「IPO承認」Japan Eyewear Holdings[5889]の上場データと初値予想を考察！

Japan Eyewear Holdings(ジャパンアイウェアホールディングス)[5889]のIPOがスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。銘柄略称はJEHになります。


主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券と大和証券が共同で務め、公開株数6,608,000株、オーバーアロットメント991,100株です。


上場規模は想定発行価格1,700円から計算すると約129.2億円になります。人気はなさそうですね。


　
※Japan Eyewear Holdings公式サイト引用


出資企業に日本企業成長投資が投資助言を行うファンドが複数確認されます。またファンド出口案件と言えます！


さらに2023年10月承認分から始まったIPOルール変更による柔軟化により、上場日やブックビルディング期間、さらには公開価格決定日がはっきりしません。


数社なら良いのですが、12月はIPOラッシュが待っているため訳がわからなくなりそうです!!


色々と変更となっているため今回は様子を伺う投資家も多いと思います。小売業なのでIPOに参加しなくても良いかもしれません。

Japan Eyewear Holdings[5889]IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目	上場基本データ
上場日	11月16日
市場	スタンダード市場
業種	小売業
事業内容	アイウェアの企画・デザイン・製造・卸及び販売
ブックビルディング	10月31日～11月07日
想定価格	1,700円
仮条件	1,330円～1,360円
公開価格	1,360円
初値結果	1,271円(騰落率-6.54％)
企業情報	https://www.japan-eyewear-holdings.co.jp/
監査人	PｗC京都監査法人
手取金の使途	新社屋及び新工場の建設のために全額を充当予定

項目	株数データ
公募株数	1,400,000株
売出株数	5,208,000株
公開株数(合計)	6,608,000株
オーバーアロットメント	991,100株
上場時発行済み株数	23,944,260株 ※公募分を含む
想定ベースの時価総額	約407.1億円
幹事団	三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事) 大和証券(共同主幹事) SMBC日興証券 野村證券 みずほ証券 SBI証券 岩井コスモ証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券
委託見込	auカブコム証券 大和コネクト証券 DMM.com証券

Japan Eyewear Holdings[5889]の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格1,700円を基に吸収金額を算出すると約112.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約129.2億円規模の上場となります。


同社グループは、Japan Eyewear Holdingsと連結子会社6社で構成されています。


眼鏡の製造・販売を主たる事業とし、持株会社と事業を担う金子眼鏡グループとフォーナインズグループから構成されています。


2023年1月期の連結売上のうち約6割を金子眼鏡グループ、約4割がフォーナインズグループが占めています。


世界トップクラスの「ラグジュアリー眼鏡ブランド」としての地位を確立することを目指し、国内外における直営店展開のさらなる積極化を通じ、グローバルの一角を占める企業となるべく邁進しているそうです。



※有価証券届出書引用


同社グループは自社で企画やデザインを行い、高品質の眼鏡を製造し、ブランドの世界観を表現した独自の店舗を中心に販売しています。


金子眼鏡グループは1958年に眼鏡卸売業として創業し、現在は眼鏡の企画・製造・販売を行っています。


2023年1月期は売上高の約9割を直営店を通じた小売販売が占めているそうです。


2006年に一貫生産体制(SPA)に移行したことを契機に、顧客ニーズを素早く反映することが可能となり、金子眼鏡ブランドの売上高が飛躍的に向上したそうです。



※有価証券届出書引用


金子眼鏡事業は戦略的な拠点展開により、2023年9月末時点で主要都市部を中心に直営店舗80店(国内77店舗、フランス2店舗、中国1店舗)を運営しています。


国内卸においてはメガネ専門店およびアパレル業者に対し東京を中心に取引を行っています。


海外卸においては主に東アジア(中国、香港、台湾、韓国)各国の小売店を販売先としています。


眼鏡の世界三大産地の一つと言われる福井県鯖江に自社工場3拠点を有し主に自社で製造を行っているそうです。メガネで有名な地域ですよね。



※有価証券届出書引用


フォーナインズグループは1995年創業の高級ブランド眼鏡デザイン・販売会社です。


2023年1月期の売上構成は全体の約5割が取引先への卸販売、約5割が直営店を通じた小売販売だそうです。


2023年9月末時点で都市部を中心に13の直営店舗(国内12店舗、シンガポール1店舗)を運営しています。


直営店の顧客は40代～50代の男性が多いそうです。また、卸売先においては国内外で約1,000店舗(国内約600店舗、海外約400店舗)の小売店と取引しています。


こちらは自社で企画・デザインを行い、鯖江の外部の協力工場に製造を委託しいるそうです。

Japan Eyewear Holdings[5889]の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2019年7月29日、福井県鯖江市吉江町712番地2に本社を構えます。社長は金子真也氏(1958年8月11日生まれ)、株式保有率は46.44％(10,790,640株)です。※金子インベスト株式会社が所有する株式数を含む


従業員数13人で臨時雇用者0人、平均年齢43.5歳、平均勤続年数4.6年、平均年間給与5,897,796円です。連結従業員数は525人で臨時雇用者は70人です。


連結のセグメント別従業員数は金子眼鏡事業376人(臨時57人)、フォーナインズ事業136人(臨時13人)、全社共通13人(臨時0人)となっています。

氏名又は名称	所有株式数(株)	所有株式数割合(％)	ロック
金子インベスト株式会社	10,790,640株	46.44％	○
日本企業成長投資1号投資事業有限責任組合	5,023,640株	21.62％	○
Camellia Fund I Cayman, LP	2,715,260株	11.69％	○
Cerasus Fund I Cayman, LP	2,108,700株	9.08％	○
Wisteria Fund I Cayman, LP	1,392,840株	5.99％	○
コタエル信託株式会社	690,000株	2.97％	△
株式会社日本政策投資銀行	469,620株	2.02％	○

※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


上位株主には180日間のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。


IPOのルール変更により今回から上場日がはっきりしないため、明確なロックアップ期間の記載が承認時点ではないようです。


親引けは行われません。

Japan Eyewear Holdings[5889]IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件が1,330円～1,360円に決定し吸収金額は最大約103.3億円、時価総額は約325.6億円になります。想定発行価格1,700円から大きく修正されています。


ただし目論見には仮条件の需要状況によっては仮条件の変更を行うことなく1,064円～1,632円以下の範囲で発行価格を決定する可能性があるそうです。




こんな事が実際起きるようであれば投資家は購入申込をしないと思います。余程人気があれば別ですけどね。


仮条件が下振れし、財務状況も悪いファンド出口案件に投資する方は限られるはずです。しかも成熟業態で高級メガネなので成長イメージを持てません。


同社の期待はインバウンド需要となっています。日中関係が改善すれば業績に反映される思いますが、今後どうなるのかわかりませんからね。




業績を確認すると2024年1月期の連結予想を確認することができました。売上収益130.90億円となり前期比22.09％増、税引き前利益 31.10億円となり前期比138.31％増となります。


四半期利益は18.97億円となり前期比549.66％増を予想しています。


公開価格が1,360円決定の場合の指標はEPS94.17からPER14.44倍、BPS543.22からPBR2.50倍になります。配当金は17円予想なので配当利回り1.25％になります。


多くの投資家は日本企業成長投資(NIC)が支配している企業なのでスルーだと思います。仮条件範囲からも人気のなさが伺えますからね。


また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は40億円規模の吸収だった全保連(5845)も公開価格割れさせたため営業力が弱いと観測されています。昔からそうですけどね。


個人的には投資妙味が全くないためほぼ参加しない方向で考えています。完全スルーでよさそうです！

幹事名	割当株数	引受割合
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同)	3,134,200株	47.43％
大和証券(共同)	3,011,300株	45.57％
SMBC日興証券	132,200株	2.00％
野村證券	66,100株	1.00％
みずほ証券	66,100株	1.00％
SBI証券	66,100株	1.00％
岩井コスモ証券	33,000株	0.50％
楽天証券	33,000株	0.50％
マネックス証券	33,000株	0.50％
松井証券	33,000株	0.50％

JEHのIPOから「日程面のIPOルール」が変わるようです。東京証券取引所の新規上場会社概要の文面が見にくくなりました。


また、いつ上場するのわからないためどのように日程が進むのか？と感じます。まだご存知ない方も多いはずです。


2023年10月上場分から上場日程の柔軟化等が行われています。


Japan Eyewear Holdings(JEH)のIPOもファンド出口色が強く不人気だと考えています。スタンダード市場と言うこともありますが、上場規模が大きく主幹事が株を売り捌くのに苦労しそうです。


承認段階では消極的に参加しようと考えています。




今月からジョイントアルファで新しいキャンペーンが始まっています。穴吹興産(8928)が直接運営するクラウドファンディングになります！


口座開設でAmazonギフト券1,000円分が貰える他に、投資を行うと最大15万円分のアマギフが貰えます。短期運用ファンドが登場すると美味しいキャンペーンになりそうです。


下記記事で詳しくまとめています。




また、AGクラウドファンディングに口座開設すると2,000円分の特典を貰うことができます。※タイアップ特典付き


詳しい内容は公式サイト、又は下記記事をご確認いただけたらと思います！

類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。

類似企業	PER	PBR
ジンズホールディングス(3046)	PER31.25倍	PBR4.45倍
パリミキホールディングス(7455)	PER30.17倍	PBR0.67倍
ビジョナリーホールディングス(9263)	PER398.00倍	PBR2.35倍

※2023年10月31日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間	株式の数	発行価格
2020年3月31日～2030年3月30日	300,000株	523円
2020年3月31日～2030年3月30日	240,000株	521円
2020年3月31日～2030年3月30日	150,000株	520円

ストックオプション(新株予約権)は690,000株が上場時に行使期限を迎えます。


発行済株式総数22,544,260株に対する新株予約権の割合は3.06％に相当します。新株予約権による潜在株式数は690,000株です。

Japan Eyewear Holdings[5889]IPOの評価と申し込みスタンス！まとめ

Japan Eyewear HoldingsのIPOはスルーで良いのかな？と考えています。


11月はIPOが減るタイミングなので本来であれば初値パフォーマンスが良いと思います。しかし、同社の場合は期待できないでしょう。



※Japan Eyewear Holdings公式サイト引用


知名度はありますがワクワク感がないIPOだと思います。


高齢化による老視人口の増加、また、パソコン・スマートフォン等の電子デバイスの普及に伴う若年層の視力低下、眼精疲労、スマホ老眼の増加など眼鏡需要は増加傾向にあるそうです。


業績は国際会計基準(IFRS)を採用しているためしっかり確認したほうがよさそうです。


インバウンド需要も手伝い増収増益傾向にあるようですがIPOとしては人気がなさそうです。


ダーウィンファンディングの口座開設でAmazonギフト券1,000円分が貰えます。


ファンド組成金額が大きめなので多くの方が投資できると思います。ファンドによってはキャンペーンが付いているため口座開設後も楽しめます！


詳しくは公式サイト、又は下記記事で確認をお願い致します。

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