「IPO承認」イタミアート(168A)の上場データと初値予想を考察！

イタミアート(168A)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。印刷業界のBtoB向けECサイトを複数運営し製造販売まで手掛けている企業です。


主幹事は東海東京証券が務め公開株数570,000株、オーバーアロットメント85,500株です。上場規模は想定発行価格1,590円から計算すると約10.4億円になります。



※イタミアート公式サイト引用


のぼり旗や幕などのECサイトを複数運営している企業になります。


目論見によれば国内印刷通販市場は、BtoB-EC市場規模全体が伸長していることやEC化率が増加していることを背景に市場規模が成長しているそうです。


そう考えると同社には追い風と言えそうです。


多品種で小ロット生産が可能ということで人気があり、D2Cビジネスモデルにより低価格で提供ができるそうです。


製造ライン全体のシステム化や自動化などにも力を入れているそうです。地方企業で給与が低いのは気になりますね。

イタミアート(168A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目	上場基本データ
上場日	4月08日
市場	グロース市場
業種	その他製品
事業内容	BtoB向けECサイト「キングシリーズ」等を通じたオリジナル大型セールスプロモーション商材の企画・制作・販売
ブックビルディング	3月21日～3月27日
想定価格	1,590円
仮条件	1,580円～1,600円
公開価格	1,600円
初値結果	2,000円(公開価格1.25倍)
企業情報	https://www.itamiarts.co.jp/
監査人	有限責任あずさ監査法人
手取金の使途	設備資金に充当する予定

項目	株数データ
公募株数	420,000株
売出株数	150,000株
公開株数(合計)	570,000株
オーバーアロットメント	85,500株
上場時発行済み株数	1,470,000株 ※公募分を含む
想定ベースの時価総額	約23.4億円
幹事団	東海東京証券(主幹事) 楽天証券 東洋証券 マネックス証券 あかつき証券
委託見込	DMM.com証券

イタミアート(168A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,590円を基に吸収金額を算出すると約9.1億円となり、オーバーアロットメントを含めると約10.4億円規模の上場となります。


同社は伝統的な印刷業界でインターネットを活用し、D2Cビジネスモデルと効率的な社内管理システムを独自で構築しています。


必要な時に必要な分だけを低価格かつ迅速に制作し安定した品質の商品を提供しています。


のぼり旗や幕、冊子、パネル、うちわ等、豊富な取り扱いSP商材ごとに「キングシリーズ」としての独立ECサイトで販売を行っています。


また、EC取引において大口の顧客には、専任の営業担当をつけて対応を行う卸販売事業も行っています。ECでは拾えないニーズへの対応も行っているそうです。



※有価証券届出書引用


同社はECサイト構築、受注管理、商品管理、顧客管理、出荷指示など受注から出荷までの管理の全てをECサイト構築システム「DREAM-PACK」、製造管理システム「i-backyard」等の自社開発システムで行っています。


集客施策については販売の主要チャネルがECサイトであり、WEBマーケティングを行う専門部署を設置してSEO対策やWEB広告運用、サービス開発など効果的な集客施策に取り組んいます。


ECサイトを通じた受注獲得、システム開発、製造の自動化による生産性の向上、設備導入によるキャパシティ拡大を継続的に行いSP商材を利用する多くの顧客に短納期、低価格の販促商品提供を実現しているそうです。



※有価証券届出書引用


製造直販のD2Cビジネスモデルになるため中間業者を介さずに自社インターネットサイトを通じて効率的な販売を行います。


そのため低価格かつ短納期で自社制作した商品を顧客に届けることができるそうです。


顧客からの専用ソフトを利用したデータ入稿、同社専任デザイナーへのデザイン依頼だけでなく、顧客自身でデザインや編集を行えるサービス「のぼりデザイン」を展開しています。


インターネットの特性を活かして高いサービスレベルを維持しているそうです。



※有価証券届出書引用

イタミアート(168A)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は1999年2月08日、岡山市南区新保660-15に本社を構えます。社長は伊丹一晃氏(1970年3月04日生まれ)、株式保有率は33.73％(366,500株)です。※資産管理会社が保有する株式は除く


従業員数100人で臨時雇用者192人、平均年齢28.3歳、平均勤続年数2.9年、平均年間給与3,168,000円です。


セグメントはSP商材の企画・制作・販売の単一セグメントになります。

氏名又は名称	所有株式数(株)	所有株式数割合(％)	ロック
株式会社イタミホールディングス	530,000株	48.78％	○
伊丹 一晃	366,500株	33.73％	○
K&Pパートナーズ3号投資事業有限責任組合	85,000株	7.82％	○
識学1号投資事業有限責任組合	35,000株	3.22％	○
伊丹 礼子	23,000株	2.12％	○
渡邊 淳也	8,400株	0.77％	○
伊丹 亮平	7,100株	0.65％	○

※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2024年10月04日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


ベンチャーキャピタル2社に対しては90日間(2024年7月06日まで)のロックアップ付与、ロックアップ解除倍率は発行価格の1.5倍以上となっています。


親引けはありません。

イタミアート(168A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が1,580円～1,600円に決定し上場による吸収金額は最大で約10.5億円、時価総額は約23.5億円になります。


変わり種のIPOとして注目を集めているようです。新味がある訳ではありませんが新年度入りで資金流入期待があるようですね。


商材ごとにサイト構築しSEO対策を実施し結果がでていると観測されています。システム開発も自社で手掛けています。


販売している商品はのぼり旗や幕となっているためニッチ感があります。ただ某紙では業界最大手と観測されています！




業績を確認すると2025年1月期の単独予想を確認することができました。売上35.09億円となり前期比12.76％増、経常利益2.40億円となり前期比8.60％増となります。


四半期利益は1.67億円となり前期比9.15％増を予想しています。


公開価格が1,600円決定の場合の指標はEPS119.91からPER13.34倍、BPS812.55からPBR1.97倍になります。配当は20円予想なので配当利回り1.25％になります。


オファリングレシオが44.68％と高いため油断はできませんが、上場規模の小ささから初値は高く始まる期待があるようです。


個人的には上場時に注目されるだけでラクスル(4384)やアスクル(2678)のように長期にわたり注目される銘柄ではないと考えています。

幹事名	割当株数	引受割合
東海東京証券(主幹事)	513,000株	90.00％
楽天証券	28,500株	5.00％
東洋証券	11,400株	2.00％
マネックス証券	11,400株	2.00％
あかつき証券	5,700株	1.00％

売上は拡大傾向にあり直近の利益は増収が続いています。


印刷業界でEC販売を行い18サイトもBtoB向けサイトを持つ企業のようです。地方企業となっていますが吸収金額が低いことで需給不安はないと思います。


ただ初値が高騰するような感じのIPOではなさそうです。引受幹事が少なくネット組は申込できる証券会社も絞られそうです。




IPOの初値予想を確認できる「株式新聞」をご存知でしょうか？1年間購読したら52,800円(税込)かかりますがなんと無料で見る方法があります。


他のレポートも確認できるため投資情報が欲しい方には重宝するメディアだと思います。下記記事に無料購読できる裏技をまとめたのでよかったら活用してください。




Funds(ファンズ)に1円投資したら1,000円分のAmazonギフトカードが貰えます。


最大29,000円分貰えるため下記記事で内容をまとめてみました。5つのキャンペーンが同時に開催されています！


また、新しくタイアップが始まっています。※既存キャンペーンも併用可能です

類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。

類似企業	PER	PBR
アスクル(2678)	PER11.47倍	PBR3.07倍
ラクスル(4384)	PER32.85倍	PBR4.83倍
プリントネット(7805)	PER8.54倍	PBR0.85倍

※2024年3月21日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間	株式の数	発行価格
2023年2月01日～2030年11月30日	28,600株	1,000円
2023年9月01日～2031年7月31日	8,000株	1,500円

ストックオプション(新株予約権)は36,600株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数1,050,000株に対する新株予約権の割合は3.49％に相当します。新株予約権による潜在株式数は36,600株です。

イタミアート(168A)IPOの評価と申し込みスタンス！まとめ

イタミアートのIPOは特別人気があるようには感じませんが今の地合いが続けば問題ないと思います。


ウェブサイト運営はITと考えても良いかもしれません。また、自社製造なので実は凄い企業なのかもしれません。ラクスル(4384)のように成長は難しいかもしれませんけどね。



※イタミアート公式サイト引用


コロナ禍以降の業績は堅調となっています。経済に左右される事業なのでこのまま日本経済が拡大すればといったところでしょう。


競合が複数社あるためECサイトの知名度や検索上のSEO対策がポイントになりそうです。主力商品はのぼり旗、横断幕・懸垂幕になり売上高の約75％を占めているそうです。


2024年1月期第3四半期末時点における有利子負債残高が17億18百万円、有利子負債依存度は66.8％となっています。新規設備投資などがあると心配かもしれません。




AGクラウドファンディングの口座開設で2,000円分の特典をプレゼントしています。※2024年3月31日まで


締め切り日が近づいているためクラウドファンディングに興味があればご利用ください。詳しい内容は公式サイト、又は下記記事でまとめています。


1円から投資できるため分配金の再投資も簡単です!!

上場企業のCREAL(クリアル)で「当サイト経由の特典」が付きました

新規登録を行うとAmazonギフトカード1,000円分プレゼント、さらに初回投資に応じて最大5万円分貰えます。劣後出資とマスターリース契約、さらに信託銀行活用の分別管理は業界随一！

1万円から投資でき「ほったらかし」で資産運用できます。賃料収入をもとに配当、想定利回り4.0％～5.5％で償還実績は元本割れ0件。最強スペック企業なので下記記事でまとめました。

【キャンペーン】クリアルで最大5万円分のAmazonギフトカード貰える！