かんぽ生命保険(7181)の売出し株が日本郵政から行われることが発表されました。基本的に下落方向に向かと考えていましたが、同時に自社株買いも発表され市場は好感しているようです。郵政民営化の影響に伴い、かんぽ生命も民間生命保険会社として生き抜くために株価にはこだわりたいところでしょう。


2015年の上場以来株価は2,500円あたりをうろついている状態です。現在の株価は2,673円でPER14.44倍、PBR0.79倍、配当利回り2.69%です。一定の安心感がある銘柄ですが今期は減収減益が予想されています。



かんぽ生命(7181)売出株の内容


【ロイター】

かんぽ生命保険<7181.T>が反発している。同社は4日、親会社の日本郵政<6178.T>が普通株式を最大1億8500万株売り出すと発表した。今回の売出しによって、日本郵政のかんぽ生命に対する議決権比率は株式売却前の89%が3分の2程度へと低下する。一方、同社は4日、5000万株・1000億円を上限とする自社株買い決議も発表した。売り出し規模は大きいが、市場は株式需給への影響を緩和する自社株買いを評価した。



国内向けの売出が7割となり、海外向けの売出が3割となっています。日本郵政は定期的にかんぽ生命やゆうちょ銀行の株式を今後も売ってくると思われるため、今回のように株価が上向くとは言えません。


今回は市場の上昇局面と言うこともあり成功すると思われますが、市場の動向にっては下落する可能性も十分あるはずです。かんぽ生命は現在のところ新規事業参入をする場合に日本郵政の認可を受けることが必要となり経営において自由度が低いことが指摘されています。


かんぽ生命の株価は自社株買いを好感しているのか?

かんぽ生命がIPOを行ったときの公開価格が2,200円、初値は2,929円となりその後4,120円まで上昇しています。現在の株価が2,500円~2,700円と考えれば長きにわたり安定していると言えます。さすがに上場来高値を超えることは難しそうですが、安定した経営が売りどころの企業です。


かんぽ生命保険(7181)売出株後の株価推移


項 目 その内容
取得対象株式の種類 当社普通株式
取得し得る株式の総数 50,000,000株(上限)
※発行済株式総数に対する割合 は8.3%
株式の取得価額の総額 1,000億円を上限とする
取得期間 2019年4月8日~4月12日までの間
取得の方法 株式会社東京証券取引所の自己株式立会外買付取引


売出株と自社株買いが同時に発表され株価が一時的に大きく上昇しています。前回の売出時にも起こったと記憶していますが、売出価格を高く設定するため株価が一時的に上昇しているのでは?と感くぐってしまいます。


売出株のタイミング的には配当が3月末だったことを考えると、株主への配慮なのか自社の利益のためなのか微妙なところでしょう。年間配当は72円が予定され時価総額は1.604兆円となります。


自社株買いは今後の経営において必要になってくると思いますが、株主構成をみると日本郵政以外では「日本トラスティ信託口」が多くの株式を占めており、結局GPIF(年金積立金運用独立行政法人)や日本年金機構が株主になるってことです。今回の売出により日本郵政保有率は65%まで低下するそうですが、まだまだ経営権を握っています。


売却作戦は今度も続くため上値は重くなりますよね。


かんぽ生命保険売出しの日程確認と激震の売禁止!

かんぽ生命保険の売出し株の日程を確認しておきましょう。そして売出株や公募増資で利益を確実に出せる手法も禁止となっています。探せば一般信用売建枠であるかもしれませんが、制度信用は新規売買停止と現引き停止が4月05日から行われています。


売禁によりスルーされる方も多そうですがどうなるでしょうか?主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券になるようです。総額4,400億円と大きい吸収となりますが消化不良は起きないでしょう。


日証金かんぽ生命売禁止


項 目 その内容
価格決定 4月15日~4月17日
申込期日 売出価格等決定日の翌営業日から売出価格等決定日の2営業日まで
払込期日
受渡期日 2019年4月23日~4月25日までの間のいずれかの日。ただし、売出価格等決定日の6営業日後の日とする。
公募株数 0株
売出株数 168,108,700株
国内売出112,608,700株 海外売出48,260,900株
※海外引受人に付与される当社普通株式を追加的に取得する権利の対象株式の上限7,239,100株
オーバーアロットメント 16,891,300株
割引き率 2.0%~4.0%
幹事引受け(国内) 大和証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
JPモルガン証券
みずほ証券
幹事引受け(海外) Morgan Stanley & Co. International plc
J.P. MorganSecurities plc
Daiwa Capital Markets Europe Limited
Merrill Lynch International


主要証券は大和証券となり16,891,300株を上限にオーバーアロットメントを行います。また、安定操作取引及びシンジケートカバー取引に関しては大和証券が、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、JPモルガン証券、みずほ証券と協議の上実行します。


株主へのメッセージがあり減収減益になっても配当は上方修正するそうです。


【かんぽ生命公式資料抜粋】

保有契約年換算保険料(個人保険)については、保険料の値上げなどにより貯蓄性商品の新契約の獲得実績が想定以上に減少したことを主たる要因として、2018年6月末、9月末及び12月末においてそれぞれ4.82兆円、4.78兆円及び4.73兆円と推移しており、かかる状況を踏まえると、本日時点においては同中期経営計画における保有契約年換算保険料(個人保険)の目標値の達成は困難であると認識しております。

一方、1株当たり当期純利益及び1株当たり配当額については、2018年度中間期の良好な利益進捗及び当社の株主に対する利益還元方針を踏まえ、2018年11月に、従来の2019年3月期に係る業績・配当予想を上方修正しております。



日本郵政は4,400億円の収益を見込み一部はアフラック株の支払いに使われるようです。日本郵政はアフラックに2,700億円を出資していることから資金使途としては妥当でしょう。


今回の日本郵政の売出や自社株買いをまとめてみました。生保では最大級の企業になり、郵便局というネットワークを使い戦略的に経営を展開してきています。第一生命との提携も好感されていることでしょう。


政府管轄だったことを考えると投資先として安心感はありますが、マイナンバーとのからももありかんぽ生命やゆうちょ銀行は将来的にどうなんでしょうね。保険が満期となりマイナンバーをほぼ強制的に登録させられましたし、思うことは別にあります。


今回の売出は成功すると思いますが、つなぎ売りによる利益目的の方は排除された格好となりました。支店から電話が私にあれば少し参加してもいいかな?と考えています。


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