トリプルアイズ(5026)IPOの初値予想と幹事割当数などを評価したいと思います。IPOでは人気が見込める人工知能(AI)関連になりますが株価設定が高く需要見込みは低いようです。


投資市場に勢いがない状況で株価設定が高いのであれば公募組も不安なので抽選参加者が減ると思います。


トリプルアイズ(5026)IPOの評価


項目株数データ
想定価格1,800円
仮条件2月10日
公開価格2月22日
公募株数347,500株
売出株数134,500株
公開株数(合計)482,000株
オーバーアロットメント72,300株
幹事団いちよし証券(主幹事)
野村證券
みずほ証券
SMBC日興証券
SBI証券
岡三証券
極東証券
東海東京証券
東洋証券
松井証券
マネックス証券
丸三証券
楽天証券
委託見込岡三オンライン証券
DMM.com証券


上場規模は想定発行価格1,800円算出で約10.0億円になります。現状のままでは10億円の吸収もできないほど需給が悪化しています。


初値決定後に動向を確認した後、参加する投資家も増えているようです。ただ割高とされている同社株は人気業態でも売り込まれる可能性があります。


そもそも、同社は受託開発が主力となっており大手SIerからの一次請けの割合が大きいようです。技術者派遣による人月単価の売上となっています。


DX支援を強力にサポートできるフルスタックエンジニアの育成に注力し、現状よりも上流工程の受託案件獲得に意欲を持った企業です。


また、最先端の研究開発を行う人材が在籍し顔認証サービスを中心に提供しています。独自に開発したAIエンジンサービスが強みのようです。


言語処理や需要予測などにも同社AIエンジンが活用されているとのことです。


2021年8月期の売上を確認するとAIソリューション事業98.0%、研修事業1.5%、その他0.5%となっています。AIソリューション事業にはSI部門とAIZE部門があり、主力はSI部門になります。


トリプルアイズ(5026)IPOの大手初値予想と評価はこうなる!

大手初値予想の数値を調べてみました。予想値が度々変更される事態となり公募組も迷いがあるようです。


先に上場するエッジテクノロジーは公開価格割れの予想も出てきています。トリプルアイズも公開価格割れ予想が出るかもしれません。


最新の初値予想は下記のようになっています!


初値予想1,800円~2,400円(暫定値)
※注目度B、大手予想が出る前に上場中止が発表されました


システムインテグレーション(SI)関連というだけで初値需要があった時代が懐かしいです。同社の場合はAIプラットフォームもありますからね。


株価設定が類似企業比較で高く設定されているため不安です。


売上が順調に伸び、四半期利益も赤字から黒字に転換しています。ただ2020年8月期は上場のために大きく赤字計上を行ったのでは?なんて考えも出てきます。


上場する前の業績を確認するとよくあるパターンですよね。ちなみに今期業績予想は好調となっています。これまでの情報は下記記事でまとめています。

トリプルアイズの上場データと初値予想を考察


トリプルアイズ(5026)IPOの幹事割当数と引受割合を調べました

幹事割当数と引受割合を調べました。主幹事はいちよし証券になります。


2021年12月にTrue Data(4416)の主幹事を引受けています。吸収金額は31.5億円でしたが何とか公開価格を超えて初値を付けることができました。


しかし上場タイミングが良かっただけで今回はどうでしょうか。積極的な方は当選しやすいと思うので店頭で申込めば配分の可能性が高いと思います。


幹事名割当株数引受割合
いちよし証券(主幹事)361,800株75.06%
野村證券33,700株6.99%
みずほ証券26,500株5.50%
SMBC日興証券14,400株2.99%
SBI証券7,200株1.49%
岡三証券4,800株1.00%
極東証券4,800株1.00%
東海東京証券4,800株1.00%
東洋証券4,800株1.00%
松井証券4,800株1.00%
マネックス証券4,800株1.00%
丸三証券4,800株1.00%
楽天証券4,800株1.00%


いちよし証券は資金不要でIPO抽選に参加できます。しかし申込むと配分がありそうなので株価設定がこのままであれば個人的にスルーすると思います。


True Dataに当選していたためいちよし証券にそのまま入金しています。申込めば配分がありそうな気がします。どうでしょうか!?


また、気軽に申込めるのは野村證券でしょう。こちらも資金不要でIPO抽選に参加できます。ネット申し込みだと当選後のキャンセルも気軽にできます。


キャンセル前提で申込む方法もありだと思います。松井証券も資金不要で抽選に参加できます。


トリプルアイズ(5026)IPOの業績予想と抽選参加スタンスまとめ

最新の業績予想を調べ抽選参加スタンスについて考えてみたいと思います。


急激な地合い回復はないかもしれませんが、セイファート(9213)が公開価格割れ後に買われ、公開価格を超えているため面白い展開になる可能性もあります。


もう予想値なんてたいしてあてになりません!と思う方もいそうですね。それも含め楽しめればと考えています!!


トリプルアイズの顔認証と自動検温システム
※トリプルアイズ公式サイト引用


業績を確認すると2022年8月期の連結予想を確認することができました。それによれば売上25.95億円となり前期21.22億円から22.29%増、経常利益1.63億円となり前期0.83億円から96.39%増となります。


四半期利益は1.38億円となり前期0.38億円から263.16%増となります。


また、想定発行価格1,800円から算出されるPERはEPS21.22から83.53倍になります。かなり高めに設定されているためこのままでは公開価格割れとなる可能性が高そうです。


類似企業ではヘッドウォータ(4011)あたりが意識されるようですが、市場はそのような評価は行わないと思います。株価3,310円でPER123.97倍になります。


他の類似企業だとPER25倍~40倍あたりになります。成長性を織り込んでも現在の株価設定は高いと言えそうです。仮条件でどうなるのか見ものですね。


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