リガク・ホールディングス(268A)がプライム市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。海外販売が多いため少し期待したいIPOです。


主幹事は野村證券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券など6社体制となっています。


売出株数は89,128,000株でオーバーアロットメント13,369,200株です。上場規模は想定発行価格1,230円から計算すると約1,260.7億円になります。募集は全て売出しになります。


リガク・ホールディングスIPOが上場承認
※リガクHD公式サイト引用


IPOにおける海外販売が約57.5%と半分以上を占めています。もしかしたら国内でも需要の期待があるかもしれません。


X線技術を中心とした分析機器の開発や製造販売を行う企業になり、同社が関わる市場では今後も堅調な成長が見込まれています。


日本国内ではX線回折装置で高いシェアを有し、グローバル市場でも2023年で26%のシェア率となっています。グローバル市場では第2位になるそうです。


半導体X線計測装置(前工程向け)の需要ではマーケット・リーダーとして君臨しているようです。


kimukimu

投資して良い企業なのか判断に迷いますよね。東京メトロが先に上場するので国内投資家には人気がない可能性もありそうです。



リガク・ホールディングス(268A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日10月25日
市場プライム市場
業種精密機器
事業内容X線技術等を用いた理科学機器の製造・販売
ブックビルディング10月10日~10月16日
想定価格1,230円
仮条件1,230円~1,260円
公開価格1,260円
初値結果1,205円(騰落率-4.37%)
企業情報https://rigaku-holdings.com/
監査人PwC Japan有限責任監査法人


項目株数データ
公募株数0株
売出株数89,128,000株
国内売出株式数37,879,400株
海外売出株式数51,248,600株
公開株数(合計)89,128,000株
オーバーアロットメント13,369,200株
上場時発行済み株数225,268,600株
想定ベースの時価総額約2,770.8億円
幹事団野村證券(共同主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)
モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事)
大和証券(共同主幹事)
BofA証券(共同主幹事)
JPモルガン証券(共同主幹事)
みずほ証券
SMBC日興証券
SBI証券
委託見込auカブコム証券
大和コネクト証券
SBIネオトレード証券
DMM.com証券


リガク・ホールディングス(268A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,230円を基に吸収金額を算出すると約1,096.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約1,260.7億円規模の上場となります。


同社グループはX線回折、蛍光X線分析、X線透過(イメージング)分析など、X線技術を中心とした最先端の分析ソリューションを研究開発や産業用途に提供している理科学機器の専門メーカーです。


アメリカやヨーロッパ、中東、中国、アジアを網羅する世界各地の拠点をベースに90ヶ国を超える世界各国においてX線技術を中心とした分析機器の開発、製造、販売、サービスなどの事業を展開しています。


リガク・ホールディングスの業績
※有価証券届出書引用


日本国内において同社グループのX線回折装置(XRD)は75%の高い市場シェアを有し、国外に向けては海外売上高比率が69%に達しているそうです。※2023年12月期


また、製品の応用分野は半導体や電子部品、電池、環境、エネルギー、ライフサイエンスなど幅広く及んでいます。


事業ポートフォリオと財務実績推移
※有価証券届出書引用


自ら設計、開発した分析機器や分析機器に搭載する要素部品を製造するために機械部品や電子部品などを部品メーカーから直接あるいは商社を経由して仕入れをしています。


その一方で部品の製造や製品の一部ないし全ての組立てを協力会社に外注委託しています。


これらの部品や製品の仕入れを行い、これらの購入品から分析機器を製造し、それらを大学や研究機関、企業の研究部門や品質管理部門に販売しています。


販売後は消耗品の交換、製品の保守点検や修理なども行っています。


財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
※有価証券届出書引用


リガク・ホールディングス(268A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2020年12月07日、東京都昭島市松原町三丁目9番12号に本社を構えます。社長は川上潤氏(1963年6月12日生まれ61歳)、株式保有率は0.21%(494,000株)です。※2024年9月21日調べ


従業員数127人で臨時雇用者5人、平均年齢46.2歳、平均勤続年数8.9年、平均年間給与9,278,000円です。連結従業員数は1,811人で臨時雇用者は266人です。


セグメントは理科学機器の製造・販売の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
Atom Investment, L.P.175,612,200株75.48%
志村 晶49,051,800株21.08%
リガクグループ従業員持株会1,662,400株0.71%
川上 潤494,000株0.21%
渡邉 好章460,400株0.20%
尾形 潔409,200株0.18%
池田 俊幸314,600株0.14%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2025年4月22日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


リガクグループ従業員持株会、川上潤氏、同社新株予約権の割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。


親引けは3億円を上限としてリガクグループ従業員持株会が要請予定となっています。


リガク・ホールディングス(268A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。


最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


【独自初値予想】
  • 第一弾1,250円~1,400円
  • 第二弾1,260円~1,350円
※プライム市場への直接上場だけど不安?


仮条件が1,230円~1,260円に決定し上場による吸収金額は最大で約1,291.5億円、時価総額は約2,838.4億円億円になります。


仮条件が上振れしたことに驚きました。機関投資家の評価は高いようです!


某紙ではKOKUSAI ELECTRIC(6525)を意識させるとコメントが出ています。。確かに割れると思っていたら人気でしたよね。


ただリガク・ホールディングスはファンド出口案件なので迷う投資家が多そうです。本当に初値売却で利益が出るのか微妙ですからね。


業績面は為替リスクがあるものの直近で円安方向に向かっているため増収期待があると意識されそうです。


大手初値予想1,100円~1,300円
修正値1,300円~1,500円
再修正1,300円~1,450円
最終予想1,260円

※注目度S、幹事引受価額1,203.30円


業績を確認すると2024年12月期の連結予想を確認することができました。売上885.00億円となり前期比10.78%増、営業利益173.94億円となり前期比14.01%増となります。


四半期利益は119.09億円となり前期比9.22%%増を予想しています。


公開価格が1,260円決定の場合の指標はEPS52.87からPER23.83倍、BPS357.87からPBR3.52倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


業績は堅調ですが無配なのは残念です。


店頭では積極的な営業が行われていると聞いています。しかし個人投資家需要はいまいちのようです。そもそも東京メトロとブックビルディングが重なっていますからね。


kimukimu

黒字で東証プライムへの直接上場という魅力はありますが不安が先行する銘柄なので個人的には消極的に参加しています。注力するなら東京メトロ(東京地下鉄)のIPOでしょう。



幹事名割当株数引受割合
野村證券(共同主幹事)14,159,300株37.38%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事)6,352,400株16.77%
モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事)6,352,400株16.77%
大和証券(共同主幹事)4,515,200株11.92%
BofA証券(共同主幹事)340,900株0.90%
JPモルガン証券(共同主幹事)340,900株0.90%
みずほ証券2,545,500株6.72%
SMBC日興証券2,545,500株6.72%
SBI証券727,300株1.92%


IPOには当選しやすいと思いますが大型の売出し案件なので気が引けますよね。


東京メトロのように政府が関わるわけではないため不安でいっぱいです。主幹事構成から気合が入っていることは伝わります。


現時点ではIPOに参加するのか微妙だと考えています。


kimukimu

個人投資家が当選を狙う場合は野村證券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券、大和証券からの申込みになると思います!



9月30日までFunds(ファンズ)に口座開設すると2,500円分の特典を貰うことができます。


既存キャンペーンで現金1,500円分、タイアップ特典でAmazonギフトカード1,000円分が貰えます。30万円投資をした場合は3,000円分のアマギフが上乗せされ合計5,500円分貰うことができます。


詳しくは下記記事にまとめているので参考になればと思います。めったにないお得な案件だと思います!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
東亜ディーケーケー(6848)PER13.33倍PBR0.70倍
共和電業(6853)PER11.69倍PBR0.63倍
パルステック工業(6894)PER10.20倍PBR0.62倍倍
※2024年10月11日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2021年10月15日~2031年10月14日5,210,000株257円
2022年2月28日~2032年2月27日314,400株254円
2022年10月31日~2032年10月30日232,800株304円
2022年10月31日~2032年10月30日913,600株301円
2023年6月01日~2033年5月31日362,600株419円
2023年6月01日~2033年5月31日337,800株414円
2023年9月01日~2033年8月31日54,000株557円


ストックオプション(新株予約権)は7,425,200株全てが上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数225,268,600株に対する新株予約権の割合は3.30%に相当します。新株予約権による潜在株式数は7,425,200株です。


リガク・ホールディングス(268A)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

リガク・ホールディングスに投資するのかまだ決定していません。


海外販売が多いためもしかしたら「人気があるかも?」と考えていますが大手予想を見てから判断したいと思います。


リガク・ホールディングスIPOのまとめ
※リガクHD公式サイト引用


現時点で借入金債務の圧縮のため配当は実施していないそうです。


昨今の物価上昇を受け同社では販売価格の引き上げによる採算の確保・向上を図っているそうです。ここ数年価格にコスト分を転嫁できているようなので競争力があると考えられます。


シェア率も高いですからね。


しかし為替変動リスクも高いため円高リスクがあるようです。1円円高に動くと年間の営業利益への影響が1億円強となるそうです。


日本国内での生産・輸出の割合が多く円高は減益要因になるそうです。


kimukimu

判断しにくい銘柄なので有名な予想サイトを確認してからブックビルディングに参加する予定です。迷ったら不参加にしたいと思います!



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定期的に投資キャンペーンも行われているため口座を開設しておくとチャンスがあると思います。上場企業だと業績開示があるため安心した投資ができますからね。


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