ベースフード(2936)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。赤字体質でVC売出し株が多いため気が引けます。人気があるのか詳しく確認してみたいと思います。


主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が務め公開株数6,407,300株、オーバーアロットメント961,000株です。上場規模は想定発行価格950円から計算すると約70.0億円になります。


IPOには当選しやすいと思います!


ベースフード(2936)IPOが上場承認
※ベースフード公式サイト引用


切ない世の中だと感じるところもありますが、同社のような企業は複数社あります。同社は完全栄養食を開発し提供する企業になり「BASE FOOD」をシリーズ化し開発販売を行います。


製造業務は外部委託になります。


製造コストがどうなっているのかは詳しく調べないとわかりませんが、原材料の高騰や円安の影響を大きく受けていると考えられます。目論見でも原材料等の調達や価格変動について書かれています。


また、ベンチャーキャピタルの資本も大きく入っているため売出株も大量にあります。IPOとしては微妙だと思いますが当選確率は高そうです。株単価は個人投資家にも手掛けやすそうです。


収益はサブスクリプションによるものが多くを占めているようです!コンビニでも販売されているそうです。


ベースフード(2936)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日11月15日
市場グロース市場
業種食料品
事業内容完全栄養食の開発・販売
ブックビルディング10月31日~11月04日
想定価格950円
仮条件760円~800円
公開価格800円
初値結果710円(騰落率-11.25%)
企業情報https://basefood.co.jp/
監査人EY新日本有限責任監査法人
手取金の使途
  • 認知拡大・顧客獲得のための販売促進及び広告宣伝費
  • 事業拡大に伴う人材関連費


項目株数データ
公募株数2,723,100株
売出株数3,684,200株
公開株数(合計)6,407,300株
オーバーアロットメント961,000株
上場時発行済み株数50,869,700株(公募分を含む)
想定ベースの時価総額約483.3億円
幹事団三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)
野村證券
大和証券
楽天証券
SBI証券
マネックス証券
委託見込auカブコム証券
CONNECT
DMM.com証券


ベースフード(2936)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格950円を基に吸収金額を算出すると約60.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約70.0億円規模の上場となります。


同社は栄養に関する課題を解決するため「栄養のインフラ」としてのBASE FOODを目指し、完全栄養の主食を中心としたBASE FOODシリーズの開発と販売を行います。


商品製造については外部業者に委託しているそうです。BASE FOODシリーズには「BASE PASTA」「BASE BREAD」「BASE Cookies」の3種類があります。


事業モデルは主に自社ECでの直接販売や他社ECを経由してのセット販売、卸販売の3つのチャネルがあります。


ベースフードの業績
※有価証券届出書引用


自社ECサイトではインターネットを通じて直接購入者へ商品を販売しています。


販売の多くは4週間に1回の頻度で顧客が定期的に購入し、配送されるサブスクリプションモデルとなっています。サブスク型を採用することで、需要予測が可能になり、生産や売上の安定性を確保することが可能になるそうです。


2022年8月時点でのサブスクリプション会員数は137,620人、顧客継続率は93.2%になります。上場時点で赤字なのは痛いですね。


ベースフードIPOの商品
※有価証券届出書引用


他社ECではAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECプラットフォームに商品を出品し、複数の商品をセットにして販売を行なっています。


同社ホームページを知らない顧客に、商品を発見してもらい購入することを促す効果があり、商品の認知および商品体験の拡大につながるそうです。


卸販売では、卸業者を経由してコンビニエンスストアやドラッグストア、スポーツジムで「BASE BREAD」および「BASE Cookies」を販売しています。


ベースフードIPOの販売実績
※有価証券届出書引用


同社商品の原材料は小麦のふすま、米糠、大豆、もち米、真昆布、チアシードなど植物性の自然食材を原材料として使用しているそうです。


小麦のふすまや米糠などは本来多くが廃棄されており、これらを原材料とし利用することでフードロスの削減に大きく貢献できるそうです。


社会問題の改善にもいいと思いますが、そもそも食に興味のない人が増えていることも問題だと思います。


共働き世帯数が2020年には1,240万世帯に増加しているとされ、仕事や家事、育児などで忙しく料理に手間をかけることが難しい方も増えているようです。


都市部に住んでいる方ほどその傾向が高いと思います。いつでもどこでもネットにつながるようになり便利だけど大変な世の中になりましたよね。


ベースフード(2936)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2016年4月05日、東京都目黒区中目黒五丁目25番2号に本社を構えます。社長は橋本舜氏(1988年6月11日生まれ)、株式保有率は34.27%(17,700,000株)です。


従業員数87人で臨時雇用者74人、平均年齢36.0歳、平均勤続年数1.2年、平均年間給与8,605,000円です。


セグメントは完全栄養食事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
橋本 舜17,700,000株34.27%
グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合8,900,000株17.23%
Rakuten Capital S.C.Sp.4,200,000株8.13%
グローバル・ブレイン7号投資事業有限責任組合3,139,700株6.08%
XTech1号投資事業有限責任組合2,100,000株4.07%
金子 裕1,810,900株3.51%
島田 孝文1,200,000株2.32%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2023年5月13日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。新株予約権者の里田聡美氏と小林紘子氏も対象です。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは取得金額8,000万円に相当する株式数を上限として実施予定です。


ベースフード(2936)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件範囲が大幅に引き下げられ760円~800円に決定し、吸収金額の範囲は約56.0億円~約58.9億円となります。上場サイズがコンパクトになりましたが買い向かう個人投資家は少ないと思います。時価総額は最大で407.0億円です。


目論見には事業内容や経営成績と財務状態、類似企業との比較や機関投資家の意見などから仮条件を決定したとあります。


大手情報で「上場延期」といったキーワードも出ていましたが、公開株数の変更はなく想定発行価格から株価を引き下げるだけで上場させるようです。


そもそも赤字の原因は広告宣伝費の拡大となっているため、商品を売れば売るほど赤字が拡大すると言えそうです。広告をやめてしまえば消費者に商品を知ってもらえる機会が減り売上も下がるはずです。


このバランスが難しく、同社の場合は現時点で広告をやめるわけにはいかないはずです。


個人投資家にはベースフードIPOは人気がないと観測されているため、公開価格割れも視野に入れておいたほうがよさそうです。


「完全栄養食」のキーワードは人気が見込めそうですが、流石にVCのための上場ゴールと多くの方が感じているようで初値は厳しいものになりそうです。


大手初値予想800円~950円
修正値-10%~0%
再修正720円~800円
直前予想725円

※注目度A、0%は公開価格を指します


業績を確認すると2023年2月期の単独予想を確認することができました。売上102.03億円となり前期55.45億円から84.00%増、経常利益-9.29億円となり前期-4.60億円から赤字額が倍増します。


四半期利益は-9.39億円となり前期-4.63億円から赤字額が増えています。業績だけ確認すると手を出したくないIPOだと感じます。


公開価格が800円決定の場合の指標はEPS-23.69からPERは算出不可、BPS41.27からPBR19.38倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


売り出し株の一部を欧州とアジアを中心とする海外市場に販売することになっていますが、どの程度の株数が海外引受けになるのか検討がつきません。20%も引受先があれば良い方でしょう。


正式なグローバルオファリングではないため不安もあります。


また、直近の第三者割当増資の発行単価が944円になっているため仮条件の760円~800円は手掛けやすく感じますが、大幅なダウンラウンドでも個人的には参加を控えたいと考えています。


IPO抽選はSBI証券のIPOチャレンジポイント狙いだけにしておきたいと思います!


公開価格を超えて欲しい気持ちはありますが、ベースフードで連勝が止まる可能性が高いと考えています。株価設定が低いため何とかなりそうな気もしますが、無理して参加するIPOではないでしょう。


大手企業もBB見送りが正解なのでは?と言ったニワンスのコメントが出ているようです。


【追記】
公開価格が800円に決定し海外販売は全体の17.5%となりました。また親引けは23,000株で幹事引受け価格は736円です。大手情報では売り気配で始まると考えているようです。黒字転換は2025年2月期を目指すそうです。


幹事名割当株数引受割合
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事)5,766,900株90.01%
野村證券384,400株6.00%
大和証券129,400株2.02%
楽天証券42,200株0.66%
SBI証券42,200株0.66%
マネックス証券42,200株0.66%


評価が難しいIPOなので有料情報の公開を待ちたいと思います。IPOには当選しやすいため準備だけ行っておきたいと思います。


当選を狙うのであれば主幹事の三菱UFJモルガン・スタンレー証券になりますが、微妙な場合は後期型抽選のauカブコム証券を利用すると良いと思います。


今回はいつもよりも当選確率が高いと思います。IPOルールは下記記事にまとめています。


抽選参加と購入申込の2回必要なので少し面倒な証券会社です。だから今回は申込みが少ないと思います。微妙な感じですからね。




また、株式新聞を無料購読できる方法をご存知でしょうか?1年間で税込52,800円掛かるところ無料で見れる方法があります。


IPOの取扱いも行われているDMM.com証券に口座を開設して申込だけです。詳しい手順は下記記事で説明しています。


株式全般の情報を見れるため便利だと思います。2022年12月のIPOは例年よりも多いそうなので、大手情報を確認しておくとよさそうです!!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
北の達人コーポレーション(2930)PER48.17倍PBR6.36倍
ユーグレナ(2931)PER-倍PBR5.1倍
創健社(7413)PER146.71倍PBR1.36倍
※2022年10月31日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2020年11月30日~2028年11月30日700,000株22円
2021年11月05日~2029年11月05日300,000株22円
2022年4月09日~2030年3月27日1,500,000株24円
2023年2月27日~2031年2月26日582,600株28円
2021年3月01日~2031年2月26日141,300株29円
2023年5月31日~2031年5月28日423,900株31円
2024年1月18日~2032年1月17日1,059,000株384円
2022年1月19日~2032年1月17日47,100株391円
2019年11月06日~2029年11月06日100,000株22円


ストックオプション(新株予約権)は2,788,400株が上場時に行使期限を迎えます。


目論見によれば発行済株式総数48,146,600株に対する新株予約権の割合は9.4%に相当するそうです。


ベンチャーキャピタル系の保有株式は20,184,800株にもなり所有割合は約41.9%です。


ベースフード(2936)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

ベースフードのIPOはちょっと厳しそうな気がしています。フードロス問題は注目されていますが業績が何とも言えません。


仮条件が発表された段階でブックビルディングスタンスを考えたいと思います。この記事に初値予想や業績予想も追記します。



ベースフードYouTube公式


久しぶりに危険な感じのIPOが出たようにも思います。新型コロナウイルス感染症の影響で業績がしっかりした企業ばかりが上場していましたからね。


直近ではVC出資のIPOも出てきているため、ベースフードのIPOには無理して申込まなくても良いかもしれません。


黒字化しても繰越欠損金があるため数値的にはいいと思いますが、業績が大きく伸長しなければ上場費用なども重しとなりそうです。


とにかく売り抜けたい株主が大量にいますからね。直近の取得単価も944円となっているようです。早く取得した方は64円でした。


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