プログレス・テクノロジーズグループ(339A)がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。ジャフコ売出しのIPOになります。


主幹事は野村證券が務め公開株数3,807,200株、オーバーアロットメント571,000株です。上場規模は想定発行価格1,890円から計算すると約82.7億円になります。


プログレス・テクノロジーズグループ(339A)IPOが上場承認
※プログレス・テクノロジーズグループ公式サイト引用


同社は製品開発プロセスの上流工程にあたる設計開発領域に特化した事業を行っている企業です。製造業界のデジタル化を目指します。


対象となる業種は「自動車」「半導体」「精密機器」「医療」「重工業」の5つの業界となっています。


業績規模は大きめだと思いますが吸収額が大きく懸念されます。このクラスのIPOになるとかなり人気がないと厳しそうです。承認時データで親引け分を引いた吸収額は約54.2億円です。


差し引いても中途半端な金額なので主幹事の営業力が試されそうです!


プログレス・テクノロジーズグループ(339A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日3月28日
市場グロース市場
業種サービス業
事業内容大手製造業向けデジタルソリューション・デジタルエンジニアリングサービスの提供
ブックビルディング3月12日~3月17日
想定価格1,890円
仮条件3月11日
公開価格3月18日
初値結果
企業情報https://progresstech-group.jp/
監査人シンシア監査法人
手取金の使途
  • 投融資資金
  • 借入金返済資金


項目株数データ
公募株数707,200株
売出株数3,100,000株
公開株数(合計)3,807,200株
オーバーアロットメント571,000株
上場時発行済み株数7,779,400株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約147.0億円
幹事団野村證券(主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
大和証券
マネックス証券
アイザワ証券
東海東京証券
松井証券
あかつき証券
委託見込auカブコム証券
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


プログレス・テクノロジーズグループ(339A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,890円を基に吸収金額を算出すると約72.0億円となり、オーバーアロットメントを含めると約82.7億円規模の上場となります。


同社グループはプログレス・テクノロジーズグループ及び連結子会社2社(プログレス・テクノロジーズ株式会社、S&VL株式会社)で構成されています。


メーカーがフォーカスすべき独自の製品開発技術領域を「コア技術」と定義し、それらの進化に必要となるデジタル特化技術である「ニアコア技術」に注力する形でメーカーに様々なソリューションやサービスを提供しています。


プログレス・テクノロジーズグループの業績
※有価証券届出書引用


主力事業はメーカーの設計開発現場の課題の把握からデジタルプロセスの検証、デジタル特化技術やツール・システムの選定、プロセスの整理・標準化、運用の定着支援まで、一連のソリューションをワンストップで提供しています。


同社グループは製品開発プロセスの上流工程である設計開発プロセスに特化し、メーカーの課題解決に真に必要となるソリューションを部署横断的にワンストップで提供しています。


技術のトレンドや顧客ニーズを踏まえた高品質なソリューションを提供することで、顧客の支持を得て継続的な売上収益の成長を実現しています。


プログレス・テクノロジーズグループの事業形態別のサービス
※有価証券届出書引用


特にソリューション事業は、設計開発に特化した良質なDXコンサルティングやソリューションを顧客に伴走しながら提供することで、プロジェクトを継続的に受注できているそうです。


製造業のDX支援では、ツールの選定や業務フローの構築などのコンサルティングサービスを提供するだけでなく、その後の実務支援までをワンストップで行える企業は限られるため市場ニーズが旺盛だそうです。


プログレス・テクノロジーズグループの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


プログレス・テクノロジーズグループ(339A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2020年6月30日、東京都江東区青海一丁目1番20号に本社を構えます。代表取締役は中山岳人氏(1973年2月25日生まれ51歳)、株式保有率は3.37%(250,580株)です。※2025年2月22日調べ


従業員数23人で臨時雇用者0人、平均年齢36.5歳、平均勤続年数5.9年、平均年間給与5,279,000円です。連結従業員数は561人で臨時雇用者は0人です。


セグメントはデジタルソリューション事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
ジャフコSV6投資事業有限責任組合5,657,800株76.02%
ジャフコSV6-S投資事業有限責任組合1,414,400株19.01%
中山岳人250,580株3.37%
澤井大輔37,940株0.51%
長友一郎16,120株0.22%
※株主上位5名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には90日間(2025年6月25日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは以下のようになっています。合計28.5億円を要請予定となっています。


【親引け内容】
  • ウィンボンド・エレクトロニクス株式会社に取得金額10億円を上限として要請を行う予定
  • 丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社に取得金額8.5億円を上限として要請を行う予定
  • ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社に取得金額5億円を上限として要請を行う予定
  • ミラクシア エッジテクノロジー株式会社に取得金額5億円を上限として要請を行う予定



プログレス・テクノロジーズグループ(339A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


【独自初値予想】
  • 第一弾1,800円~2,000円
※割れることも視野に入れておきたいと思います


幹事名割当株数引受割合
野村證券(主幹事)-株-%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券-株-%
SBI証券-株-%
大和証券-株-%
マネックス証券-株-%
アイザワ証券-株-%
東海東京証券-株-%
松井証券-株-%
あかつき証券-株-%


野村證券主幹事なので割れても酷いことにはならないと思います。ただ割れるならIPOに参加しないほうがいいですよね。


配当金が出れば良いけど業績予想に掲載はないようです。業績は前期比で増収増益予想となっています。


kimukimu

大型グロース株だけどどうなんでしょうね。利益の伸びは良いようですが・・・



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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍
PER-倍PBR-倍

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2025年2月25日~2033年2月24日154,660株464円
2025年2月25日~2033年2月24日185,000株473円
2025年9月28日~2033年9月27日30,320株530円


ストックオプション(新株予約権)は339,660株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数7,072,200株に対する新株予約権の割合は5.23%に相当します。新株予約権による潜在株式数は369,980株です。


プログレス・テクノロジーズグループIPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

プログレス・テクノロジーズグループのIPOはトレーダーズ・ウェブ、又はフィスコなどの大手予想を確認後に抽選に参加したいと思います。


VCの売出し案件なので基本は不人気だと思います。


プログレス・テクノロジーズグループIPOのまとめ
※プログレス・テクノロジーズグループ公式サイト引用


競合を調べると現時点では優位性があるようです。ただし同社を上回る資金力や技術力がある企業が登場した際はその限りではありません。


正直、競合企業はいると思いますが、本田技研工業や日立系企業が大手取引先なので企業としては問題ないと思います。


あとは初値時に「需要があるのか?」だと思います。半導体やAI(人工知能)、RPAなどの材料もありますが大型のVC売出し案件で警戒する投資家も多そうです。


JX金属のIPOが人気ならその勢いで3月上場分は買われそうな気もします。2024年は4月上場分から資金が入らず苦戦しました。


kimukimu

2025年はどうでしょうか?心配ですよね。



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