得コスト(CPA)を確定することができるため収益の見通しが立ちやすくなります。


同社はマーケティング戦略の構築、広告制作、広告運用などの一連のマーケティング支援機能のほぼ全てを内製化しており、マーケティング戦略から施策実行までを一貫させることが可能となっています。


予算型マーケティング支援会社の場合は、事前に決められたマーケティング予算の範囲内での支援となるため、実施できるマーケティング施策の量には限りがあるそうです。


ブリーチIPOの事業系統図
※有価証券届出書引用


具体的なサービスでは、独自に蓄積しているマーケティング関連データ等に基づき、商材に関するマーケティング戦略を検討します。


その後、当該戦略に基づき広告を制作の上、同社の費用負担でLINEやYahoo!などのウェブメディア(広告媒体)に広告を出稿します。


そして新規ユーザーを獲得した後、その数と予め顧客企業と合意した新規ユーザー獲得当たりの報酬単価を乗じて計算されるレベニューシェア額を顧客企業から受領します。


ブリーチIPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


魅力的な商品やサービスを持ちながらもCMOが不在である等、デジタルでのマーケティングノウハウを持たない企業を支援し、その商品やサービスのポテンシャルを最大限引き出すことを強みとしているそうです。


独自のビジネスモデルを軸に、マーケティングDX支援への顕在化されたニーズを取り込んでいるそうです。


ブリーチ(9162)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2010年4月28日、東京都目黒区上目黒二丁目1番1号中目黒GTタワー21階に本社を構えます。


社長は大平啓介氏(1987年6月11日生まれ)、株式保有率は25.89%(5,734,100株)です。※資産管理会社保有分は除く


従業員数94人で臨時雇用者20人、平均年齢27.4歳、平均勤続年数1.8年、平均年間給与7,115,000円です。


セグメントはシェアリング型統合マーケティング事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
株式会社大平事務所14,000,000株63.20%
大平 啓介5,734,100株25.89%
コタエル信託株式会社1,400,000株6.32%
株式会社イングリウッド200,000株0.90%
稲田 淳132,200株0.60%
松本 卓也100,300株0.45%
ブリーチ従業員持株会65,900株0.30%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年12月31日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは取得金額15百万円に相当する株式数を上限としてブリーチ従業員持株会が実施予定となっています。


ブリーチ(9162)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が上振れし1,250円~1,340円に決定しました。吸収金額は最大で約95.5億円、時価総額は約335.7億円となります。


独自性のある企業として機関投資家の買いが入ると見込まれています。


簡単に言えば広告運用の代行会社にあたり、自社負担で広告を出し費用負担を行います。新規ユーザーを獲得した後に合意している内容で顧客企業から金銭の受領を受けます。


特に中小企業からの依頼は金額が大きくなれば貸し倒れになる可能性もありそうです。ただ現状は取引先のアールで売上の70%程度となっていることから問題はなさそうです。


非上場企業1社に依存している売上となっているためこの辺りは某紙も警戒しているようです。


業界的には拡大余地があるとされますが、化粧品や機能性表示食品など薬機法に絡んだ広告のためいつ問題が起きてもおかしくないようにも感じます。


某紙のリサーチでは印象があまり良くないようですね。


大手初値予想1,500円~2,000円
修正値1,600円~2,000円
最終予想2,000円

※注目度A


業績を確認すると2023年6月期の単独予想を確認することができました。それによれば売上159.10億円となり前期比8.93%増、経常利益20.40億円となり前期比103.59%増となります。


四半期利益は13.28億円となり前期比113.85%増を予想しています。


公開価格が1,340円決定の場合の指標はEPS66.21からPER20.24倍、BPS154.05からPBR8.70倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


2024年6月期の業績予想がまだ出ていませんが、今期のような勢いはない可能性がありそうです。


誇大広告にならなければとも思いますが現時点では問題はなさそうです。東証の審査を通過している訳ですからね。


とは言え、IPO的には新規ユーザー獲得当たりの報酬単価で計算される「レベニューシェア」は人気が見込めるキーワードなのである程度の資金が入ると観測されています。


上場規模が大きく当選しやすいため個人的には積極的に抽選に参加したいと思います。IPOに当選したら早めに売り抜けるつもりです!!


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(共同主幹事)3,875,000株62.50%
野村證券(共同主幹事)2,232,000株36.00%
SBI証券31,000株0.50%
みずほ証券18,600株0.30%
楽天証券12,400株0.20%
松井証券12,400株0.20%
マネックス証券12,400株0.20%
岩井コスモ証券6,200株0.10%


レベニューシェア型の報酬はIPOでは好まれると思います。


ただ前期の純利益が6.21億円しかないのに想定ベースで約89.1億円はヤバそうですね。SMBC日興証券と野村證券が共同で主幹事をするあたりも違和感があります。珍しいです!


とは言え、当選しやすいIPOなので利益を出せるチャンスなのかもしれません。詳しい内容は後日まとめて追記したいと思います。


利益が狙えるとわかれば獲得しやすいIPOなので申し込みを行うつもりです。


野村證券よりも圧倒的にSMBC日興証券のほうが当選しやすいと思います。SMBC日興証券は銘柄毎に資金拘束されますし、当選後にキャンセルを行うと1ヶ月間IPOに参加できませんからね。


SMBC日興証券のIPOルールは下記記事に詳しくまとめています!




高利回りを提供できるスキームを持った不動産投資型クラウドファンディングが登場しました。1号ファンドは10%利回りです!


LEVECHY(レベチー)と言う企業になりスキームについて詳しく調べました。倒産隔離や信託銀行による信託保全を導入しています。


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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
アドウェイズ(2489)PER17.03倍PBR1.69倍
ピアラ(7044)PER51.49倍PBR2.38倍
Macbee Planet(7095)PER41.66倍PBR9.16倍
※2023年6月21日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2020年12月26日~2028年12月24日71,000株14円
2022年1月01日~2029年11月30日147,000株50円
2021年4月01日~2029年12月26日38,000株50.40円
2021年4月01日~2029年12月26日1,400,000株50.40円
2023年7月01日~2031年5月31日32,900株500円
2024年7月01日~2032年5月31日60,200株1,100円
2024年7月01日~2032年5月31日100,300株1,111円
2024年10月01日~2032年8月31日62,300株1,103.70円
2025年3月11日~2033年3月10日128,600株1,600円
2025年3月11日~2033年3月10日60,200株1,616円


ストックオプション(新株予約権)は1,688,900株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数20,050,000株に対する新株予約権の割合は10.48%に相当します。新株予約権による潜在株式数は2,100,500株です。


ブリーチ(9162)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ブリーチのIPOは仮条件発表後に参加スタンスを考えたいと思います。


実力に伴った上場規模ではない気がしています。数年もすれば問題ないと思いますが現状で評価され過ぎなのでは?と感じます。


ブリーチ(9162)IPOのまとめ
※ブリーチ公式サイト引用


VC出資はなさそうですが新株予約権は大量にあります。新株予約権者はロックアップの対象になっていますが株数が多いようです。


上場に伴う売出人は代表者関係となっています。


kimukimu

政府統計によれば日本における売上高100億円を超える企業の数は4,119社、売上高1億円~100億円未満の企業の数は94,098社となっています。



同社はウェブでの新規ユーザー獲得ニーズがある企業に対してアピールを行い結果を出します。業績もコロナ禍あたりから伸長し増収増益となっています。


広告代理店やEC支援コンサル等と連携し、新規顧客の開拓に関しては常に行っているようです。また、新たな商材ジャンルにも展開するみたいですね。


差別化に関しては利益相反がなく高いマーケティング力を有すること等から差別化できているようです。実績が出ているからこそ増収増益なのでしょう。


EC市場はどんどん活況となっているため同社にも追い風と言える状況です。あとは上場規模の問題ですね!


COZUCHIさんと1ヶ月限定でタイアップが再開しました。今回は先着1,000人となっているため余裕があります。


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公式サイトにタイアップの表記はないため下記記事で詳細を確認後にお申込みいただけたらと思います。


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