トライアルホールディングス(5882)が募集株式発行と株式売出しによるIPO中止(延期)を発表しました。
地合いがそこまで悪いとは言えないと思いますが、米シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻から始まった投資市場の混乱が関係あるようです。
※トライアルホールディングス公式サイト引用
トライアルホールディングスは増収増益が続いているため急いで上場する必要はないのかもしれません。
吸収金額は約588.9億円と大きく時価総額も約2429.8億円でした。海外配分率が高かったため販売が上手くいかなかった可能性もあると思います。
再承認となる可能性もあるため指標を記録しておきたいと思います。2023年6月期の連結指標はEPS78.52、BPS908.68となります。配当は15円を予定していました。
また、タイミングよくトライアルメガセンターに行ってきました!
客観的に思ったのは生鮮食品は安いと思います。しかし、日用品はMrMax(ミスターマックス)のほうが安いと思います。
熊本県だけの話かもしれませんがそう思いました。生鮮食品はマジで安いですね。生鮮食品などの食品を強みを持つ企業だけあると思います。
小売業の高PERというだけで資金が入りにくいはずです。わざわざ上場しなくてもいい気もしますが経営陣のメンツ的に上場したいのかもしれません。
比較会社の神戸物産(3038)運営の業務スーパーと比べると割安設定になりますが、売上比較では業務スーパーが上のようですね。
大手では具体的な計画が見えないことでPERは10倍台前半がマークとなっていました。結局は割高設定のため資金を呼び込むことに失敗したのかもしれません。
キタムラ・ホールディングスも上場中止(延期)を発表し人気が見込めないIPOは厳しい状況のようです。
上場承認時の記事は下記で詳しく説明しています。
トライアルホールディングスの上場データと初値予想を考察
トライアルホールディングス(5882)が上場中止になった理由は何だったのか?
トライアルホールディングスの上場中止になった理由を調べてみました。公式サイトには以下の文言が掲載されています。
昨今の金融機関の破綻等を契機とした混乱が続く中、株式市場に関する動向等を総合的に勘案し、募集株式発行及び株式売出しの中止並びにそれに伴う当社普通株式の東京証券取引所への上場手続きの延期を決議いたしました
引用元:トライアルホールディングス
新しいことに取り組んでいるようですが、小売業で配当利回りが低く、株主優待もないのであれば厳しいと思います。
配当は15円予想だったため、株価2,000円の配当利回りが0.75%になります。インカムゲイン的には全く人気がないと思います。
神戸物産のようにJCBギフトカードがあれば個人投資家の支えが多少期待できますけどね。それに競合も多いため比較されると割高になります。
22期連続の増収増益で大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の共同主幹事でも厳しかったようです。
2023年6月期の純利益が約80.7億円予想なので既存株主のイグジットとなる案件でしょうか。野村ホールディングスと北尾吉孝氏がロックアップに応じなかった違和感もありますからね。
人気がないとは思いませんがやや厳しい状況だったのは間違いないでしょう。地合いが改善し少しコンパクト化された再承認に期待したいと思います。
某紙では仮条件が高すぎだったとの観測が出ていますけどね!!
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