アウトルックコンサルティング(5596)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。ファンド出口案件なので初値利益は厳しいかもしれません。


主幹事はSMBC日興証券が務め公開株数1,862,800株、オーバーアロットメント279,400株です。上場規模は想定発行価格2,000円から計算すると約42.8億円になります。


アウトルックコンサルティング(5596)IPOが上場承認
※アウトルックコンサルティング公式サイト引用


経営管理システムの利用は大手を中心に導入が進んでいます。


中小企業だとエクセルなどの表計算を利用し自力で頑張っている企業が多そうです。


同社では経営管理の専門知識があるコンサルティングを受けながら、顧客に最適な形でアプリケーションの開発から実装、その後の運用もサポートしています。


料金は利用ユーザ数に応じて年間利用料とした課金、アプリケーション開発や導入コンサルティングについては稼働工数をベースにした課金体系となっています。


株式は海外販売も行われるようですがどうでしょうね。日本国内の投資家はファンド案件を厳しく見ている気がします!


アウトルックコンサルティング(5596)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました

項目上場基本データ
上場日12月12日
市場グロース市場
業種情報・通信業
事業内容経営管理システム「Sactona」の開発、導入開発、経営管理コンサルティングの提供
ブックビルディング11月27日~12月01日
想定価格2,000円
仮条件1,700円~1,800円
公開価格1,800円
初値結果1,656円(騰落率-8.00%)
企業情報https://www.outlook.co.jp/
監査人太陽有限責任監査法人
手取金の使途
  • 採用費用
  • 海外マーケティング費用


項目株数データ
公募株数50,000株
売出株数1,812,800株
公開株数(合計)1,862,800株
オーバーアロットメント279,400株
上場時発行済み株数3,570,000株
※公募分を含む
想定ベースの時価総額約71.4億円
幹事団SMBC日興証券(主幹事)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
マネックス証券
SBI証券
丸三証券
楽天証券
岩井コスモ証券
岡三証券
松井証券
水戸証券
委託見込auカブコム証券
岡三オンライン
DMM.com証券


アウトルックコンサルティング(5596)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました

想定発行価格2,000円を基に吸収金額を算出すると約37.3億円となり、オーバーアロットメントを含めると約42.8億円規模の上場となります。


同社は企業の予算管理・予算編成・経費予算管理などの管理会計・経営管理を高度化・効率化するための独自開発のクラウド対応型経営管理システム「Sactona」の開発・販売・導入・保守・インフラストラクチャー提供を事業としています。


多くの国内企業へ導入を行っているそうです。公式サイト確認では知名度が高い企業へサービス提供を行っているようです。


アウトルックコンサルティング(5596)の業績
※有価証券届出書引用


経営管理分野は、個別の企業ごとに集計数値、管理の手法、指標の設定などが異なるので統一されたシステムの採用が出遅れているそうです。


大多数の会社において担当者がマイクロソフト社のExcelに代表される表計算ソフトを使って作成した表を駆使しながら、多大な時間と手間を掛けて作業に取り組んでいるとされています。


取扱い情報量や処理の増加に伴い、作業の長期化、ミスの多発、属人化などが問題視されいるようです。新人社員などが慣れるまで把握が難しいと言った問題もありますよね。


同社の「Sactona」やコンサルティングサービスは、そうした企業に対するソリューションとして利用が増加しているそうです。


アウトルックコンサルティング(5596)の事業内容
※有価証券届出書引用


Sactonaを使うことで、多くの企業で予実分析管理として使用されているExcelフォーマットをそのまま利用し入力表を作成することが可能です。


使い慣れたExcelなので利用部門の利用負荷軽減・導入時の効率化が実現できるそうです。


また、管理会計・経営管理を高度化し効率化するためのクラウド対応型経営管理システムとなっています。


アウトルックコンサルティングIPOの販売実績と取引先
※有価証券届出書引用


Sactonaは中期計画や事業計画、経営計画など様々な管理会計・経営管理業務への適用が可能なエンタープライズソリューションです。


予算管理などの様々な管理会計・経営管理業務への適用でクラウドやオンプレミスでの提供が可能となっています。


また、小規模から大規模利用まで広範に利活用が可能、処理を自動化するオートメーション機能を標準装備しているそうです。


アウトルックコンサルティング(5596)の株主状況とロックアップについて調べました

会社設立は2006年4月12日、東京都港区南青山三丁目1番3号に本社を構えます。社長は平尾泰文氏(1966年8月08日生まれ)、株式保有率は0%です。


従業員数69人で臨時雇用者0人、平均年齢36.1歳、平均勤続年数4.0年、平均年間給与7,450,000円です。


事業部門別の従業員数は内部統制室1人、管理本部6人、コンサルティング事業本部51人、R&D本部11人となります。※セグメントはSactona事業の単一セグメント


氏名又は名称所有株式数(株)所有株式数割合(%)ロック
AG2号投資事業有限責任組合3,520,000株97.21%
井澤 亜紀子16,320株0.45%
岩田 謙作10,666株0.29%
義村 晋教9,066株0.25%
山﨑 茂樹7,372株0.20%
和田 崇4,268株0.12%
野渡 寛介3,880株0.11%
※株主上位7名の状況、△表示は新株予約権を表します


AG2号投資事業有限責任組合には180日間(2024年6月08日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率は売出価格の1.5倍以上となります。


AG2号投資事業有限責任組合による上場ゴールにも関わらずロックアップ解除条項が付くのはイメージダウンです。


上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。


親引けは3,000万円を上限として株式会社エル・ティー・エスが引受け予定となっています。


アウトルックコンサルティング(5596)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました

大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。


仮条件は1,700円~1,800円と大幅に引き下げられ吸収金額は最大で約38.6億円、時価総額は約64.3億円になります。


オファリングレシオが60%と高い、しかもファンド出口案件であるため投資家の関心は低いと考えられます。


無借金で財務良好、さらに業績堅調のためビジネス的には問題なさそうです。やはりファンド出口案件の警戒感は否めないようですね。


大手初値予想2,000円~2,500円
修正値1,700円~1,900円
最終予想1,800円

※注目度A


業績を確認すると2024年3月期の単独予想を確認することができました。売上16.56億円となり前期比15.00%増、経常利益4.90億円となり前期比5.60%増となります。


四半期利益は3.72億円となり前期比16.61%増の予想が出ています。


公開価格が1,800円決定の場合の指標はEPS105.43からPER17.07倍、BPS261.47からPBR6.88倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。


株価設定自体は割安だと思いますが仮条件の下振れで個人投資家のイメージは悪そうです。ただ、売上に対した収益率がよく上場後も堅調な収益期待があります。


kimukimu

そもそも上場規模が大きいため個人投資家の資金が流入しても売りが多ければ簡単に割れるサイズです。売出株も多く内容的に人気が見込めません。



業績水準を考えると20億円~25億円規模であれば初値売却益が見込めたのでは?と思います。上場サイズを大きくしたためファンドが儲かるだけのIPOに見えますからね。


もう投資家も気が付いているので儲かりにくい銘柄には資金が入りにくいのかもしれません。某紙では20億円の隠れのれんの話も出ていたようです。IPO時には殆ど関係がなさそうですけどね。


難しいIPOなのでスルーでもよさそうです!!


幹事名割当株数引受割合
SMBC日興証券(主幹事)1,736,400株93.21%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券27,900株1.50%
マネックス証券22,300株1.20%
SBI証券13,000株0.70%
丸三証券13,000株0.70%
楽天証券13,000株0.70%
岩井コスモ証券9,300株0.50%
岡三証券9,300株0.50%
松井証券9,300株0.50%
水戸証券9,300株0.50%


利益が出ている企業になりますが投資ファンドのアスパラントグループによるイグジット案件になります。


ファンド案件は特に嫌われるためどうでしょうね。親引けも少ないため海外販売に頼ることになりそうです。


とりあえず様子見でよさそうです。12月はIPOラッシュなのでできれば前半で稼ぎたいところですけどね!!


主幹事のSMBC日興証券の口座は開設しておいたほうがいいので持っていない方はお勧めします。


宇宙関連株のQPS研究所(5595)も主幹事を引受けていますからね。ファンド案件でも初値利益が出ることもあるため準備だけは行っておきましょう。IPOルールは下記記事にまとめています。




日本初となる船舶投資ができるマリタイムバンクが人気です。会員登録でAmazonギフト券1,000円分が貰えるキャンペーンが行われています。


船舶は抵当権の設定ができ万が一の場合は保険が適用されます。そのため資産価値がゼロになることはなさそうです。代表の昼田将司氏から直接コメントをいただいています。


興味があれば下記記事でまとめているので参考になればと思います!




類似企業のPERやPBRを調べました

類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。


類似企業PER
PBR
アバントグループ(3836)PER22.81倍PBR4.67倍
オービック(4684)PER34.94倍PBR5.35倍
ピー・シー・エー(9629)PER23.72倍PBR1.30倍
※2023年11月27日の株価基準

ストックオプションの株数や発行価格を調べました

ストックオプション行使期間株式の数発行価格
2024年5月01日~2032年4月28日42,794株750円
2025年6月01日~2033年5月23日58,222株2,180円


ストックオプション(新株予約権)で上場時に行使期限に入る株数はありません。


発行済株式総数3,520,000株に対する新株予約権の割合は2.87%に相当します。新株予約権による潜在株式数は101,016株です。


アウトルックコンサルティング(5596)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ

アウトルックコンサルティングのIPOは大手予想を確認しブックビルディングに参加したいと思います。


アウトルックコンサルティング(5596)IPOのまとめ
※アウトルックコンサルティング公式サイト引用


新味は感じませんが年間利用型のサブスクリプションモデル収益なのは魅力です。利益も出ていますからね。


解約率は2023年3月実績で4%以下となっています。


日本では経営管理分野のシステム化は途上にあり、強い需要が継続する予想が出ています。実際はどうでしょう?


金利上昇局面となっているためキャッシュリッチ企業は問題ありませんが中小企業は厳しいと思います。同社はグローバル展開も視野に入れ事業活動を行っているため大企業を主にターゲットとしているようですけどね。


kimukimu

ファンド案件によくある財務体質の悪さはなさそうです。有利子負債も殆どないみたいです。自己資本の充実は必要みたいですが現状でも十分評価できる企業なのかもしれません!



ただIPO的にファンド案件は懸念材料です。この他、上場規模が大きいため不発に終わる可能性がありそうです!!


Funds(ファンズ)で新しいキャンペーンが始まったので記事にまとめました。


新規口座開設者と既存口座開設者の両方が適用となっています。資金が余っている方はチャレンジしてみてください。4人に1人Amazonギフト券が当たるそうです!


IPOよりも断然当選しやすいと思います。確率的には25%みたいですからね。


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