アミファIPOがJASDAQスタンダードに新規上場承認されました。主幹事は野村證券が務め公開株数955,000株、オーバーアロットメント143,200株、上場により市場から吸収する金額は想定ベースで約6.8億円になります。


事業はライフスタイル雑貨の企画や仕入、卸販売となり主に100円ショップなどへ販売を行います。創業は今年で46年目になるため実績ある企業です。


アミファ上場承認と初値予想


売上的には横ばい傾向にありますがセリアや大創産業、キャンドゥなど大手企業へ販売していることから信頼性という面では大きいと思います。


同社の場合は殆どが国内向けの販売になり、日本国内及び世界経済の景気低迷により需要が減退するする可能性はあります。消費税の増税影響も多少あるでしょう。


アミファ(7800)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場JASDAQスタンダード
業種その他製品
事業内容主にライフスタイル雑貨の企画・仕入・卸販売
公開予定9月19日
ブックビルディング期間9月02日~9月06日
想定価格620円
仮条件620円~660円
公開価格9月09日
企業情報https://www.amifa.co.jp/


【手取金の使途】

手取概算額255,532千円については、設備資金として200,000千円、運転資金として55,532千円を充当する予定であり、具体的には、以下のとおりであります。

設備資金の内訳としては、トレンド分析や販売予測能力の向上を通じた新たな収益獲得に寄与するITプラットフォームの構築に向けた、ERPシステムの増強、サプライチェーンマネジメントシステムの強化、ビジネスインテリジェンスシステムの強化、ロボティクス・プロセス・オートメーションシステムへの対応のための資金として、2022年9月期に200,000千円を充当する予定であります。

運転資金としては、事業拡大に向けたワンプライス商品等の仕入増加に係る仕入代金支払資金として、2020年9月期に45,532千円を、上記ITプラットフォームの構築に向けた外部コンサルティングに係る資金として10,000千円(2020年9月期:5,000千円、2021年9月期:5,000千円)を充当する予定であります。

なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。



項目株数データ
公募株数455,000株
売出株数500,000株
公開株数(合計)955,000株
オーバーアロットメント143,200株
上場時発行済み株数3,200,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約19.8億円
幹事団野村證券(主幹事)
みずほ証券
SMBC日興証券 ←主幹事多い!
岡三証券
岡三オンライン証券 ←前受け金不要で抽選参加
SBI証券


アミファ(7800)上場評判とIPO分析

想定発行価格620円を基に吸収金額を算出すると約5.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約6.8億円規模の上場となります。


同社は1973年にフジ産業株式会社を設立し、ギフト向け化粧箱内装用資材織物の販売を行っていました。1999年には現在の原型である100円ショップ向けライフスタイル雑貨の販売を開始しています。


同社は「アートやデザインを日常の暮らしに気軽に取り入れる」ライフスタイルの提案を目指し、ギフトラッピング、デザイン文具、キッチン・テーブルウエア、フラワー関連商品などを中心としたライフスタイル雑貨の企画・製造仕入・卸販売を主要な内容として事業を展開しています。


販売先は国内の100円ショップを主とした国内外の小売業者や卸売業者です。販売先ではセリア(Seria)へ毎年40%以上の売上があります。


商品別では「ワンプライス商品」のギフトラッピング商品、デザイン文具、キッチン・テーブルウエアなどで、最終消費者向けに均一価格ショップにて販売される商品群であり、100円ショップを中心として国内外の小売業者、卸売業者を通じて消費者に提供しています。


「amifa」ブランドで販売される商品と販売先ブランド名にて提供している商品があるそうです。


アミファIPOの業績を表した画像


「OEM商品」は販売先の委託に基づき生産される軽包装資材やディスプレイ・販促資材であり、主に商品メーカーや流通業者からの受注生産品を販売しています。


チョコレートなど菓子メーカーの製品向け包装資材や、大手スーパーマーケットでの販売促進に使用される包装資材などを販売し良い包装、ディスプレイによって顧客商品の価値を高めることができる提案を行っています。


「フルール商品」はフラワー関連商品になり、プリザーブドフラワーを中心に「アミファ・フルール」ブランドで取り扱っている花材、花器及びラッピング資材を主に国内のフラワーアレンジメント教室、花小売業者や卸売業者へ販売しています。


「その他商品」は上記に分類されない商品であり「エメルスタイル」ブランドで取り扱っているデザイン文具、キッチン・テーブルウエア等が含まれます。


アミファの事業系統図


小売価格200円から1,000円前後の価格帯を中心とするエメルスタイルブランドは、「おうちカフェ」をテーマとした大人かわいい雑貨ブランドを目指し、百貨店の催事販売や文具・雑貨専門店で販売されています。


同社商品のターゲットは主に女性で日用品や生活必需品など、無いと生活に困る商品、というよりもあったら暮らしが楽しくなるいわゆる嗜好品を中心としているために、消費者の心の琴線に触れる商品であることが大切と考えているそうです。


全商品を100円などワンプライスで販売する均一価格ショップは、価格の安心感と購入意欲を喚起することで小売業態のひとつとして認知されています。その均一価格ショップへ年間約8千万個の商品を販売しているそうです!


アミファIPOの評判と販売実績(受注実績)


同社は商品開発部署に女性を中心とした28名(2019年7月31日現在)のデザイナーを配置し、商品それぞれの素材、形、色、柄、仕様を企画し、国内外ネットワークを通じた100名以上のフリーランスイラストレーターと代理人を通さずに直接コミュニケーションを取って、企画の意図を正確に伝えながら共同作業で商品をデザインしています。


外部デザイナー主導型のいわゆる「ライセンス商品」ではなく、あくまで当社の世界観を大切にした商品群となるように注力しております。


製造にあたっては自社工場設備を持たずに、国内外の工場へ委託生産を行ういわゆるファブレスメーカーです。海外生産を主力としており、海外企業からの仕入・調達金額が約83%を占めています。


ファブレスメーカーを選択している理由は、顧客本位でマーケットインの発想で最終消費者の嗜好の変化へ柔軟に対応したいと考えているからです。


機械設備や材料在庫などの制約に左右されがちなプロダクトアウトの発想ではなく、自社設備を持たずに常に新しい委託工場を開拓していくことが、新カテゴリーへの進出を容易にするという認識のもと、「持たざる経営」を選択しているからだそうです。


アミファ(7800)の企業財務情報と配当性向

回次第47期第48期
決算年月2017年9月2018年9月
売上高4,112,1944,736,780
経常利益313,677198,897
当期純利益又は当期純損失230,180264,740
資本金32,00032,000
純資産額1,441,5971,644,989
総資産額2,502,9182,592,036
1株当たり純資産額525.17599.27
1株当たり当期純利益金額84.3196.44
自己資本比率(%)57.6063.46
自己資本利益率(%)17.1717.15
株価収益率(倍)
配当性向(%)30.019.7
営業活動によるキャッシュ・フロー△264,984108,897
投資活動によるキャッシュ・フロー20,633340,714
財務活動によるキャッシュ・フロー203,233△144,496
現金及び現金同等物の期末残高267,761572,983
※数値は千円単位


第49期第3四半期累計期間(2018年10月01日~2019年6月30日)
売上高3,851,625千円
営業利益346,735千円
経常利益350,192千円
四半期純利益233,333千円


当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、輸出や生産の増加を受け企業収益が堅調に推移したことや、人手不足を背景にした雇用環境の改善や名目賃金の伸びなどにより、緩やかな回復基調が持続しました。一方で、米国での景気回復が継続したものの、米国の保護主義的な通商政策、中国経済の減速、国際情勢における地政学的リスクの存在などにより、世界経済の変動に留意すべき状況が継続しました。

こうした環境下、当社は主要顧客である100円ショップ各社に向けてライフスタイル雑貨の販売に注力してまいりました。特に主要顧客への販売拡大に向けて、新企画や新商品の提案に積極的に取り組みました。

これを受け、当第3四半期累計期間における当社のライフスタイル雑貨の商品群別売上高は、「ワンプライス商品」が3,421,276千円、「OEM商品」が236,480千円、「フルール商品」が182,999千円、「その他商品」が10,869千円となりました。



アミファ(7800)従業員と株主の状況

会社設立は1973年10月20日、東京都港区北青山二丁目13番5号に本社を構えます。社長は藤井愉三氏(1958年6月21日生まれ)、株式保有率は12.59%です。


従業員数は62人で臨時雇用者11人、平均年齢35.1歳、平均勤続年数4.8年、平均年間給与4,687,000円です。老舗企業の割に従業員が短期で入れ替わっていると感じます。2014年まで30人だった従業員が現在は66人と倍増していることも関係がありそうです。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
ウィステリア合同会社1,150,00041.37
レイクラム合同会社803,00028.88
藤井 愉三350,00012.59
藤井 俊行347,00012.48
アミファ従業員持株会20,0000.72
村山 和治20,0000.72
米田 康三15,0000.54
※株主上位7名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人及び貸株人である藤井愉三及び藤井俊行並びに当社の株主であるウィステリア合同会社、レイクラム合同会社、村山和治、米田康三、山田昭、蒲生邦道及び佐藤勝男並びに当社の新株予約権者である吉田誠、佐川陽都、小松明彦、齋藤雅哉、田中貴信及び西川輝は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後90日目の2019年12月17日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を主幹事会社が取得すること等は除く。)を行わない旨合意しております。

当社の株主であるアミファ従業員持株会は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年3月16日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の売却等を行わない旨合意しております。

また、当社は主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む)後180日目の2020年3月16日までの期間中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社株式の発行、当社株式に転換若しくは交換される有価証券の発行又は当社株式を取得若しくは受領する権利を付与された有価証券の発行等(ただし、本募集、株式分割及びストックオプションとしての新株予約権の発行等を除く。)を行わない旨合意しております。



上位株主には90日間(2019年12月17日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の設定はなく、ベンチャーキャピタルからの出資受けていないようです。株主名簿にもVC記載はありません。


また、アミファ従業員持株会に対して180日間(2020年3月16日まで)のロックアップが決定されています。


アミファ(7800)IPO大手初値予想と各社配分

想定発行価格を下限として仮条件は上限方向に引き上げられ620円~660円に決定しました。上限660円による吸収額は約7.2億円になります。今期利益は減益となる見込みですが仮条件引き上げとなり割安だと判断できそうです。


2019年9月の単体業績予想は売上48.4億円となり前期比2.1%増、経常利益2.5億円となり前期比27.3%増の予想がでています。しかし四半期利益を確認すると前期から1億円減の1.6億円予想となっています。


配当は年間16円を予想となり配当利回りは2.4%になります。EPS59.64からPERを算出すると約11.07倍、BPS611.94からPBRを算出すると約1.08倍になります。指標的には若干の割安になると考えられます。


取引先が100円ショップ大手なので業績は比較的安定しているように思います。100円ショップは飽和状態と言え一定の需要は見込めると考えられます。特に珍しい事業ではないためセカンダリー投資の過熱感は感じられませんがそれなりの買いが入ると予想します。


季節要因を排除できるような商品販売が出来るようになれば増収増益期待が持てるように思います。類似企業との兼ね合いがあるため単純に仕入れて販売する構造は難しいと思いますが、企業努力に期待したいところでしょう。仕入れても同業者がすぐに真似をすることも考えられます。


kimukimu

VC保有なし!親引け上限45,000株、ロックアップ180日間と悪くない内容です。

株数は多めだけど上場規模が小さくセカンダリー期待は十分あるでしょう!JASDAQ上場なので安泰のイメージがあります。


初値予想700円~1,000円

初値予想860円~1,000円(修正値)


幹事名配分単位(株)引受割合(%)
野村證券(主幹事)859,50090.00
みずほ証券38,2004.00
SMBC日興証券19,1002.00
岡三証券19,1002.00
SBI証券19,1002.00


類似企業PER
PBR
イデアインターナショナル(3140)PER45.57倍PBR2.74倍
トランザクション(7818)PER21.98倍PBR3.77倍
SHO-BI(7819)PER39.66倍PBR0.9倍
※2019年8月30日終値基準


株数が若干多めなので当選期待はあります。ただし100株あたりの単価が低いため店頭配分だと手数料的に厳しくなる場合も考えられます。それほど人気が高いとは思いませんが公開価格割れするような銘柄ではないため積極的に申し込みを行っておいてよいと思います。


野村證券も前受け金不要で激選だと思いますが、岡三オンライン証券も前受け金不要で申し込みが出来ます。口座を増やしてダメもとで抽選に参加するスタンスでよいと思います。




想定ベースの吸収額は約6.8億円のため初値2倍となる可能性も十分にあると考えられます。単価が低い分セカンダリー参戦者は通常よりも多くなると考えています!


IPOに中々当選できない方はソーシャルレンディングに投資を行ってみてはいかがでしょうか?先日はクラウドバンク社長の金田創氏に独占インタビューをさせて頂きました。いつもより突っ込んで聞いてみたのでよかったら参考にしてください。




アミファはIPOが少ない時期の上場になり個人投資家の期待も若干高めでしょう。上場企業との取引で売上の83%を占めているためある意味安定の企業かもしれません。


また単元未満株を購入しローリスクに投資を行う方法をご紹介します!IPOとは違いコツコツ投資を行うことと勉強しながら株を買うことが出来る日興フロッギーというサービスがあります。アミファ幹事に入っているSMBC日興証券のサービスになります。


日興フロッギーはキンカブという仕組みを利用した投資になり独特です。レポート的な内容を読んで気に入ったら株を「記事」から直接買えるため面白いんですよね。私は2万円分くらい購入して楽しんでいます!


よかったら下記記事も参考にしてください。特に記事が独特で面白いです。




アミファのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
2018年9月28日~2022年9月26日15,000244
2019年9月27日~2023年9月25日20,000339


上場時点で行使可能となる株数は15,000株になります。しかし、上場後8日目には残りの20,000株も行使条件に当てはまるため気を付けたいところです。


株数自体は少ないためそこまで気にしなくてよいと思います。


アミファ(7800)IPO私見と申し込みスタンス

アミファIPOの人気は底堅いと思います。利益もしっかり出ていることから配当も設定してくるはずです。配当性向は30%を目標としています。前期は19円配当を実施し内部保留資金も確保したようです。


同社商品はギフトラッピングやデザイン文具、キッチン・テーブルウエア、フラワー関連商品になるため商品の特性から、ハロウィン(10月)、クリスマス(12月)、バレンタイン(2月)などの行事に関連して販売されるものが多くを占めているそうです。


このことから売上は商品の需要が高まる上半期(10月~3月)に集中するそうです。競合については事業開始に際して許認可が必要とされないため参入障壁が比較的低く、今後も競合他社による新規参入、あるいは市場環境の変化等により競争が激化する可能性があります。


在庫については「持たざる経営を基本」とし、倉庫スペースの確保並びに商品の入荷検品・在庫管理・出荷等のハンドリング業務は、取扱商品別に外部倉庫業者4社に委託しています。


流については販売するワンプライス商品数が年間約8千万個に及び、これら商品は顧客が全国に展開する小売店舗に向け直接出荷されているそうです。


コストなどは長年の経験により低減させる努力が見えます。100円ショップ上場企業の売上を確認すると拡大傾向にあるため同社についても好調と言えるはずです。株単価は低いですが4万円~6万円程度の利益が見込めそうなので積極的に参加を行いたいと考えています!

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