アスマーク(4197)のIPOがスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。既上場市場がTOKYO PRO Marketになります。


主幹事はSBI証券が務め公開株数510,000株、オーバーアロットメント76,500株です。上場規模は想定発行価格2,300円から計算すると約13.5億円になります。


アスマーク(4197)IPOが上場承認 
※アスマーク公式サイト引用


業績は堅調に推移し大口顧客のリピート率が95.3%と目論見にあります。


特に取引金額上位の顧客企業とは強固な関係を構築しているそうです。また、今後も引き続き大口顧客社数を増やしていくことを進めるそうです。


上場後は東南アジア市場をはじめとした海外市場に進出し事業拡大を図るそうです。


競合他社との競争環境は年々激化している市場のようですが利益がしっかりでているため好感できます。SBI証券主幹事なのは気になりますけどね。


アスマーク(4197)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月04日
市場スタンダード市場
業種情報・通信業
事業内容マーケティング・リサーチ事業
ブックビルディング11月16日~11月22日
想定価格2,300円
仮条件2,150円~2,300円
公開価格2,300円
初値結果2,150円(騰落率-6.52%)
企業情報https://www.asmarq.co.jp/
監査人有限責任監査法人トーマツ
手取金の使途
  • リサーチシステム開発費
  • 広告宣伝費
  • インフラ関連の設備強化費用
  • 業容拡大に伴う人員増加に係る採用費用


項目株数データ
公募株数85,000株
売出株数425,000株
公開株数(合計)510,000株
オーバーアロットメント76,500株
上場時発行済み株数1,085,000株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約25.0億円
幹事団SBI証券(主幹事)
大和証券
岡三証券
極東証券
松井証券
あかつき証券
委託見込SBIネオトレード証券
大和コネクト証券
岡三オンライン


アスマーク(4197)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格2,300円を基に吸収金額を算出すると約11.7億円となり、オーバーアロットメントを含めると約13.5億円規模の上場となります。


同社はマーケティング・リサーチ事業を基軸としています。


昨今の労働人口の縮小する日本の大きな課題解決に対して、具体的な答えとノウハウを提供し貢献することを目的として、国内外においてマーケティング・リサーチに関するサービスを提供しています。


マーケティング・リサーチとは企業や公共機関が、消費者が本当に望んでいるもの、本当に魅力を感じているものを作るための情報を科学的に集め、分析し、商品計画等に反映させる手法です。


アスマーク(4197)の業績
※有価証券届出書引用


マーケティング・リサーチ市場における調査は、会場調査や訪問調査、座談会等リアルな現場において消費者から意見を聴取する手法があります。


また、インターネットを活用して消費者パネルと質問・回答のやりとりを行い定量的なデータを取得する手法に大別されます。


同社の場合は、国内外における顧客ニーズに合わせた双方の手法を網羅したサービスを有しているそうです。


アスマーク(4197)IPOの事業系統図
※有価証券届出書引用


一般的に企業が新商品・新サービスを開発する際には、マーケティング・プロセスと呼ばれる過程を経て世の中に販売されます。


どの市場、どんな人に、どんなモノを、何をいくらで、どこでどのように販売すれば消費者に受け入れられるかを検証することが重要となり、販売した後のプロモーションの効果検証、改善についてもマーケティング・プロセスの一環となります。


そのマーケティング・プロセスにおいて必要な解決方法を同社はすべて網羅的に有しているそうです。


顧客のマーケティング課題に合わせて課題整理、調査企画・設計、調査実施、集計・分析、レポート作成に至るまで、リサーチの川上から川下までマーケティング・プロセスにおけるトータルサポートを可能にしているとあります。


アスマーク(4197)IPOの販売実績
※有価証券届出書引用


2020年9月に仮想バックルームを実装したオンラインインタビューツール「i-PORT voice」をリリースし、オンラインでも高品質で快適な定性調査を実現できるオリジナルシステムとなっているそうです。


業界内では類を見ない柔軟なオペレーションと網羅性のあるサービスが特徴となります。


多種多様な業界との取引実績として年間取引社数は2022年11月期実績で1,061社となり、強固な信頼関係に裏付けられたリピート率は95.3%に上るそうです。


アスマーク(4197)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2001年12月21日、東京都渋谷区東一丁目32番12号に本社を構えます。代表取締役は町田正一氏(1967年1月03日生まれ)、株式保有率は87.49%(874,900株)です。


従業員数290人で臨時雇用者84人、平均年齢33.2歳、平均勤続年数4.7年、平均年間給与4,611,000円です。


セグメントはマーケティング・リサーチ事業の単一セグメントになります。


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
町田 正一874,900株87.49%
株式会社ビデオリサーチ50,000株5.00%
町田 香織30,000株3.00%
株式会社ドゥ・ハウス25,000株2.50%
木原 康博20,000株2.00%
株式会社MAM100株0.01%
※全株主6名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間(2024年5月31日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


親引けはありません。


アスマーク(4197)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が2,150円~2,300円に決定し上場による吸収金額が最大で約13.5億円、時価総額は約25.0億円になります。想定ベースと変わりません。


某紙によればマーケティングリサーチを行う企業の株価が軟調となっているため微妙案件となりそうです。利益は出ていますが業績水準が他社比較で低くなるようです。


同社の属する市場は緩やかに拡大しているため中長期的に業績拡大の期待があると観測されています。


ただここ最近は評価が低く推移する競合銘柄が多く上場タイミングが悪いみたいですね。


大手初値予想3,000円~3,500円
修正値2,500円~3,000円
再修正2,600円~3,000円
最終予想2,800円

※注目度B


業績を確認すると2023年11月期の単独予想を確認することができました。売上43.64億円となり前期比12.13%増、経常利益3.18億円となり前期と同値になります。


四半期利益は2.08億円となり前期比16.85%増を予想しています。


公開価格が2,300円決定の場合の指標はEPS208.41からPER11.04倍、BPS981.58からPBR2.34倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


新味はないと観測されていますが、VC出資が無く吸収金額が低いため公開価格を超えてくると考えられています。


何か問題があるような感じではないためネット証券主幹事でも無事に上場してくると思います。この内容で公開価格割れしたらIPO投資を考えたほうが良いかもしれません!!


幹事名割当株数引受割合
SBI証券(主幹事)433,800株85.06%
大和証券53,500株10.49%
岡三証券7,600株1.49%
極東証券6,300株1.24%
松井証券6,300株1.24%
あかつき証券2,500株0.49%


TOKYO PRO Marketに上場している企業になります。


過去の売買記録を確認すると1,100円という株価を確認できました。そう考えると想定発行価格が高いようにも感じます。


売出株中心のIPOになり代表自らが売出すパターンとなっています。業績については意外と稼いでいる印象を持ちました。


人気が集中するようには感じませんが「そこそこ人気かも?」と考えています。上場規模に荷もたれ感がありませんからね。とりあえず某社レポート待ちでよさそうです。


また、SBIネオトレード証券の口座を準備できていない方は開設しておくことをお勧めします。


理由としてはSBI証券主幹事の場合に委託販売が行われるからです。たまに主幹事以外の取扱いもあります。


口座開設後に一度も入金せずにIPO抽選に参加できます。IPOに当選してから入金すればOKとなっています。IPOルールは下記記事にまとめています!




アスマークのIPOチャレンジポイントのボーダーラインを予想してみました

アスマークのIPOチャレンジポイントのボーダーラインについて調べてみました。


SBI証券のIPOチャレンジポイントのボーダーライン調べ2023年10月30日


SBI証券に限ったことではありませんがIPOの初値パフォーマンスが低下しています。


そのためIPOチャレンジポイントのボーダーラインは低いと思います。利益10万円狙いでボーダー450Pあたりなのかな?と現時点では考えています。


笑美面(9237)の値動きから考えると300Pでも良さそうですけどね。上場時に地合いが回復していると信じるしかありません!


kimukimu

EPSが208.41なので想定ベースのPERは11.04倍になるため悪くなさそうなんですよね。今期の四半期利益は2.08億円予想なので増収増益予想となっています。



IPOに投資するのが不安だという方は不動産投資型クラウドファンディングに投資してみては如何でしょうか?上場企業のCREAL(クリアル)であれば四季報で業績を確認しながら投資ができます。


もちろん元本割れはこれまでありません。投資家保護にも力を入れている企業なのでお勧めできます。当サイト経由の特典も付いているのでよかったらご利用ください。


口座開設ベースでアマギフをプレゼント、さらに投資を行うと最大5万円分となっています!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
クロス・マーケティンググループ(3675)PER6.15倍PBR1.83倍
ネオマーケティング(4196)PER11.58倍PBR4.08倍
インテージホールディングス(4326)PER21.51倍PBR2.09倍
※2023年11月16日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2017年12月01日~2025年11月25日48,100株434円
2018年9月06日~2026年8月31日5,400株510円
2019年12月01日~2027年11月27日13,800株950円
2021年3月02日~2029年2月26日12,200株956円
2024年7月21日~2032年7月05日47,700株1,100円


ストックオプション(新株予約権)は79,500株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数1,000,000株に対する新株予約権の割合は12.72%に相当します。新株予約権による潜在株式数は127,200株です。


アスマーク(4197)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

アスマークIPOは上場規模に魅力があるため積極的に抽選に参加する予定です。


マーケティングリサーチ系のIPOはあまり初値が飛ばないと思いますが、同社の場合は公開価格割れの可能性も低いと思います。売出株が少し多いのは残念ですけどね。


アスマーク(4197)IPOのまとめ
※アスマーク公式サイト引用


同社はマーケティング・リサーチ事業の他にRPA導入や運用支援事業を行っているそうです。この手の企業は経済が悪化すると業績悪化となるケースがあるため外部環境に左右されることがあります。


顧客企業の投資マインドが減退するようなことになれば真っ先に予算を削られるはずです。


ウクライナ問題や中東問題など地政学的リスクが長引くと業績に影響が表れる可能性がありますよね。上場時はそれほど関係がないかもしれませんが覚えておきましょう。


クライアントからは高い評価を得ているようなので業績については横ばい程度は期待できると思います。ちなみに配当は予定されていません!!


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