ブリッジインターナショナル(7039)IPOが新規上場承認されました。主幹事はSMBC日興証券となり、公開株数305,800株、オーバーアロットメント45,800株、上場により市場から吸収する金額は想定発行価格ベースで約7.3億円となります。業績は好調に推移しているようですから初値も高くなるでしょう。
事業は「インサイドセールスに関するアウトソーシング受託業務を主軸にした法人営業改革支援」となっています。その他にもクラウドサービスや人工知能(AI)にも関係がある企業です。
IPO市場において人気がある分野の上場になり公開価格を大きく超えてきそうです。株主は大手企業の名前もありますが、社長の吉田融正氏はメディアに取り上げられたり、書籍なども発行されている著名人となっています。
ブリッジインターナショナル(7039)IPOの詳細データ
項目 | 上場基本データ |
市場 | マザーズ |
業種 | サービス業 |
事業内容 | インサイドセールス(電話やWeb等の非対面営業)に関するアウトソーシング受託業務を主軸にした法人営業改革支援 |
公開予定 | 10月03日 |
ブックビルディング期間 | 9月14日~9月21日 |
想定価格 | 2,090円 |
仮条件 | 2,090円~2,310円 |
公開価格 | 9月25日 |
企業情報 | http://bridge-g.com/ |
【手取金の使途】
差引手取概算額389,712千円及び本第三者割当増資の手取概算額上限87,756千円と合わせて、手取概算額合計上限477,468千円については、以下の通り充当する予定であります。
①効果的な案件発掘、案件醸成ができた話法をAIに学習させ、デジタルインサイドセールス(注1)の実現を目的としたシステム開発・構築のための資金として331,000千円
②インサイドセールスを進化させるためのAIを活用した新規サービスの認知度向上を目的とした広告宣伝費用及び展示会出展等の費用として14,000千円
③今後のビジネス拡大のための優秀な新規エンジニア等の人件費及び人材採用教育費として55,000千円
※なお、残額は平成30年12月期から平成32年12月期にかけて借入金の返済資金の一部に充当する予定であります。また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
項目 | 株数データ |
公募株数 | 205,800株 |
売出株数 | 100,000株 |
公開株数(合計) | 305,800株 |
オーバーアロットメント | 45,800株 |
上場時発行済み株数 | 1,660,500株(公募分を含む) |
想定ベースの時価総額 | 約34.7億円 |
幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) ←IPOでは必須 SBI証券 マネックス証券 ←完全平等抽選 エース証券 |
ブリッジインターナショナル(7039)上場評判とIPO分析
想定発行価格2,090円を基に吸収金額を算出すると約6.4億円となり、オーバーアロットメントを含めると約7.3億円規模の上場となります。上場規模が小さく人気となりそうですが、売出人がミロク情報サービス(9928)となっています。事業内容は、BtoB企業に対してインサイドセールス(顧客には訪問せず電話やメールを活用して営業活動を行う手法)の導入による法人営業改革の支援を実施しています。日本において就労人口の減少や雇用の流動化などの労働環境の変化により、従来の属人的な営業手法では将来にわたって優秀な人材を確保しながら継続的に成長することが困難になっているためだそうです。
具体的には、営業プロセス毎に従来の訪問型営業担当者と顧客には訪問せずに電話やメールなどで営業活動をするインサイドセールス担当者とで分業を行い、訪問型営業担当者が案件醸成、クロージングプロセスに専念できる効率的で機動的な営業活動を提案し、営業改革を実現するサービスを展開しています。
「しくみの提供」コンサルティングサービスは、顧客企業の営業生産性を最大化するための営業戦略立案、インサイドセールス導入モデルのデザインから業務設計を行っております。インサイドセールス・コンサルティングとは、顧客毎にカスタマイズしたインサイドセールス導入モデルのデザインから業務設計を行います。
インサイドセールス活用の目的と成果目標、営業体制などの社内要因、そして対象市場と商材のポジションなど複数の観点からセールスモデルを構築するサービスになります。また、「インサイドセールス・アセスメント/研修」や「MAを運営するために必要な事前準備と、全体計画の設計、業務手順策定」などを行います。
「リソースの提供」インサイドセールスアウトソーシングサービスは、同社の正社員が顧客企業のインサイドセールスとして、営業活動を実施するサービスになります。電話やメールなどの非対面チャネルを通じて顧客とコミュニケーションを行うインサイドセールスは、相手の反応を非視覚的情報のみで理解する必要があり、訪問営業とは違った能力が要求されるそうです。
同社のインサイドセールスアウトソーシングサービスは、主に傾聴や共感など特有のスキル教育を受けた正社員でサービス実行するため、短期間で質の高いインサイドセールス活動を実現することができます。さらに、MAを導入したくても人手が足りない、あるいは導入したが人手が足りなくなった、という企業に対し当該運用業務を「アウトソーシングサービス」で提供しています。
「道具の提供」システムソリューションサービスは、企業の営業・マーケティング部門で活用される、SFAやCMR、MA分野のクラウドシステム構築サービスを提供しています。自社製品のクラウドシステムとクラウドツールやSalesforceCRMに適用する業務テンプレートを提供しています。
同社はセールスフォース・ドットコムとの販売委託契約により、クラウド型プラットフォームの基盤「Force.com」を中心とした「Salesforce」ライセンスを再販することができます。提供しているクラウドシステムである「Funnel Navigator」はセールスフォース・ドットコムとOEMパートナー契約のもとで提供を行っているそうです。
※MAとは、企業のマーケティング業務を効率化するために、ウェブサイトの訪問者分析、リードスコアリング(商談に進む可能性が高い見込客を抽出する機能)、リードナーチャリング(見込客に対して興味を高め、自社の優位性をアピールする活動)、キャンペーン管理等の機能をもった情報システムを指します。
ブリッジインターナショナル(7039)の企業財務情報と配当性向
回次 | 第15期 | 第16期 |
決算年月 | 平成28年12月 | 平成28年12月 |
売上高 | 2,522,195 | 2,785,978 |
経常利益 | 228,353 | 297,127 |
当期純利益 | 138,487 | 196,904 |
資本金 | 263,150 | 263,150 |
純資産額 | 925,643 | 1,122,333 |
総資産額 | 1,469,375 | 1,688,248 |
1株当たり純資産額 | 95.20 | 135.36 |
1株当たり当期純利益金額 | – | – |
自己資本比率(%) | 63.0 | 66.5 |
自己資本利益率(%) | 16.2 | 19.2 |
株価収益率(倍) | – | – |
配当性向(%) | – | – |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 268,291 | 209,141 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △37,530 | △125,490 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △88,333 | 2,218 |
現金及び現金同等物の期末残高 | 705,982 | 791,851 |
第17期第2四半期累計期間(平成30年1月01日~平成30年6月30日)
売上高1,437,936千円
営業利益168,855千円
経常利益167,672千円
四半期純利益111,872千円
当社インサイドセールス事業の主要顧客のIT業界は、企業業績拡大を背景に人手不足への対応のため、システム更新需要は引き続き増加しており、金融、製造はもちろん、今後はこれまでITとは縁遠かった分野でも活用が進むと期待されます。このような環境の下、当社インサイドセールス事業は提供するサービスの品質を維持し、既存顧客との継続的な取引を行っており、生産性改善及び業務効率化を検討する新規企業からの引き合いも増えております。またインサイドセールスアウトソーシングサービスについては、既存の外資系IT企業のみならず、日本のIT企業及びIT業界以外の企業への営業活動も積極的に進めております。
ブリッジインターナショナル(7039)従業員と株主の状況
会社設立は2002年1月08日、東京都世田谷区若林一丁目18番10号みかみビルに本社を構えます。社長は吉田融正氏(昭和33年1月26日生まれ)、株式保有率は44.99%になり、過去には日本IBMや米IBMなどにもお勤めだったようです。従業員数は400人(臨時雇用者34人)と多く平均年齢33.5歳、平均勤続年数4.6年、平均年間給与3,467,000円となります。氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) |
吉田 融正 | 736,200 | 44.99 |
株式会社ミロク情報サービス | 180,000 | 11.00 |
オリックス株式会社 | 80,000 | 4.89 |
株式会社愛媛銀行 | 67,500 | 4.13 |
荒川 恵介 | 62,700 | 3.83 |
パーソルキャリア株式会社 | 40,000 | 2.44 |
宮腰 渉 | 38,200 | 2.33 |
塩澤 正枝 | 29,600 | 1.81 |
ブリッジグループ従業員持株会 | 27,200 | 1.66 |
【目論見抜粋】
本募集及び引受人の買取引受による売出しに関し、貸株人である吉田融正、売出人である株式会社ミロク情報サービス、当社株主であるオリックス株式会社、株式会社愛媛銀行、荒川恵介、パーソルキャリア株式会社、宮腰渉、塩澤正枝、ブリッジグループ従業員持株会、大平善彦、佐古田雅士、熊坂憲二、金澤史英、中山晶子、山本志真、日本アイ・ビー・エム株式会社、小川浄香、堀内大輔、秋谷亮、八木敏英、桒田能志、武田航、児玉泉、横井秀彦、平田智英、今野恵子、小林香菜、中村江利子、渡部毅、猪ノ原諭、当社新株予約権者である小笹郁子、藤縄由香里、小俣左智代、山川和美、榛澤暁子、樋口朋子、齊藤由紀子、野﨑治美、澤田洋子、村山美和子は、SMBC日興証券株式会社(以下「主幹事会社」という。)に対して、本募集及び引受人の買取引受による売出しにかかる元引受契約締結日に始まり、上場(売買開始)日から起算して180日目の平成31年3月31日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中は、主幹事会社の事前の書面による承諾を受けることなく、元引受契約締結日に自己の計算で保有する当社普通株式(潜在株式を含む。)の売却等を行わない旨を約束しております。
上位株主には180日間(平成31年3月31日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。大方ロックアップが掛けられているようです。
ブリッジインターナショナル(7039)IPO大手初値予想と各社配分
仮条件は想定発行価格を下限として上限方向へ広げられ、2,090円~2,310円に決定しました。上限2,310円による吸収額は約7.1億円、オーバーアロットメントを含めると約8.1億円となります。上場規模も比較的小さいため初値は飛びそうです!2018年12月単体業績予想は売上4.5%増、経常利益3.7%増(1,100万円増)になります。EPS120.45を基にPERを算出すると約19.18倍、配当はありません。インサイトセールスのアウトソーシングやコンサルティングを行う企業になり、ややニッチな事業になります。
初値予想4,000円~4,500円
初値予想(第2弾)3,500円~4,200円
ベンチャーキャピタル保有株はありませんが、ストックオプションが181,600株行使期限を迎えています。基本的に公開株式以外の株は流通しない構造となります。仮条件も大きく引き上げられていることから初値2倍は見込めそうです!SMBC日興証券からのストレート狙いになりますが、資金が余る方は他の幹事からの申し込みも積極的に行っておきましょう。平幹事からもたまに当選できます!
幹事名 | 配分単位(株) |
SMBC日興証券(主幹事) | 275,400 |
SBI証券 | 12,200 |
マネックス証券 | 9,100 |
エース証券 | 9,100 |
類似企業 | PER | PBR |
りらいあコミュニケーションズ(4708) | PER25.32倍 | PBR1.99倍 |
ベルシステム24ホールディングス(6183) | PER20.01倍 | PBR2.94倍 |
トランス・コスモス(9715) | PER25.66倍 | PBR1.71倍 |
株数が少ないため主幹事のSMBC日興証券からの申し込みは必ず行っておきましょう。当選期待は低いものの完全抽選方式のマネックス証券からも申込でしょう。
SBI証券はIPOチャレンジポイント狙いとなり、エース証券は口座開設をしていません。幹事が少ないため申し込みに手間はかからないようです。
ブリッジインターナショナルのストックオプション詳細を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数(株) | 発行価格(円) |
平成17年2月14日~平成35年1月31日 | 145,600 | 125 |
平成20年2月14日~平成35年1月31日 | 36,000 | 750 |
ストックオプションの181,600株はすべて行使期限を迎えています。行使には条件が別途設定されているため市場へ放出される株は限定的となります。
ブリッジインターナショナル(7039)IPO私見と申し込みスタンス
ブリッジインターナショナルはかなり期待ができる銘柄だと思います。大手予想を見るまでもなく全力申し込みで間違いないでしょう。日本IBMでは副社長補佐就任後、米国IBMへ出向されているようです。また、取締役の荒川恵介氏と塩澤正枝氏もIBMからのお付き合いのようです。ベンチャーキャピタル出資はなく、公開株式以外の株が流通することも少なさそうですから初値はかなり高いだろうと予想します。上場する頃の地合いが問題ですが、年末に向けて市場が上向いているとIPOに当選すれば大きな利益となりそうです。
9月後半に上場をする銘柄は微妙な銘柄が多いため、初値利益が見込めないと思う銘柄はスルーをしても良いかもしれません。また、ソフトバンク上場が今年中に行われるのかドキドキしています。2018年秋頃の上場とはいつを指すのでしょうか?その前にまとまった利益が欲しいところです。
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