トヨコー(341A)がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。黒字転換となっていますが売出株中心のIPOでした。
主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数3,700,000株、オーバーアロットメント555,000株です。上場規模は想定発行価格700円から計算すると約29.8億円になります。
※トヨコー公式サイト引用
工場の屋根に特殊な吹き付け作業を行う事業を手掛けています。また、老朽化した橋梁や鉄塔などの分厚いサビ除去や塗膜除去を行います。
IPOではあまり人気がないと思うのでインカムゲインが低い場合はスルーでも良さそうです。
IPOには当選しやすそうですが魅力があるようには思えません。買われる材料が何かある事に期待したいです。建設業のグロース株は不人気でしょう。
上場規模も大き目なので普通に割れそうな印象を持っています。VC出資は少ないようですが売出株が多いですね。
トヨコー(341A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
| 項目 | 上場基本データ |
| 上場日 | 3月28日 |
| 市場 | グロース市場 |
| 業種 | 建設業 |
| 事業内容 | 3層の樹脂をスプレーコーティングして強靭な屋根に蘇らせる「SOSEI」の施工及び老朽化したインフラのサビや塗膜等をレーザーで除去する「CoolLaser」の製造･販売 |
| ブックビルディング | 3月12日～3月18日 |
| 想定価格 | 700円 |
| 仮条件 | 3月11日 |
| 公開価格 | 3月19日 |
| 初値結果 | 未 |
| 企業情報 | https://www.toyokoh.com/ |
| 監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
| 手取金の使途 |
|
| 項目 | 株数データ |
| 公募株数 | 1,000,000株 |
| 売出株数 | 2,700,000株 |
| 公開株数(合計) | 3,700,000株 |
| オーバーアロットメント | 555,000株 |
| 上場時発行済み株数 | 13,026,600株 ※公募分を含む |
| 想定ベースの時価総額 | 約91.2億円 |
| 幹事団 | SMBC日興証券(主幹事) 大和証券 みずほ証券 SBI証券 松井証券 マネックス証券 |
| 委託見込 | 大和コネクト証券 SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
トヨコー(341A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格700円を基に吸収金額を算出すると約25.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約29.8億円規模の上場となります。同社は、現場の担い手にやってみたい、使ってみたいと想われる様なテクノロジーを開発しインフラメンテナンス現場の「3K(キツい、汚い、危険)を3C(Cool、Clean、Creative)に」変える事で、
老朽化した社会インフラ構造物をより永く、キレイに子や孫の世代へ受け継いでいく事で循環型社会の実現に貢献しています。
※有価証券届出書引用
SOSEI事業は、発注者である施工対象の工場や建物の所有者(メーカーや流通業者など)から、同社が元請ないし、他の建設会社などが元請として、さらに協力施工会社に吹き付け作業を外注する事で、工事の役務を提供しています。
施工管理者1名を現場に常駐させる責任施工により、作業品質の向上や徹底した安全対策の実施を行っています。
この責任施工の実施が発注者から評価されリピート発注にも繋がっているそうです。
同社の主力事業になり台風や地震、ゲリラ豪雨、気温上昇などから屋根などを守ることが出来るそうです。
※有価証券届出書引用
CoolLaser事業の高出力サビ取りレーザー施工装置CoolLaserは、これまで工場内部で切断工程や溶接工程に使われていた高出力レーザーをクリーニング用途に応用し、橋梁や鉄塔などの分厚いサビ・塗膜除去を行うことができる技術です。
屋外で高出力レーザーを使用する事例が一般的では無かった2008年に基礎研究を開始し、2018年に初めて外部資本調達を行って以来、開発を加速させてきたそうです。
橋梁分野(道路・鉄道)、鉄塔分野(通信・送電)、海事(海運・ドック)、その他(プラント・保管)という4つの重点分野を掲げており、これらに関連する企業・団体などを想定顧客としています。
※有価証券届出書引用
トヨコー(341A)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は1996年3月01日、静岡県富士市青島町39番地に本社を構えます。代表取締役CEOは豊澤一晃氏(1976年9月03日生まれ48歳)、株式保有率は38.53％(5,083,025株)です。※2025年2月26日調べ従業員数39人で臨時雇用者1人、平均年齢43.4歳、平均勤続年数5.6年、平均年間給与6,281,000円です。
セグメントはSOSEI事業、CoolLaser事業、全社共通にわかれます。
| 氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(％) | ロック |
| 豊澤一晃 | 5,083,025株 | 38.53％ | ○ |
| 豊澤弘康 | 1,135,000株 | 8.60％ | ○ |
| 白井元 | 984,410株 | 7.46％ | ○ |
| 建装工業株式会社 | 500,000株 | 3.79％ | ○ |
| 株式会社トヨコー従業員持株会 | 464,850株 | 3.52％ | ○ |
| 大和ハウスグループ共創共生1号投資事業有限責任組合 | 428,500株 | 3.25％ | × |
| 鈴与建設株式会社 | 425,500株 | 3.23％ | ○ |
上位株主には180日間(2025年9月23日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
静岡キャピタル9号投資事業有限責任組合に対してはロックアップ90日間(2025年6月25日まで)、ロックアップ解除倍率は発行価格(売出価格)の1.5倍以上となっています。
上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。
親引けはコモンズ投信株式会社が運用を行うファンド3本で取得金額2億円に相当する株式数を上限として要請を行う予定となっています。また、株式会社横河ブリッジが取得金額1億円に相当する株式数を上限として要請を行う予定です。
kimu 親引けは合計で3億円規模となっています!!
トヨコー(341A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。
【独自初値予想】
- 第一弾700円～850円
| 幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
| SMBC日興証券(主幹事) | -株 | -％ |
| 大和証券 | -株 | -％ |
| みずほ証券 | -株 | -％ |
| SBI証券 | -株 | -％ |
| 松井証券 | -株 | -％ |
| マネックス証券 | -株 | -％ |
SMBC日興証券から申込めば当選確率は高いと思います。ただ今回欲しいのかは別ですけどね。
SMBC日興証券はIPOに当選した後にキャンセルすると1ヶ月間抽選に参加できません。そのため参加される方は気を付けてください。
既に多くの方がIPOルールをご存知だと思います！今IPOをやっている方は古株でしょうからね。これからIPOに参加される方は必須口座なので開設しておきましょう。ネット口座でもIPOに当選できます。
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。| 類似企業 | PER | PBR |
| – | PER-倍 | PBR-倍 |
| – | PER-倍 | PBR-倍 |
| – | PER-倍 | PBR-倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
| ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
| 2026年1月19日～2034年1月18日 | 757,000株 | 700円 |
| 2026年6月29日～2034年6月28日 | 368,000株 | 700円 |
| 2026年8月22日～2034年8月21日 | 48,500株 | 700円 |
| 2021年9月29日～2028年9月30日 | 10,000株 | 2,275円 |
ストックオプション(新株予約権)は10,000株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数12,026,600株に対する新株予約権の割合は9.7％に相当します。新株予約権による潜在株式数は1,167,000株です。※目論見の数値確認
トヨコーIPOの評価と申し込みスタンス！まとめ
トヨコーのIPOは消極的な申込みになりそうです。最終的には大手予想を確認してスタンスを決定したいと思います！
※トヨコー公式サイト引用
同社はベンチャー企業として、自社の強みや競争優位性がどこにあるのかを徹底的に考え経営資源を集中させることを掲げています。
企業規模でトヨコーに勝る様な「大企業や海外企業」による模倣困難性を高めることを重視しているそうです。
グロース株とは言いながら今期第30期なのでベンチャー企業とは言い難いです。
黒字化するタイミングで「上場ゴールなのではないか？」とさえ感じます。IPO全盛期でも少し悩みそうな銘柄なのでスルーするかもしれません。
kimu CoolLaser事業では特許を保有しているそうです。レーザー施工の分野では強固な競争優位性を確保していると自負しています！
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