QLSホールディングス(7075)のIPOが名古屋証券取引所のネクスト市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。
主幹事はJトラストグローバル証券が務め公開株数300,000株、オーバーアロットメント45,000株です。上場規模は想定発行価格650円から計算すると約2.24億円になります。
※QLSホールディングス公式サイト引用
TOKYO PRO Marketにこれまで上場していた銘柄になります。出来高はここ数年ありません。
同社のメイン事業は保育事業となっており政府が掲げる「異次元の少子化対策」に期待ができそうです。また、介護福祉事業は高齢化社会の後押しを受けそうです。
しかし、IPO的には魅力が低いため個人的にはスルーで良いのでは?と考えています。
人材派遣事業も行っていますが自動車整備士派遣となっています。保育や介護とだいぶ離れるみたいですね。
投資するなら専業事業のほうが安心できそうなので東証に上場している企業へ投資することをお勧めします!
QLSホールディングス(7075)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 6月26日 |
市場 | 名古屋証券取引所ネクスト市場 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | 保育事業、介護福祉事業及び人材派遣事業等 |
ブックビルディング | 6月08日~6月14日 |
想定価格 | 650円 |
仮条件 | 590円~650円 |
公開価格 | 650円 |
初値結果 | 800(公開価格1.23倍) |
企業情報 | https://qlshd.co.jp/ |
監査人 | 監査法人コスモス |
手取金の使途 | 保育所や介護福祉施設の新規出店のための銀行借入の返済に充当予定 |
項目 | 株数データ |
公募株数 | 200,000株 |
売出株数 | 100,000株 |
公開株数(合計) | 300,000株 |
オーバーアロットメント | 45,000株 |
上場時発行済み株数 | 2,214,560株 ※公募分を含む |
想定ベースの時価総額 | 約14.39億円 |
幹事団 | Jトラストグローバル証券(主幹事) SBI証券 岡三証券 東海東京証券 フィリップ証券 松井証券 マネックス証券 楽天証券 |
委託見込 | 岡三オンライン |
QLSホールディングス(7075)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格650円を基に吸収金額を算出すると約1.95億円となり、オーバーアロットメントを含めると約2.24億円規模の上場となります。同社グループは、純粋持株会社のQLSホールディングスと子会社3社により構成されています。
直営保育施設の運営を中心とした「保育事業」、居宅介護支援、訪問介護、障がい者グループホーム、放課後等デイサービスを中心とした「介護福祉事業」、専門性を持った人材の派遣を中心とした「人材派遣事業」を行っています。
この他に「その他」として業務受託による携帯電話等の通信機器の販売等を行っています。
※有価証券届出書引用
保育事業として大阪市、東京都及び横浜市を中心に認可保育所等の保育施設を運営しています。
2023年4月末現在、認可保育所33施設(うち民間委託1施設)、小規模認可保育所2施設、東京都認証保育所1施設、企業主導型保育所3施設(うち運営受託保育所2施設)、学童保育1施設を運営しています。
主な収入源として、児童数や職員配置に応じて自治体から委託費及び補助金が交付される仕組みになっています。
認可保育所においては、保護者が負担する保育料は保護者が自治体に直接納めるため徴収していません。
一方で、小規模保育園・東京都認証保育所・企業主導型保育園においては保育必要時間に応じて定められた保育料を同社グループで徴収します。
※有価証券届出書引用
介護福祉事業としては、大阪市及び周辺都市を中心に、訪問介護や居宅介護支援を提供する介護事業所を運営しています。
東京都及び沖縄県で障がいのある児童の支援を行う放課後等デイサービスや、障がい者の共同生活の支援を行う共同生活援助を運営しています。
2023年4月末現在、訪問介護13拠点、認知症対応型共同生活介護1施設、訪問看護1拠点、児童発達支援1施設、放課後等デイサービス6施設、共同生活援助18施設、就労支援3施設となっています。
主な収入源は国が定めた利用者単価に利用回数を乗じた報酬が国保連合会から給付されます。
利用者が負担する利用料については、利用者の所得に応じて負担割合が1割~3割と定められており、同社グループが徴収します。
※有価証券届出書引用
人材派遣事業としては、国内5拠点(兵庫、京都、愛知、東京、沖縄)で人材派遣事業を展開しています。
自動車メーカー等を顧客として、主として自動車整備士など専門性を持つ人材派遣サービスを提供しています。
その他としては、業務受託による携帯電話等の通信機器の販売等を行います。
基本的に保育事業からの収益が多く売上の約69%を2022年3月期は占めています。次に介護福祉事業の約15%になります。
QLSホールディングス(7075)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は2019年2月21日、大阪府大阪市浪速区難波中1-12-5 難波室町ビル3階に本社を構えます。社長は雨田武史氏(1977年11月25日生まれ)、株式保有率は24.99%(503,460株)です。
従業員数15人で臨時雇用者0人、平均年齢32.7歳、平均勤続年数4.1年、平均年間給与3,565,000円です。連結従業員数は719人で臨時雇用者は654人です。
連結のセグメント別従業員数は保育事業549人(臨時189人)、介護福祉事業129人(臨時233人)、人材派遣事業9人(212)、その他10人(臨時19人)、全社共通22人(臨時1人)となっています。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
GRIT | 1,511,000株 | 75.00% | ○ |
雨田 武史 | 503,460株 | 24.99% | ○ |
エンタープライズ | 100株 | 0.005% | 不明 |
上位株主には180日間(2023年12月02日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
親引けは行われません。
売出株は代表の雨田武史氏1人で100,000株となっています。
QLSホールディングス(7075)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。仮条件が590円~650円に決定し上場による吸収金額は約2.24億円、時価総額は約14.39億円と変化がありません。
某紙によれば株価設定が低いため公開価格を超えた初値が期待できるようです。また今期の利益予想が大きく上昇するため下値不安はなさそうです。
類似企業に比べるとPER的に低く抑えられているため地方上場でも公開価格をクリアーしてくる観測となっています。
ただ仮条件は下限方向に広がられているため機関投資家の評価は低いようです。トータル的な判断で公開価格程度の初値となるようです!
修正値650円~700円
最終予想700円
※注目度C
業績を確認すると2024年3月期の連結予想を確認することができました。売上76.49億円となり前期比10.49%増、経常利益3.27億円となり前期比3.82%減となります。
四半期利益は2.40億円となり前期比4.80%増を予想しています。
公開価格が650円決定の場合の指標はEPS111.18からPER5.85倍、BPS505.86からPBR1.28倍になります。配当金が20円予想されており配当利回り3.08%になります。
今期業績を確認するとしっかりしていると感じます。配当利回りがある程度高いため大きく株価が下がることもなさそうです。
セカンダリーに関しては資金流入が限られると思います。ただ初値買い需要はそれなりに見込める可能性がありそうです!
私はスルーしたいと考えていましたが配当が出るということで少し参加してみます。
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
Jトラストグローバル証券(主幹事) | 246,000株 | 82.00% |
SBI証券 | 18,000株 | 6.00% |
岡三証券 | 18,000株 | 6.00% |
東海東京証券 | 6,000株 | 2.00% |
フィリップ証券 | 3,000株 | 1.00% |
松井証券 | 3,000株 | 1.00% |
マネックス証券 | 3,000株 | 1.00% |
楽天証券 | 3,000株 | 1.00% |
名証ネクスト市場なのでIPOには参加しないと思います。今期業績は良いみたいですがこれまでが駄目です。
また、TOKYO PRO Marketにこれまで上場していましたがネクスト市場を選択しているため昇格とも言い難いです。
年間配当が20円出る予想のため配当利回りは3%程度見込めそうです。2019年11月に1,400円で売買された記録がありました。もしかして割安なのかも?
とは言え需給不安があるため個人的には様子見に終わりそうです。他のIPOで狙える銘柄が複数ありますからね。
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
テノ.ホールディングス(7037) | PER17.57倍 | PBR1.45倍 |
Kids Smile Holdings(7084) | PER33.72倍 | PBR0.60倍 |
さくらさくプラス(7097) | PER14.00倍 | PBR0.73倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2024年4月16日~2032年3月30日 | 135,700株 | 400円 |
2023年6月01日~2027年5月31日 | 156,800株 | 400円 |
ストックオプション(新株予約権)は156,800株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数2,014,560株に対する新株予約権の割合は14.5%に相当します。新株予約権による潜在株式数は292,500株です。
QLSホールディングス(7075)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
QLSホールディングスのIPOは地方上場かつ新興市場なのでスルーで良いと思います。保育事業や介護福祉事業を行うため貸し倒れなどはあまり気にしなくて良いかもしれません。ただ事業所は自己資金や借入金になります。
※QLSホールディングス公式サイト引用
2023年6月上場のIPOがたくさん出てきたため地方上場のIPOでリスクを取らなくてもいいと考えています。当選しやすいIPOもありますからね。
同社に新奇性も感じられませんし利益面もやや心配です。
今後、補助金の削減や株式会社による認可保育所の開設、既存の公立保育所の民営化が認められなくなった場合などはリスクがあるそうです。法改正はどうにもなりませんからね。
また、子会社のエルサーブが4期連続で営業赤字を計上しているそうです。開業費用がかさんだみたいです。
この他、有利子負債への依存度が2022年3月31日現在で負債純資産合計72.0%となっています。
材料的にも投資対象とならないため個人的にはスルーすると思います!!
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