Next Paradigm(ネクストパラダイム)が株式投資型クラウドファンディングを利用しM&Aでイグジットを目指します。上場(IPO)ではなく事業売却を目指すそうです。そのため投資家目線で評判と評価を行いました!


事業内容は、医師による診察と薬の受け取りまでをすべてオンラインで行える「ピルのオンライン診療サービス」を行います。


Next Paradigm(ネクストパラダイム)がイークラウドで資金調達
※イークラウド公式サイト引用


面白いところに目を付けた感じもしますが、オンラインでピルを販売しているサイトは複数あります。同社の場合は医師による診察が受けられるメリットがあります。


男性には少し伝わりにくい領域だと思いますが、女性特有の健康問題で悩んでいる方も多いとされています。


代表取締役の大浴拓也氏は事業売却を経験しているそうなので、遠隔診療をテーマにしたAnyPill事業の売却もうまく行えそうな気がします。


イークラウド公式では事業概要説明の動画などがすでに掲載されているため、興味があれば動画も確認しておきましょう。正直なところ動画を見れば事業に取り組むスタンスが伝わってくるため見たほうが良いと思います。


Next Paradigm(ネクストパラダイム)は何を改善できる企業なのか?

多くの女性が悩まされる月経前症候群(PMS)や月経困難症を改善できるように取り組んでいる企業です。


オンライン診療プラットフォームの提供を行い、診察の受付から処方、そして受け取りまで最短24時間程度でユーザーの元にピルを届けることができるそうです。


AnyPillサービスの流れ
※イークラウド公式サイト引用


AnyPillは「全ての女性にピルを」をテーマしているそうです。手軽な価格で提供することにこだわりサービスを日々改善しているそうです。


世界を見渡すと日本のピル普及率が低いとされています。日本ではなかなか難しい問題かもしれませんが、そろそろ世界を意識してもよいと感じます。


各国のピル普及率の比較表が掲載されてたため、確認するとやはり遅れていると感じました。


先進国のピル普及率比較表
※イークラウド公式サイト引用


避妊以外の用途も多くあり「なるほど」と思うところがあります。公式サイトでは以下の文言が書かれていました。


一般的に「避妊のための薬品」として認知されている低用量ピルですが、近年は生理痛改善、貧血予防、生理前の不調改善、生理日移動など、女性のQOL改善薬としての側面が注目されています。※イークラウド公式サイト抜粋



日本では普及しているとまだ言えないようですが、日本人特有の事情などが関係しているように思います。


また、女性特有の問題により生産性損失が約4.9兆円となるそうです。医療支出が1.4兆円という影響もあると試算されています。


詳しくはイークラウド公式に書かれているため確認を行っておきましょう。


Next Paradigm(ネクストパラダイム)の企業概要とバリュエーションを調べてみました

会社設立は2018年7月となっています。イークラウドの公式サイトには9ヶ月連続で成長しているとあります。


ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家からの出資も受けているため、これから投資を行う方は少し安心感があるかもしれません。


動画を私も確認してみましたが、AnyPill(エニピル)の事業を始める前から知り合いだった方から資金調達を行っているようです。


項 目その内容
商号株式会社Next Paradigm
所在地〒152-0012
東京都目黒区洗足1-26-1-202
代表者大浴 拓也
資本金6,508,800円
発行可能株式総数100,000,000株
発行済株式総数12,321株
株価25,000円(1株)
※ECF時の株価
設立年月日2018年7月24日
決算期6月
株主構成
  • 大浴 拓也
  • KSK Angel Fund LLC
  • Japan Angel Fund1号投資事業組合
  • 松尾 豊
  • 溝口 勇児
  • 金 靖征
※2021年7月24日調べ


1株当たり25,000円の設定なので、発行済株式総数12,321株からプレバリュエーションは約3.08億円になります。


株式投資型クラウドファンディングを利用して集めた資金は、手数料を差し引いてマーケティング費用に充てられる予定です。


また、調べていて気が付きましたが同社は「PR TIMES」にも情報を掲載していました。そのため本気さが伝わってきます!


過去に事業売却を行っているためすでに成功者と言えそうです。そう考えると横のつながりも幅広くなるはずです。VCやエンジェル投資家も大浴拓也氏の周りにいると言うことですよね。


もしかしたら、ECF自体が宣伝なのかもしれません。


事業が右肩上がりで拡大していることから、もしかしたらお金には困っていないのかも?と思う一面もあります。


Next Paradigm(ネクストパラダイム)のビジネスモデルと収益構造について調べました

AnyPill(エニピル)は多忙で通院時間を確保しづらかった方や、ピルの利用を躊躇していた方など、若年層にアプローチしていくようです。


低価格商品を提供し予約不要で即診断が行え、無料相談もできる価値観を揃えています。


Next Paradigm(ネクストパラダイム)のビジネスモデル
※イークラウド公式サイト引用


価格面では配送管理や支払業務の自動化を行い、取引先クリニックの集約などを行い業界最安値クラスの料金でAnyPill(エニピル)を提供するそうです。


この他にも、競争の優位性として取り扱う低容量ピルはすべて国内承認薬となっています。日本人は海外製品だと敬遠して利用しないケースも多かったようです。


ここには複雑な問題もあると思います。


ビジネスモデルと収益構造は上記画像にあるように、AnyPill(エニピル)を販売し得た利用料から、クリニックに支払う診察料・薬代・送料を差し引いた金額が収益となります。



Next Paradigm(ネクストパラダイム)の実績
※イークラウド公式サイト引用


2020年9月のサービスリリース直後から売上右肩上がりとなっているため今後も期待できそうです。


個人的にはオンラインで医師の診察を受けることができ、国内承認薬という強みがあると考えています。


上場企業の中にはオンライン診療等をサービス提供している企業がありますが、「ピル×遠隔診療」に絞ったサービスは少ないと思います。


また、大浴拓也氏はAIのプログラミング学習サービスに詳しいようなので、テクノロジーで解決できる能力があるのかもしれません。すでにVCやエンジェル投資家からの出資がある時点で魅力的な方だと思っています。


イークラウドについて詳しく知りたい方は下記記事で事業内容を確認していただければと思います。代表取締役の波多江直彦氏にもインタビューをさせていただきました!!




ECF最大手企業だとファンディーノになります。こちらも詳しく調べています。


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Next Paradigm(ネクストパラダイム)に投資を行っても問題ないの?まとめ

Next Paradigmはもしかしたら急激に業績が伸びるかもしれません。


イークラウドで資金調達を行う企業は事業拡大のビジョンがはっきりしている気がします。トークライブを毎回行うため投資家の疑問などを解決できますよね。


株式投資型クラウドファンディングを行う企業は複数社ありますが、投資家に代表者の言葉が動画を通して直接伝わるため応援したいと思う方も多い気がします。


Next Paradigm(ネクストパラダイム)のM&Aイグジットまとめ
※イークラウド公式サイト引用


事業計画では2023年に売上8.42億円を見込むようです。普通に考えたら無謀かもしれないと思う反面、可能性はあると感じます。


どこかで売上鈍化となるタイミングあると思いますが、売上10億円超えはあり得るかも?と感じます。


ただイークラウドの動画でもあるように、他の商品を提供しないと難しいかな?と個人的には思いました。現状の評判はよさそうです。


項 目その内容
募集株式の数(上限)普通株式1,200株
募集株式の払込金額1株当たり25,000円
増加する資本金の額1株当たり12,500円
増加する資本準備金の額1株当たり12,500円
払込期日2021年8月23日(月)
目標募集額1,000万円
上限募集額3,000万円


募集要項などをまとめると上記のようになります。


目標募集額はクリアーできると思いますが、上限の3,000万円はどうでしょうか。医療やヘルスケア関係の株式投資型クラウドファンディング(ECF)は投資家の好みが極端だと感じています。


IT系だと積極的に投資を行う方も多いですよね。もしくは株主優待などがあれば資金が集まりやすいと思います。


イークラウドは大和証券グループがサポートしている企業なので、安心して投資を行う方もいるようです。ECF事業者により考え方が異なるため詳しく調べると面白いと思います。


イークラウドは5号案件まですべて目標金額をクリアーしているんですよね。6号案件も期待できると思いまいます!


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