ステムリムIPOの初値予想と幹事配分記事になります。かなり難しい選択を迫られそうな銘柄なので抽選は不参加にしておいたほうが無難な気がしてきました。IPOが少ない時期の上場になるため通常よりは買い需要が発生すると思われますが、赤字バイオのイメージは個人的に悪いです。
買いたいのであれば初値が付いた後でも十分間に合うのでは?と考えています。黒字化する前に買えれば大きな利益を得ることができると思います。しかし、進んでいる開発でもまだフェーズ2(第Ⅱ相試験)になるため製品化するには時間が掛かることが予想されます。
項目 | 株数データ |
想定価格 | 3,050円 |
仮条件 | 7月24日 |
公開価格 | 8月01日 |
公募株数 | 6,000,000株 |
売出株数 | 2,400,000株 |
公開株数(合計) | 8,400,000株 |
オーバーアロットメント | 1,260,000株 |
幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) 大和証券 野村證券 みずほ証券 SBI証券 いちよし証券 岡三証券 岡三オンライン証券 ←前受け金不要 楽天証券 ←後期型抽選で穴場か? 西村証券 |
2019年7月単体決算予想は事業収益1億円で前期比-50%減、経常利益-7億円で前期比と比べ赤字が114%増となります。完全に前期よりも赤字額が拡大している状態です。黒字化する見通しは難しいとしか言いようがありません。
想定発行価格3,050円を基にPERを算出すると赤字のため算出不可、PBRは7.87倍になります。
バイオベンチャー企業のIPOは注目されているようですが初値利益は難しそうです。再生医療の将来市場規模は2050年に日本市場で2.5兆円規模、世界市場では38兆円と経済産業省が発表しています。
発表されているデータを確認するとこれから市場を開拓していく段階になっています。取り組み的には2012年あたりからあるようですが世界全体を見てもこれから医療技術が進む想定のようです。同社の詳細は下記の記事でまとめているのでよかったら参考にしてください。
⇒ ステムリムIPO上場承認と初値予想!赤字バイオでIPO利益狙える?
再生医療にはES細胞やiPS細胞があるけど開発スピードが遅いみたいです。
それに日本はiPS細胞では世界トップレベルにあるけど、再生医療製品の実用化件数が欧米に比べて日本は少ないみたいだよ!
初値予想2,000円~4,000円!
幹事名 | 配分単位(株) | 引受割合(%) |
SMBC日興証券(主幹事) | 5,712,000 | 68.00 |
大和証券 | 1,008,000 | 12.00 |
野村證券 | 672,000 | 8.00 |
みずほ証券 | 672,000 | 8.00 |
SBI証券 | 210,000 | 2.50 |
いちよし証券 | 42,000 | 0.50 |
岡三証券 | 42,000 | 0.50 |
楽天証券 | 33,600 | 0.40 |
西村証券 | 8,400 | 0.10 |
大手メディアでも大阪大学発の創薬ベンチャーとして報道されています。そしてユニコーン企業としても報道があります。同社の事業は「再生誘導医薬」となっており、生きた細胞製剤では難しい安定した品質による迅速な再生医療を実現する製品供給が可能だそうです。
新しい再生医療になり新奇性はあるもののやはり製品化できるかどうかさえわからない段階での投資は危険だと感じています。過去のようにバイオブームであれば面白いと思いますが、すでにブームは過ぎ去っています。
バイオ銘柄はそのうち株価が何倍にもなるイメージはありますが、そのタイミングがわからないため難しいと思います。
※2018年8月からの1年間のサンバイオ株価推移
業種的に最も近いとされているのはサンバイオ(4592)です。ちなみにサンバイオは上げたり下げたり激しいためステムリムも似たようなことが起きても不思議ではありません。ある銘柄の業績が改善し思惑で他の銘柄が買われることもあります。
吸収金額は想定ベースで約294.6億円、公開株数はOAを含め9,660,000株、ロックアップは180日間で新株予約権行使可能株数は7,464,000株(発行価格2円~283円)、そして時価総額は約1,534億円になります。現在の販売先は塩野義製薬とライセンス契約している分だけです。
わかりきったことですが、上場により資金を回収したいVCと研究費につぎ込みたいステムリムのためにIPOを行います。個人投資家は積極的に投資を行ってこないと思われるため、結局は機関投資家任せの上場になることが予想されます。
これまでも赤字バイオベンチャーがいくつも上場してきましたが基本的に公開価格割れになるパターンが多いため、個人的な判断ではありますがブックビルディングに不参加でもよいと考えています。
大幅に仮条件が引き下げられ機関投資家のスタンスがわかれば考えも変わりますが多分人気がないと考えています。
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