トビラシステムズIPOの初値予想と幹事配分記事になります。IPO空白期間に突入するため予想以上の賑わいとなる可能性があり、今後予想も上振れしてくる可能も考えられます。ベンチャーキャピタル出資は1社で2万株となり、ロックアップ1.5倍の解除条件が設定されています。


同社はモバイル端末や固定電話などに対して迷惑電話などのセキュリティーを実施している企業です。投資家にセキュリティー銘柄と位置付けられれば初値が通常よりも高くなる可能性もあり得ます。それ以前にトビラシステムズ以降のIPOが不在と言うことで人気になるかもしれません。


トビラシステムズの初値予想と幹事配分


項目株数データ
想定価格2,040円
仮条件4月05日
公開価格4月16日
公募株数95,000株
売出株数689,000株
公開株数(合計)784,000株
オーバーアロットメント117,600株
幹事団大和証券(主幹事)
みずほ証券
SMBC日興証券
SBI証券
東海東京証券 ←グッドスピード主幹事
いちよし証券
岡三証券
岡三オンライン証券 ←前受け金不要
エース証券
マネックス証券


初値予想4,000円~4,700円!


2019年10月の単独業績予想は売上7.1%増、経常利益43.2%増(9,600万円増)の増収増益予想となっています。想定発行価格2,040円から算出されるPERは約30.89倍となりPBRは9.91倍となります。類似企業と比較をすると割安になるようです。


業績面は好調に推移し、事業は「日本国内における迷惑電話番号情報をリスト化」している企業になります。リスト化したデータは迷惑電話への該当有無を自動的に判別する自社システムを介し、大手企業に提供されています。


メディアでも特殊詐欺ニュースが取り上げられることも多く同社の上場時期としては追い風となりそうです。事業や業績、株主状況などについては下記の記事で詳細を書いています。

⇒ トビラシステムズIPO上場と初値予想【株数多めで当選期待だ】


幹事名配分単位(株)
大和証券(主幹事)667,300
みずほ証券23,400
SMBC日興証券23,400
SBI証券15,600
東海東京証券15,600
いちよし証券15,600
岡三証券7,700
エース証券7,700
マネックス証券7,700


主幹事の大和証券が85.11%を占めているため大和証券からの申し込みは押さえておきましょう。幹事的には申し込みやすいため殆どの証券会社から抽選に参加できそうです。


取引先を確認するとソフトバンク1社で約47.3%を売り上げています。売出し株が多いことを気にしていましたが、まったく気にする必要はなく大幅な買い需要を見込んでいるようです。ソフトバンク以外にもNTTドコモ16.9%、KDDI11.5%と3キャリアすべてに対して売上が発生しています。


調べてみるとその他には、BIGLOBモバイルやTONEモバイル、トビラフォン、シャープ、パナソニック、NTT西日本などの名前があげられています。誰もが知っている企業だけに今後も売上期待があるように感じます。


モバイルや固定電話への特殊詐欺と言われる迷惑行為が頻発しているため、同社を介したセキュリティーサービスが拡大すれば自然と売上が伸びていくことでしょう。この他、iPhone向けコンテンツブロッカーアプリ提供やホームページの制作運営支援システム販売なども手掛けています。


沿革をみると2004年4月に個人事業主として創業しているあたりが好感を持てます。株主構成も社長の明田篤氏が71.65%を保有し、殆どの株主が個人名となっています。社長の年齢も38歳と若く企業に勢いもあるはずです。社長の祖父が迷惑電話に困っていたことも開発を手掛けた理由になるようです。


同社にはガンガン稼いでいただいて社会貢献につながるよう頑張って頂きたいものです。成長性はかなりあるようです!


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