テノ.ホールディングス(7037)の初値予想暫定記事になります。時価総額は20億円以上となるため多少警戒していましたが、その必要はなさそうです。事業は公的保育所や受託保育所を運営している企業になり、営業所は九州に集中しています。公的保育所だけを見ると東京に集中しているようです。


主幹事は野村證券が務め公開株数400,000株、オーバーアアロットメント60,000株となります。想定発行価格が4,440円と高いため参加する層にも違いが出そうです。地場が福岡県ということからFFG証券や西日本シティーTT証券が幹事に入っています。上場市場はマザーズですが、福岡証券取引所にも同日上場予定となります。


テノ.ホールディングス(7037)初値予想暫定


項目株数データ
想定価格4,440円
仮条件8月31日
公開価格9月10日
公募株数350,000株
売出株数50,000株
公開株数(合計)400,000株
オーバーアロットメント60,000株
上場時発行済み株数1,460,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約64.8億円
幹事団野村證券(主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
auカブコム証券 ←後期型抽選
みずほ証券
FFG証券
西日本シティーTT証券
岡三証券
岡三オンライン証券
SBI証券
マネックス証券


初値予想5,500円~6,000円


2018年12月の連結業績予想は売上42.5%増、経常利益84.2%増(1.28億円増)の増収増益見込みとなります。想定発行価格4,440円をベースにPERを算出すると約28.8倍となります。配当が20円用意されており配当利回りは約0.45%となります。


上場により調達した資金は、平成31年12月期に開設予定の認可保育所(7施設)に使われることになっています。政府主導によって待機児童解消問題も継続して行われているため、同社にも注目が集まりそうです。ただし、同日上場に不動産業を行っているマリオン(3949)の上場があるため資金分散の面で同社にはデメリットとなるようです。


テノ.ホールディングスの詳細は下記記事に書いているのでよかったら参考にしてください。類似企業ではグローバルグループ(6189)あたりが参考になりそうです。

⇒ テノ.ホールディングス(7037)IPO新規上場と初値予想


市区町村からの助成金なども利益に大きく関係してきそうですが、保育士派遣やベビーシッターサービスなども行っています。この調子で業績が拡大すれば来期売上は100億円を超えてきそうです。


平成30年6月末時点の事業所は公的保育所(認可保育所)53施設、受託保育所137施設、学童保育所32施設、その他29施設の計251施設を運営しています。株主にジャフコSV4共有投資事業有限責任組合や三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合などのベンチャーキャピタルも見受けられます。


ロックアップの条件は、90日間の売却不可、もしくは発行価格の1.5倍解除という条件が付けられています。株価設定が高いため1.5倍でも20万円以上の値幅があることになります。地合いによっては厳しい展開も予想されますが、個人的には全力申し込みとなりそうです。


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