ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)IPOが新規上場承認されました。人材紹介事業とメンタルヘルスケア事業を行っている企業になります。業績は急拡大しているためイメージは悪くありません。株数が多いためIPOに当選する可能性はあります。主幹事は大和証券となっているため比較的個人投資家にも優しい企業だと思います。


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)IPO上場と初値予想


市場から吸収する金額はオーバーアロットメントを含め約11.5億円になりマザーズ上場を考えても普通レベルです。このようなIPO当選を積み重ねると利益も増えると思います。なかなか当選しませんががんばりましょう。筆頭株主が大和PIパートナーズとなっています。人材派遣を行う企業の上場が最近多いような気がします。


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)IPOの詳細データ

項目上場基本データ
市場マザーズ
業種サービス業
事業内容人材紹介事業、メンタルヘルスケア事業
公開予定4月10日
ブックビルディング期間3月26日~3月30日
想定価格1,040円
仮条件1,040円~1,170円
公開価格4月02日


【手取金の使途】

手取概算額217,560千円については、全額を以下の設備投資資金に充当する予定であります。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。

①人材紹介事業において、候補者の利便性向上を目的とした候補者獲得のための自社チャネルの確立及び情報セキュリティ強化を目的とした販売システム内製化のためのシステム開発に係る投資資金として平成31年3月期に70,000千円

②メンタルヘルスケア事業において、利用者の利便性向上を目的としたストレスチェックシステムの全面改修に係るシステム投資資金として平成31年3月期に50,000千円

③メンタルヘルスケア事業における、新規顧客開拓を目的とした拠点展開のため、大阪支店の増設に係る設備投資資金として平成31年3月期に7,000千円及び名古屋支店の新設に係る設備投資資金として平成32年3月期に7,000千円

④人材紹介事業における、新規顧客開拓を目的とした拠点展開のため、大阪支店の新設に係る設備投資資金として平成31年3月期に5,000千円

⑤事業拡大に伴う人員増加に対応するための本社移転に係る設備投資資金として平成32年3月期に78,560千円


項目株数データ
公募株数214,000株
売出株数770,000株
公開株数(合計)984,000株
オーバーアロットメント147,600株
上場時発行済み株数2,952,000株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約30.7億円
幹事団大和証券(主幹事)
SMBC日興証券(主幹事)
みずほ証券
SBI証券
いちよし証券
岩井コスモ証券
岡三証券 岡三オンライン証券
東海東京証券
東洋証券


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)上場評判とIPO分析

想定発行価格1,040円を基に吸収金額を算出すると約10.2億円となり、オーバーアロットメントを含めると約11.8億円規模の上場となります。


同社及び連結子会社であるAIMSインターナショナルジャパン、A・ヒューマン、ヒューマン・フロンティア及びOptia Partnersの計5社で構成されているグループ企業です。特に「AIMSインターナショナルジャパン」は経営層やシニアマネジメント層、上級専門職に特化しており、求人企業に対して独占的に求人案件を取得するエグゼクティブサーチ会社としてサービスを提供しています(厚生労働大臣の有料職業紹介事業の許可あり)


また、世界50ヶ国以上に90ヶ所以上の拠点を構え、350人以上のコンサルタントを擁するエグゼクティブサーチネットワークであるAIMS Internationalとの業務提携により、求人企業の海外進出に合わせて、海外における経営層及びマネジメント層に関する人材市場データを提供しています。


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)業績画像



ヒューマン・フロンティアがメンタルヘルス対策事業を行っており、主力サービスであるEAP(従業員支援プログラム)は、現場型の出張カウンセリングを強みとして契約企業の従業員や家族に対するメンタルヘルス対策を実施しており、EAP契約を締結している企業数は、484社(平成29年3月31日現在)となっています。


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)事業別売上


ただの人材派遣ではなく、独自性のある企業のようです。今後人材紹介事業においては、積極的な採用活動及び人材育成に注力し、個々のスキルアップを図ることでコンサルタント一人当たりの生産性の向上を図るそうです。高年収層(エグゼクティブ)の求人案件をより多く獲得すると同時に、優秀な求職者の確保を図ることにより、成約単価の向上を実現し、業績の拡大と安定化を目指すそうです。


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)の企業財務情報と配当性向

回次第27期第28期
決算年月平成28年3月平成29年3月
売上高1,542,1491,675,937
経常利益195,243229,409
親会社株主に帰属する当期純利益103,482113,329
包括利益又は四半期包括利益103,482113,337
純資産額449,195534,140
総資産額867,9271,025,034
1株当たり純資産額164.42195.08
1株当たり当期純利益金額37.8841.47
自己資本比率(%)51.852.1
自己資本利益率(%)25.823.0
株価収益率(倍)
配当性向(%)
営業活動によるキャッシュ・フロー163,152110,828
投資活動によるキャッシュ・フロー△76,908△124,792
財務活動によるキャッシュ・フロー△12,095△48,683
現金及び現金同等物の期末残高558,614495,977
※数値は千円単位


第29期第3四半期連結累計期間(平成29年4月01日~平成29年12月31日)
売上高1,480,677千円
営業利益208,019千円
経常利益208,144千円
親会社株主に帰属する四半期純利益128,995千円


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)従業員と株主の状況

会社設立は1990年3月31日、東京都港区芝5丁目33番7号に本社を構えます。
社長は渡部昭彦氏(昭和31年6月09日生まれ)、株式保有率は15.17%です。
従業員数16人で平均年齢は47.9歳、平均勤続年数3.4年、平均年間給与5,727,000円となります(連結従業員数は111人臨時雇用者は6人)


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)
大和PIパートナーズ1,994,00065.42
渡部 昭彦462,46015.17
神沢 裕236,4367.76
ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス44,0001.44
髙橋 英樹31,0001.02
※株主上位5名の状況


【目論見抜粋】

本募集並びに引受人の買取引受による売出しに関連して、売出人かつ当社株主である大和PIパートナーズ株式会社、並びに当社の株主である渡部昭彦、神沢裕、髙橋英樹、大松尊、阿部正之、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス従業員持株会、中田陽一及び藤堂誠は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後180日目(平成30年10月6日)までの期間(以下、「ロックアップ期間」という。)、共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却等(ただし、引受人の買取引受による売出し及びグリーンシューオプションの対象となる当社普通株式を大和証券株式会社が取得すること等を除く。)を行わない旨を合意しております。

当社の第1回新株予約権を保有する当社取締役3名、当社従業員5名、子会社取締役4名及び子会社従業員56名は、共同主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場日(当日を含む)後90日目(平成30年7月8日)までの期間中は共同主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社新株予約権及び新株予約権の行使により取得した当社普通株式の売却等(ただし、新株予約権行使により取得した当社普通株式の売却価格が本募集等における発行価格又は売出価格の1.5倍以上であって、大和証券株式会社を通して行う株式会社東京証券取引所取引での売却等を除く。)を行わない旨を合意しております。


上位株主には180日間(平成30年10月06日)のロックアップが付与、ストックオプション(新株予約権)を保有する役員等に対して90日間(平成30年7月08日)、そしてロックアップ解除倍率が1.5倍以上の設定となります。


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)IPO大手初値予想と各社配分

想定発行価格を下限として仮条件は上限方向へ引き上げられ1,040円~1,170円となりました。これに伴う市場からの吸収額は約11.5憶円となり、オーバーアロットメントを含めると約13.2憶円です。


EPS57.45からPERを算出すると約20.37倍、BPS240.28からPBRを算出すると約4.87倍となります。2018年3月の連結予想は売上17.4%増、経常利益10.9%増と増収増益予想がでています。類似企業比較では割安な水準だと思います。配当金が17.23円予定されていることも買い材料につながると思います(配当利回り1.47%)


初値予想2,300円~2,600円

その後、初値予想2,400円~2,700円


筆頭株主が大和系のベンチャーキャピタルとなっていますが、初値は高くなると思います。
またロックアップ180日間付与されているため平成30年10月06日以降は株価により大きく動く可能性はあります。VCは資金回収を行うためどこかで株を売却してきますからね。


事業は少しニッチな分野となっているため思惑買いもあるかもしれません。株価設定も低いためセカンダリーも参戦しやすそうです。


幹事名配分単位(株)
大和証券(主幹事)442,800
SMBC日興証券(主幹事)442,800
みずほ証券19,700
SBI証券19,700
いちよし証券14,800
岩井コスモ証券14,800
岡三証券9,800
東海東京証券9,800
東洋証券9,800


類似企業PER
PBR
ジェイエイシーリクルートメント(2124)PER22.03倍PBR7.48倍
MS-Japan (6539)PER43.9倍PBR7.1倍
アドバンテッジリスクマネジメント(8769)PER42.18倍PBR10.65倍


株数はそこそこあるため当選は狙えるかもしれません。主幹事大和証券狙いになると思います。いちよし証券や東海東京証券なども穴場かもしれません。


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスのストックオプション詳細を調べました

ストックオプション行使期間株式の数(株)発行価格(円)
平成30年3月12日~平成38年3月04日129,200337
平成31年1月20日~平成39年1月16日88,736800
平成31年2月23日~平成39年2月15日5,400800
平成31年11月23日~平成39年11月14日42,800850


上場時に関係がある株数は129,200株になります。それ以外は期日が先なので上場時には関係がありません。ストックオプションも主要株主に対しロックアップが掛けられているようです。


ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)IPO私見と申し込みスタンス

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスは良さそうな銘柄ですね。微妙なIPOが続くとモチベーションも下がる傾向にありますが、これは大丈夫でしょう。4月のIPOもこの調子だともう少し増えそうです。5月になるとIPOも中休みになるため1銘柄でも多く当選を頂いておきたいところです。


大和PIパートナーズには180日間のロックアップがあるため当面は需給への影響は無いでしょう。人材紹介事業もただの派遣紹介企業ではないためニッチ分野になります。過去にもエグゼクティブ求人関係は盛り上がった記憶があるため今回も再来か?


ちょっと楽しみなIPOだと思います。当選しないことには利益になりませんけどね。


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