ノーザ(4269)IPOの初値予想と幹事割当数などを評価したいと思います。JASDAQスタンダードに上場する「情報・通信業」となっています。


一見人気そうに見えますが実は人気がないIPOでは?という評価が出ています。


IPOを長く続けている投資家は既にわかっていると思いますが、ベンチャーキャピタルの換金売りにあたるIPOのため不人気だと思います。


ノーザ(4269)IPOの評価


項目株数データ
想定価格2,020円
仮条件2月02日
公開価格2月10日
公募株数45,000株
売出株数765,000株
公開株数(合計)810,000株
オーバーアロットメント121,500株
幹事団野村證券(主幹事)
大和証券
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
東海東京証券
岡三証券
いちよし証券
丸三証券
岩井コスモ証券
委託見込岡三オンライン
LINE証券


歯科用レセプトコンピュータの販売や保守を行う企業になり、主力製品は電子カルテ搭載システム「WiseStaff」シリーズの販売です。


VC保有株が多いことからIPO的に魅力がないと考えていますが、業績は好調に推移しています。


某紙ではIFRS(国際会計基準)になっているにも関わらず減損処理を行っているとのことです。のれん資本倍率は1倍をきります。


ただ株価設定は割安水準のため相場が大きく崩れなければ一定水準で買いが見込めるようです。


人気があるのかはわかりませんが、上場後に株価が底を打つようであれば中長期的には魅力があるかもしれません。


公募組はVC売出し色が強いというだけで不参加決定の判断をする方が多そうです。上場時はそれが正解かもしれませんね。上場による吸収金額は想定ベースで約18.8億円です。


ノーザ(4269)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!

大手初値予想の数値を調べてみました。利益よりも損失となる可能性が高い気がしています。


最新の初値予想は下記のようになっています!


大手初値予想2,000円~2,300円
※注目度B


歯科医院をメインターゲットとし全国の歯科医院シェア率14%~15%となっています。凄いことのようにも感じますが、類似企業の東和ハイシス(4174)とシェア比較をした場合、どのくらい違うの?と思うところがあります。


東和ハイシスの場合は株価2,349円で配当3.32%と高水準です。


東和ハイシスの業績も拡大傾向にあるためわざわざノーザを買う理由がありませんよね。東和ハイシステムは上場後に株価が大きく下落しているため同じパターンになる可能性もあります。


これまでの情報は下記記事でまとめています。

ノーザの上場データと初値予想を考察


ノーザ(4269)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました

幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事は野村證券が単独で引受けます。


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)733,400株90.54%
大和証券24,300株3.00%
SBI証券24,300株3.00%
楽天証券4,000株0.49%
マネックス証券4,000株0.49%
東海東京証券4,000株0.49%
岡三証券4,000株0.49%
いちよし証券4,000株0.49%
丸三証券4,000株0.49%
いちよし証券4,000株0.49%


野村證券からの申込みだと当選確率が高そうです。資金不要でIPO抽選に参加できるため、当選後に購入申込を行うのか考えることもできます。


現状であれば申込まない投資家が多いのかもしれません。ただいつ人気が戻ってもいいように証券口座の準備だけは行っておきましょう。


ノーザ(4269)IPOの業績予想と抽選参加スタンスまとめ

最新の業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。JASDAQ銘柄となっていますが配当はこれまで実施されたことがないそうです。


ノーザ(4269)IPOの業績予想
※ノーザ公式サイト引用


業績を確認すると2022年11月期の連結予想を確認することができました。それによれば売上64.66億円となり前期51.98億円から24.39%増、経常利益6.90億円となり前期5.53億円から24.77%増となります。


四半期利益は4.30億円となり前期3.62億円から18.78%増を予想しています。業績に勢いが感じられます!


想定発行価格2,020円から指標を計算するとEPS194.28からPER10.40倍、BPS1,301.68からPBRは1.55倍になります。PERは妥当値にあるようです。


VC案件でなければ公開価格を超えてきそうなIPOだと思いますが、今の地合いだと公開価格割れも視野に入りそうです。


オファリングレシオがもう少し低ければ需給不安にならずに済んだようにも思います。


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