「IPO承認」グロービング(277A)の上場データと初値予想を考察！

グロービング(277A)がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。荷もたれ感あるサイズのIPOが多くて公募組も悩みそうです。


主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券、大和証券の3社共同です。


公開株数944,000株、オーバーアロットメント141,600株です。上場規模は想定発行価格3,880円から計算すると約42.1億円になります。三菱系主幹事なので当選期待は他の銘柄よりできそうです。



※グロービング公式サイト引用


JI型コンサルティングと従来型コンサルティングを主力とした事業を行っています。


本田技研やMTG、三井化学など上場企業との取引が現在も行われています。コンサルティングと言っても幅が広いため事業内容を把握するのも難しそうです。


結局はDXに向けたコンサル需要が増えているということみたいですがデジタルビジネスが今後のポイントになりそうです。収益が拡大しているため業績期待はできそうです。


従業員188人の平均年収が1,482万円となっていることから能力が高い人材が揃っていると考えられます。コンサルタントだけの平均年収は2,000万円を超えるそうです


2024年8月期で20,109,000円と目論見に書かれています。高給取りなのはわかりませすが自分と比較するのが悲しくなるレベルですね。

グロービング(277A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目	上場基本データ
上場日	11月29日～12月05日
市場	グロース市場
業種	サービス業
事業内容	コンサルティングサービスを提供するコンサルティング事業及び各種SaaSを提供するクラウドプロダクト事業
ブックビルディング	11月14日～11月26日
想定価格	3,880円
仮条件	4,330円～4,530円
公開価格	11月21日～11月27日
初値結果	未
企業情報	https://globe-ing.com/
監査人	三優監査法人
手取金の使途	クラウドプロダクト事業におけるソフトウエアの開発費及びマーケティング投資 コンサルタントを中心とした採用にかかる採用費及び人件費 人員拡大に伴う本社オフィス増床等に伴う費用

項目	株数データ
公募株数	530,000株
売出株数	414,000株
公開株数(合計)	944,000株
オーバーアロットメント	141,600株
上場時発行済み株数	5,745,600株 ※公募分を含む
想定ベースの時価総額	約222.9億円
幹事団	三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事) モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事) 大和証券(共同主幹事) 野村證券 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス証券 岩井コスモ証券 岡三証券 極東証券 あかつき証券
委託見込	auカブコム証券 大和コネクト証券 SBIネオトレード証券 DMM.com証券

グロービング(277A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格3,880円を基に吸収金額を算出すると約36.6億円となり、オーバーアロットメントを含めると約42.1億円規模の上場となります。


同社は連結子会社3社(株式会社アバランチ、上海巨球協英信息技術有限公司、X-AI.Labo株式会社)で構成されています。


事業は、準委任契約によるコンサルティングサービスを提供する「コンサルティング事業」と各種SaaSを提供する「クラウドプロダクト事業」の2つの事業を展開しています。



※有価証券届出書引用


同社では、Joint InitiativeとAIで従来型のコンサルティングを再定義し、高いオペレーション効率と、労働集約性を脱却したビジネスモデルにより高水準の売上成長を目指しているそうです。


従来型コンサルティングは、ノウハウ/知恵を持った人材がクライアント企業にアドバイスすることで対価を得るビジネスモデルです。


同社においてはコンサルタントの内部化、AI/デジタル活用、およびクラウドプロダクトによる「Joint Initiativeモデル」で企業変革を実現することを目指します。


コンサルティング業務では従来若手コンサルタントを中心に時間/工数を費やしていた作業をAIで代替し、リーンなコンサルタント構造へ変革することに取り組んでいるそうです。



※有価証券届出書引用


クラウドプロダクト事業では、コンサルティング事業で蓄積した汎用性の高いノウハウをシステム化しSaaS型プロダクトで提供しています。


現在開発中の主なプロダクトは「セールススイート」と「スペンドインテリジェンススイート」になるそうです。


セールススイートは、売上明細データを取り込み、顧客のセグメンテーションを通した見える化と重点的にフォローすべきか顧客が動的に分かるサービスを通して、NRR及び営業生産性の向上を目指します。


スペンドインテリジェンススイートは、コンサルティングの知見に基づく支出の見える化、支出を最適化する手法、AI不正検知や自動発注などによる業務効率化等を提供し外部支出の最適化を目指します。





※有価証券届出書引用

グロービング(277A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2017年1月20日、東京都港区南青山三丁目1番34号に本社を構えます。社長は田中耕平氏(1979年8月31日生まれ45歳)、株式保有率は2.42％(145,140株)です。アクセンチュア出身の方です。※2024年10月24日調べ


従業員数188人で臨時雇用者0人、平均年齢34.2歳、平均勤続年数1.1年、平均年間給与14,820,000円です。連結従業員数は220人です。


セグメントはコンサルティング事業、クラウドプロダクト事業、全社共通になります。

氏名又は名称	所有株式数(株)	所有株式数割合(％)	ロック
輪島 総介	2,045,460株	34.10％	〇
EMMA＆KEITO株式会社	1,750,000株	29.18％	〇
パーソルクロステクノロジー株式会社	375,000株	6.25％	〇
株式会社KFV	250,000株	4.17％	〇
田中 耕平	145,140株	2.42％	〇
小寺 拓也	100,000株	1.67％	〇
大沢 拓巳	100,000株	1.67％	〇

※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは従業員持株会に対して9,000万円を上限として実施予定です。

グロービング(277A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。




仮条件が4,330円～4,530円に決定し上場による吸収金額は最大で約49.2億円、時価総額は約260.3億円になります。


仮条件が超上振れとなり疑問だったため調べると「関心の表明」が行われていました。


りそなアセットマネジメント株式会社が運用しているファンド合計5本で15億円の買付けを予定しています。発行済株式総数割合は6.03％にもなります。


機関投資家の評価が高く海外販売も行われるため人気が見込めるそうです。ただ値がさ株なので個人投資家の反応は悪そうです。機関投資家が買いを入れずに公開価格割れした場合は酷い結果になりますからね。


とは言え、個人的には参加できる証券会社からは申込を行っておきたいと思います。投資リスクはあると思います！




業績を確認すると2025年5月期の連結予想を確認することができました。売上76.12億円となり前期比82.32％増、経常利益21.87億円となり前期比478.57％増となります。


四半期利益は14.01億円となり前期比438.85％増を予想しています。


公開価格が4,530円決定の場合の指標はEPS255.59からPER17.72倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


M&A効果が一巡しても成長が止まらないため機関投資家も無視するわけにはいかないようです。営業利益率は前期比で491.87％と衝撃過ぎる内容となっています。




問題なのは公開規模です。ただ現状でも買い気配で始まると考えられています。


投資リスクはありますが1回の投資で数万円の利益が狙えるため面白い投資先かもしれません。自己責任でお願いします。


私は入金してまで参加しようと思っていないため程々の参加になりそうです。

幹事名	割当株数	引受割合
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)	358,400株	37.97％
モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事)	358,400株	37.97％
大和証券(共同主幹事)	179,500株	19.01％
野村證券	16,500株	1.75％
SBI証券	10,600株	1.12％
楽天証券	6,600株	0.70％
松井証券	4,000株	0.42％
マネックス証券	4,000株	0.42％
岩井コスモ証券	3,300株	0.35％
岡三証券	1,300株	0.14％
極東証券	700株	0.07％
あかつき証券	700株	0.07％

大手予想を見ながらブックビルディングに参加したいと思います。株価設定を考えると気軽に参加することはできません。公開価格割れの場合は大きな損失となる可能性があります。


最近は上場規模が大きい銘柄が多くなったのでIPOには当選しやすくても初値パフォーマンスが低く残念なことも多いです。


IPO参加者は減っていますけど当選確率が劇的に上がった訳ではありませんからね。


それと大和証券も共同主幹事なので大和コネクト証券からも抽選に参加しておくと良いと思います。こちらは当選後にキャンセルしてもペナルティーはありませんからね。




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類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。

類似企業	PER	PBR
フューチャー(4722)	PER18.54倍	PBR3.52倍
シグマクシス・ホールディングス(6088)	PER19.44倍	PBR5.90倍
ベイカレント(6532)	PER28.30倍	PBR10.66倍

※2024年11月14日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間	株式の数	発行価格
2026年9月21日～2034年9月20日	782,420株	1,400円

発行済株式総数5,215,600株に対する新株予約権の割合は15.0％に相当します。新株予約権による潜在株式数は782,420株です。

グロービングIPOの評価と申し込みスタンス！まとめ

グロービングのIPOは少し悩ましいと考えています。


上場承認時点では上場日も変則となっていることから日程がわかりづらいです



※グロービング公式サイト引用


デジタル化が進み経営課題の解決方法が多様化しています。


そのため調査・分析能力や企画・実行能力等の高い専門性を有するコンサルタントを求める需要が高まっているのは事実です。対応できない企業は業績低迷となケースも出始めているようです。


デジタル化で便利になりましたが生きづらさも感じます。日本がデジタル化できていないだけで海外先進国では積極的なデジタル化が見られます。


ということは同社のような力のある企業が生き残るのかもしれません。競合も多くありますがDX推進による需要が多そうです。コンサル自体は参入障壁が低い事業ですが専門性は必要です。




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